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更新日:令和6(2024)年2月19日
ページ番号:6046
この仏像は、組木7段の台座に乗り、座高39センチ、像高85センチである。
桧を材料とし一木作りで見事な作である。左手の羂索は、いつの時代かに紛失しているが、右手には剣を持っている。像全体に仏師の魂のこもった「のみ」の跡がうかがわれるが、力強く繊細な辮髪、特にけいけいと光る玉眼は接する人の心をうつ。
光背は正確には迦楼羅焔光と称する火焔を背負っているものだが、本像のは後世補作したものと思われる。
瑟々座の墨書銘によれば、天正16年(1588)里見9代義康が相州鎌倉の仏師に、この像の彫刻を命じ宝珠院に奉納したとある。
大正12年頃までは、同境内の不動堂に安置されていたが、観音堂(尼寺)再建を機に現在地に移動した。
○瑟々座とは、岩座の形式化したもので、方形の材を組み合わせて積みあげた形の台座で、不動明王の座である。
この不動明王の台座は、写真の通り七段組で安定した形である。
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