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更新日:令和6(2024)年7月16日
ページ番号:336053
くも膜下出血の治療について教えてください。
外傷によるものを除いてた「くも膜下出血」の原因には、動脈に出来たこぶ(脳動脈瘤)、動脈の壁の裂け目(解離性動脈瘤)、血管の生まれつきの異常(脳動静脈奇形)などいくつかの原因があります。
もっとも頻度の高い脳動脈瘤の破裂によるくも膜下出血と仮定して話を進めます。
出血後の治療の一番の目的は“再出血の予防”です。運良く1度目の出血ではなんともなくても、2度目、3度目の出血が乗り越えられるかどうかはわかりません。
現在、再出血の予防治療の主流は、ネッククリッピング術(開頭手術)と離脱式コイルによる塞栓術(脳血管内手術)です。どちらの治療にも、得手不得手、長所短所があり、一概にどちらの治療が優れているとは言えません。患者さんの状態や、脳動脈瘤の部位、形、大きさなどを検討し、より適した治療法を選びます。
また、再出血以外にも出血により急性期に生じる病態として、脳のむくみ(脳腫脹)、脳血管のけいれん(血管攣縮)による脳血流の低下や脳を取り巻く水の循環障害による水頭症など脳にとって悪い出来事が起こることがしばしばあります。このような出来事の多くは出血後14日間に起こってくるため、この時期をうまく乗り切れるかどうかが、退院後の機能に大きく影響してきます。
つまり、頭痛だけの時にくも膜下出血の診断が出来て、手術が出来て、2週間を順調に乗り切れれば本当にラッキーなのです。
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