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更新日:令和4(2022)年11月15日
ページ番号:548717
日時 | 令和4年11月10日(木曜日)10時30分~11時07分 |
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場所 | 本庁舎5階大会議室 |
動画 |
(知事)
皆様、こんにちは。
はじめに、新型コロナウイルス感染症対策について、お話をいたします。
本県の新規感染者数は、昨日は2,770人、直近7日間平均で2,183人、この1週間平均を前の週と比較すると、1.32倍となります。
即応病床の入院患者数は447人となり、昨日の時点で即応病床使用率が43.7%となっています。
新規感染者数、病床使用率ともに増加傾向にあり、警戒が必要であります。
こうした状況を受け、県では、千葉・東葛南部・東葛北部圏域の病床確保のフェーズを、11月8日以降、フェーズ1からフェーズ2Aに引き上げて運用しております。
また、県では、高齢者施設などへのクラスター対策として、取組事例の共有やチェックリストの送付を行うことなどにより、感染対策を呼びかけているところです。
一方で、感染対策を図っていく中で、対策が必要以上になってしまっている事例も見受けられるところです。
このため、まず高齢者の方々にお伝えしたいことについて、お話をいたします。
新型コロナウイルスの感染が続く中、感染をおそれるあまり外出や人との交流を控えてしまっている事例が聞こえてまいります。高齢者の方が過度に活動を控えると、身体の衰えや認知機能の低下を招き、将来的に大きな健康リスクにつながることがあります。
きちんと感染対策を講じていれば、人と交流することや、活発に行動することは、御自身の健康維持にとって将来的にプラスとなります。特に人と会話をすることは、心身の健康の維持に優れた効果があり、電話やメールでも十分な効果があると言われております。この際、リモートでの交流にチャレンジするのもよいかもしれません。
また、これまで趣味やサークル活動などをされてきた方は、御自身の生きがいのためにも、ぜひこれからも活動を続けて、仲間との交流を楽しんでください。
次に、保育所や幼稚園等における感染対策の見直しについて、お話をいたします。
例えば、食事の場面において、一律に「黙食」とすることや、遊びの場面において、一律に「歌を歌わない」としたり、「ふれあい遊びをしない」とすること、運動会などの行事において、一律に「保護者の人数制限」をすることなどがいまだに見受けられます。
子供がゆったりとした雰囲気の中で、食べる喜びや楽しさを味わったり、友達と触れ合いながら遊んだり、保護者が子供の成長を間近に感じることは、子供の健やかな成長や発達のために大変重要であります。
活動の場面や内容に応じた感染対策を工夫していただき、食事や遊び、行事を楽しめるようにお願いいたします。
また、保護者や地域の皆様にも、こうした保育所等における活動について、ぜひとも御理解いただくようお願いいたします。
次に、ワクチン接種について、お話をいたします。
オミクロン株対応ワクチンは、先月から、前回の接種から3か月間を経過すれば、接種可能となりました。
現在使用されている、BA.1対応型、BA.4-5対応型ともに、重症化予防や今後の変異株への有効性などの点で、従来ワクチンを上回る効果が期待されております。
市町村の御努力により、接種券の配送や接種会場の運営も円滑に進んでいます。
また、JR津田沼駅に近接する「モリシア津田沼」内の県の接種会場において、火曜、土曜は午後4時30分まで、金曜日は夜8時まで受付を行っております。
明日の11日には、私自身も接種を行う予定でありますが、予約がなくても接種可能でありますので、お気軽に御利用いただければ幸いです。
新型コロナウイルスとインフルエンザとの同時流行が懸念される中、県民の皆様には、新型コロナウイルスとインフルエンザのワクチンについて、早めの接種の御検討をお願いいたします。
新型コロナウイルスの感染対策は、インフルエンザの予防と共通する部分もあります。手指の消毒、また、会話のときはマスクの着用、そして、こまめな換気が大切であります。こうした基本的感染対策をしっかりと行ってください。
併せて、新型コロナウイルスの研究用ではない検査キットや、解熱鎮痛剤などをあらかじめ購入していただくことを御検討ください。
