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更新日:令和7(2025)年3月21日

ページ番号:750334

知事臨時記者会見(令和7年3月18日)概要

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日時

令和7年3月18日(火曜日)16時00分から16時23分

場所

本庁舎5階大会議室

動画

令和7年3月18日知事臨時記者会見(動画)

項目

  1. 所信表明について

 

所信表明について

(知事)

先日行われました知事選挙におきまして約140万票の票をいただき、再度知事職をお預かりすることになりました。改めて県民の皆さま方の負託に応えていくため、引き続き現場主義をしっかり貫いていきながら、県民の命と暮らしを守る県政の実現に取り組んでいきたいと思っております。

知事選挙を通して、例えば医療や介護のお話や保育士、教員など子育てや教育の現場で奮闘いただいている皆さま方の声もお聞きいたしました。また、現役高校生の皆さま方からは、自らが通う県立高校の設備の改修の件や、政治に対する関心の高さに基づくいろいろなご質問をいただきました。こうしたさまざまな世代、分野の方々のご意見をこの選挙戦を通して数多くいただくことができました。それらについて改めて県庁の中で職員と一緒にその問題解決であったり魅力の向上に取り組んでいきたいと思っております。この記者会見を含めて報道機関の皆さま方を通じても、しっかり県政の動きを発信してまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

質疑応答

(記者)

よろしくお願いします。改めて、今日、初登庁をされたご所感と、今のお話と重複すると思うんですけど、2期目の抱負をお願いします。

(知事)

4年前がコロナ禍でございました。初登庁はだいぶ簡素でありました。そういう意味ではこの4年が経って通常の形で再度県庁職員や県民の皆さま方から温かい形でお迎えいただいたことを大変うれしく思っております。その分、一層県民のために働いていこうという気持ちになりました。改めて、私自身は県民の命と暮らしを守るということをこの2期目も県民の皆さま方に強くお示しさせていただきました。それに基づいたそれぞれの施策の前進に向けて早速職員の皆さんと一緒に議論したり、肉付け予算として補正予算の議論を加速していきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。昨日もお伺いしたんですけど、選挙のことで少しお伺いします。県外での活動ですとか、SNSの普及で選挙の在り方も変わってきているというようなお話の中で、課題もあるよねというお話もお伺いしました。改めてこの選挙の在り方を全般的にどう考えてらっしゃるか、お願いします。

(知事)

この間、公職選挙法で恐らく想定していなかったような活動や主張をされる方がいらっしゃる中で、それをどうするのかという議論が高まっているのも事実だと思っております。公職選挙法が想定していなかったことに対してどういうふうに法律で規制するか否かという議論は、当然必要だと思っております。先ほど来申し上げているとおり立候補の自由や表現の自由もあります。また、選挙活動の自由というんですかね。こうした本来民主主義の国として尊重されなければならないものと難しい兼ね合いだと思っています。今回行われたことは、県民の皆さん方のほとんどの方は、やはり納得できないところがあるでしょう。私自身も県民の一人としてもそれを是とする立場には全く立っておりません。一方で規制するということに関しては、民主主義において極めて慎重であるべきだと思っております。そうした中でさまざまな議論が今後、専門的な見地からなされていってもらえればなと思っています。

(記者)

ありがとうございます。個別の政策の件で宿泊税のことを少しお伺いします。ワークショップが今日の午前中あったと思うんですけど、課税免除などの制度設計の面で浦安市はじめ市町村の理解をもっと得る必要がある状況だと思います。改めて宿泊税について今後どう進めていくお考えかをお願いします。

(知事)

制度趣旨に関してはさまざまな形で説明会等を設けてきております。これからも求めに応じて市町村や事業者の方々に対しては丁寧に説明していきたいと思っています。それから使途についても建設的な議論がたくさん出たと聞いております。千葉県の観光のさらなる振興のためにこうした手段を活用していくべきなのか、こういう部分についてもさまざまな議論をしっかりと深めていったうえで詳細な制度設計の検討に入っていきたいなと思っています。

(記者)

