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更新日:令和6(2024)年9月3日
ページ番号:696653
日時 | 令和6年8月29日(木曜日)10時30分から11時6分 |
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場所 | 本庁舎5階大会議室 |
動画 |
(知事)
皆様、こんにちは。
初めに、子宮頸がん予防につながるHPVワクチンについてお話しをいたします。
子宮頸がんは「マザーキラー」とも呼ばれ、日本では、毎年約1万人の女性がこの病気にかかり、さらに、20代から30代の若い女性を含め、毎年約3,000人の女性がこの病気で亡くなっています。
子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルスの感染が原因と考えられており、その予防にはHPVワクチンの接種が有効とされています。
現在、小学6年生から高校1年生までの女性は無料で同ワクチンの定期接種を受けることができますが、定期接種の開始直後の平成25年6月、接種後に生じたとされる様々な症状が報告されたため、約8年間、国による積極的な接種の呼びかけが中断されていました。
その後、HPVワクチンについては、国の検証で安全性に特段の懸念が認められないことが改めて確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回るとして、令和4年に接種の呼びかけが再開されました。
国では、呼びかけの中断期間に接種機会を逃してしまった平成9年度から平成19年度生まれの女性が無料でワクチンを打てるよう、いわゆる「キャッチアップ接種」の期間を設け、希望者への接種を促していますが、その期限が令和7年3月末日と迫っております。
HPVワクチンは、決められた間隔を空けて3回接種する必要があり、一般的なスケジュールでは完了までに半年かかることから、無料期間中に終えるため、9月中に接種を開始することが必要です。まだ接種を開始していない方、過去に3回受けていない方は、これを機に接種をご検討ください。
また、県では、対象者の皆様が十分な情報の下、ワクチン接種を検討できるよう、ホームページで情報提供を行っておりますので、「千葉県 HPV」で検索してみてください。
さらに、キャッチアップ接種の対象者向けに、YouTube広告による周知も行っていますので、ここでその動画をご覧ください。
(「HPVワクチン接種案内」動画放送)
なお、万が一、HPVワクチンの接種後に気になる症状が現れたときは、接種を行った医師またはかかりつけの医師にご相談ください。
また、県では、必要に応じて、症状をより総合的に診てもらうことのできる「協力医療機関」や「地域連携医療機関」を設置をしておりますので、こちらでの受診を希望される場合も同様に、接種を行った医師等にご相談ください。
子宮頸がんは、若い世代でも発症するがんです。県民の皆様には、この病気についてご理解いただくとともに、その予防に有効なHPVワクチンの接種をぜひご検討ください。報道機関の皆様におかれましては、対象となる女性の方々が、「HPVワクチンやキャッチアップ期間の存在を知っていたら接種していたのに」ということにならないよう、改めて周知へのご協力をお願いいたします。
(知事)
次に、「男女共同参画サミット」の開催について、お話しをいたします。
社会においては、女性への家事や育児等の負担の偏りや、固定的な性別の役割分担意識などの課題がいまだ根強く存在しております。
県内でも、女性管理職のいない事業所が依然として多いなど、男女共同参画に向けた取組は道半ばであり、様々な分野で女性が活躍できる職場環境づくりを一層進めることが重要だと考えています。
そこで、県内企業の経営者等を対象に、組織において女性の活躍がもたらす効果や、そのための環境づくり等をテーマに、男女共同参画サミットを10月8日、千葉県教育会館で開催いたします。
サミットの第1部、基調講演では、内閣府主催の令和6年度「女性のチャレンジ賞」を県内で初めて受賞された、株式会社人と古民家、代表取締役の牧野嶋彩子さんから、「女性経営者が職場で思うこと」についてお話しいただきます。牧野嶋さんには、男性の比率が高い建設業において、女性建築家として、また、経営者としてのご経験を踏まえたお話が伺えると期待しております。
