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更新日:令和6(2024)年2月19日
ページ番号:6063
像高34.6センチ
頭部を円頂にあらわし、両肩をおおう衣を着けて坐る。両手は胸の前、衣の下で拱手する。面貌などは不明ながら、特定の僧の肖像を表わしたとは見難く、その手勢や高く襟を立てるさまからみて僧形神像の型を示すものと考えられる。
像は現状の全容を、木心を中央やや右寄りにこめる一材(針葉樹)から造り、内刳りはほどこさない。脚部は横木を矧いでいたかとみられる。左肩の外側は平滑な面になっており、これに別材を寄せた矧面をのこすものと思われる(木心が右に寄っているため、左方は材が足りなくなったのだろう)。
朽損甚だしく、像容がはっきりしないため、制作年代の推定は困難であるが、頭部の幅広くゆったりとした曲面による構成、体躯の量感が控えめであることから平安時代後期、12世紀の作であろう。
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