ありがとうございます。先ほどちょっとお話にも出ていたんですけど、6月補正の方向性などで現状考えていることがあったらお願いします。

(知事)

今回は骨格予算という形でありますので、この知事選挙を受けて私自身がこれまで進めてきたもの、もしくは今回の県政ビジョンで新たにお示ししたものに基づいて間に合うものから補正予算で肉付けをしていくということになります。県民の皆さん方とのお約束に基づいてしっかりと政策を前に進めていきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。最後に、2期目のキャッチフレーズをつけるならどういうキャッチフレーズになるかをお願いします。

(知事)

キャッチフレーズは先ほど申し上げとおり、県民の命と暮らしを守るというのが1期目も2期目も私の一番の原点であります。つまらない回答で申し訳ないんですけれども、基本的な部分を大事にしたうえでそれぞれの政策を県民の皆さん方に肌感覚でも変化をしっかり感じていただけるように取り組んでいきたいなと思っています。

(記者)

ありがとうございます。

 

(記者)

よろしくお願いします。私から1点、個別問題ですけど、県営水道の料金値上げの件で、知事は昨年の12月議会で20パーセント程度の値上げ方針を発表されました。企業局に確認したところ、30年前は水道事業運営審議会で議論し、年末の12月議会で初めて県議会でも話題になり、知事が表明したうえで議論になりということで事が進んだように聞いています。今回はそれと違う形で、逆転する形で事が進んでいるように見えますが、いかがでしょうか。

(知事)

そんなことはないですけどね。

(記者)

そうですか。今後の段取りも含めて、スケジュール感を教えてください。

(知事)

基本的には、この水道審議会で一番直近のいわゆる収支状況ですよね。それに基づいて試算して、ご意見を伺って最新のデータをもとに収支状況を見て、最終的な料金の改定幅をお示ししていく、この流れは変わっていません。ただし、今は物価高騰の状況の中で、当然、水道料金の見直しそのものが避けられないというのは、これは誰がどう見ても明らかなわけであります。また、その料金の値上げ幅がおよそどのぐらいの幅なのかという規模感ですよね。それをご理解していただくために、いわゆるプロセスの前に、さらに規模感が分かるようにお示しをしたという、ある種、誠実なプロセスを経ています。特定会派さんが言っているような話じゃなくて、このあと丁寧にそういうことをいつもどおりやっていくということですね。

(記者)

知事がいい加減な説明をされているという意味じゃなくて、この審議会の業務内容を見ると、水道料金や負担金の改定など重要審議を審議して知事に答申し建議するという形になっているんです。これは、今後審議会の審議内容を制限するようなことにはならないのでしょうか。

(知事)

そんなことは全くあり得ないですね。

(記者)

そうすると、最新の収支状況というのはいつ頃出て、それをもとにいつ頃審議が始まるイメージなんでしょうか。

(知事)

所管からお願いします。

(職員)

企業局総務企画課でございます。いつ頃審議会が始まるかという話でありますけれども、6年度決算が年度が明けますと出てきます。それを踏まえまして収支を新たに計算しまして、来年度の早いうちから審議会にかけたいと考えているところでございます。

(記者)

6年度決算がいつ頃出てくるんですか。

(職員)

4月、5月ぐらいに出てくるかなと思っています。

(記者)

早ければ6月ぐらいから審議会が始まるというイメージ。

(職員)

最速でいくと6月というのはあるかなと思います。5月末、6月ぐらいかなと思っています。

(記者)

分かりました。

(知事)

ただ、これは私自身の思いもあり、結果的にたまたまですけど、選挙が終わったら決算が出て、審議会が始まって、まるで選挙のあとにいきなり値上げの話が出たようになるわけですよ。そんなことはないんだけれども、県民の皆さんからすれば、まさにだまし討ちみたいなもので、通常のやり方をすればそうなっちゃうわけですよ。だけど、それって良くないよねというのが私の政治信条でもあります。その前に諸条件を考えれば料金の見直しって避けられませんよねという話をあえて選挙前にお示しをしているということです。その辺の流れは十分ご理解していただきたいなと思います。