また、第2部では、私もパネリストとして参加し、「リーダーとしての役割と意識改革」をテーマに、パネルディスカッションを行います。このパネルディスカッションでは、千葉銀行取締役専務執行役員の淡路睦さんをファシリテーターにお迎えし、各分野のリーダーの方々と自由闊達な意見交換をさせていただく予定です。
お申し込みは、チラシに記載の二次元コードまたは千葉県ホームページで、9月30日まで受け付けしておりますので、奮ってご応募ください。
県では、働く場における男女共同参画の意識の醸成や、男女が共に働き続けられる職場環境づくりに向けて取り組んでいるところです。
そのような中、今回のパネルディスカッションでは、パネリストの皆さんの経験に基づく悩みや課題、それを乗り越えるための方策など、様々な立場からお話をいただく予定であり、ご参加いただいた企業の経営者の方たちにも、新たな気付きや共感、実践につなげるヒントが得られるのではないかと思います。ぜひ多くの方のご参加をお待ちをしております。
(知事)
次に、観光誘客キャンペーンについて、お話しをいたします。
9月以降も県内外からの観光客の皆様に県内各地を巡っていただくため、様々な観光キャンペーンを展開してまいります。
まず、今年度の新たな取組として、県内のアウトドアやスポーツのプログラムを、平日は50パーセント、休日は30パーセント割引で体験できる「チバのソトフェス」キャンペーンを9月1日から実施いたします。
サーフィン、SUP、カヤックや乗馬、アスレチックなどのプログラムが、12月31日までお得に気軽に体験できます。三方を海に囲まれ、豊かな自然を有する千葉県の様々なアウトドアやスポーツの体験をぜひお楽しみいただきたいと思います。
続いて、鉄道を利用してお得に千葉を巡りたい方にお勧めの「サンキューちばフリーパス」についてです。
今年度も、県とJR東日本千葉支社や交通事業者等が連携をし、県内のJR線と一部の鉄道、路線バス、フェリー、レンタサイクルが2日間乗り放題になるフリー切符を、秋と早春の2回に分けて販売いたします。
今回から京成電鉄、新京成電鉄、芝山鉄道の3社が新たに加わり、周遊エリアが広がりました。
また、フリー切符を提示すると、駅の売店で割引が受けられる特典もご用意をしています。
秋のフリー切符は9月1日から発売いたします。東京都区内からは、往復乗車券がセットになった「サンキューちばフリー乗車券」もありますので、ぜひご利用ください。
そして、千葉の旅をより楽しんでいただくため、今年度も「GOGO房総デジタルポイントラリー」を9月2日から開始いたします。
スマートフォンなどを使って、県内の観光スポットや飲食店を巡り、ポイントを集め、特設サイトから応募いただくと、抽選で県内宿泊補助券や県産品などをプレゼントいたします。今年度は地元グルメに着目し、飲食店をスポットに追加いたしました。
また、対象スポットを自由に巡っていただく楽しみ方に加えて、県内の6エリアごとにモデルコースもご用意をしております。
これからの季節、千葉県は秋のお祭り、そしてイセエビやアジといったグルメなど、様々な魅力がいっぱいであります。
この秋は、ただいま紹介をいたしましたフリー切符などを活用して、千葉の旅を満喫していただきながら、豊富な千葉の魅力に触れていただきたいと思います。
私からは以上です。
(記者)
よろしくお願いします。
まず発表項目の中から、HPVワクチンの件でお尋ねします。HPVワクチンを巡っては、今、少し積極的勧奨のお話もありましたけれども、副作用を訴える方もいらっしゃって、国の積極的勧奨が中止になったということもあったと思います。
ただ、この存在があまり世の中に知られていなくてという現状もあると思うんですが、このあたりの知事のご認識と、県民への呼びかけを改めてお願いできたらと思います。
(知事)
私は、HPVワクチンを巡るこの問題というのは、まさにわが国がワクチン後進国と言われるにふさわしい、ワクチンに対する理解がマスコミを含めて不足をしていたと思います。この間、しっかりとした国の調査によって、いわゆるワクチンのメリットのほうが明らかに上回ると、そういう結論がしっかり出てきておりますので、これは改めて日本社会全体が対象となる方々を後悔させないように、しっかりと周知し、そして接種していただく、ご検討いただくことが、私は極めて大事だと思っています。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
