ここから本文です。

更新日:令和6(2024)年5月14日

ページ番号:665883

知事定例記者会見(令和6年5月9日)概要

知事発言へ質疑応答へお問い合わせ先へ

日時

令和6年5月9日(木曜日)10時30分~11時7分

場所

本庁舎5階大会議室

動画

令和6年5月9日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. ドイツ・オランダ訪問について

  2. 利根川水系連合・総合水防演習について
  3. 自動車税の納付のお願いについて

  4. 県立テクノスクールについて

 ドイツ・オランダ訪問について

(知事)

皆様、こんにちは。まず初めに、ドイツ・オランダ訪問についてお話をいたします。

今月の5月30日から6月の4日まで、ドイツとオランダを訪問いたします。ドイツでは、デュッセルドルフ市長からのご招待を受け、姉妹提携5周年記念式典と、日本文化の紹介イベントである「日本デー」に県議会議長と共に出席をいたします。

また、オランダでは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に当たり、本県がホストタウンを務めたというご縁もあり、スポーツ関連団体との意見交換などを行います。

主な内容をご紹介をいたします。まず、デュッセルドルフ市との姉妹提携5周年記念式典についてです。デュッセルドルフ市とは、2019年の姉妹提携から5周年を迎えるため、交流の継続と取組のさらなる推進をお互い確認をするための文書に署名をする予定です。併せて、同市のケラー市長との会談を行うとともに、現地で開催される日本文化紹介イベント「日本デー」の開会式に出席をいたします。

次に、スポーツや文化の振興施策に関する意見交換等についてです。

オランダではロッテルダム市を訪問し、パラスポーツをはじめとしたスポーツ振興施策について、市と市内スポーツ関連団体を交えて意見交換を行うとともに、団体の練習施設を視察をいたします。

また、オランダ陸上競技連盟を訪問し、アスリートと連携をしたスポーツ振興や地域貢献活動などについて意見交換を行います。

ドイツでは、各国のアーティストが滞在をし、創作活動を行うデュッセルドルフ市内の施設を訪問し、アーティストへの支援などについて意見交換を行います。

次に、経済関係者との意見交換会等についてです。

デュッセルドルフ市は、欧州の中でも日系企業が集積をしている経済都市であり、経済交流にとっても重要な都市となっているため、日系企業や団体の経済関係者と意見交換を行います。

また、現地のスタートアップ支援機関や、国際展示場の運営会社であるメッセ・デュッセルドルフを訪問する予定です。

今回のドイツ・オランダ訪問は、知事就任以来、初めての欧州訪問となります。この訪問が、スポーツや文化を含めた国際交流の推進のみならず、本県経済の活性化にも資するものとなるよう、しっかりと取り組んでまいります。

 

  利根川水系連合・総合水防演習について

(知事)

次に、利根川水系連合・総合水防演習についてお話をいたします。

本演習では、昭和22年のカスリーン台風による未曾有の被害を教訓として、昭和27年から毎年、国と1都6県及び開催市町村の主催によって、水防及び救出・救護等に係る総合的な訓練を実施をしております。河川の氾濫による被害の軽減を図るためには、各地域において、水害リスクに関する知識と心構えを共有し、事前に避難や水防の計画・体制を整えておくことが重要です。

72回目となる今回は、本県が開催県となり、今月18日に香取市佐原の利根川河川敷において実施をいたします。

演習は2部構成になっています。

第1部では「水防訓練」を行います。台風の接近に伴い、利根川流域全体で記録的な豪雨が発生したことを想定をし、刻一刻と変化をする河川の状況に合わせて、水防団による河川の巡視や、水防工法の実演などを行います。

第2部では、「救出・救護訓練」を行います。利根川の氾濫により孤立した人々を、自衛隊・県警・消防本部などがヘリコプターやボートを使って救出する訓練をご覧いただきます。