(知事)
次に、去る10月31日に埼玉県で開催された「九都県市首脳会議」について、お話をいたします。
今回の会議は3年ぶりの対面開催となり、首都圏に共通する諸課題などについて、活発な議論が行われました。
会議では、まず、新型コロナウイルス感染症に関し、御自身や大切な家族、友人を守るため、早めのワクチン接種を呼びかける「メッセージ動画」を作成し、発信することといたしました。
現在、この「メッセージ動画」は、九都県市首脳会議のYouTube公式チャンネルや県公式Twitterなどで発信しておりますので、ぜひ御覧ください。
また、新型コロナウイルス感染症対策以外でも、各都県市から国への要望事項や共同取組が提案され、意見交換が行われました。
私ども本県からは、「児童相談所の更なる体制強化」について、国へ要望することを提案いたしました。
具体的には、今年6月に改正された児童福祉法に基づき、支援を必要とする児童へ速やかに対応するため、今回導入される、児童を一時保護する際の司法審査について、現場の実情を考慮し、児童相談所が適切に対応できるよう、必要な人員配置や財政負担への支援を行うこと、一時保護施設の職員の育成のため、より専門性の高い研修カリキュラムを提示するとともに、職員の確保・育成、施設の改修など体制整備に係る財政支援を行うことなどを国へ要望することを提案し、皆様の賛同をいただきました。
今後とも、首都圏における広域的な諸課題に対し、九都県市が一層の連携を図り、解決に向けて取り組んでまいります。
(知事)
最後に、「千葉ブランド水産物」の認定について、お話をいたします。
千葉県は、四季を通じて豊富な水産物が水揚げされるとともに、水産加工業も盛んで、全国でも有数の水産県であります。
県の重要な資源である「千葉のさかな」のイメージアップを図り、消費拡大、魚価向上につなげるために、本県では、平成18年度から優れた県産水産物を、「千葉ブランド水産物」として認定し、PRしております。
本日は、今年度新たに認定した「木更津おかそだちサーモン」を御紹介いたします。
本品は、木更津の「かずさアカデミアパーク」にある、「株式会社FRDジャパン」さんが陸上で養殖したサーモントラウトであり、独自のろ過システムによって人工海水を循環させるため排水を出さない、地球に優しいサステナブルな方法で育てられております。
また、消費地の近郊で養殖されていることから、冷凍することなく消費者へ届けることができるため、凝縮された旨味、そして抜群の鮮度感を感じること、楽しめることができる、これが特徴であります。
今年度は、このほかにも、千葉県漁業協同組合連合会の「銚子つりきんめ姿煮 浜のかあちゃん仕立て」、それから、有限会社フカサクの「プレミアムふかひれ姿煮」の2品目を新たに認定いたしました。
これによって認定品の総数は、34品目となります。本県が誇る「千葉ブランド水産物」は、県のホームページでも御確認いただけます。お近くのスーパーや道の駅などでも販売されておりますので、ぜひ多くの皆様方に堪能いただきたいと思います。
なお、認定書の交付式は、今月15日の午後2時から、そごう千葉店 地下1階「まつりの広場」で開催いたします。
また、同じフロアの食品売場では、明日11日から23日まで「千葉ブランド水産物フェア」が開催され、千葉ブランド水産物を使ったお寿司や天ぷらなどをお買い求めいただけます。ぜひお店のほうにも足をお運びいただきたいと思います。
千葉ブランド水産物は、漁業者や水産加工業者の皆様のたゆまぬ努力、そして創意工夫の積み重ねと、良いものを消費者に届けたいという、こういう思いが詰まった逸品ぞろいであります。
県では全国に誇り得る優れた県産水産物の魅力を多くの皆様に知っていただけるように、これからも積極的にPRしてまいります。
私からは以上であります。
(記者)
最初に、コロナについて伺います。増加傾向で警戒が必要とのことでしたが、感染再拡大の傾向が見られるので、第8波に入ったと見ていらっしゃるのか、またその兆しがあると見ているのか、知事の受け止めとその見解についてお聞かせください。
(知事)
10月26日以降、ずっと増加、いわゆる1倍を超えて増加が続いてきております。また、特に最近、少しずつその増加のペースが早まっているというふうに受け止められておりますので、そういった意味では、いわゆる「第8波」に入ったと言っていいのではないかと、我々は緊張感を持って臨んでおります。
