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千葉県議会 > 本会議・委員会 > 常任委員会 > 県内調査報告/県外調査報告 > 令和元年6月定例会農林水産常任委員会県内調査報告書

更新日:令和4(2022)年7月1日

ページ番号:311428

令和元年6月定例会農林水産常任委員会県内調査報告書

令和元年6月25日

千葉県議会議長阿井伸也

農林水産常任委員長小野崎正喜

本委員会が所管事務調査のため、県内調査を実施したところ、その概要は下記のとおりでした。

  1. 用務:農林水産常任委員会県内調査
  2. 調査先:
    <1>斉藤農場(富里市)
    <2>有限会社北総ベジタブル(山武郡芝山町)
  3. 期間:令和元年6月24日(月曜日)
  4. 概要:別添のとおり

参加者名簿

日程表

調査の概要について

 <1>斉藤農場(富里市)

(1)日時:令和元年6月24日(月曜日)13時52分~14時50分

(2)調査項目:GAPの取組について

(3)経過

初めに斉藤農場にて、農場主よりあいさつ及び斉藤農場の取組について説明があった。続いて、作業舎、大型予冷庫、資材等保管庫、宿舎等の視察を行った。

(4)事業概要

斉藤農場では、こまつな(周年出荷)を栽培しており、平成25年1月からGAPの取組を開始し、平成25年6月にJGAP認証、平成29年8月にASIAGAP認証を取得している。
GAPの取組による効果としては、

  • 作業の効率化を通じ、経営規模及び出荷量の拡大
  • 品質も安定し、取引拡大
  • 外国人実習生の受入に際し、母国語表記の指示書作成や毎朝のミーティングにより事故防止等に貢献
  • 農薬散布回数の低減により、農薬費を6割、包装資材等の見直しにより資材費を3割低減
  • 予冷庫の導入による効率的安定的な集出荷体制の確立

等が挙げられる。
平成31年3月には、GAPの取組の効果が評価され、「平成30年度未来につながる持続可能な農業推進コンクール(GAP部門)」で最高賞にあたる農林水産大臣賞を受賞している。

(5)主な質疑応答

問:以前からこれだけ丁寧に管理していたのか。
答:以前は、倉庫には保管庫に入りきらなかった大量の農薬や、何年も使用してない端材や機械、道具が詰め込まれている状況だった。今はあまり在庫を持つと棚卸しが大変なので、在庫を最小限にするようにし、自分なりにここには何があってと説明できるように物を整理している。

問:売上はどれくらい増えたか。
答:GAP取組前の平成24年と比較すると約2割増加している。

問:外国人実習生の雇用についてどう考えるか。
答:大きな会社では対応できると思うが、個人事業主として厳しい面もある。
最近、実習生が逃亡することが多いので、それに対応できる保険があればいいと思うので、是非創設してほしい。

 <2>有限会社北総ベジタブル(山武郡芝山町)

(1)日時:令和元年6月24日(月曜日)15時00分~15時52分

(2)調査項目:補助事業を活用した競争力強化について

(3)経過

初めに有限会社北総ベジタブル集出荷施設にて、代表取締役よりあいさつがあった。続いて、有限会社北総ベジタブルの概要について説明があった後、集出荷施設内、栽培ハウスの視察を行った。

(4)事業概要

有限会社北総ベジタブルは、「安全・安心・おいしさ」をモットーに、ほうれんそうなどの葉物野菜を、有機栽培などのこだわりの栽培方法で生産し、卸売会社、機内食、飲食店、ホテルから一般消費者まで幅広く販路を確保し経営を拡大してきた。同社は、平成18年に有機JAS認証を、平成27年にJGAP認証を取得している。
同社は、平成30年度千葉県園芸産地パワーアップ事業(国庫)により保冷機能を持つ集出荷貯蔵施設1,007平方メートル、生産用パイプハウス12,150平方メートルを整備し、さらなる販売力・生産力の強化に取り組んでいる。

(5)主な質疑応答

問:農地は借りているのか。
答:元々農家をやっていた人から借りている。農家をやめてしまった人に使わないかと声をかけてもらったり、近所の人にビニールハウスを建てることを伝えたところ、ここの土地も空いているので貸せると申し出をいただき、まとまって借りることができた。

問:ビニールハウスの建設費はどれくらいか。
答:建てた当時は50万円から60万円だったが、年々鉄の値段やビニールの値段があがっているので今は70万円から80万円かかる。

問:ビニールの材質はポリオレフィン系を使用しているのか。何年くらい持つのか。
答:ポリオレフィン系を使用している。5年持つと言われている。葉物野菜は太陽の光が重要なので、ビニールが汚れたり曇ったりする前に毎年張り替えている。94棟全部張り替えると2,500万円ほどかかってしまうので年に20棟ずつ張り替えている。

問:正社員はどれくらいいるのか。
答:正社員は10人位、パートタイマーが20人位、研修生が24人で合計約50人体制で行っている。研修生は中国、ベトナム、タイと多国籍である。研修生の共通言語は日本語のため、日本語のレベルが上がっていると思う。

 参加者名簿

委員

職名

氏名

会派

委員長

小野崎正喜

自民党

副委員長

政幸

自民党

委員 酒井茂英 自民党
委員 木下敬二 自民党

委員

伊藤昌弘 自民党
委員 高橋秀典 自民党
委員 大川忠夫 立憲民主党
委員 竹内圭司 千葉民主の会
委員 横山秀明 公明党
委員 谷田川充丈 千翔会

随行

所属・職名

氏名

備考

農林水産部長

半田徹也

 

農林水産部生産振興課長

須合健己

 

農林水産部安全農業推進課長 小川  
農林水産部農林水産政策課副課長 根本和紀 議事課主幹(併任)
議会事務局政務調査課班長

田中弘子

 
議会事務局議事課主事

藤崎悠一

 

 日程表

月日

場所

備考

6月24日 県議会   12時55分  
斉藤農場 13時52分 14時50分 調査
有限会社北総ベジタブル 15時00分 15時52分 調査
県議会

16時43分

   

お問い合わせ

所属課室:議会事務局議事課委員会班

電話番号:043-223-2518

ファックス番号:043-222-4073

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