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更新日:令和4(2022)年10月7日
ページ番号:336046
転んで錆びた釘を刺してしまいました。すぐに抜けたのですが、そのまま消毒しておけばいいでしょうか。
ご質問の錆びた釘に限らず、竹の切り株、落ちているガラス片など身の回りには泥などが付いた汚いもので、深い傷をつくりやすいものは意外に多いものです。このようなもので着いた傷口はただ消毒したり、縫ったりすれば安心というものではありません。後日命に関わることになりかねません。
“破傷風(はしょうふう)”という病気を聞いたことがあるでしょうか。破傷風菌というバイ菌のだす毒によって、けがをしてから数日で口が開けにくくなり、全身の筋肉がこわばり、しまいには全身がエビゾリになるようにけいれんを起こし死ぬこともある病気です。
全身に症状が出始めれば自然に毒が消えるまで、誰も止めることは出来ません。場合によっては、設備の整った救命センターで約一ヶ月間くらいは全身麻酔をし人工呼吸器を使った集中治療を続けなければならなくなります。
こうならないためには予防以外にありません。まず、汚い傷はすみずみまで洗い、汚い傷の部分を取り去り、消毒します。そして、破傷風トキソイドと傷によっては破傷風免疫ヒトグロブリンも使います。
おおかたの若い方は、赤ん坊の頃から何度か“破傷風の予防接種”を受けていると思います(三種混合ワクチンなど)。この予防接種は効果が完成するのに3回(初回、1ヶ月後、6~12ヶ月後)の接種が必要で、しかも効果は3~5年くらいしか持ちません。ですから予防効果を保つためには5年に一回は予防接種をする必要があります。
最後の予防接種がいつだったかわからなければ、このようなけがの後には予防接種をしておいてください。
詳しくは、主治医またはお近くの医療機関(内科、感染症内科)に御相談ください。
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