2点目が、発表外なんですけれども、今週月曜日に、国家戦略諮問会議で、成田空港を中核とする国際航空物流拠点の整備に関して議題に挙げられました。当日、知事もコメントを出されていたんですが、改めてこのご認識とお受け止めをお尋ねできたらと思っています。
(知事)
ありがとうございます。今回の諮問会議において、去る7月29日に実施いたしました県と空港周辺9市町での要望を踏まえて、岸田総理から、成田空港の物流拠点の機能強化に関し、国家プロジェクトとして取組を加速化するとの力強い発言を頂きました。
さらに、総理からは、総合的な支援策を地元自治体と連携して取りまとめるよう、関係省庁へのご指示も頂きましたので、大変感謝しております。
県としても、こういう機会を捉えて、特区制度を活用して、広く民間投資を呼び込めるような提案ができるように、取組をしっかり進めていきたいと考えています。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
最後に1点、これも発表外なんですけれども、今朝、JR津田沼駅で、野田佳彦元総理が立憲民主党の代表選の出馬を正式に表明されました。改めて、このお受け止めであったりですとか、野田元総理の、熊谷知事の人物評といいますか、伺えたらと思っています。
(知事)
千葉県の方でありますので、大変関心を持って私も見ております。私もこの間、立憲民主党の支持者に限らず、例えば経営者の方や県民の方々ともお話をしても、野田さんが代表になってくれればというような、そういう願望を口にされる方が大変多いなというのをここ一、二年感じておりました。そういう意味では、非常に大きな期待に応えられて出馬されるのかなと思っています。
私も長くお付き合いさせていただいておりますけれども、本当に人間性、大きな懐の深い方でありますし、周りがそういう意味で知恵を出し、協力したくなるような、そういう求心力のある方だと思っています。私が言うものではありませんけれども、野党第一党として非常に存在感があり、代表に十分ふさわしく評価されるべき方なのではないかなと思っています。
(記者)
よろしくお願いします。
私から、大きく3点お願いします。まず最初に発表項目ですが、男女共同参画のサミットについてなんですけれども、男女共同参画は様々な切り口があると思う中で、今回のテーマ設定の背景とか狙いというのを教えてください。
また、どんなようなことを発信していきたいかということをお願いします。
(知事)
ありがとうございます。多様性尊重条例ができた今年、女性の活躍にスポットを当てて、いまだ社会全体に根強く残る様々な課題、それから今後の展望、こうしたものをテーマにしたサミットを開催することにいたしました。
よくあるのは、自社の優れた先進的な取組を発表して終わりという、そういうディスカッションもあると思うんです。もちろん、これはこれで非常に私は重要だと思うんですけれども、今回は登壇される方々のそうした思いの中で、そういうものだけじゃなくて、どこにまだ課題があって、それを乗り越えるためにはどうしたらいいのかというような、そうした部分にしっかり光を当てていきたいという内容になっていると聞いております。このサミットをきっかけに、参加される企業の経営者であったり、組織のリーダーの方々が、組織文化をどうやって変えて、そして、女性だけでなく誰もが活躍できる、職場環境づくりに向けて具体的な取組を進めていただける、きっかけになることを私たちとしても狙いとしております。
(記者)
ありがとうございます。
あと、発表外から2つお願いします。1つは、台風10号が接近して、速度とか進度が不透明で、関東への影響というのはまだ分からないと思いますが、関東でも雨が続いたりしているので、県の体制とか、これから警戒すべき点についてお願いします。
(知事)
この台風10号については、大変規模も大きい状態でありますので、県としても九州を中心とした状況をずっと注視しているところであります。今後どういう進路になるのか、関東や千葉にどのような被害をもたらすのかというのは、読めない部分が多々あるわけです。特に雨を中心に十分警戒する必要があると思っています。最新の気象情報を収集して、必要に応じた体制を取るなど、災害に対して万全の体制を期していきたいと考えています。
県民の皆様も、台風7号の時にも備えを十分されていらっしゃったとは思いますけれども、しっかり情報収集しながら、改めて備蓄であったり、そうした様々な確認をしておいていただきたいなと思います。