(記者)
ありがとうございます。次に、ワクチンのことなのですけれども、最新のワクチンの接種率を伺いたいのと、あと、3、4回目の接種や子供の接種というのがなかなか進まなくて、たくさん呼びかけていらっしゃるのですけれども、その低調の背景をどう見ているかということであったり、接種増加に向けて何か検討していることがあれば、たびたび聞いていて申し訳ないのですけれども、教えてください。
(知事)
まず、一つが、BA.4-5対応ワクチンを待つといった方々、これは、我々、BA.1でも十分な効果があるので早めの接種を呼びかけてまいりましたけれども、そういう方々が一部いらっしゃるというのも事実だと思います。今回、接種間隔も短縮されて、接種対象者もかなり増えてまいりましたので、これから接種率が上がってくるだろうと期待をしています。我々は、しっかり市町村をサポートするということと、それから、そうしたワクチン接種に関する広報をさらに強力に推進をしていくということ、それから、県の接種会場の呼びかけも続けていきたいと思っています。
子供の接種率に関しては、保護者の皆様方、報道等でも様々な接種しない理由というのが出されてきておりますけれども、そういう意味では、副反応等の安全性に関する情報提供について、我々としては意を用いていきたいと思っていますので、そうした情報、有効性、安全性、しっかり情報を受け止められた上で、保護者の方々が適切な判断をされるように後押しをしていきたいと思っています。
最新の接種率は、担当のほうから申し上げさせていただきます。
(職員)
疾病対策課でございます。
11月8日現在の県内の接種率でございます。12歳以上の人口を分母としたものでございますけれども、3回目が74.9%、4回目が37.6%。
ちなみに、オミクロン対応ワクチンが9.1%となってございます。
当日の発言内容に誤りがあったため、囲み部分を訂正しました。
(知事)
そういう意味では、1都3県の中では、市町村の皆様方や医療関係者の御尽力によって、比較的、まだ高いほうでありますけれども、しかしながら、この冬、どれだけの接種を若い方も含めて進めていけるかが重要だと思っていますので、しっかり発信をしていきたいと思います。
(記者)
ありがとうございます。ワクチンで、国のほうでは公費負担を見直そうという動きもあるようなのですけれども、そのことについて、何かお考えがあればお願いします。
(知事)
そうですね、財政的な観点からのそうした提言、議論だというふうに思いますけれども、当然ながら、公費負担を一部見直しをしていくということは、このワクチンの問題だけではなくて、新型コロナウイルスに対して我が国がどういうふうに臨んでいくかという部分の見直しにもつながってきますので、政府には、間違っても財政的な負担のところから先に見直すのではなくて、全体的な位置づけの部分からしっかり見直しをしていくという、順序を間違えないようにぜひお願いをしたいと思っております。
(記者)
ありがとうございます。あと2つお願いします。鳥インフルエンザのことで伺いたいのですけれども、今期既に全国で6件発生しておりまして、備えや警戒といった呼びかけがあればということと、これまで千葉県は大きな鳥インフルエンザが起こっているので、その経験を踏まえた対策などを講じていれば教えていただけますでしょうか。
(知事)
御質問いただいたとおり、我々千葉県にとっては本当に苦い記憶がありますので、この鳥インフルエンザへの対策については、これまでも我々としては力を入れてまいりました。現在、他県のほうで発生が続いてきておりますので、我々は、100羽以上の鶏等を飼養している農場に対して、家畜伝染病予防法に基づく消毒命令というのを行っております。
また、国内で発生が確認されるごとに、飼育・衛生管理の徹底について、繰り返し注意喚起も行ってきております。改めて、こういう家きん飼育をされている方々に対して、農場へのウイルスの侵入防止対策の再確認をお願いするとともに、早期発見、早期通報をお願いいたします。
(記者)
ありがとうございます。最後に、アクアラインマラソンについて伺います。大会を振り返っての御感想と手応えを伺いたいのと、あと、大規模イベントを開催して、今後のイベントに生かせるようなことや課題等が見つかったのであれば、お聞かせください。
(知事)
