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更新日:令和5(2023)年8月3日
ページ番号:336047
熱射病(熱中症)は何故怖いのですか。
子供の頃、「炎天下に出るときはちゃんと帽子をかぶりなさい。日射病になりますよ。」とよくいわれたことと思います。高温がもとで起こる病気は、熱射病、日射病、熱けいれん、熱疲労、熱中症などとよばれます。炎天下に頭痛やめまいがして目の前がボーっとなり、日陰で休んでいで治った程度の軽い日射病は経験したことがあるかもしれません。
熱射病は、炎天下でのスポーツや作業、溶鉱炉など高温環境での作業中に、発汗などによる熱の放散が間に合わなくなり体の温度調節ができなくなり、様々な症状を出します。重症になると40度以上の体温になり、けいれんを起こしたり、昏睡状態になります。高体温になると体中の細胞が煮えたぎる(高体温に伴う細胞傷害が起きる)ことになります。特に脳、肝、心、肺の細胞は熱に弱く、そのためにショック、多臓器不全の状態になります。ほとんどの場合、血液の異常のために血が固まらなくなります。また尿が出なくなったり、筋肉が大量に壊れる(横紋筋融解といいます)ため腎臓が老廃物を処理しきれなくなり急性腎不全になることもあります。
熱射病になったら一刻も早く体中を冷やしながら病院に運んでください。病院ではあらゆる方法を使って、急速に体温を下げ、様々な臓器の症状にあわせ人工呼吸、輸液管理、循環管理、脳圧管理、血液浄化などの集中管理をしますが、死亡したり後遺症を残すこともあります。
炎天下や高温の中に長時間いない、水分および塩分をとるなどの予防をすることが一番です。
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