(記者)
ありがとうございました。
もう1点は、少し状況も落ち着いてきているような米不足の関係なんですけども、県内の状況であったり、様々な複合的な要因をどのように分析、受け止めているのか教えてください。また、本県は早場米の産地でありまして、新米キャンペーンも始まります。これは、チャンスと言うと少し語弊があるかもしれませんが、販売価格が上がったりすると、それも心配です。今後の見通しをお願いします。
(知事)
昨年の夏の猛暑の影響、小麦の価格の高騰に伴う米自身の消費の増加、南海トラフの情報発信、台風7号、そういうものの買い込み需要などで米の品薄状況があるんだろうと把握しております。
県内の状況ですけれども、おっしゃっていただいたとおり、元々早場米の産地であり、さらに今年の稲の生育は、平年よりも1週間程度早くなっております。産地に聞き取ったところでは、収穫も前倒しで進んでいるというところであります。
そういう意味では、8月中旬から新米の販売が県内店舗を中心に始まっておりまして、今後9月上旬から中旬にかけては、さらに本格化すると見込まれております。県民の方々には、買いだめ等をすることなく、落ち着いて、おいしい新米がこれから出てくるのをぜひ楽しんでいただきたいなと思っております。
(記者)
よろしくお願いします。
まず発表項目で、HPVワクチンについてなんですけども、このワクチン、男性にも効果があるということで、自治体によっては、公費負担で助成しているところもあるかと思います。知事として、男性への公費負担について、どう捉えているか、お考えをお願いいたします。
(知事)
私自身もずっと注目してきております。国で今まさに議論が進められておりますので、しっかりと有効性等が確認をされて、国で公費の対象になればいいなと注目をしているところです。
(記者)
県として、独自に取り組むお考えはございますか。
(知事)
国の対応をしっかり見ていきたいと思っています。
(記者)
ありがとうございます。
別件で、アクアラインについてなんですけども、先日、変動料金制の開始から1年ということで、分析結果が公表されました。分散度合いは和らいでいるという内容なんですけども、この結果の受け止めと、今後の対応について、お考えがあればお願いいたします。
(知事)
ありがとうございます。まずは混雑の緩和には、一定の効果は依然として存在していると思っています。おっしゃっていただいたとおり、渋滞している時間帯もありますし、それから、これは季節要因なのか、慣れてきたのか、これはいろいろな諸説あるとは思いますけれども、効果の減少というのも少し確認をされているところであります。社会実験は、今年度末まで予定しておりますけれども、引き続きしっかりとデータ分析しながら、より効果的なアクアラインの料金体系について検討して、多くの方に千葉県にお越しいただいて、長く滞在していただけるように取り組んでいきたいと考えています。
(記者)
ありがとうございます。
最後に、京葉線のダイヤ改正についてなんですけども、9月1日に快速を一部復活させる新ダイヤが始まりますが、改めてなんですけど、県として、この新ダイヤに対する認識、スタンスについて伺えればと思います。
(知事)
まず、春の定期的なダイヤ改正を待たずに、この秋にダイヤ変更を実施するという異例の対応をしていただきましたので、その点については、大変感謝をしております。
県として、県全体のまちづくりであったり、幕張新都心の拠点性、こういう影響から総合的に判断いたしました。これからも経済界や市町村ともやりとりをしながら、JRとより密に、今後に向けても意見交換していきたいなと考えています。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
よろしくお願いします。
補正予算が水曜日に発表されて、バス運転手の確保だったり、PFASの市町村への調査の支援だったりが含まれていると思うんですけど、まず、補正予算全体の知事の受け止めや期待というところをお願いします。
(知事)
県としては、補正予算の中で、当初予算では想定できなかった部分であったり、次年度予算を待たずに着手することが必要なものに関しては、機動的に補正予算で対応していく、そうした考え方を持ってきています。