(記者)

私もそこは理解しているつもりです。今の知事のご説明で、要するに、大まかな規模感を知っておいてほしいと、そういうご趣旨だったということなんですね。分かりました。ありがとうございます。

 

(記者)

よろしくお願いします。原発事故で発生した除染土について伺いたいと思います。弊社の3月11日のアンケートで、最終処分場の受け入れを条件次第で検討するという回答を知事はされたかと思います。改めてその条件とは具体的にどういったものを想定しているかお考えを聞かせてください。

(知事)

これはアンケートにお答えしたとおりでして、国が専門的な知見に基づいて自らの責任で受け入れ先の住民の理解を得ることが必要な条件と考えております。

(記者)

現状の国の対応についてはどのように考えていますか。

(知事)

今はまだその段階には至っていないと思います。いずれにしてもこの条件の下で判断していくということですね。たぶんこれは他の都道府県もそんなにスタンスとしては変わらないかなとは思います。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

 

(記者)

よろしくお願いします。先ほど宿泊税について話がありました。今後の進め方について、市町村と慎重に時間をかけて意見交換すべきではないかという意見もあります。税額や制度設計の結論を出す時期、今後の導入のスケジュールについてどういうふうに考えているか。今年度中におおよその中身をまとめたいと考えているのかその辺についてお伺いします。また、今後の市町村との向き合い方、その心構え、姿勢も含めてお願いします。

(知事)

基本的には、今アンケートも実施しております。先ほどのワークショップもあります。そうした使途の問題やさまざまな内容について、ある程度見極めたうえで制度を決めていくことになります。特に時間軸を持ってやっているわけではありません。丁寧な議論や説明、使途に対するさまざまなご意見を伺いながら制度設計をしていきたいと思っています。既に市町村の皆さん方には県のスタンスについては説明をしており、基本的な理解は得られていると思っております。今後もしっかり説明を続けてまいります。

(記者)

関連でお伺いしたいんですけど、知事としては、この関係についてじっくり時間をかけていきたいと考えているのか、それともある程度制度設計の案は示しているのでスピード感を持ってやっていきたいと考えているのか、その辺はいかがでしょうか。

(知事)

特に急ぎたいとか、時間をかけたいとか、そういう何か私自身に思いがあるわけではありません。基本的な正しいプロセスを経たうえでしっかり制度設計してスタートしていくということですね。

(記者)

国政の関連になるんですけれども、石破総理が自民党の1回生の議員との会食で10万円の商品券を配布した案件がありました。総理は法的に問題がないとしていて、一部からは歴代首相の慣例だったということも出ています。これについては進退も含めて与野党からかなり厳しい批判が出ています。総理の今回の一連の行動と説明に対する受け止めと、総理はどういった対応が必要か、その辺についてお伺いできればと思います。

(知事)

主に自民党の皆さま方になると思うんですけれども、国会議員の皆さん方の贈り物文化というんですかね、これはほんとにすごいなと。本当に聞くにつれて感じることがあります。それはやはり一般的な世界とはちょっと違うだろうと思っています。ただ、私とするとこういう話というのは、あまり個人のモラルに起因する話で終わらないほうがいいと思っています。そうではなくて制度論ですよね。わが国が議院内閣制である以上、国会議員によって選ばなければ総理大臣になれない制度になっているわけです。そうするといわゆる総理を目指す、もしくは総理になっている方等々は、若い国会議員も含めて、基本的には歓心を得なければいけないという、そういう宿命がどうしても制度上存在するわけですよね。その結果が、長年の中でこういう風習が行われているということだと私は理解をしております。解決する方法として、一つは、国会議員から国会議員に対する贈り物は、政治活動とかそういうこととか抜きに一切禁止するというようなものをするか、もしくは議院内閣制というのをやめて首相公選制にするかとか。違法でもないわけですから、できればあまりモラルの話ではなくて、どうしてこういう風習が生まれ、その風習をなくすにはどうしたらいいのかということですね。これは民間企業でも昔はあったわけですよ。幹部に対して、付け届けをするというのが現実として私たちの社会にはあったわけですよ。それを虚礼廃止ということでかなり強いムーブメントがあって今なくなっているわけであります。何か政治の世界が特別におかしいということではなく、世界なのか日本なのか分かりませんが、少なくとも日本社会が昔から持っていた風習の流れがまだ政治、特に国政の世界には残っているということです。それを虚礼廃止と同じようになくしていく、ルールをつくっていく。みんながやらなければやらなくて済むわけですからと思いますね。

