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更新日:令和5(2023)年10月24日
ページ番号:335984
こどもに麻酔をかけて副作用はありませんか。
小児の手術のほとんどは全身麻酔で管理されます。
全身麻酔は、昔に比べ薬剤やモニター機器の進歩によって安全にはなってきましたが、手術を安全に行うために日常生活とは全く異なる状態を維持しなければならない点は変わっていません。(人工呼吸を行うなど)ひとたび合併症がおきると小児は成人に比べて状態が悪化する速度が速く対処するのに難渋します。安全に手術を行うためには、手術前の全身状態をできるだけ良くしておくことが重要です。
全身麻酔は複数の薬剤を使用するため、使用薬剤に対するアレルギー反応が副作用として起こる可能性があります。蕁麻疹などの軽度な症状から喘息を伴うアナフィラキシー反応まで起きることがあります。その際は、薬を使用して治療を行いますが、症状の程度によっては手術を中止にせざるを得ない場合もあります。これらの症状は、一度軽快してしまえば継続することはほとんどありませんが、次に全身麻酔を行う際に使用薬剤を検討する必要があります。
副作用ではありませんが麻酔中に起きる呼吸器系の合併症にも注意が必要です。呼吸器系合併症は、体内に酸素が取り込めず大変危険な状態になります。手術前に上気道炎症状がある場合は呼吸器系合併症が起こりやすくなります。特に、2週間以内の膿性鼻汁、痰がからむような咳は危険な兆候です。緊急ではない手術の場合は手術を延期することが望ましいと考えます。
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