スポンサーの皆さん、それから実行委員、地元の皆様、ボランティアの皆様、本当に多くの関係者の御努力と御尽力のおかげで、非常に天気にも恵まれて、ランナーの方々に多く満足をしていただけるような大会になったのではないかなと思っています。
県にとって、感染対策をしながらの大きなスポーツイベントということで、この知見をこれ以外の様々な行事、イベントにも、十分に応用ができると思っています。
一方で、これだけ大きなイベントでありますので、細かい点を言えば、まだまだしっかり総括をして検証し、改善につなげていかなければならない点もありますので、その辺り、しっかり総会等で検証の上で、次につなげていきたいと考えています。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
(記者)
まずは、アクアラインマラソン、お疲れさまでした。今年は、アクアラインの開通25周年に当たります。例えば木更津市では、新しい小学校が開校して、人口増や賑わい創出の効果が現れていると。一方で、例えば渋滞だったり、こうした課題も指摘されています。
知事として、この25年に当たる評価と、また、このアクアラインを踏まえて、地域の展望といいますか、そういったものをお聞かせください。
(知事)
まず、このアクアラインというものによって、千葉県が持っている半島性の課題、これが一定程度克服されているのは間違いないと思います。これによって、首都圏の環状道路ネットワークの中に千葉県が組み込まれ、半島性の克服が一部果たされている極めて重要な道路だと思っています。特に、アクアラインの着岸点を中心に、大きな人や経済の動きが見られたのは間違いないわけでありまして、改めて、こうした人・モノ、そうした様々な流れをいかにつくっていくかということが重要かということの表れだと思っています。
一方で、課題としての交通渋滞の話が挙げられました。私も県政ビジョンでも打ち出させていただきましたけれども、基本的には、アクアラインの現在のいわゆる通行のしやすさ、利便性は維持をした上で、渋滞対策などについては、しっかりとしたケアが必要だと思っています。この辺りは、ロードプライシングなどの様々な議論がありますので、ドライバーに理解が得られる形、もしくは周辺の経済や観光にいい影響が与えられるかどうかという観点から、しっかりと研究をしていく必要があると思っています。
あとは、人の流れが大きく変わったことを受けて、「かずさDNA」の部分も含めて、アカデミアパークも含めて、着岸点を中心にどのような産業の在り方を構想していくのかという部分については、まだまだ我々はできる余地があると思っていますので、この辺りも、私たちは県全体を俯瞰した上で、アクアラインの効果を産業政策としてどのようにより広範囲に効果を発現させていくのかという観点で、これからもしっかり政策立案を進めていきたいと考えています。
(記者)
ありがとうございます。話は変わりまして、先日、新型コロナの関係で、知事が文科副大臣に感染対策マニュアルの見直しを求めました。この関係で、先日、永岡文科大臣が、学校給食の黙食について、「必ず求めているわけではない。対策を講じれば会話ができる」、こういった認識を会見で示しています。
知事は、即時のマニュアルの見直しということを強く求めましたけれども、こうした大臣の御発言の受け止めと、千葉をはじめ一部自治体では、もう見直しというような動きがありますけれども、改めてその辺りのお考えをお聞かせください。
(知事)
大臣の発言そのものは、評価をさせていただきたいと思っています。その上で、であれば、もっと積極的にそれが学校現場に伝わるように、メッセージなりガイドラインという形で出していかなければ、実態と言っていることが違うわけでありますので、なぜそういう状況に学校現場がなっているかということを理解した上で、文科省として、どういうようなメッセージであったり、ガイドラインであったり、そうした具体的な取組をしていくのかということについて、ぜひとも、もう一段踏み込んだ対応をお願いしたいと思っています。
我々千葉県は、もう既に、例えば要望した学校行事についても、いわゆる在校生も含めるようなことも含めて、必要以上の人数制限等を行わないようにというような話もさせていただいておりますし、それから、黙食、いわゆる給食の部分についても、どういうケース、どういうやり方であればというところも、今私ども、県立高校でモデル校を設定してやってきておりますので、この点についても、県として主体的に改善に向けて動いていきたいと考えています。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
