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更新日:令和6(2024)年8月13日
ページ番号:691972
日時 | 令和6年8月8日(木曜日)10時30分から11時2分 |
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場所 | 本庁舎5階大会議室 |
動画 |
(知事)
皆様、こんにちは。
初めに、8月1日から2日にかけて、福井県で開催された「全国知事会議」に出席をしてまいりましたので、その概要を報告いたします。
私からは、議題のうち「地方税財源の確保・充実等に関する提言」に関して、居住する地域にとらわれない子ども施策の実現及び税源の偏在是正について発言をいたしました。
近年、高校授業料無償化などの子ども施策について、自治体間の財政状況の違いにより、これまでにない大きな地域間格差が生じています。
こうした施策は、居住する地域にかかわらず、全国一律で実施すべきものであると同時に、そのために必要な財源は、一般的な自治体の行革努力で生み出せるレベルを超えています。
また、本来、国が行うべき施策を財政力のある一部自治体が先行して行うことで、国が主体的に関与しなくなることも危惧されます。
このため、全国知事会としても、国に対し強く対応を求めていく必要があると申し上げました。
また、防災DXに関する有識者を交えた意見交換においては、被災者の生活再建に必要な支援金の支給事務について、デジタル化を進めるべきと提案をしたところです。
この支援金の事務、申請自体はデジタル化されつつありますが、審査・支給事務は47都道府県が委託する都道府県センターにおいて紙で処理されているなど、一連の手続きがデジタル化されていません。
こうしたことから、支給までに2~3カ月要するだけではなく、被災者や市町村は支給時期を確認できないため、以前から課題であると考えておりました。
私からの提案に対し、全国知事会長である宮城県の村井知事から、早速検討したいとの発言を頂いたところであり、支援金の迅速な審査・支給に向け、大きな一歩を踏み出すことができたと考えております。
この他にも、今回の全国知事会議では、国土強靭化や人口減少対策など、幅広いテーマについて各知事と活発に議論をするとともに、情報共有を図ることができました。
今後も、全国知事会を通じて、地方が抱える課題について、国の制度改善などにつなげるとともに、会議で得た各地の取組等の情報を今後の県政に生かしてまいります。
(知事)
次に、「千葉県自然環境保育認証制度」及び「こどもまんなかサポーター宣言」について、お話しをいたします。
県では、子どもたちが身近で豊かな自然との関わりを通じて、自ら考え、行動し、成長しようとする力を育む環境づくりを応援するため、「千葉県自然環境保育認証制度」を令和5年度からスタートし、現在、106団体を認証しています。
本制度を広く県民の皆様に知っていただけるよう、認証団体から愛称を募集し、このたび、「ちば・うみやま保育」に決定をいたしましたので、お知らせをいたします。
この愛称には、本県の特徴である海と里山をイメージさせ、自然豊かな環境の中で子どもたちに健やかに育ってほしいという思いが込められています。
また、「チーバくん」をデザインした坂崎千春さんには、「ちば・うみやま保育」を表現したロゴマークを新たに制作していただきました。
チーバくんが、本県の豊かな自然を連想させる「海」の貝殻バッグと「山」の大きな葉っぱを手にしたデザインとなっています。
さらに、「ちば・うみやま保育」をより多くの方に知っていただくため、10月10日に「千葉県自然環境保育シンポジウム」を開催いたします。
当日は、講演や事例の発表、パネルディスカッションなどを予定しており、子育て世帯の方をはじめ、自然環境保育に関心のある方など、どなたでもご参加いただくことができます。この後、午後1時から、参加申込の受付を開始いたしますので、千葉県ホームページから、奮ってご応募ください。
次に、こどもまんなか応援サポーター宣言についてお知らせをいたします。子どもたちのために何が最も良いことかを常に考え、子どもたちが健やかで幸せに成長できる社会を実現するという「こどもまんなか宣言」。この趣旨に賛同し、様々なアクションに取り組んでいく「こどもまんなか応援サポーター」に就任することを本日ここに宣言をいたします。
サポーターとして、今紹介をいたしました「ちば・うみやま保育」や「子育て応援!チーパス事業」、「児童養護施設等退所者に対する奨学金制度」などの子ども施策に引き続き取り組んでまいります。
こうした取組を通して、今後とも、子どもや子育て中の方々を社会全体で応援する千葉県づくりを、さらに進めてまいります。
(知事)
次に、メタバースを活用した婚活支援モデル事業について、お話しをいたします。