また、防災についてのパネル展や、降雨体験車による災害体験、地元物産展やキッチンカーなど、様々な催し物も予定をしております。

昨年9月、本県でも台風に伴う記録的な大雨による被害が発生したことは記憶に新しいところであります。これから本格的な雨の時期を迎える前に、県民の皆様にも、多くの方々に演習にお越しをいただき、水防について考えるきっかけにしていただきたいと思います。ご家族等での参加もお待ちをしております。

 

  自動車税の納付のお願いについて

(知事)

次に、自動車税の納付に関するお願いです。自動車税は、4月1日に自動車をお持ちの方から、その年度分の税金を納めていただくものであり、5月1日に納税通知書をお送りしたところです。納期限は5月31日となっておりますので、今月中に必ず納めていただきますようお願いをいたします。

自動車税の納付に当たっては、クレジットカードやスマートフォン決済アプリなどによる「キャッシュレス納付」が大変便利です。納税通知書に印刷をされているQRコードをスマートフォンで読み取ることなどにより、納付手続をより簡単に行えるようにしています。県税事務所や金融機関の窓口に行かなくても、24時間いつでもどこでも納付できますので、ぜひご利用ください。

また、自動車税に関するお問い合わせに、AIを活用して対応する「チャットボット」を開設をしております。県のホームページなどから24時間ご利用できますので、ご不明な点がある場合にはぜひご活用ください。

キャッシュレス納付などによって、納期内納付率は年々上昇しており、昨年度は84.7%でした。納期限までに納めていただくことにより、徴収に要する費用を削減できるため、県民の皆様への公共サービス等の充実につなげることもできます。皆様のご利用しやすい方法で、必ず5月31日までに納めていただきますようお願いをいたします。

 

  県立テクノスクールについて

(知事)

最後に、県立テクノスクールについてお話をいたします。

県では、ものづくり分野などで必要とされる人材を育成するために、6校のテクノスクールを設置をしています。テクノスクールでは、情報システム設計や空間デザインなど様々なコースを設けており、就職を目指す方が無料または低額の授業料によって専門知識や技術を学び、就職に役立つ様々な資格も取得することができます。就職率は非常に高く、90%を超えており、修了した方の多くが地元企業などで活躍をされています。

一方で、こうしたメリットを知らない高校生なども多いことから、テクノスクールを広く知っていただき、ものづくりの技術を学べる場として選ばれるよう、取組を現在進めています。

この3月までは「高等技術専門校」という校名でありましたが、若者が覚えやすく親しみやすいものとなるよう、4月から「テクノスクール」に変更するとともに、企業ニーズの変化に対応した訓練を行えるよう、実習棟の建て替えなど、施設の整備も進めています。

校名変更について、テクノスクールの生徒の皆さんからは、「覚えやすくなった」、「柔らかいイメージとなった」などの感想を頂いており、「テクノスクール」の名称が県民の皆さんに浸透していくことを期待をしています。

また、先ほど申し上げたテクノスクールの魅力や、実際の授業の様子、訓練を修了した方が実際に活躍している姿などを紹介をしたパンフレットを工業系高校と共同で作成をし、この4月に県内の中学生、高校生に配布をしたところです。

パンフレットは、生徒の目線で、若者に親しみやすいものとなっています。県のホームページからもご覧いただけますので、配布したご家庭以外にも、多くの方にご覧いただければと思います。

現在テクノスクールでは、高校生などを対象としたものづくりの楽しさを体験できるオープンキャンパスの申込を受け付けています。スマホで操作する卓上サイズのイルミネーションや、スプレーガンを使って塗装するペンスタンドの製作など、様々なコースを設けています。ものづくりの楽しさとテクノスクールの魅力を肌で感じることができますので、興味のある方はぜひお申し込みください。ご参加をお待ちをしております。

私からは以上です。

 

質疑応答

(記者) 