こうした中で、人手不足に起因する地域公共交通の問題点、これも待ったなしだと思っております。また、PFOS等による地下水の汚染の問題についても、飲むことも想定されますので、早急に対応が必要であろうと、そういうふうに考えました。今回この補正予算で、速やかに着手していきたいと考えています。
(記者)
ありがとうございます。バス運転手の確保に関する報道発表資料の中でUIJターンというものをキーワードとしていると思います。そこに着目した理由というのは、知事のお考えがあるのかというところをお願いします。
(知事)
これは、バス事業者の方々に対し、人手確保の中でどういった課題があるのかという緊急調査を実施しました。また、市町村の皆さんとも、市町村でできること、また、県でできることを情報交換してきた中で、県外から来ていただく方を増やすことも重要だという考え方の中で、今回予算になっております。
私自身の考えは、もちろんないわけではないですけれども、かなり丁寧にバス事業者、それから市町村と情報収集であったり、意見交換をした中で、県としてやるべきことを整理して、今回、補正予算に盛り込んでいると受け取っていただければと思います。
(記者)
ありがとうございます。
次に、ライドシェアが京葉交通圏と東葛交通圏でも始まる見通しになっていると思うんですけれども、これで千葉県内だと10以上の市でライドシェアが実現することになっていくと思います。千葉県内で広がっていることに対する受け止めだったり、期待だったりというところをお願いします。
(知事)
究極は、どこに住んでいても、望む場所に望む手段で行くことができるという状態をつくる、維持するということが私たちは大事だと思っているんです。
ライドシェアで全てが解決するわけではありませんけれども、これだけ規制緩和もされましたので、一つの手段として、必要に応じてそれぞれの地域で導入をされていくことは、前向きに受け止めています。
あとは、実施していく中で、様々な運用面での課題が出てくると思います。それは随時、県として国交省等に伝えていって、より地域の実情を踏まえた柔軟な運用ができる制度設計にしていただくように、しっかりと役割を果たしていきたいと思います。
(記者)
ありがとうございます。以上になります。
(記者)
よろしくお願いいたします。
同じく補正予算に関係して伺いたいんですけれども、PFOS、PFOAの地下水の調査を行うということに関して、これまで県も調査をされてきたと思うんですけれど、今回、予算で市町村の調査に補助を出すということにされた方針の狙いについて、お伺いします。
(知事)
ありがとうございます。地下水は、直接飲用する可能性がありますので、県としては速やかに対応する必要があると考えています。
市町村の皆さん方には、この補助金を活用していただいて汚染の拡大を防止するために、汚染源などを解明する目的で実施される調査がさらに進むことを期待しております。引き続き、それぞれの市と連携して、県民の不安解消に努めていきたいと考えています。
(記者)
ありがとうございます。以上です。
(記者)
よろしくお願いします。
発表内のアウトドアスポーツの補助に関して、お伺いします。これはサーフィンやSUPなど、県内のアウトドアスポーツに関して、県として、あまりお客さんが入っていないという課題感の下に、今回実施をされる取組なんでしょうか。
(知事)
そういうことではなく、県内にいろんな人に来ていただきたいときに、コト消費にも着目をして、千葉県ならではの体験をしながら、千葉県を観光していただきたいという中で、こういうものが生まれている。県では、特に海に力入れております。海の魅力をより感じていただくため、そうした事業もやっていると感じていただければいいんじゃないかなと思います。
(記者)
新型コロナウイルス禍以降、観光需要がまだ十分に回復していないとか、そういったことがあるわけでは決してないんでしょうか。
(知事)
そういう何か支援策とか、底支え策というよりは、普通の観光の誘客施策、千葉県らしい誘客施策の一つとして捉えていただいていいと思います。
(記者)
ありがとうございます。
先ほどライドシェアの話が出たので、関連してお尋ねしたいんですけれども、知事はかねてからライドシェア事業に関して、地域の実情に応じた柔軟な運用ができるような体制が望ましいというお話をされています。今の自民党の総裁選でも、ライドシェアに関して、日本版ではなく、海外のようにタクシー事業者以外も参入できるようにするべきかどうか、これ一つ焦点になっていると思います。