先日、他県の事例でありますけれども、公用車の取得で一つの司法判断が示されました。知事に変更を命じるという、そういう内容だったのですけれども、この判決を御覧になって考えられたことと、あとは千葉県の場合、知事、就任されてから利用されている公用車の車種というのが、前知事とは異なる形になって運用されているわけですけれども、ああいった県の幹部の方が利用される公用車、もしくは県のほうに来賓者がみえたときに、どういった車で対応するのか。そういったことについてもし考えがありましたら。
(知事)
それぞれの県にはそれぞれのお考えがあるのだと思いますけれども、一般論としては、やはり県民からお預かりした税金でありますので、その税金をいかに有効に活用するかということが、私たち自治体には求められていると思います。
それから、公用車でありますけれども、私も市長時代も含めて、公用車というのは、安全性と、それから何より利便性ですよね。この2つをしっかり見た上で、市民であったり県民に理解されるものというような考え方で、私は、もちろんこれは担当部署と相談をした上で使用しておりますので、そういう考え方だというふうに御理解をしていただければと思います。
(記者)
今利用されている車、タイプでいうとミニバンだと思いますけれども、こちらはリース契約と伺っております。車種の選定も含めて知事のお考えというものもいろいろ提示されながら決められたということでよろしいですか。
(知事)
そうですね。市長時代、14年前に私が市長になったときは、まだいわゆるセダン型というのが多かったんですよね。県内の首長の公用車も。ただ、私としては、車内で会議ができるですとか、もしくは利便性、安全性の観点から、ミニバンがいいだろうということで、これも担当部署と相談をした上で決定をしましたけれども、その後、県内のかなりの首長の公用車もミニバンタイプに移行してきておりますので、多分、皆様同じような観点から御判断されているのかなとは思っています。
(記者)
今、利便性、安全性といった機能性ですか、そんな点も鑑みられていますが、やはり費用面ということも。
(知事)
もちろんです。それは先ほど申し上げたとおり、県民・市民に理解されるというのも重要な視点だと思います。
(記者)
個別の車種を挙げるのはあれですが、センチュリーは立派な車だと思うのですけれども、今利用されている車の乗り心地はいかがですか。
(知事)
センチュリーはセンチュリーで、我が国が誇る大変素晴らしい車種だというふうに思いますけれども、先ほど申し上げたとおり、安全性や利便性、もしくは県民に対する理解、そういう様々な観点から、現在使用している車種がいいのではないかということで、担当部署のほうでも判断してくれていますので、我々はそういう考え方ですね。
(記者)
ありがとうございました。
(記者)
先日発足した「令和臨調」の「知事連合」には、知事は入られていると伺っていますけれども。
(知事)
そうですね。はい。
(記者)
「令和臨調」は、ポストコロナを念頭にした独自の提言などを行うというふうに聞いているのですけれども、知事が連合の知事有志の中に入られることを決めた理由というのを教えてもらってよろしいですか。
(知事)
我々知事の中でも、目の前の課題だけではなくて、我々が知事として職務を行っているからこそ見えてくる現場の課題というのを、日本全体の制度であったり在り方に少しでも貢献していくべきだよねということで、常に勉強会等も行ってまいりましたので、そういう中で、「入りますか」という話があって、当然、「そこに参画をさせていただけるのであれば、喜んで参画をいたします」ということでお答えをいたしました。もう大分前ですね、時期としては。
(記者)
ポストコロナを念頭に置いているというふうに伺っているのですけれども、知事として、特に関心のある課題とか今後のスケジュール感、全体の話になるとは思いますけれども、それについて伺ってよろしいですか。
(知事)