よろしくお願いします。

発表項目で2件と、発表外で1件、お伺いできればと思います。

まずドイツ・オランダ訪問についてなんですけれども、改めて今回詳細な、どういう日程なのかというところも出てきたかなというところなんですけれども、日本デーが開会されるタイミングというのもあるとは思うんですけれども、このタイミングでドイツ・オランダを訪問される目的を改めてお伺いできますか。

(知事) 

まず第1は、おっしゃっていただいたとおり、デュッセルドルフ市のケラー市長のほうから、これはヨーロッパの中でも非常に大規模な日本文化の紹介イベントであるデュッセルドルフの日本デーの際に、提携から5年、この5周年となる記念式典を開催したいと、そうした招待をまずいただいたこと。それを契機として、われわれとしては、デュッセルドルフ市とのさらなる文化やスポーツや、そうした交流を促進をしていきたいというのが第1にあります。

とは言いながら、せっかくわれわれも欧州に行くからには、それ以外の分野でも、千葉県にとって資する訪問にしたいという考え方の中で、デュッセルドルフ市に近いところでオランダがあります。オランダは、スポーツに関しても、われわれ千葉県とオリンピック・パラリンピックの関係でも交友を深めている、そうした国でもあります。

そうした中で、まずはパラリンピックに関しては、ロッテルダム市は、非常にこれもヨーロッパでも有名なパラスポーツに非常に力を入れてきた、そうした自治体でありますので、その取組をしっかり学ばせていただいて、われわれも東京パラリンピックのレガシーを生かしてきているつもりではありますけれども、改めてしっかり確認をして、取組を加速化させたいというふうに考えています。

それから経済的な部分でも、デュッセルドルフ市、冒頭で申し上げたとおり、経済的にも非常に日系企業の集積地になっておりますので、投資の状況であったり、もしくは脱炭素化などについても様々な取組がなされておりますので、そうした状況をわれわれもしっかり見させていただいて、今後の関係強化などにもつなげていきたいなというふうに考えています。

(記者)

ありがとうございます。今回の中にスタートアップ支援機関への訪問というのも入っていると思うんですけど、こちらも改めて狙いをお願いします。

(知事)

われわれ千葉県としても、このスタートアップ支援、力を入れているところになりますけれども、デュッセルドルフ市のほうでもこうした団体があって、スタートアップ企業向けのイベント開催であったり、もしくはビジネスパートナーとのマッチング支援など、先進的な取組がなされているというふうに聞いておりますので、千葉県として施策を進めていく上で、非常に資する意見交換ができるんではないかなというふうに考えています。

(記者)

ありがとうございます。あと別で、話題変わってテクノスクールの件なんですけれども、今年度から校名がテクノスクールに変わったと思うんですけれども、改めてこの校名を変えたところで、若者に親しみやすさをというところもあったということなんですけど、校名を変えたことによる効果、期待というところをお願いします。

(知事)

これは実際に高等技術専門校、テクノスクールに通っている生徒の皆さん方の意見も聞きながら、このテクノスクールという校名に変更したわけですけれども、柔らかいイメージになったというふうに生徒のほうからも評価を頂いています。

われわれとすると、若い方はもちろんのこと、県民の皆さんにとっても親しみやすいものになって、身近な職業訓練機関として知っていただければなというふうに思っています。

このテクノスクールは、冒頭申し上げたとおり、非常に高い就職率かつ、無料であったり、低額で受けられる状況でありますけれども、高校生の認知度はまだ2割に満たない状況でありますので、本来であれば、この学校に通って、いい就職をしていただける方々がまだまだ潜在的にはいるというふうに考えていますので、そうした意味では、より対象になり得る方々、もしくはそういう人に届けられるような方に、このテクノスクールの存在を知っていただければなというふうに考えています。

(記者)

今のお話で、また認知度の部分なんですけど、どうしてもテクノスクール、あと工業系高校もなんですけど、倍率の面でなかなかあまりいい数字ではないかなというところがあるんですけども、そこへの課題で、県としてどういうところを課題に感じているですとか、あと解決していくための策はどうですか。