改めて知事から、タクシー事業者以外がライドシェア事業に参加できるようにすべきかどうか、ご意見をお伺いできますでしょうか。
(知事)
先ほど申し上げたとおり、安全を確保した上で、どの地域に住んでいても、移動したい場所に移動できる社会というのが大事だと思っています。観光地、それから都市部、田舎、それぞれごとに課題があるわけですけれども、私たちは特に感じるのは、田舎の部分での公共交通の弱体化の中で、移動をどういうふうにできる社会をこれからも維持していくのかというのが、非常に大きな課題だと私は思っております。
今、緩和されてきた、いわゆる日本版ライドシェアが、どこまでそうした部分を解決できるのか。解決できなければ、それはタクシー業界の理解も得ながら、どういうやり方がさらにあるのかということは、私は、これはしっかり議論を進めていく必要があると思っています。そのあたりは、国のそれぞれのリーダーとなる方々の取組等はしっかり注目していきたいなと考えております。
(記者)
ありがとうございます。
もう1点教えてください。知事は、知事選に出馬する際も、公約として、副業人材の活用というものを挙げられていたと思います。既に2022年から取り組まれていて、3年目に入ると思います。まず県として、副業人材、民間の力を活用することの、知事がご認識されている意義、なぜ公約に掲げられたのかを教えていただけますでしょうか。
(知事)
分かりました。まず一つは、民間の持つそれぞれの方の人的ネットワークですとか、民間ならではの発想、それから手法、こうしたものによって、行政マンだけが考えてもなかなか解決できない行政課題への対応が図られるということですよね。
それから、組織の活性化には、常に多様な人材、多様な組織形態を持つことが重要です。ですから私自身、知事に就任してから、様々な民間との人事交流であったり、もしくは中央省庁であったり、市町村との人事交流とかもかなり拡大をしてきています。
そういう中で、それ以外の新たな民間というか、自分たちと違ったバックグラウンドや感性やノウハウを入れる現代の手段の一つとして、この副業人材というのも活用してきていると捉えていただければと思っています。
(記者)
ありがとうございます。関連して、これ既に3年目に入りますけど、現状の副業人材の活用で、県として上がっている効果、何か具体的なものがあれば教えていただけますでしょうか。
(知事)
令和4年度から開始して、これまで14名採用を行いまして、現在12名の方に様々な業務に就いていただいています。
いくつか紹介すると、オープンデータ利活用推進員。こちらには、オープンデータの利活用の機運醸成ですとか、人材育成を目指して、大学等との連携によるイベントの企画であったり、開催を担当していただきましたし、あと、県立美術館のブランディングアドバイザー、こちらの方には、美術館の効果的な広報活動の提案など、さすがその分野の方だなという、そういう提案などを頂いて取り組んでもらっています。
それぞれの所属からは、県の職員だけでは実現が困難だった案件、副業人材のノウハウの活用で、スピーディーかつ効果的に実現することができた、ですとか、副業人材との協働によって民間的な発想や考え方が身に付くため、自分たちの視野も広がる、こういう声がありました。
最初は、こういうのをやっていこうよっていうところからスタートしたんですが、今は毎度募集するときに、それぞれの部署から前向きな、意欲的な形での募集の希望が出てきているという状態です。
(記者)
ありがとうございます。最後に、今後も募集をされていくと思うんですけれども、応募される副業人材に対して、期待するところ、教えていただけますか。
(知事)
副業人材のいいところというのは、メインの元々のお仕事をされながらできるというところだと思っているんです。ですので、それまでやってこられたノウハウも、当然遠慮なく示していただきたいと思いますし、また、仕事をしながら得られる人的なネットワークですよね。その人個人のスキルも大事ですし、その人がまた他の人を紹介したり、こういうところと協働できるんじゃないかという提案を頂くようなネットワークの活用というのも、期待をしております。そうした方々に手を挙げていただければ、大変ありがたいなと思っています。
(記者)
以上です。ありがとうございます。
(記者)
よろしくお願いします。
