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更新日:令和6(2024)年8月26日
ページ番号:336040
輸血の副作用について教えてください。
手術やけがなどの時に、輸血が必要になることがあります。輸血は他人の血を自分の体に入れるわけですから、体質に合わなかったり、病気がうつってしまったりする可能性があります。輸血中や輸血後すぐに症状の出る副作用ばかりでなく、輸血から数日後、数週間後、数年から20年30年後に問題になる副作用もあります。
比較的多い副作用として発熱やじんましんなどがあります。
最近大きな社会問題になっているAIDS(エイズ)では、血液製剤が感染源になってしまった患者さんがいたことはご存じでしょう。以前はB型肝炎やC型肝炎が輸血などでうつった人もいます。今使っている血液や血液製剤は、献血の時にこのような病気については検査してありますが、まだ血液でうつることが知られていない病気がないとはいえません。
また、輸血の時に臓器移植の時に問題になる移植片対宿主反応(GVHR)という免疫反応が起こることがあります。これは輸血の中に含まれているリンパ球が関係していることが知られています。輸血から1から2週間ほどで皮膚や肝臓や腸に症状が現れます。この予防にはMAP加赤血球、放射線照射血を用いるようになっています。
まれに、輸血によりショック状態になることもあります。輸血後、輸血関連急性肺障害(Transfusion-related acute lung injury,TRALI)と呼ばれる急性呼吸器不全を起こすこともあります。
予定の手術では、このような重大な副作用を防ぐため、自分の血液を前もって採血し保存しておく自己血輸血を行うこともありますが、急病やけがの時には献血で集められた血液を使わないわけにはいきません。
副作用とはいえませんが、輸血にからんだ医療事故もあります。ABO式血液型の違う血液を輸血すると血管の中で血液が壊されて重篤な症状が出るため、このような異型輸血はしません。しかし、現実には血液の取り違いによってこのような事故も起こっています。
詳しくは、主治医またはお近くの医療機関に御相談ください
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