本県における、令和5年の合計特殊出生率は1.14、出生数は35,658人と、ピーク時の昭和48年の半分以下となっており、少子化の進行は深刻な状況にあります。
少子化の要因は様々あるものの、その一つには、若い世代の出会いの機会が減少していることにあると考えられます。
そのため、希望する誰もが、結婚、妊娠・出産、子育てができる環境づくりを進めていくことが必要であり、そのきっかけとなる「出会いの場の創出」を支援していくことが重要と考えます。
これまで、県内の一部市町村では、婚活イベントの開催など、独自に婚活支援の取組を行ってきたところですが、単独市町村では参加者が限られることから、より広域的な取組を求める意見がありました。
そこで、県では、結婚を希望している方を支援するため、インターネット上に構築をされた仮想空間「メタバース」によって、若い世代の出会いの場を創出するモデル事業を「ちばメタ婚~メタバースで縁結び~」と銘打ち、実施することといたしました。
この「メタバース」の活用により、自宅などからパソコンを使い、会場までの距離を気にせずに参加できることや、アバターを通して会話をすることから内面を重視した出会いの機会を提供できることなどの利点があり、より参加しやすい婚活イベントとなっています。
今年度は計3回実施し、第1回を9月21日に、第2回を11月ごろ、第3回を1月ごろに行う予定です。
また各回とも、県内在住または在勤の方のうち、結婚を希望する20代、30代の独身の男女、各12名を募集いたします。
第1回については、この後、午後1時から、参加申込の受付を開始いたしますので、詳細については、千葉県ホームページをご覧ください。
県では、希望する誰もが結婚、妊娠・出産、子育てができる環境の実現に向け、今後も全庁を挙げて少子化対策に取り組んでまいります。
結婚に向けて新しい出会いを期待される方、「ちばメタ婚」へのご参加を心よりお待ちをしております。
(知事)
最後に、「がん予防展」及び「がん講演会」の開催について、お話しをいたします。
「がん」は、2人に1人がかかるといわれ、また、4人に1人が「がん」により亡くなっており、私たちにとって、大変身近な病気です。
一方で、「がん」は、喫煙・飲酒・食生活などの生活習慣を改善することで予防につながるとともに、早期発見・早期治療により治る可能性が高まるとされ、予防法 、早期発見の方法、治療法などの正しい情報を知っておくことはとても大切です。
そこで、全国でがん予防等に向けた取組を行う、毎年9月の「がん征圧月間」に合わせて、本県でも、予防や早期発見の重要性について、広く県民の皆様にご理解いただくため、2つの取組を行います。
1つ目は、9月8日に、印西市の「イオンモール千葉ニュータウン」で開催する「がん予防展」です。
本物の胃カメラを操作してがんを発見する体験や、予防に向けた生活習慣の改善に役立つ情報の展示、がん患者さんにも優しいレシピ集の紹介、がん治療による外見の変化等の悩みに専門家がお答えをするアピアランスケア相談など、様々なコーナーを設け、がんに関する正しい知識を分かりやすくお伝えをいたしますので、お気軽にお立ち寄りください。
また、口腔がんの早期発見の大切さを知ってもらうため、今年も県歯科医師会の協力により「無料口腔がん検診」を実施いたします。この機会にぜひ、受診をされてみてはいかがでしょうか。
2つ目は、9月13日から27日まで、オンデマンドで配信をする「がん講演会」です。
千葉県がんセンターの田中尚武副病院長には、子宮頸がん予防や検診の大切さについて、タレントの堀ちえみさんには、ご本人が舌がんにかかり、がん闘病中に感じた家族の大切さ等の体験について、講演をいただきます。
今紹介をいたしました「がん予防展」、「がん講演会」の事前申込の方法等については、千葉県ホームページをご覧ください。
この機会に、多くの県民の皆様に、がん検診の必要性や早期発見・早期治療の重要性をご理解いただきたいと思います。
がんにうち克ち、皆様が健康で生き生きとした毎日を過ごせるよう、共に力を合わせてまいりましょう。
私からは以上です。
(記者)
よろしくお願いします。
先ほど全国知事会議の報告がございました。その中で、防災DXの話があって、被災者支援の迅速化ということだったと思いますけれども、そのような発言・提案されたことに関して、何か具体的な背景とか思いがあったら教えてください。
あと全国知事会議ということで、千葉県だけじゃなくて、他の都道府県との連携や、全国での統一も含めて、そういった対応が必要なってくるのかなと思うんですけど、その辺はどんなふうに展開されていくのが望ましいと考えてらっしゃるか、教えてください。
(知事)