(知事)

私も、県内の様々な、これは大企業も含めてになりますけれども、工業高校ですとか、こうしたものづくりの即戦力人材に対するニーズというのは非常に高いものがあって、むしろ東北であったり、県外から人材を一生懸命取ってきているような状況であります。

一方で、今、事務系の仕事に関しては、有効求人倍率が極めて低い状況になっていますので、非常に雇用のミスマッチが、これは全国的な傾向ですけれども、千葉県においても起きております。そういう意味では、必要とされる分野に行くことが、その方のよりよい雇用にとって、就労にとっても重要だというふうに考えていますので、われわれとしては工業高校、さらにはテクノスクールの、これは内容もそれからハード的な環境も、着実に改善をしていって、かつ、今の実態に見合う認知度をしっかりと上げて、広報にも力を入れて、われわれとしてはミスマッチを解消して、求められる人材をより多く千葉県から輩出をしていきたいなというふうに考えています。そういう取組の一環として、今回発表させていただいたということです。

(記者)

ありがとうございます。あと、発表外で1点お伺いします。

ライドシェアの関係なんですけれども、先月下旬に国のほうから不足台数の発表があって、千葉県内の場合だと、土日で午前0時から3時台という時間帯も出てきました。あと110台ということですね、不足台数が。改めてこの数字、どのように見られているか、お願いします。

(知事)

今回示された内容を受けて、タクシー事業者のほうがライドシェアの準備を進めているというふうに聞いておりますので、まずはこのタクシー事業者の準備、取組をわれわれとしてもしっかりと見守っていきたいなというふうに考えています。

データはデータでありながらも、実際には、まだまだ広い範囲でタクシーが十分に呼びたいときに呼べないという声は入ってきておりますので、これはライドシェア、過渡期だというふうに思いますので、実際にやりながら、その状況を見て、制度の改善を求めていったり、そういうのを一緒に、タクシー事業者と共に、市町村と共に行っていくのかなというふうに思っています。

大事なことは、地域の実情に応じたライドシェアが実現して、県民の皆さん方が望むときに望む手段で移動できる、そうした社会を実現することだというふうに思っていますので、その実現に向けて着実に取り組んでいきたいと思ってます。

(記者)

ありがとうございます。事業者のほうを取材していたところ、時間帯がどうしても他の地域と違って0時から3時というところがあるので、どうしても会社にもよっては、深夜手当が付く時間帯であったりですとか、女性のドライバーの方で希望していた方が、そういう時間帯なら今回はということで、やめられるケースも見られているそうなんですけれども、そのあたりは、知事はどのように感じてらっしゃいますか。

(知事)

われわれも、この時間帯は非常に限定的でありますので、まずはスタートしていきながら、少しずつ現場の実態、肌感覚ですよね、データも全て完璧なデータを取れているわけではないというふうに考えていますので、実態を市町村やタクシー事業者の方々と意見交換しながら、政府にも柔軟な対応を求めていくというふうに、その先、なっていくのかなとは考えています。

(記者)

ありがとうございます。あと最後に、ライドシェアの関係で、今月以降スタートというふうに言っているところですけれども、明日までに国のほうにタクシー事業者が何台できるかというところを申請した後に、事が進んでいくと思うんですけど、なかなか今月中に始められるのかというような声も結構聞かれているんですけど、その開始時期については、知事はどのように感じていらっしゃいますか。

(知事)

今回に関しては、タクシー事業者を中心とした取組になりますので、タクシー事業者の皆さん方とはしっかり意見交換を重ねながら、無理のない形で、これは人を運ぶ事業になりますので、しっかりとした準備の下でスタートできるように、われわれとしても必要があればサポートしていきたいというふうに考えています。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

 

(記者) 

