ここから本文です。

ホーム > 相談・問い合わせ > よくある質問 > QA(くらし・福祉・健康) > QA(健康・医療) > 健康診断で「悪玉コレステロール・中性脂肪が高め」と言われたのですが、どのような食事(食習慣)および生活習慣にすればよいですか。

更新日:令和4(2022)年8月5日

ページ番号:335977

健康診断で「悪玉コレステロール・中性脂肪が高め」と言われたのですが、どのような食事(食習慣)および生活習慣にすればよいですか。

質問

健康診断で「悪玉コレステロール・中性脂肪が高め」と言われたのですが、どのような食事(食習慣)および生活習慣にすればよいですか。

回答

血液には、コレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)などの脂肪分が含まれます。また、コレステロールには、一般的に「悪玉」と呼ばれるLDL-コレステロールと、「善玉」と呼ばれるHDL-コレステロールがあります。血液中に含まれる悪玉(LDL)コレステロールと中性脂肪(トリグリセライド)が増加し、善玉(HDL)コレステロールが減少すると、「脂質異常症」と診断されます(表1)。


脂質異常症は、動脈硬化の原因となり、心筋梗塞や脳卒中などの深刻な病気に罹る危険性を高めます。これらの病気を予防するためにも、悪玉(LDL)コレステロールと中性脂肪(トリグリセライド)の値を適正に保つことはとても重要です。健康診断で異常が認められた場合は、専門医を受診して原因を探りましょう。
治療の方針は、病気のタイプや程度によっても異なりますが、いずれにしても、食事、運動、喫煙などの生活習慣の改善が第一です。悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)の値が気になる方は、以下の点に注意して、日常の生活を振り返ってみましょう。

  • 適正な体重を維持しましょう。標準体重は、「身長(m)×身長(m)×22」の式から計算できます。
  • 1日に摂取するエネルギー量を見直してみましょう。1日の適正エネルギー摂取量は、「標準体重(kg)×身体活動用(軽い労作で25~30、普通の労作で30~35、重い労作で35~)」の式から計算できます。
  • 飽和脂肪酸やコレステロールを多く含む食品(鶏皮、レバー、バターなど)は控えめに。
  • n-3系多価不飽和脂肪酸を多く含む魚の摂取を増やしましょう。ただし、魚卵はコレステロールを多く含むので注意が必要です。
  • マーガリンや菓子類に含まれるトランス脂肪酸は、悪玉(LDL)コレステロールを増加させると言われています。摂りすぎに注意しましょう。
  • 伝統的な日本食(肉の脂身やバターなどの動物脂を控え、大豆、魚、野菜、海藻、きのこ、果物を取り合わせ、雑穀や未精製穀類を取り入れる食事)は、動脈硬化予防に効果的です。ただし、日本食は塩分が多くなりがちです。減塩(1日6g未満)を心がけましょう。
  • アルコールは、適量を心がけましょう。
  • 適度な運動を行いましょう。ストレス解消にも役立ち、QOLを高める効果もあります。
  • 喫煙をしている場合は禁煙し、受動喫煙も回避しましょう。


以上のような食習慣および生活習慣の改善により、悪玉(LDL)コレステロールと中性脂肪(トリグリセライド)の値を適正に保ち、脂質異常症や動脈硬化を予防しましょう。

【参考文献】日本動脈硬化学会(編):動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版、動脈硬化学会、2017年

331表1

表1脂質異常症の診断基準(空腹時の採血)

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部健康福祉指導課企画情報班

電話番号:043-223-2607

ファックス番号:043-222-6294

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?