ありがとうございます。私がこれまで、例えば東日本大震災とか、令和元年房総半島台風も含めて、災害対応をしていく中で、数多くの被災者が生まれて、全壊であったり大規模半壊などによって、被災者生活再建支援制度の支給金の事務というのが当然発生をしました。そして、被災者の生活再建のために非常に重要な制度になるわけですけれども、これが、申請を受け付けてから、かなり時間がかかるわけです。また、今どういう処理状況になっているのかということが市町村の側も全く分からないし、当然ながら、被災者からは、いつ支給されるのかという問い合わせが来るわけですけれども、それにお答えできないということです。プロセスが透明化されていないし、被災者にとっても、それから被災自治体にとっても、重要な稼働がそこで取られていくわけです。
47都道府県が委託している都道府県センターでは、一定程度処理数がたまると処理して、どんと定期便のように戻ってくる。途中のプロセスが分からないので、デジタル化して、市町村に戻ってくる途中ですよとか、現在審査中ですよというプロセスが分かるようにすれば、それは住民の皆さんにとっても自分の生活再建のスケジュール設計がしやすくなりますし、被災市町村からすれば、当然ながら住民対応がしやすくなります。デジタル化によって処理が速くなれば、より支給までの時間の短縮にもつながります。
これは知事会であったり、47都道府県と国がしっかり意識を合わせて、その改善に向けて取り組んでいく。それに加えて、紙で送っていますから、そこの部分をしっかりデータでやりとりするところと、47都道府県とのインターフェースもある程度しっかり設計していく必要がありますが、いずれにしても、これもう時代的には必要な段階をとうに超えていると思ってますので、何とか村井知事のリーダーシップと、国の積極的な支援で実現できれば、全国の市町村の皆さん方は大変喜ぶだろうなと。なかなかこういう被災事務の詳しいところまで、知事という立場だと分からない方が多いと思うので、初めて聞いた知事の方も多いみたいなので、何とか進んでいければなと思ってます。
(記者)
発表項目以外で、もう一点幹事からお聞きしたいんですが、今月の2日に、新湾岸道路に関して、国交省の有識者委員会が開催されました。先日、次官に要望されてから考えると、スピード開催と言えるのかもしれないですけど、その辺の受け止めと、その中身も含めた受け止めを教えてください。それと、今後の展開というか、どんなふうなところ、スピード感も含めて、期待されているかということを教えてください。
(知事)
あのタイミングで、機を逃がさず、オール千葉で要望をしていくことが速やかな開催につながると思いましたので、あそこで要望しに行って、よかったなと思っています。改めて、有識者委員会が速やかに開催されたことに、関係者のご尽力に感謝をしたいと思っています。
有識者委員会で、いよいよ新湾岸道路の概略ルート・構造の検討が始まりました。県でもホームページや、もしくはニュースレターによる情報発信を行って、アンケート、それからオープンハウスなどによって、地域住民の皆様から広く意見を行う、そういうコミュニケーションを実施をしていきますので、新湾岸道路が新時代にふさわしい明るい未来を描けるような道路になるように、住民の皆様の率直なご意見、ドライバーの方もそうですけども、積極的にお寄せをいただきたいと思っています。
(記者)
よろしくお願いいたします。
まず、発表項目の自然環境保育認証制度のロゴマークのことについてお尋ねします。知事、元々自然環境保育について力を入れてこられたと思うんですけれども、今回ロゴマークを決定したということもあって、改めて自然環境保育の意義と今後への期待について伺えればと思います。
(知事)
千葉県は、住民1人当たりの森林面積、1都3県で一番多いわけであります。それだけ豊かな自然の環境の中で子育てができる環境というのは、千葉の一つの魅力だと思っています。私自身もそうですし、子育てしていく中でも、また、子育ての様々な専門家の方々、教育の専門家の方々等に伺っても、幼少期に自然との関わりを通して様々なことを考えたり、行動したりしていく力を身に付けた子どもというのは、その後どの分野に進んでも、非常に意欲的に様々なものに挑戦できるということが明らかになってきています。
保育のニーズが高まる中、今はなかなか駅近くだったり含めて、どちらかというと、保護者にとって利便性の高い保育所を選ぶという動きになっています。もちろん駅前の保育所等でも、一生懸命自然保育、力入れてくれているところもあるんですけれども、県全体として、こういう自然環境保育というのをしっかり大事にしていこうということを県としても宣言をし、そして後押しをしていくということが、全ての保育所や幼稚園、子ども園などにおいて、こうした自然環境保育が進んでいく重要なきっかけになると思っています。
今回、非常に魅力的なロゴマークと愛称が決まりましたので、より多くの保護者の方、もしくは若い方々も含めて知っていただいて、こうした観点から預け先、子どもをどこで預けて育てるのかということを考えていただくきっかけになるかなというふうに思います。