よろしくお願いします。

テクノスクールの件なんですが、校名変更で親しみやすい名称になったということなんですが、先ほども言われていましたけど、高い就職率の反面、一部に定員割れとか。これ、来年度以降、例えば学科の再編とか、より魅力的な学校づくりに向けて、何か知事、考えられていることはあるんでしょうか。

(知事)

今われわれもこのテクノスクールの充実、もう数年前からずっと、私自身もこれ、担当の課と共に意見交換重ねてきまして、例えばこの必要な、世の中で今求められているような、そういうプログラムですよね。もしくは科の、そうしたものの新設であったり、もしくはプログラムの見直しなど、カリキュラムの見直しなどは、これは随時われわれとしてはやっていく考え方になります。

今でも非常に求められている、そうした卒業生の皆さん方の就職率をしっかりわれわれとしても伝えていって、保護者の方、それから当事者である学生の皆さん方にしっかりと認知をしていただくことが大事だろうというふうに思っていますので、ぜひとも皆様方にもご協力いただければ大変ありがたいなというふうに思っています。

(記者)

来年度以降も、そういうプログラム、カリキュラム再編も含めて続いていくことになるんでしょうか。

(知事)

われわれとしては、ずっと不断の見直しは続けていきたいと思っています。あとは環境の改善ですよね。当然ながらハード的な部分でも着実に整備をしていかなければいけないというふうに思っていますので、ハード、ソフト、両面にわたる充実を行っていきたいと思っています。これは工業高校も含めてですけれども、われわれは非常にものづくりに関する人材がまだまだ必要としているというふうに考えていますので、そういう意味でも、重要な取組だというふうに考えています。

これから人手不足、さらに深刻化、社会全体としてなってきますので、下手な補助金よりも、必要とする人材が輩出されることが最も中小企業も含めた企業支援にもなってくるというふうに思いますので、われわれとしては、今まで以上に、さらにこうした部分については力を入れていきたいと考えています。

(記者)

細かいですけど、今知事が言われたハードの整備、具体例としては、どういうのがあるんでしょうか。

(知事)

所管のほうからも説明してもらえますか。

(職員)

産業人材課でございます。現在、市原校につきましては、大方の整備が進んでいるところでございますけれども、今後、我孫子校、船橋校についても施設整備を進めていく予定としております。以上です。

(記者)

分かりました。具体的に何か、例えば老朽化だとか、あるいは機械とか器具の充実とか、何かあるんでしょうか。

(職員)

例えば船橋校におきましては、IoT(システム)科の開設を予定しておりますので、そうしたものに合わせて施設の見直し等もしております。以上です。

囲み部分について、当日の発言内容を補足しました。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

 

(記者)

よろしくお願いします。

ドイツ・オランダの外遊についてで伺いたいのですが、オランダの訪問について、パラスポーツの振興施策について話し合えたらというお話だったかと思うんですけど、どうこれから具体的に県の中で生かしていくかみたいなことについて、展望などありましたら教えていただきたいです。

(知事)

われわれ、まず東京パラリンピックの開催県に決まってから、本当にこの間、非常にパラスポーツの環境整備であったり、もしくは、それをきっかけとした障害者との共生等はかなり進んできたと。正直私も、その前からずっと行政携わっていますので、実感をしております。

その上で、ロッテルダム市のほうは、例えば複数のスポーツ関連団体と行政が一緒になって、このパラスポーツの振興に取り組んでいたり、さらに市民、個人やスポーツクラブと連携することで、市全体で総合的なスポーツ振興が進められているというふうに聞いておりますので、われわれが今まで積み重ねてきた取組と、それからロッテルダム市のほうで行ってきた取組、まだまだわれわれとして何か拡充できるものがあるのであれば、それをしっかりと吸収した上で、行政プラス関連団体も含めて、どういうふうにさらに裾野を広げていくかというところが、学びになるのかなというふうに考えています。

 

(記者)

