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ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化遺産 > 彫刻・絵画・工芸品など > 彫刻 > (南房総市)銅造男神坐像
像高46.5センチ
顎鬚をたくわえる壮年の容貌の束帯男子像である。巾子冠を戴き強装束の姿で、腹前で両手を拱手して笏をとり、両足裏を合わせて坐る。強装束は平安時代末にあらわれ、鎌倉時代に普及した。強装束を着けた神像としては、嘉元3年(1305)の栃木・輪王寺銅造男神坐像などがある。
全容を前後の合わせ型から造り(巾子冠の後方、耳後ろ、肩から膝の側方を通る線で前後に合わせ、像の両側に型からはみ出したバリが残る)、頭体を通して一鋳する(中型は頭部に至り、像底が開口部となる鋳造法で、中型土は像底からきれいに浚う)。左右とも側方肩さがり及び膝に孔(ただし左膝分は湯のまわりが悪かったらしく大きく穴があくので不明)があり、笄を貫通させて型のずれを防いだと考えられる。型持ちは、像の着ける前垂れの中央右寄り、背面の中央左寄り、左右袖口前方に各一ある。首の右下、笏の左右、袖の内側、手首先の下方、前垂れ下方に透切れ(鋳造時の失敗によりできた穴)があり、このうち首の右下、笏の左右に埋金をほどこす。
像は脚部の張り、奥行きが少ないため、身体のバランスが不自然で安定感に乏しいが、強装束の表現、膝の丸み、背面の抑揚ある肉付きには精彩がある。制作は室町時代、15~16世紀であろう。
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