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更新日:令和6(2024)年8月23日

ページ番号:336086

腰痛を起こす病気にはどのようなものがありますか。

質問

腰痛を起こす病気にはどのようなものがありますか。

回答

腰痛を経験したら、必ず一度は整形外科のお医者さんを訪ねて、腰椎のX線写真を撮影してもらい、診察を受けてください。

  1. いわゆる腰痛症
    これは単なる腰痛のみで他の症状はなく、X線像にも異常のないものです。
    筋・筋膜性由来のものが考えられ、不良姿勢による疲労性のもの、生活様式による運動不足によるものなどが含まれます。
    同じ姿勢を続けていると重苦しい、こわばったような痛みがでます。
    また夕方になると腰が疲れてきます。
    若い人に多く、経過も短く治りやすいですが慢性化することもあります。
  2. 腰椎捻挫
    いわゆるギックリ腰であり、ドイツ語で魔女の一撃といわれております。
    不用意に物を持ち上げた時や、長い時間の中腰の姿勢から急に体を起こした時に激痛に襲われて腰が抜けたようになります。
    この原因は椎間板の後方線維輪の断裂によるヘルニアの脱出というのが有力な説ですがはっきりはしません。
    せいぜい4、5日の安静臥床でかなり軽快しますが、2週間たっても良くならなければ精査を必要とします。
  3. 腰椎椎間板ヘルニア
    椎間板は椎体と椎体をつなぐクッションの役割をはたす水分の多い軟骨組織ですが、20歳代後半からすでに水分が失われはじめ老化が始まります。
    椎間板は髄核という軟らかい組織と、これを取り囲む丈夫な線維輪からなります(図2、3)。
    線維輪は後方がうすく、ここに圧力がかかるので割れ目が入りやすく、割れ目ができると、ここから髄核が脊柱管内にとびだし、馬尾神経と神経根を圧迫し、その結果、腰痛および下肢痛(坐骨神経痛)が発症します。
    案外若い人に多く、第4と第5腰椎の間に起こりやすいのです。
    治療は投薬、理学療法など保存療法で大多数の人が軽快しますが、約5%の人は手術となります。
  4. 脊椎分離症およびすべり症
    脊椎分離症は、脊椎の椎弓が上下関節突起の間のもっとも細いところで切れて不安定になり、痛みがでるもので、腰を反り返すと痛みが誘発されます(図4)。
    もともと椎弓の細いたちの人に起こるものですが、成長期に激しいスポーツをしても起こりやすいです。
    脊椎すべり症は、椎体同志にすべりが生じた状態を言います(図4)。
    分離症のままでとどまりすべらない人もおります。また、分離がなくても椎間板の変性によってすべる人もあります。
  5. 変形性脊椎症
    いわゆるお年寄りの腰痛で、椎間板は水分が失われてつぶれ、椎体や椎間関節に変形がみられ、椎間関節炎、神経圧迫などにより腰痛、坐骨神経痛を起こします。朝起きた時や中腰で、腰の鈍痛、こわばり感があります。
  6. 腰部脊柱管狭窄症
    老化による椎体、椎弓、椎間関節などの骨のおよび軟部組織の肥厚により脊柱管が狭められ、馬尾神経が圧迫されてその部分に循環障害が生じます。
    その結果、腰から下半身が痛み、しばらく歩くと脚が前に出にくくなり、うずくまってちょっと休むと、また歩けるようになるのが特徴です。
  7. 骨粗鬆症
    別記しました。下の関連リンクを参考にしてください。

腰椎側面像

腰椎断面図

 

 

脊椎分離症

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