よろしくお願いします。

発表外で2点ありまして、1点目はアクアラインの変動料金について伺います。

国のほうが全国の高速道路にロードプライシングを導入する方針を固めました。これに先立って、来年度アクアラインの料金幅を広げる見直しを行う案が浮上しているという話があるんですけども、現在の検討状況と、こうして千葉で進めてきた社会実験が全国に広がっていくことへの所感がありましたら教えてください。

(知事)

私も報道は見ておりまして承知をしておりますけれども、われわれとして何か国と決めていることというのは、特段ないというふうに認識をします。

ただ、これから新年度、今年度に関しても、料金変動制の状況をしっかりと、データ等も収集しながら分析をしていきますので、その流れの中で、現在設定している料金の変動がより適切なものがあれば、それは柔軟にわれわれとしては考えていくという姿勢で臨んでいきたいというふうに考えてます。

それから、全国にというのも、それも報道ベースですので、何か国から確かな情報を僕らはもらっているわけではないんですけれども、これは私自身の考え方として、国民の税金も含めて、財産で造られた高速道路というのが混雑しない形で最大限活用されるというのが、国民にとっては最大の利益になりますので、これからもこの料金変動制がしっかりと必要な場所、効果的な場所には適用されていくというのは、私は時代の流れなのではないかなというふうに思います。

そのためには、このアクアラインも含めて、料金の変動が、決してドライバーから多くの料金収入を得るための値上げ的なものではなくて、国民の財産を最大限に活用する、そうした取組なんだという理解を丁寧にデータも示しながら説明していくことが重要ではないかなというふうに考えています。

(記者)

ありがとうございます。もう一点、空き家対策についてなんですけども、先日発表された総務省の調査で、県内の空き家の数が39万戸と過去最多を更新しています。空き家は災害時ですとか、治安面で地域社会に悪影響あるかと思うんですけども、県として、この問題にどういうふうにして向き合っていくか、お考えがあれば教えてください。

(知事)

適切な管理が行われていない空き家というのは、倒壊の危険もありますし、それから防犯上のそうした問題も出てきます。それから景観の悪化、こういう周囲に影響を及ぼす恐れがありますので、われわれとしてはしっかり市町村と連携をして、空き家対策、今までも取り組んできていますけれども、さらに対策を強化していかなければいけないというふうに考えています。

記事にもありましたとおり、空き家率そのものは減少しているわけですけれども、居住する世帯が長期にわたって不在となっているその他の空き家、これに関しては、5年前と比べて1万4,000戸増加をしているわけでありますので、われわれ、今年度からしっかりと、市町村の皆さん方が空き家を除却する場合に、県としても支援を行う制度をスタートしましたけれども、市町村と連携をしながら、しっかりと対策を行っていきたいと思っています。

(記者)

ありがとうございます。

 

(記者)

よろしくお願いします。

ドイツ・オランダ訪問の関係なんですけれども、事務方に聞くべきかもしれませんけど、随行職員の人数も含めた全体の予算というか、事業費が幾らになるのかということと、あと、目的や狙いについて、先ほど十分ご説明いただいたんですけれども、昨今、首長や政治家の海外視察というのが、金額の多寡というのが話題になったりしますが、そのことについての知事の所見をお願いできればと思います。

(知事)

人数と費用は、後ほど所管のほうから申し上げます。

私自身の考え方とすると、税金で海外に、海外にかかわらず国内も私は同じだと思いますけれども、視察をする以上、その効果を最大化するということが求められているというふうに思っています。

私は市長時代も含めて、基本的に海外に行く場合、かなり過密スケジュール、できる限り短期間で、かつ、できる限り意義のある予定を入れるように意識をして取り組んできておりますし、また、現地に行きながら、できる限りリアルタイムに、何をして、何を訪問して、何を学んで、それをどう生かしていくのかということを、SNSも含めて、私自身も発信をして、県民、市民からのそうした監視ですよね、チェックも受けるように、意識をしてきていますので、今回のドイツ・オランダ訪問に関しても、かなり職員と意見交換をしながら、より効果的な日程になるように、われわれとしても努力をしてきたつもりでありますので、その成果を県民の皆さんに理解できるように、実りある訪問にしていきたいと思っています。じゃあ人数と費用は、お願いします。

