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更新日:令和4(2022)年10月7日

ページ番号:521865

令和4年6月定例会農林水産常任委員会県内調査報告書

令和4年6月21日

千葉県議会議長信田光保

農林水産常任委員長小池正昭

本委員会が所管事務調査のため、県内調査を実施したところ、その概要は下記のとおりでした。

  1. 用務:農林水産常任委員会県内調査
  2. 調査先:
    (1)小泉輝夫氏ほ場(成田市)
    (2)手賀排水機場(印西市)
  3. 期間:令和4年6月16日(木曜日)
  4. 概要:以下のとおり

参加者名簿

日程表

調査の概要について

(1)小泉輝夫氏ほ場(成田市)

(1)日時:令和4年6月16日(木曜日)14時05分~14時50分

(2)調査項目:水田を利用した子実用とうもろこしの栽培状況について

(3)経過
移動の車内において、農林水産部担い手支援課長から、水田を利用した子実用とうもろこしについて説明があった。小泉輝夫氏ほ場に到着後、小泉氏から取組について説明を受けながら、子実用とうもろこしの栽培ほ場を視察した。

(4)概要説明
水稲栽培だけでは依頼された農地の管理作業が間に合わないため、ワンオペレーターで実作業時間も少なく効率的に作業できる作物として子実用とうもろこしを選択し、平成26年から取り組んでいる。水稲の転作作物である大豆の作業機械体系を、子実用とうもろこしにも利用できたことが始められた要因の一つである。
小泉氏のほ場では、畝立て播種という方法を選択しており、高い畝を作り播種(=種まき)することで、降った雨水は下に流れ、種が高い位置に確保されることによって生育できる。千葉県は低地で地下水位も高く排水不良田が多いが、スマート農業でほ場に適度な傾斜をつけたり、適切に溝を掘ることができ、それにより畝立て播種ができることによって、条件不利地でも栽培が可能となっている。こういうやり方をしたら他の農業者もできるであろうというイメージが出来てきている。
農地の集約については非常に難しい部分があり、小泉氏のほ場の集約には5年かかっている。一人の農業者が一か所にまとまった土地を耕作することにより、今回の子実用とうもろこし、排水対策やスマート農業の実践などができるため、農林水産省の人・農地プラン、農地中間管理機構を活用した基盤整備、土地の集積は不可欠であると考える。

(5)主な質疑応答

問:大豆は連作が難しいが、とうもろこしも難しいのか。
答:とうもろこしの連作についても試験しているが、それほど収量は下がっていない。堆肥の投入や土壌診断などをすることによってとうもろこしは大豆よりも作れそうだと感じている。

問:農地の集約には改良区の中での協力が必要だと思うが、苦労した点は何か。
答:生産者と改良区や行政などが問題点を共有してやっていくことが重要で、ある程度ビジョンを持って進める必要があるが、農業をやめていく人たちも多く、意思の統一が難しい。

問:この取組は補助金がなければ難しいか。
答:補助金が前提となっている。国の水田活用の補助金、県の補助金、市の補助金の積み上げで68,000円あるが、10アールの単価で見たらコスト割れする可能性が高く、減価償却や投資の費用も含めてぎりぎりの水準である。

(2)手賀排水機場(印西市)

(1)日時:令和4年6月16日(木曜日)15時35分~16時10分

(2)調査項目:国営総合農地防災事業手賀沼地区における排水機場等の更新整備について

(3)経過
移動の車内において、農林水産部耕地課長から、国営手賀排水機場等の改修事業の概要について説明があった。国営手賀排水機場に到着後、手賀沼農地防災事業所調査設計課長から近年の状況、事業の目的等の説明があった後、施設を視察した。

(4)概要説明
手賀沼周辺は、過去に海であったことから周辺の土地は低く、大雨のたび増水した利根川の水によって水害に悩まされていた。また、戦後の急激な人口増加に対して食料を増産するため、水田づくりが急がれたことから、昭和21年から国営手賀沼干拓事業により手賀沼を干拓して水田を作り、併せて沼周辺の水田を水害から守るための工事が開始された。
工事に併せ、手賀沼の水面より低い干拓地の水を抜くための排水機場等の整備や、手賀沼に集まる雨水が干拓地等に溢れないようにするため、利根川に排水するための手賀排水機場が建設された。
施設の完成から50年以上が経過した今、手賀沼地域の都市化による舗装の影響で手賀沼に流入する水の量が1.5倍に増加していること、地下水のくみ上げ等により地盤沈下が起こっていること等で排水機場の機能は十分発揮できていない。また、施設が耐震性を有していないため、大規模地震が発生した場合に甚大な被害を及ぼすおそれがあることから、国、県、関係9市、土地改良区による手賀沼地域農業農村整備事業推進協議会を設立し、整備事業に向けた協議が進められ、令和3年度に土地改良法の手続を経て、事業着工となった。 
事業においては揚水機場3箇所の改修、排水機場2箇所の改修、排水路2.5kmの改修、調節水門1箇所の撤去を行う。

(5)主な質疑応答

問:東日本大震災における被害状況はどうだったか。
答:建物にクラックが発生したが、排水機場の機能について影響は無かった。

参加者名簿

委員

職名

氏名

会派

委員長

小池正昭

自民党

副委員長

伊豆倉雄太

自民党
委員 木下敬二 自民党
委員

林 幹人

自民党
委員 竹内圭司 立憲民主・千葉民主の会
委員 鈴木和宏 公明党
委員 谷田川充丈 千翔会
委員 西尾憲一 平和の党
委員 松崎太洋 無所属

随行

所属・職名

氏名

備考

農林水産部長

舘野昭彦

 

農林水産部農林水産政策課長 板倉由妃子  
農林水産部担い手支援課長 石井克文  
農林水産部耕地課長 鈴木清次  
農林水産部農林水産政策課副課長 嶋田善康 議事課主幹(併任)
議会事務局総務課主査

齋藤優介

 
議会事務局政務調査課副主査 宮澤千春  

日程表

月日

場所

備考

6月16日 県議会   13時00分  
小泉輝夫氏ほ場 14時05分 14時50分 調査
手賀排水機場 15時35分 16時10分 調査
県議会

17時25分

   

お問い合わせ

所属課室:議会事務局議事課委員会班

電話番号:043-223-2518

ファックス番号:043-222-4073

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