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千葉県議会 > 本会議・委員会 > 常任委員会 > 県内調査報告/県外調査報告 > 令和4年9月定例会総務防災常任委員会県内調査報告書
更新日:令和4(2022)年10月25日
ページ番号:545310
令和4年10月5日
千葉県議会議長佐野 彰様
総務防災常任委員長川名 康介
本委員会が所管事務調査のため、県内調査を実施したところ、その概要は下記のとおりでした。
記
(1)日時:令和4年10月5日(水曜日)13時55分~15時51分
(2)調査項目:千葉県消防学校の教育訓練等について
(3)経過
初めに消防学校教育棟にて、同校副校長より消防学校の教育訓練等についての説明を受け、その後、消防課職員より操法実技の一部見直しについての説明を受けた。
続いて、校内施設を視察し、消火訓練や訓練用ドローンの操縦などの説明を受けた。
(4)概要説明
消防学校は、消防組織法第51条の規定に基づき、県内の消防職員及び消防団員に対し、消防の責務を正しく認識させるとともに人格の向上、学術技能の修得、体力の錬成、規律の保持、協働精神のかん養を図り、もって公正明朗かつ能率的に職務を遂行し得るよう、その資質を高めることを目的に設置されている。
消防職員教育としては以下の4種類を行っている。
○初任教育:新規採用職員に対し、消防職員としての職責を自覚させるとともに、消防業務上必要な基礎的知識及び技術の修得と体力の錬成を図り、新たに整備したAFT(実火消火訓練施設)などを活用した訓練を行い、即戦力として活動できる人材の育成を行う。
○専科教育:災害の複雑多様化に対処するため、警防、予防、救急、救助等、特定分野に関する、より高度な専門知識や技術の修得を図る。
○幹部教育:現場活動における監督者として必要な知識の修得並びに指揮管理能力の向上を図る。
○特別教育:特別の目的のために行う教育訓練で、各消防本部での指導者を養成する「訓練指導科」や、はしご自動車の安全運用を行えるよう「はしご自動車等講習」、また、水難救助隊員や、高度救助隊員の養成といった教育訓練を行っている。
消防団員教育については、基礎教育、専科教育、幹部教育等を行っており、特別教育として、各消防団での訓練指導者の育成を図る「訓練指導科」、女性消防団員の育成を図る「女性消防団員科」、その他、小型無人航空機(ドローン)基礎研修やオフロードバイク研修なども行い、地震や風水害等大規模災害に対応できるようにしている。令和2年度から、企業の自衛防災組織等を対象とした、「自衛防災要員等研修」も行っている。
教育訓練実施状況については、今年度は消防本部の要請に対応して救急科を3期制にし、初任科の受入数を増やした。
また、消防団員の入校者数も増加し、合計1,515名の受入れ見込みである。
操法実技については、いわゆるパフォーマンス的あるいはセレモニー的な動作を見直すことが適当であるという意見が各方面からあったことや、令和3年8月にまとめられた「消防団員の処遇等に関する検討会」の最終報告書にも操法大会のあり方についてまとめられ、その中にも具体的な操法の内容について、パフォーマンス的な動作、セレモニー的な動作については、見直すという方向性が示され、「全国消防操法大会の操法実技に関する検討会」が設置された。
検討にあたっては、見直しの議論の発端となった考え方に即して、操法訓練が、「安全」「確実」かつできる限り「迅速」な現場活動を実施するためのものであることを基本とし、操法大会のための動作として定めることのないよう留意し協議を行った結果、以下のとおり一部見直しが行われた。
○ポンプ車操法における「操作はじめ」までの動きについて
○小型ポンプ操法における「操作はじめ」までの動きについて
○ポンプ車操法における下車に伴うドア開放要領について
○ポンプ車操法における2番員の注水補助姿勢について
○服装点検について
○関連する審査方法の明確化
(5)主な質疑応答
問:グラウンドが広いため、横風が強く放水が困難と思われるが対策はどのようにしているのか。
答:千葉県大会では基本的にホースに触らないということを原則としている。
全国大会では、風が吹いた時には金具部分を押さえてホースが横に流されないような対処をするように検討が進められている。
結合部が2か所あるため、その付近に要員を配置し、風に流されそうな場合には金具を押さえて、ホースラインが流れないような状態をつくることで対策をしたいと考えている。
標的に関しても風で倒れてしまう可能性があるため、放水前までは押さえるようにし、一定の基準を定めて標的が倒れてしまったらなるべく直すような形をとりたいと考えている。
問:消防操法大会での評価の方法について、どのように採点しているのか。
答:総合審査、行動審査、計時審査の得点を加算していく方式で採点する。
総合審査:減点方式ではなく、班長・副班長にポンプ車は10点×5項目で50点の中で評価する。
行動審査:各隊員(指揮者・1番員~4番員)に配分した15点の中から不備な点をチェックし、減点方式で評価する。
計時審査:基準時間が定められており、所要時間を計測し採点する。
採点方法は昔から変わっていない。
問:ドローンの重量はどのくらいか。
答:消防学校で保有しているドローンの重量は約2kgである。
なお、重量100g以上のドローンについては、国土交通省の指導に基づき、機体の登録制度が義務化になっている。
職名 |
氏名 |
会派 |
---|---|---|
委員長 |
川名康介 |
自民党 |
副委員長 | 伊藤寛 |
自民党 |
委員 | 浜田穂積 |
自民党 |
委員 | 山中操 | 自民党 |
委員 | 河野俊紀 | 立憲民主・千葉民主の会 |
委員 | 藤井弘之 | 公明党 |
委員 | プリティ長嶋 | 千葉県民の声 |
所属・職名 |
氏名 |
備考 |
---|---|---|
防災危機管理部長 |
生稲芳博 |
|
防災危機管理部消防課長 | 室田泰彦 | |
防災危機管理部消防課副主幹 | 綾部健 | |
総務部財政課副課長 | 田中憲一 | 議事課主幹(併任) |
総務部総務課副課長 |
山崎和貴 |
議事課主幹(併任) |
防災危機管理部危機管理政策課副課長 | 藤原慎 |
議事課主幹(併任) |
議会事務局政務調査課班長 | 福島恵子 |
|
議会事務局議事課主事 | 長島歩美 |
月日 |
場所 |
着 |
発 |
備考 |
---|---|---|---|---|
10月5日 | 県議会 | 13時28分 | ||
千葉県消防学校 | 13時55分 |
15時51分 |
調査 |
|
県議会 | 16時18分 |
お問い合わせ
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