これは、宮城県知事が中心となってそうしたスケジュール感を考えていただけると思いますけれども、私とすると、当然ながら地方の分権や役割の在り方ですよね。地方の役割をどのように高めていくのか、それが我が国の将来の活力にどのようにつなげていけるのかという点であったり、もしくはデジタルの分野であったり、様々な観点から知事の皆さんと意見交換をした上で、提言なり様々な形で反映をしていきたいと考えています。
(記者)
特に今の時点でポストコロナについて考えられるということについては、どういうふうに。
(知事)
このタイミングでの「令和臨調」でありますので、当然、ポストコロナを見据えての社会、経済、様々な観点における必要な在り方を議論するというふうに私たちは認識をしています。
(記者)
数年後もという形ですか。数年後の在り方を。
(知事)
数年後も、さらにその先も見据えてだというふうに思っています。
(記者)
ありがとうございました。
(記者)
先ほど、アクアライン25周年の話で、渋滞対策のところで、ロードプライシングというお話がありましたけれども、これは将来的に導入に向けて何か議論をしていくというようなお考えがあるのでしょうか。
(知事)
少なくとも導入が前提というわけではありません。しっかりと、先ほど申し上げたとおり、渋滞の緩和がどのようにできるのか、さらには観光であったり経済に対してどのような影響を与えるのか、またドライバー全体の負担の在り方、そうした様々な観点が当然議論をされていくべきものだと思っています。しっかり地元の関係市であったり、地元の関係者の理解も当然必要になります。
そういう意味では、こういう課題がある、そして、それを解決する一つの方策としてしっかりと研究をしていくことが必要だ、ということを申し上げました。
(記者)
それはどこかのタイミングで議論をする場を設けるというか、現状ある話合いの場で話し合っていくということなのか、その辺はどういうお考えですか。
(知事)
先ほど申し上げたようなことが整理をされるということが大前提ですね。
(記者)
具体的に、何か今後、スケジュールを組んでいくというようなお話ではないということでいいですか。
(知事)
そうですね。この時点ではそこまで申し上げるタイミングではないというふうに思っています。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
(記者)
コロナに対して1点お伺いしたいのですけれども、発熱外来の数についてですが、千葉県は全国的に人口10万人当たりの発熱外来数は少ないという数字が出ておりますけれども、発熱外来をこれから第8波を本格的に迎えるに当たって、発熱外来を増やしていくためにどんなことが必要なのか、あるいは、発熱外来を増やす一方ではなくて、別の考え方があるのか、その辺りを知事のお考えがあればお願いします。
(知事)
この発熱外来を増やしていくというのは、私も就任してから担当部署と本当にかなり議論をして、医師会の皆さん方にも、私自身も含めて、強く要請してきているものになります。これはもう最終的には、各医療機関が対応していただけるか否かというのが最大の要因になりますので、我々は我々で必要な努力というか、アプローチは行ってまいりますけれども、一つ一つの医療機関の皆様方が、県民の皆さんのためにもう一歩前に出て御尽力いただきたい、それに尽きると思っています。
一方で、例えば年末年始であったり、そもそも発熱外来がどうしても開いていない時期がありますので、そうした時期にやっていただける医療機関をどういうふうに支援してサポートしていくか、増やしていけるかということを我々としてもしっかり考えていきたいと思っています。
一方で、発熱外来だけではなくて、陽性者登録センターであったり、オンライン診療であったり、こうした重層的な発熱の方々を受け止める仕組みについても、これまでも構築してきましたけれども、さらなる充実についても、我々は一つ一つ対策を打っていきたいと考えています。
(記者)
分かりました。関連して、発熱外来が千葉県で他県と比べて増えない理由は何だと知事はお考えでしょうか。
(知事)