(記者)
ありがとうございます。2点目、発表外の項目なんですけども、7月の末に熊谷知事、首相官邸で岸田首相に国家戦略特区を県全域に拡大するなど、要望書を提出されました。この内容と、岸田首相からも前向きな発言があったと思うんですけれども、ここについてのご認識、改めて伺えればと思います。
(知事)
成田空港というのは、日本の空の玄関口であるわけですし、今2029年目指して第3滑走路の新設含めた機能強化が進められています。さらに新しい成田空港構想の中では、ターミナルの新設、再整備も示されているところで、これから千葉県にとって、成田空港にとって極めて重要なタイミングを迎えていると思います。
一方で、成田空港の周辺を考えますと、諸外国のいわゆる表玄関口の周辺が、国家的な戦略の下で開発やゾーン設定がされてきたのに比べると、成田空港というのは、まだまだそういう意味では、日本最大の貿易港でありながら、その能力を十分に活用した効果的な産業拠点形成が行われていないと思っています。
そういう意味では、まず国際的な物流拠点としての整備、さらには広い視野での産業拠点形成を国家プロジェクトとしてしっかり進めていくべきだということと、それから成田空港へのアクセスも含めて、成田空港の競争力を高めていくことが、国家の競争力の強化にとって極めて重要であるという、こういう考え方の中で、本県から、国家戦略特区の活用も含めた一連の項目を要望させていただいて、関係省庁との協議を経て、総理に要望するまで至ったということであります。
この間、総理のお答えもそうでありますけれども、国家プロジェクトとして、成田空港を核とした国際航空物流拠点としての機能強化がしっかり図られるようにという指示であったり、また来月にも特区諮問会議を開催して、特区の活用を含めてしっかりと対応を行っていくということが総理のご発言としてありましたので、以前と比べて確実に成田空港及び成田空港周辺の活用について、政府としてのビジョンであったり方針というのが明確に打ち出されつつあると感じます。
(記者)
ありがとうございました。
(記者)
よろしくお願いします。
発表項目にまず関連して、メタバースの婚活支援なんですけども、最初、アバターでのやりとりということで、顔の見えない中での出会いになるかと思うんですけども、そのあたり、今回の取組の狙いについて伺えればと思います。
(知事)
いわゆる単純な婚活イベントとなると、それは民間でも行われているわけですけれども、こういうふうにメタバースでやることによって、外見ではない、内面からの理解からのいわゆる出会いの場ができるということと、それから広域的にやることで、どうしても市町村の中には、市町村単位でいくら頑張っても、そもそも出会いの場そのものが限定されてしまうというところがありましたので、県がこういう広域的に行うことで、今までと違った出会いをつくり出すことができると思っています。実験的な意味合いも含めて、非常に他のものとは違う取組と、そのデータっていうんですかね、内容が得られるんじゃないかなと思っています。
(記者)
ありがとうございます。もう一点、発表外なんですけども、先日来、日銀の利上げによって、株価とか為替が乱高下していまして、賃上げですとか輸出入に関して、影響も懸念されるんですけども、この件受け止めと、県内経済の影響をどう見ていらっしゃるか、お願いいたします。
(知事)
もう少し長い目で見ないといけないとは思いますけれども、短期的に市場が不安定化することは、当然ながら、景況感の悪化にもつながりかねないと思っています。日銀には、市場との丁寧なコミュニケーション、対話を心掛けていただければ大変ありがたいなと思っています。
県では、少なくとも様々な相談窓口等を持っておりますので、中小企業を中心とした県内企業の皆さん方の様々な不安や資金繰りの問題等に、丁寧に伴走型でお応えをしていきたいなと考えています。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
よろしくお願いします。
まず、発表のありましたメタバース婚なんですけれども、先ほど、民間では普通の婚活イベント等ありますが、県としては、実験的にこのメタバースでというところになり、相手の内面が分かりやすいというふうな感覚で、先ほど知事、話されてらっしゃったと思うんですけれども、それ以外の何らかのメリットというのは、このメタバースのところに込められていらっしゃいますでしょうか。
(知事)
先ほど申し上げたとおり、離れた場所でも、それから自宅でもできますので、婚活イベントに行くのとはまた違った方とか、そういう層が参加する、そういう可能性も十分にありますので、内面の話とアクセスの部分、それから対象の広さ、そうした部分で、われわれとしては、以前も限定的に行って成果も出ていますけれども、そういうもので非常にいい試みだと思います。
