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更新日:令和6(2024)年11月11日
ページ番号:712316
日時 | 令和6年11月7日(木曜日)10時30分から10時48分 |
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場所 | 本庁舎5階大会議室 |
動画 |
(知事)
皆様、こんにちは。
初めに、「全国豊かな海づくり大会」について、お話しいたします。
この大会は、水産資源の保護や海の環境保全の大切さを広く国民に伝えるとともに、つくり育てる漁業の推進を通じ、漁業の振興と発展を図ることを目的として、昭和56年から全国各地で実施をされている国民的行事の一つです。
令和9年に予定をされている第46回全国豊かな海づくり大会について、かねてより千葉県への招致を進めておりましたが、このたび、本県で開催することが決定いたしましたので、報告いたします。
本県では、平成4年に勝浦市で第12回大会を開催して以来、35年ぶり、2回目となります。
本県は、三方を海に囲まれ、豊かな漁場に恵まれた全国でも有数の水産県でありますが、近年ではこの漁場環境の変化や漁獲量の減少など、水産業を取り巻く状況は大変厳しくなっているところです。
本大会の開催は、千葉県のつくり育てる漁業の取組や環境保全の重要性を広く県民に御理解いただくとともに、多彩な海の魅力や水産物の魅力を県内外に広く発信する絶好の機会となります。大会の成功に向けて準備に万全を期してまいります。
(知事)
次に、「千葉ブランド水産物」の認定について、お話しいたします。
千葉県は、四季を通じて豊富な水産物が水揚げされるとともに、水産加工業も盛んで、全国でも有数の水産県です。
県では、こうした「千葉のさかな」のイメージアップを図り、消費拡大や価格向上につなげるため、平成18年度から優れた県産の水産物を「千葉ブランド水産物」として認定し、PRしております。
本日は、今年度新たに認定した「富津漁協江戸前白ミル」を御紹介いたします。
白ミルの正式名称は「ナミガイ」で、「白ミル貝」とも呼ばれます。独特な形状をしていますが、アサリやハマグリと同じ二枚貝で、主に寿司ネタとして知られています。
本品は、明治初期から始まった伝統的な漁法である潜水器漁業により、目視で確認しながら一つ一つ丁寧に漁獲をしております。現在、県内では、富津漁業協同組合の漁業者のみが行っており、大変希少な漁法です。
朝に水揚げされた白ミルは、その日のうちに市場などに出荷されるため、白ミルの最大の特徴である、甘みのある肉厚な身を新鮮な状態で楽しむことができます。
今年度は、これに加えて、新勝浦市漁業協同組合と勝浦漁業協同組合の「勝浦釣り寒マカジキ」を新たに認定いたしました。
千葉県は全国屈指のマカジキの産地であります。
マカジキは晩秋から初冬にかけて三陸沖から勝浦沖に南下し、一緒に回遊するサンマを餌にすることで、マグロに負けない脂乗りの良さが特徴であります。
中でも、この「勝浦釣り寒マカジキ」は、漁獲後すぐに、船上で内臓の除去、冷却を行うなど、鮮度管理に努めており、新鮮で上質な味を楽しむことができます。
今紹介いたしました今年度の2品を加え、本県が誇る「千葉ブランド水産物」認定品は計38品目となりますが、いずれも県のホームページでその概要を御覧いただけます。
お近くのスーパーや道の駅などでも販売されておりますので、ぜひ多くの皆様に堪能していただきたいと思います。
なお、私も参加する認定書の交付式は、本日午後4時から、そごう千葉店地下1階「まつりの広場」で開催いたします。
また、同じフロアの食品売り場では、今月1日から11日まで、「千葉ブランド水産物フェア」が開催され、千葉ブランド水産物を使ったお寿司やお惣菜などをお買い求めいただけます。ぜひ皆様、足をお運びください。
県では、県産農林水産物全体のイメージアップを図るとともに、品質や歴史的背景などをPRし、消費者に千葉県産を選んでもらえるよう、ブランディングの推進に力を入れているところです。
千葉ブランド水産物は、漁業者や水産加工業者の皆様のたゆまぬ努力と創意工夫の積み重ねと、良いものを消費者に届けたいという思いがこもった逸品ぞろいであります。
全国に誇る本県の水産物の魅力を多くの皆様に知っていただけるよう、今後も積極的にPRしてまいります。
私からは以上です。
(記者)
よろしくお願いします。今、発表のありました千葉ブランド水産物についてなんですが、県内にたくさんの魚をはじめとしたブランド品がありますけれども、今回新たに選ばれた2つに関しての決め手になった部分というのをまず教えてください。