基本は医療機関のそれぞれの御判断だと思いますけれども、一つ、制度が始まった当初に、発熱外来をやるに当たって、動線を分けなければいけないという部分の受止め方というのが、それぞれによって違うわけです。ある程度、物理的に完全にシャットアウトできていなくても、コロナの発熱患者のときとそれ以外の患者の受付時間を変える等、そういうような運用によって動線を分けるというのも十分可能なわけでありますけれども、こうした点が当初十分に私どもを含めて説明し切れなかった、御理解を十分に浸透させることができなかったがゆえに、スタート時点で他の都道府県に比べて少し発熱外来を引き受けていただく医療機関が少ないまま、それがずっと今まで引きずっているのかなという感じがいたします。すぐにしっかりと担当部署も説明をして、具体的な解決策も提示しているわけでありますけれども、なかなか全て浸透し切れていないところを、我々はしっかり乗り越えていかなければいけないなと思っています。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
ちょっと柔らかいネタで大変恐縮なのですが、先日、佐々木朗希選手への知事からの表彰式が行われるというふうにありましたけれども、6月に決まってですね、今シーズンが終わって、今日、侍ジャパンでいよいよデビューと報じられております。改めて今シーズンの佐々木朗希選手の活躍ぶりをどう御覧になったか教えていただけますか。
(知事)
そうですね。本当に完全試合、そしてその次のほぼ完全試合も含めて、圧倒的な投球と、そして将来の可能性を感じさせていただいたシーズンだったのではないかなと思っております。まだまだ将来のある選手でありますので、マリーンズの皆様方が計画的にしっかり育成されてこられていると思いますので、さらに成長して、日本を、さらには世界を代表するような大投手になっていただきたいなという思いで、一マリーンズファンとしても見ております。
(記者)
ありがとうございました。
(記者)
先日、九都県市の首脳会議の、児相の体制の強化に関して2点伺いたいのですけれども、厚労省の統計によりますと、千葉県自体は一時保護の日数が全国的にも一番高いという結果が出ておりました。ですが、実際に保護を受けた子供たちからは、児相自体の環境の悪さであったり、施設に入りたくないという声は会見でも訴えておりまして、そういった結果とこの現状について、知事としてどのように受け止めていらっしゃるかということと、あとは職員側の労働時間の長期化というか、長いということも入っていたと思うのですけれども、それに対する対策ですとか、何か今の時点でのお考えがありましたら伺えればと思います。
(知事)
私も児童相談所は何度も視察をしておりますし、一時保護所の子供たちと交流したことも何度もありますので、改めて児童相談所の環境、それから児童相談所で働いている職員の皆様方には心から敬意を私としても持っております。
その上で、この一時保護が多いという状況でありますけれども、何より子供の安全を第一に考えて、虐待などの疑いがある場合は躊躇なく一時保護を行う。ここがしっかり徹底されているということだと、必要な保護が行われている状況だということを認識しています。
その上で、この保護された子供たちが安心して過ごせるように、引き続き一時保護所の環境整備、それから、何より職員の確保、育成に努めていきたいと思います。
(記者)
先週日曜日に日本製鉄東日本製鉄所の君津地区からまたシアンが流出するという案件がありました。9月30日に報告書を県と3市が受け取ってから、協定値違反に続いて今度は外部への流出ということになりましたが、これについての知事の受け止めをお願いいたします。
(知事)
再発防止策が講じられた排水口で、再びシアンの基準の超過があったというのは大変遺憾であります。速やかな原因究明、それから抜本的な対策の徹底というのを我々は求めておりますので、現在進めている改善報告書の検証、これと併せて我々としては厳しく指導させていただきたいと思います。
(記者)
もともとその報告書の提出に基づいて設定されていたヒアリングについて、今週火曜日にも県の職員が行って、今回の流出事案についても聞いてきたと聞いているのですが、その中で県は同社に対してどのような姿勢で臨むのか教えてください。
(知事)
じゃあ、担当部署から。
(職員)
水質保全課でございます。
度重なる不祥事、今回の基準の超過ということで、事業者には迅速に原因を究明していただいて、一刻も早い信頼回復というものを強く求めてまいりたいと考えております。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症への対応について
→健康福祉部健康福祉政策課【電話】043-223-2617
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