先ほど、立憲民主党の代表選の話も出ましたけれども、自民党の総裁選も、ようやくというか、1か月をやっと切って、まだ1か月やるのという感じもするんですけれども、特に推薦人を確保した小林鷹之さんを応援されていると思うんですけれども、改めてお付き合いと、才能みたいなところを教えていただけますでしょうか。
(知事)
ある特定政党なので、応援することはないんですけれども、例えば小林鷹之さんだけではないんですが、そうした候補が、出馬も取り沙汰されているような方々も含めて、私をよく知っている、交流させていただいている方々がそれぞれの陣営等にもいらっしゃって、地方自治の観点から、どういうものを期待をするかということについて、個人的にやりとりをさせていただいているところはあります。
小林鷹之さんに関しては、前と繰り返しになりますけれども、千葉県の課題も含めて幅広い政策への理解がありますし、また、将来に向かって決断しなければならないことを決断する決断力もあると思っています。大変総合的にバランスのいい方だと、いつもお会いをするたびに私は感じております。
(記者)
念のためですけど、知事に投票権はないですよね。
(知事)
もちろん、ないです。
(記者)
よろしくお願いいたします。
人事院勧告で、国家公務員給与の地域手当見直しが盛り込まれまして、実際に適用されたときには、他の職種、例えば保育士にも影響するということで、埼玉県の大野知事は、東京との格差が広がって人材流出につながると批判していますけども、知事は、この勧告をどう受け止めたか。あと、千葉県内での影響や国に求める姿勢について、お考えがありましたらお願いします。
(知事)
おっしゃっていただいたとおり、保育士の給与の基となる公定価格の地域区分、これに関しては、国家公務員の地域手当に準拠しておりますので、今回の人事院勧告の見直しが仮に保育の公定価格にそのまま適用された場合、千葉県の場合、都県境ですよね。東京都と千葉県の隣接する自治体との格差が広がることになりますので、それに関しては、人材の確保がさらに厳しくなっていくことが懸念をされています。
かねてから、保育の公定価格の地域区分について、国家公務員の地域手当の区分だけを考慮するのではなく、地域の実情を十分に反映して、現在の水準以上の設定にするよう国に対して要望してきました。これに関しては、引き続き、そうした大きな格差が生じないように国に求めていきたいと考えています。
(記者)
よろしくお願いいたします。
昨日ですけれども、川村記念美術館が休館する旨、発表がありまして、今後、規模を縮小したり、場合によっては移転ということも考えられるという発表をされました。こちら、民間が運営している施設ではあるんですが、例えば県内の文化振興に対して、もし仮にですけれども、規模が縮小したり、移転してしまうとなると、かなりの影響があるのではないかなというふうに思えるんですが、その点、知事の受け止めをお聞かせいただけますでしょうか。
(知事)
私も川村記念美術館には、何回行ったか分からないぐらい行っております。所蔵品や緑豊かな自然と調和した庭園も含めて、県内外から多数の方が訪れる大変素晴らしい施設だと思っています。
県としても、ちば文化資産に選定をした施設でありますので、文化芸術振興や観光振興に果たしてきた役割は非常に大きいと考えています。
今年の3月に策定をした千葉県立美術館活性化基本構想では、県内外の美術館との連携協働を活動方針の柱にしております。当然ながら、この川村記念美術館にも期待しておりました。もし移転や運営中止となるのであれば、県としては大きな損失だと認識しています。
(記者)
今も、知事も大きな損失というお言葉がありました。県として、支援とはちょっと違うかもしれないんですけども、何か協力するであったりとか、そういったお考えは、今のところございますでしょうか。
(知事)
今、発表を受けたところでありますので、まずは、地元の佐倉市の考えをしっかり聞いてまいります。川村記念美術館には、地元の思いをしっかりと理解していただければなと思っております。
(記者)
ありがとうございます。
HPVワクチンの接種について
健康福祉部疾病対策課【電話】043-223-2665
男女共同参画サミットの開催について
総合企画部多様性社会推進課【電話】043-223-2372
9月からの観光誘客キャンペーンについて
商工労働部観光政策課【電話】043-223-2412
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