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千葉県議会 > 本会議・委員会 > 常任委員会 > 県内調査報告/県外調査報告 > 令和5年6月定例会総合企画企業常任委員会県内調査報告書
更新日:令和5(2023)年7月25日
ページ番号:600106
令和5年7月4日
千葉県議会議長伊藤 昌弘様
総合企画企業常任委員長宮坂奈緒
本委員会が所管事務調査のため、県内調査を実施したところ、その概要は下記のとおりでした。
記
(1)日時:令和5年7月4日(火曜日)13時45分から14時30分
(2)調査項目:山倉ダムの新エネルギーによる発電設備の調査について
(3)経過
バス車内において、施設設備課長から山倉ダムの施設概要等について説明があった。山倉ダム到着後、現場を視察し、環境学習施設内において施設設備課長等からメガソーラー発電所等について詳細な説明があった。
(4)概要説明
山倉ダムでは、水面において、環境負荷の軽減への取組と水質改善を図るため、フロート式メガソーラーを設置・運営する事業者を募集し、平成26年に事業者を決定した。その後、平成30年より発電を開始した。
工業用水道事業に使用するダムへの配慮として、フロートは、水道管等でも使用され、水に溶け出さない高密度ポリエチレンで、紫外線や腐食にも強い材質の耐久性の高いものを使用している。太陽光パネルは、水溶性でない、水質に影響を及ぼさない材質のものを使用している。パネルで太陽光を遮断することにより、アオコの発生の抑制及び水質の改善効果が期待できる。水質調査を継続的に実施することにより、影響の有無等を確認している。また、台風などの強風や波に耐える強度設計や連結や固定技術の採用によるパネルの飛散防止対策を講じている。
(5)主な質疑応答
問:水位の上昇・下降に伴い、パネルへの影響はあるか。
答:山倉ダムは水位変動が小さいため基本的には影響はないが、仮に水位変動が大きい場合は、水位下降時にケーブルが曲がってしまう等の状態が続くとダメージに繋がるため、ケーブルが立ち上がった箇所の位置調整が必要となる。
問:環境学習施設はどのような方が利用しているのか。
答:当施設のメガソーラーは、建設当時世界一の規模であったため、主に海外からの視察が多く(ブラジル、フランス、台湾、タイ、モンゴルなど約30~40件)、そのほか、地元や地方自治体の視察もある。
問:令和元年の台風によりパネルの80パーセントが破損したとのことであるが、その後、補修して使用したのか、新しくしたのか。
答:当初50,904枚のパネルが使われていたが、再使用したのは8,848枚である。42,056枚が台風の被害で撤去され、そのうち約29,000枚がリユース、約11,000枚がリサイクル、約2,000枚が火事の影響による劣化のため埋立て処分となった。
(1)日時:令和5年7月4日(火曜日)15時10分から15時20分
(2)調査項目:古都辺取水場の新エネルギーによる発電設備の調査について
(3)経過:
バス車内において、施設設備課長から古都辺取水場の施設概要等について説明があった。古都辺取水場到着後、施設設備課長等から現場を視察しながら詳細な説明があった。
(4)概要説明
古都辺取水場では、長柄ダムから取水した水を、袖ケ浦系として主に袖ケ浦市と市原市の南部の東京湾臨海部の工場地帯に、また、皿木系として茂原地域の工場に工業用水を供給している。
袖ケ浦系は長柄ダムの水位の高さを利用して古都辺取水場において流量制御弁の調整により袖ケ浦浄水場まで自然流下により送られ、また、皿木系は古都辺取水場より約85メートル高い場所にある長柄町にある袖ケ浦浄水場皿木分場にポンプアップして茂原地域の工場に工業用水を供給している。
発電の仕組みは、長柄ダムと犬成接合井との水位差による水の位置エネルギーを利用して導水管内に水車を挿入して発電する。
(5)主な質疑応答
問:管路は埋設されているのか。
答:古都辺取水場から犬成接合井までの一部区間で露出する箇所を除き埋設されている。
問:古都辺小水力を非常用自家発電として使用できないのか。
答:古都辺小水力発電事業は、公募時の募集要項において売電を目的とした発電事業者を募集しており、このため、東京電力の配電線に発電した電力を送電する設備になっているので、非常用自家発電としては使用できない。
問:山倉ダムの太陽光と比較して、古都辺小水力の方が発電量が大分少ないのに納付金の金額に大差がないのはなぜか。
答:提案納付金額は、公募時に応募した企業から提案されたもので、募集した年度や発電方法の違いによるものと認識している。
問:FIT(固定価格買取制度)の売電単価はいくらか。
答:山倉ダムの太陽光は32円/キロワットアワー(税別)、古都辺小水力は34円/キロワットアワー(税別)である。
職名 |
氏名 |
会派 |
---|---|---|
委員長 |
宮坂奈緒 |
自民党 |
副委員長 | 伊豆倉雄太 |
自民党 |
委員 | 武田正光 |
自民党 |
委員 | 茂呂 剛 | 自民党 |
委員 | 小野崎正喜 | 自民党 |
委員 | 守屋貴子 | 立憲民 |
委員 | 秋林貴史 | 公明党 |
委員 | 石川りょう | 千政団 |
委員 | 秋葉就一 | リベ民 |
所属・職名 |
氏名 |
備考 |
---|---|---|
企業局長 |
吉野美砂子 |
- |
企業局工業用水部長 | 高山 治 | - |
企業局工業用水部施設設備課長 | 高柳昌司 | - |
企業局工業用水部施設設備課副課長兼室長 | 桐田利彦 | - |
総合企画部政策企画課副課長 |
嶋田善康 |
議事課主幹(併任) |
企業局管理部総務企画課副課長 | 渡邉一博 |
議事課主幹(併任) |
議会事務局総務課班長 | 鈴木由香 | - |
議会事務局議事課副主査 | 平出哲朗 |
- |
場所 |
着 |
発 |
備考 |
---|---|---|---|
県議会 | - | 13時00分 | - |
山倉ダム | 13時45分 |
14時30分 |
調査 |
古都辺取水場 | 15時10分 | 15時20分 | 調査 |
県議会 | 16時20分 |
- | - |
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