(職員)

国際課でございます。今回の出張では、知事の他、職員12名が出張する予定でございます。

次に、費用でございますが、令和6年度の予算に計上しましたデュッセルドルフ市の交流の事業でございまして、その予算額が約2,400万円となってございます。この額は、出張のほか、そのほかの交流事業も含む額でございますが、この予算の範囲内で、現在費用につきまして精査をしているところでございます。以上です。

 

(記者)

よろしくお願いします。

県政の話題から外れて恐縮ですけれども、少し前の話になりますけれども、4月末に行われた衆院3補選の結果についてお伺いいたします。

立憲民主党が3勝、全勝する結果となりましたが、岸田政権にも大きな打撃を与える結果となりました。国民のどういった意思が現れたと思うか、この結果について受け止めをお伺いできればと思います。

(知事)

それぞれ3選挙区ごとに、補選に至った背景や事情、もしくは選挙の構図等が違いますので、なかなかコメント難しいところはありますけれども、大事なことは、結構不祥事に関する辞職に伴う補選が多かったということでありますので、改めて国民の皆さん方に、政治に対する信頼ですね、本来、民主主義と政治というのは、国民が勝ち取ってきた権利だというふうに思っていますので、自分で代表を選ぶことができることの意義ですよね、それを有意義にしっかり感じていただいて、希望を感じてもらえるような政治をつくっていく、それが与野党問わず問われているし、これは国政にかかわらず、われわれも含めて問われているという緊張感をしっかり持って、それぞれの持ち場で最大の努力をしていくということが、常に有権者から求められているのかなと、そういうふうに感じています。

 

(記者)

よろしくお願いします。

発表外で恐縮ですが、幾つかお願いします。

まず先日、神奈川、埼玉の3知事と国に申し入れを行いました。地方税収の格差是正ということで、特に都内の高校に通っている県内の家庭からすると期待が高いと思うんですが、今後、知事としてはどんな展開、例えば中核市であるとか政令市であるとか、そういったところを巻き込んだ展開とか、もし考えている構想が今あれば、お願いします。

(知事)

まず今回、東京を囲む3県のいわゆる実情が同じであるということを、しっかり3県で共有して、そして共同のこうした要望活動に至ったこと、そして皆様方を通して多くの方々に知っていただけたというのは、まず第一歩だったのかなというふうに思っています。

今後は、同じような状況に置かれている自治体は少なくないというふうに思っていますので、まずは、この1都と3県の状況をより多くの方に知っていただくためにも、今後も3県で連携をしながら、様々な働きかけや発信をしていきたいと思っています。

その先には、より多くの、全国の同じような環境に置かれている自治体と共同歩調を取っていくことも視野に入れていきたいなというふうに考えています。しっかり関係の知事等とは意見交換を行っているところです。

(記者)

続きまして、話題変わりまして柔らかい話題で恐縮なんですが、今週末からスポーツ関係が千葉でありまして、まず千葉ジェッツが3冠に向けてワイルドカードで、どうにかプレーオフして、クライマックスシリーズの出場を決めて、その3冠に向けた戦いが始まるのと、あと、知事もプライベートでも行かれているようですけど、アルティーリ千葉が、今度プレーオフの準決勝で勝てばB1昇格、昨年、成し遂げられなかった戦いが始まるんですけども、エールといいますか、期待をまずお願いできますでしょうか。

(知事)

まず千葉ジェッツに関しては、本当におっしゃっていただいたとおり、なんとか滑り込む形で入ったということで、最後の秋田戦に関しては、私も家族と共に、これはオンラインになりますけれども、見て応援をしておりました。なかなかレギュラーシーズンのほうでは苦戦が続きましたけれども、そうは言っても3冠の権利を持っているのは千葉ジェッツしかないわけでありますので、なんとか相手、宇都宮は非常に強いチームではありますけれども、千葉ジェッツの粘り強い試合をしていただいて、なんとか3冠に向けて、まず初戦を勝っていただきたいなというふうに思っております。