(記者)
ありがとうございます。市町村単位での婚活の、あるいは出会いの場の提供というのは、いろいろなところで、全国でもやっていると思うんです。ちばぎん総研の調べによると、千葉県の中でもそういうふうにやっているところもありますけれども、都道府県単位では、これまで千葉県は、そういったところに比較的積極的ではなかったというような見解が示されています。
そんな中で、今回のメタバースを通じて、こういった出会いの場を提供するという、他の選択肢、他の何か仕掛けというものは、今考えていらっしゃいますでしょうか。
(知事)
まず、少子化対策の一つの出会いの場に対して、行政が行うべき分野がどこが妥当かというところをしっかり考えなければいけないと思うんです。マッチングアプリが民間でもこれだけ普及したり、もしくは婚活イベントがこれだけ民間でも行われている中で、行政が県民の税金等を使ってどうすることがプラスアルファの部分で効果を発揮できるのかというところを考えるべきだと思うので、やればいいってものではないと正直思っています。
その中で、今回メタバース婚のようなものもやらせていただいていますし、それから県庁内の若手の職員が今、様々議論してくれていて、そうした出会いの場をどういうふうに自然につくっていくのかということについて、今、考えてくれております。必要に応じて必要な少子化対策をしっかりと立てられると思っています。
(記者)
ありがとうございます。発表の最初にありました全国知事会議のことですけれども、ここについて、かねてより熊谷知事がおっしゃられている東京の一極集中の是正といいますか、そういったところで、かなり小池知事との応酬と言ったら言葉が過ぎるんですけれども、各知事といろいろな議論があったと報じられております。
その中で、平行線となったというふうに認識はしているんですけれども、知事ご自身としては、今回の会議において、そこで何らかの前進が図られたかどうか、そのあたりの認識をお願いいたします。
(知事)
前進としては、少子化問題というのが、国として、もっと積極的にこの問題について危機感を持って取り組んでいく必要があるということに関しては、47都道府県合意をして、そして国へのそうした提言等にもなっておりますので、そういった意味では、十分に私は価値があったと思っています。
千葉県は、東京圏でもあり、人口減少に苦しむ市町村、数多く抱えているという意味では、両方の立場が分かる、そういう県だと思っています。
このまま地方の少子化が進んでしまえば、当然ながら社会を支えていく若者であったり、もしくは知事会でも出たとおり、食料であったりエネルギーであったり、様々な首都も含めた都市部を支える部分というのは基盤が崩壊していくわけですから、そこの部分については、危機感を当然持つべきだと思っています。
一方で、東京都が言うように、少子化と、いわゆる一極集中というのがどのような相関関係があるのかという部分については、私はより研究を深めていく必要があると思っています。
一極集中の中でも、具体的にどういう部分が少子化につながり得るのか。例えば一極集中によって地価が高騰して、それによって狭い住居で住むことによって、結果的には出生率が落ちるという部分であったり、もしくは通勤が長時間化することによる可処分時間の減少というのが、最終的には少子化につながっていくですとか、個別にはそれぞれ研究としては出ているんですけれども、それと、いわゆる今の東京の一極集中との相関性をしっかりと分析をして、ここの部分が、特に東京一極集中による少子化への弊害であるということを比較的、包括して、だから、こういうふうに変えていくべきなんだというふうに議論を展開していくことが望ましいというふうに思っています。そういう立場で、これからも全国知事会や様々な場所で意見を伝えていきたいと思っています。
(記者)
ありがとうございます。別の話題になるんですけれども、パリオリンピックが行われております。前回の会見のときには、柔道の角田さん、永山さんの話が出ましたが、その後体操だったり、様々な県ゆかりの選手が活躍をしています。もうちょっと会期がありますので、現時点での千葉県ゆかりの選手の活躍について、知事が発表したコメント以外の部分をまたお伺いしたいところなんですけれども。まず、体操のチーム千葉とおっしゃられた団体については、どういうふうに思われましたでしょうか。
(知事)
団体は、本当に素晴らしかったと思います。エースの橋本選手が、どうしてもけがの影響も含めて本調子でない中で、萱選手のリーダーシップも含めて、それぞれの選手が全力を出し切って、ああした見事な団体金メダルという快挙を成し遂げられましたので、それを千葉県出身の萱選手と橋本選手と谷川選手が支えていらっしゃったというのは、非常に勇気をもらったし、育成に取り組まれたジュニアのときからの関係の方々も大変励みになったんじゃないかなと思っています。
