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ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化遺産 > 彫刻・絵画・工芸品など > 彫刻 > (南房総市)木造阿弥陀如来坐像(山名)
更新日:令和6(2024)年2月19日
ページ番号:6036
この木像は智光寺の阿弥陀堂にあって、俗に「お阿弥陀様」と呼ばれている。像高105センチ、膝張り85センチ、肩幅50センチ、白毫まで85センチの寄木造りで、高さ80センチ弱の立派な蓮華座(京都法界寺の阿弥陀像の蓮華座と同形式で、上から蓮肉、蓮弁、上敷茄子、華盤、下敷茄子、受座、反花、上框、下框から成る)に坐し、上品上生の弥陀定印を結んでいる。
胎内背部の墨書銘によって、この木像は元和2年(1616)奈良仏師によって造像されたものであることが知られる。江戸時代初期の仏像の代表的なもので、館山市大網の大巖院本尊の阿弥陀如来像(館山市指定有形文化財、慶長8年奈良仏師の造像)と略同年代のものである。大巖院本尊の阿弥陀如来と同様に、観音・勢至両菩薩の脇侍を欠いているが、左右に天部像が控えている。
草深い田舎の古寺には稀な気品ある仏像といえよう。
(胎内背部墨書銘)
別当 山名村法印頼元 (花押)
智光寺現住 造之
于時元和二年 丙辰四月八日 奈良仏師 井上助一良 再興之願主
当國郡司中村弥右衛門尉平朝臣吉繁
右意趣者為現当二世安楽也
塗師 真田 宗安口
(底部墨書銘)
浄小銭百道心者念誦口鈴木右衛門 北条 加治兵庫 加人衆
同 百鈴木又右衛門内女
慶長十九 甲寅 年里見安房守國替恠(在) 二而 破損被成候源朝臣
別当本願智光寺現住
将軍様御代官中村弥右衛門旦那 ニテ 山下郡奉加造立也
法印頼元生年四十六造立之
蔵田作右衛門材木一丁六右衛門
キセ大旦那 石井丹左衛門内女同二丁町求
口福加右衛門内女同一丁□□内女
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