(知事)
基本的には、そのブランドにふさわしい品質の向上等の取組がその決め手になるわけですけれども、もし所管のほうからもPRがあれば、お願いします。
(職員)
水産課でございます。まず富津漁協の白ミル貝でございますが、知事からの説明のとおり、非常に希少な貝で、回転寿司でミル貝というような売られ方をしているものは、実は国産の白ミル貝ではなくて外国産のものです。もう少し高級な寿司店で、非常に甘味がある肉厚な貝として重宝というか、大事な寿司ネタの一つとなっております。県としても、胸を張って皆様方に御推薦できるものであります。
それと、勝浦の釣り寒マカジキですけども、秋から冬にかけて非常に脂が乗る、マグロにも負けないぐらい脂の乗る魚でありまして、これも昔は、マグロよりもカジキの刺し身というのは重宝されておりました。人気のある魚でした。現在でも、高級な料亭などで非常においしい魚として使われているものです。これも胸を張って、県として皆様にお薦めできるものという形で、今回認定に至りました。
以上です。
(記者)
ありがとうございます。別の話で、アメリカの大統領選でトランプ氏が当選確実というふうに報道されております。これについての受け止めをお願いいたします。
(知事)
まずは、当選をお祝いしたいと思っております。トランプ氏が大統領に再選された背景というのは、様々議論されております。アメリカにおける大きな政治的潮流を理解して、私も民主制の中の政治家として、しっかり受け止めていきたいなと思っています。
それから、千葉県としては、新大統領の下でどのような経済政策等々が行われるかによっては、当然ながらこれは、我が国も様々な影響が出てくると思います。基本的には国が対応することではありますけれども、私どももそうした方針がどのように示されていくのか、注視をしていきたいと考えています。
(記者)
ありがとうございます。今、経済政策について触れられましたけれども、本県経済への影響というのは、今のところ、どのように思ってらっしゃいますでしょうか。
(知事)
例えば成田空港というのは、当然ながら日本最大の貿易港でありますし、半導体製造装置であったり、様々なものが国際的なサプライチェーンの下で行き来しております。対中政策を含めて、関税や輸出関係の政策に変化があれば、当然何らかの影響を受けたりいたします。もしくは、エネルギー政策に変化があれば、京葉臨海コンビナートの中で、LNGを含めて、影響を受ける可能性もあります。良い面、悪い面、様々想像されますので、しっかり注視していく必要があると思います。
(記者)
ありがとうございます。前回の任期のときから、あとこれまでの4年弱ですけれども、トランプ氏は、非常にあおるような発言であったりですとか、あるいは分断を助長するような言動がされているというふうには指摘があります。それについては、どのように思われますでしょうか。
(知事)
これは、SNS共通だと思います。SNS、またインターネットが政治に与える影響が高まるにつれて、分断的な側面というのは出てくると思います。それをどういうふうに乗り越えていくのかということが焦点になると思います。
一方で、トランプ氏がいわゆる分断をあおる、そういう政治スタイルとよくいわれますけれども、それがどうして過半の評価を得るに至ったのかという、その背景も十分に受け止めていく必要があるんだろうと考えます。
(記者)
ありがとうございます。SNSの発信ですと、トランプ氏もそうですが、熊谷知事も積極的に発信していることで知られていると思います。そういう一SNSユーザーとして、トランプ氏のSNSの使い方は、どのように見えていますでしょうか。
(知事)
私とすると、そういう運用にはしないようにしているつもりではあります。とにかく大事なことは、SNSを通して、本来であれば、その受け止め手が判断、評価できる公平な情報を提供した上で、こういうふうに判断しましたと説明するのが望ましいと思っています。今の時代はタイムパフォーマンスの時代であります。非常に早く結論を求められる、そういう時代です。シンプルかつ分かりやすい主張というのがどうしても求められてしまうわけです。そのため、それに迎合することはできませんが、そういう潮流があることを理解の上で発信に工夫していくということが求められてくるんじゃないかなと思っています。
(記者)
どうもありがとうございました。
(記者)
よろしくお願いします。まず先日、伝統的酒造りがユネスコの無形文化財に登録される見通しとなりましたけれども、これに対しての受け止めと、それから千葉県での今後の展望などについて、お考えがありましたらお聞かせください。