それから、当然、今朝っていうんですかね、須崎優衣選手の銅メダルには改めて感動をいたしました。あれだけ無敵の状態で、まさかの初戦敗退で、本当に精神的にも心が非常に揺れ動かれたと思いますけれども、その中で、ああした形で強いレスリングを示していただいて、見事銅メダルを獲得されたというのは、堂々と胸を張って、私としては帰国をしていただきたいなと心から思っています。
それ以外にも、日本人として初めて決勝に進まれたような方もいますし、安楽選手は圧倒的な実力を示して決勝に進んでおりますので、これからも見どころがたくさんあるなと思っています。
(記者)
ありがとうございます。須崎選手と安楽選手の話も今、出ましたけれども、これから安楽選手については決勝を迎えるということで、千葉県は高い山がないにもかかわらず、スポーツクライミングが非常に盛んだという、そういった風土があります。今後、県として、それについて何らかのバックアップといいますか、PRですとか、そういったこと、何か考えてらっしゃいますでしょうか。
(知事)
県立幕張総合高校に、県全体の子たちが使えるボルダリングの施設も持っておりますし、これまでも、スポーツクライミングに関しては、県として取組をしてきていると思っています。
当然、何よりも、それぞれの地域のジュニアの育成とか、最初の出会いの場をつくってくれているそれぞれの施設が、私、何より大事だと思っていますので。
安楽選手も伺うと、お父さんに連れられて来て、そこの方が安楽さんの可能性に注目をして、彼は絶対にやったほうがいいと強くお話をされてから、ここに至っていると伺っています。それぞれの地域でやられている方、教室をやったり施設を持たれて指導されている方々がとにかく一番大事というのが考え方ですので、そうした指導者の育成であったり、裾野の拡大というのを市町村と一緒に、これからも継続して力を入れていきたいと思っています。
(記者)
ありがとうございます。今回、金メダルを取られた選手に対して、県民栄誉賞の授与などは、今考えられてらっしゃいますでしょうか。
(知事)
これは規程がございますので、その規程に基づいて、県民栄誉賞であったり、知事賞であったり、そうしたものについて、機会を見て贈呈をさせていただきたいと考えています。
(記者)
どうもありがとうございました。
(記者)
よろしくお願いします。
冒頭あったもの以外でお伺いしたいんですけれども、先日ふるさと納税の寄附額について、全国で1兆円超えたと総務省から発表されました。県内では、流出額が300億円に上り、都市部を中心に、全国的にも制度の在り方には批判が出ていますけれども、現状どういうふうに捉えているか、制度の改善が必要と考えられるか、その辺について見解をお伺いできればと思います。
(知事)
千葉県は、都市部は流出に悩んで、そして外房であったり、市町村の中にはそれが貴重な財源になっているという意味では、なかなか複雑な立場ではありますけれども、私自身としては、これは当初からずっと一貫して、ふるさと納税ではなく、ふるさと節税になっているという実態ですよね。そして、国民の税金が、最終的にはふるさと納税運営サイトを含めた中間事業者に流れていて、税収そのものの減少につながっているという意味においては、広く国民全体で見れば、決してこれはプラスの制度にはなっていないと。
個人にとっては利益があるかもしれませんが、全体で見れば、ぐるっと回ったら、最終的に自分の首を絞める制度になっていると思っています。私自身は、このふるさと節税制度そのものが、できる限り縮小していくことが望ましいと考えています。
既にビジネスになっている以上、事業者は、あの手この手でその抜け穴を考えていく。
これは別に悪いことではなく、ビジネスですから、当然だと私は思っています。そのイタチごっこをやっていくよりは、ふるさと納税制度そのものを抜本的に見直しをして、ふるさと節税とショッピングサイトみたいなことができないようにするということが、私は必要だと思っています。
全国知事会議の結果について
総合企画部政策企画課【電話】043-223-2204
「千葉県自然環境保育認証制度」愛称・ロゴマークの決定、シンポジウムの開催及び「こどもまんなか応援サポーター宣言」について
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メタバースを活用した婚活支援モデル事業の実施について
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がん予防展・がん講演会について
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