それからアルティーリに関しては、今シーズンも昨シーズンも圧倒的な成績をレギュラーシーズン収めておりますので、今シーズン全てポートアリーナ、本拠地で行われますので、プレーオフ、しっかり勝ち切っていただいて、悲願のB1昇格を果たしていただきたい。B1の舞台で千葉ダービーを見ることを県民は心待ちにしていると思いますので、しっかりと両チームとも、ブースターの皆さん、ファンの皆さんが熱く後押しをしていただけるのではないかなと期待をしております。

(記者)

2月にも知事の表敬訪問でいらっしゃっていましたけども、琴ノ若が今度名前が琴櫻、祖父の横綱の名前を引き継ぎますけども、初優勝に向けての期待というのは、知事はどうでしょう。

(知事)

われわれにとっては、69年ぶりの千葉県出身の力士による大関誕生でありましたので、今回、琴櫻関となって初めての場所となります。祖父と同じ横綱を目指す第一歩だというふうに考えていますので、初優勝を果たしていただいて、横綱への道を力強く手繰り寄せていただきたいなというふうに期待をしております。

(記者)

ありがとうございます。

 

(記者)

よろしくお願いします。

発表内外でそれぞれ1点ずつお尋ねします。

まずドイツ・オランダ訪問について、6月1日の午後の日程で、デュッセルドルフ市において、日系企業団体の経済関係者と意見交換を予定されていますが、この関係者の具体的な企業、団体の業界ないし名前、教えていただけますでしょうか。

(知事)

分かりました。現地の金融機関、また商社、それから現地にキッコーマンさんの関連会社がありますので、そういう意味で千葉県といえばキッコーマンでありますので、そうした食品メーカーであるキッコーマンさん、それから商工会議所、ジェトロ、こうした責任者の方々と意見交換をさせていただく予定になっております。

(記者)

ありがとうございます。

発表外でもう一点お尋ねします。ライドシェアについてなんですけれども、6月に向けて、政府の行財政改革会議では、ライドシェア、全面解禁が検討されているようです。タクシー事業者のほうからは、そういった動きについて懸念の声も聞かれますが、県民の足の確保という意味において、知事、このライドシェアの全面解禁、緩和、必要性、どのようにお考えでしょうか。

(知事)

制度の詳細については、政府のほうで検討されるんだと思いますけれども、地方の現場を預かっている側からすると、まさに今2024年問題の中で、バスの運転手不足であったり、公共交通が今後も確実に、われわれ全力で維持するべく工夫と努力はいたしますけれども、大きな流れとしては、公共交通が非常に細っていく懸念が、これからも長い目である。そういう中で、こうした、当然ながらタクシーにも期待するわけですけれども、プラスアルファ、ライドシェアであったり、新たな技術を生かして人を運ぶこと、IT技術も駆使しながら安全な形で実現していくということは、私はこれは不可欠だというふうに思っています。しっかりとタクシー事業者のそうした経営面への配慮と、それから何より安全性への配慮が大前提の上で、県民の皆さん方が、望むときに望む手段で望む場所に移動ができる、そうした手段をより広げていただくように、私は国のほうには求めていきたいというふうに考えています。

(記者)

ありがとうございます。

 

内容についてのお問い合わせ先

  • ドイツ・オランダ訪問について
    総合企画部国際課【電話】043-223-2394

  • 利根川水系連合・総合水防演習について
    県土整備部河川環境課【電話】043-223-3149

  • 自動車税の納付のお願いについて
    千葉県自動車税事務所【電話】043-243-2721

  • 県立テクノスクールについて
    商工労働部産業人材課【電話】043-223-2754

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?