(知事)
千葉県は古来から酒造りで多くの酒蔵があった、今もある、そうした県であります。こうした文化が登録勧告を受けたということは大変喜ばしく思っています。酒造りも含めた醸造の歴史を特徴の一つに入れ、発酵県ちばとしてPRしております。大阪・関西万博をはじめ、この発酵県という枠組みの中で、伝統的酒造りも広く発信していきたいと考えています。
(記者)
ありがとうございます。続いて、今日発表がありました全国豊かな海づくり大会の開催についてですが、35年ぶりの開催ということで、開催への受け止めと、この大会の場を活用して、千葉県として何かやっていきたいことがありましたら教えてください。
(知事)
千葉県は三方海に囲まれた全国屈指の海洋県であり、水産資源にも恵まれております。冒頭でも申し上げましたが、豊かな海や漁場があり、そして、そこにちなんだ歴史や伝統や文化、芸術、そうした風俗も息づいている日本を代表する漁業にまつわる、海にまつわる県であります。紹介したとおり、漁場環境の変化、漁獲量の減少、海洋の温暖化であったり、いろいろな変化があります。
改めて、全国海づくりの大会を開催するに当たって、千葉県の海の魅力と、それから、その課題をどういうふうに克服していくのかというところをPRしていきたいと思っています。
今、ブルーカーボンの取組であったり、もしくは漁村の再生、そういう部分も含めて取組をしています。そうした部分にもはずみがつくのではないかなと思っています。
(記者)
よろしくお願いします。オスプレイの事故について伺いたいと思います。先日、沖縄で演習していた陸上自衛隊のオスプレイが、地面との接触事故を起こしました。機材の不具合ではなかったということですが、この事故の受け止めと、県として取った対応などあればお願いいたします。
(知事)
現時点で事故の原因等の詳細は明らかになっておりませんけれども、オスプレイが配備されている基地が所在する千葉県としても、強い関心を持って注視しています。
県民の安全・安心を確保することが最優先と考えておりまして、国に対して早急な原因究明と、再発防止策の徹底等を要請しております。国には事故に至った経緯等も含めて、情報の開示や説明の責任を果たしていただきたいと思っています。
また、基地がある地元の市である木更津市からの要請に対しても、真摯に対応していただきたいと思ってます。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
よろしくお願いします。海づくり大会ですけども、これは皇室の方々が御出席される行事かと思いますが、今回も御出席される予定でしょうか。
(知事)
一般的には、これまで過去には出席されていらっしゃいます。今はまだ当然ながら言える段階ではないです。
(記者)
よろしくお願いします。国民民主党が最重視している政策の一つのいわゆる103万円の壁についてお伺いします。今、与党が国民民主党と見直しに向けた協議を進める方針ですけれども、先日、村上総務大臣が記者会見で、国民民主党の主張どおり基礎控除額を178万円まで引き上げた場合、地方税が4兆円の減収となる見通しを発表されました。
この103万円の壁については、事業者や労働者から見直しを求める声が多い一方で、地方税の減収に対して懸念も出ていますけれども、この問題に対する見解と、政府に求める姿勢について、お伺いできればと思います。
(知事)
当然ながら、これは、どのような形で対処されるかにもよります。地方税の減収につながることが見込まれますので、国においては、地方税収に穴を開けないように、しっかりとした財源措置を求めていくということになると思います。
(記者)
よろしくお願いします。おとといと昨日に全国市町村長サミットが開催されました。総務省と千葉県の主催ということで、県内では初開催となりました。これが終わったことについての総括をお願いします。
(知事)
県内からも多数の市町村長が出席した上で、千葉県で初めて開催されたということは、大変意義深いと思っています。先進事例や共通の課題に対する討議等が行われました。県内の各首長にとっても、大いなる気づきと研修の機会になったと思っております。県としても、他県のそれぞれの取組も拝見して、県内の行政、市町村と向き合うときにも大いに参考になる、そうしたものが活発に意見交換されたかなと思っています。
(記者)
ありがとうございます。
第46回全国豊かな海づくり大会の開催決定について
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