(記者)

今、構造的なところのお話をお伺いしたと思います。とはいえ、総理が中心に起こっている事案だと思うので、総理の説明責任や対応が必要なところについて、一言お願いします。

(知事)

それは国政で議論されれば結構だと思います。私から特にコメントすることはありません。

 

(記者)

よろしくお願いします。最初の質問と重なっちゃうかもしれないんですけども、1期目の選挙が、自民が対抗馬を擁立したということで、知事の1期目の県政運営は、ある程度議会との融和を進める、安定を求める状況が多かったかと思います。先ほど訓示でも恵まれた議会環境にあるとのお話もありました。2期目は熊谷知事らしくチャレンジングな政策に取り組んでいく。そういう意気込みをお伺いできればと思います。

(知事)

まず、そういう意味では私のスタンスを理解されていないかもしれないので申し上げると、私は、一切そういう対議会とか、対構図が1期目どうだったかとかで何をするかとかを変えたことはございません。ですので、議会との融和を重視するのであれば、多様性尊重条例含めていろいろなものをやらないわけですから関係がありません。私とすると、やるべき政策はしっかりやる。その代わり、議会とは対話を重視して二元代表としてのリスペクトを持って臨んでいく。これが私が市長としても、知事としても貫いた結果、2期目の選挙に関してはこういうような構図になったんだと思っております。特に選挙戦の1期目と2期目の構図が違うから私の県政運営のスタンスが変わるということは特にありません。常に私は変わりませんので。ただ、いずれにしてもこういう安定した状態で県政が運営できるということそのものは、大変ありがたいことであります。そのありがたさに甘えずに、今やらなければならない一つ一つの挑戦をしっかりやろうよという意味で幹部の皆さん方には申し上げたつもりであります。

(記者)

1期目のときの挑戦具合より、今回の2期目のほうがよりアクティブにいく意向はありますか。

(知事)

私はあらゆるものに対して職員と一緒にいろいろチャレンジをしています。その中で大きい案件であればあるほど、まだ見えてないわけですよ。皆さんには少なくとも見えてない状態の中で1期目に仕込んでいる案件というのがそれなりにあります。それは2期目に皆さんにとっては視認できるようになるものはいくつかあると思います。そこは見ていただければ結果的に分かるんではないかなと思います。

(記者)

気持ちとしては一緒でしょうか。

(知事)

一緒ですよ。この2期目の4年間は、私がイメージするだけでも数十年規模の大きい玉はいくつも手掛けることにはなると思います。それがうまくいくかどうかというのは、当然これはいろんな関係者がありますからやってみないと分からないと思います。少なくともそれなりのものはあると思います。それは市長の11年間を分析していただければ分かると思います。後半に非常に大きなものがいっぱいあります。別にそれは後半に、よし、後半頑張っちゃうぞと言ってやったわけじゃなくて、1期目から仕込んできたものが結果的に皆さんに見えるようになったのが、後半特に多いねというだけですから。

(記者)

ありがとうございます。

 

(記者)

よろしくお願いします。先ほど4年前はコロナ禍だったのでセレモニーなどもなく簡素だったというお話をされました。これまで再選されて登庁というものは千葉市長時代に2期目、3期目とあったと思います。その頃と知事として再度の初登庁で何か感覚の違いはありましたでしょうか。

(知事)

特にはないかなと思います。基本的には仕事のことしか考えていないので、セレモニーは本当にありがたいことですが、気持ちとしては仕事を何からやんなきゃいけないかなという思いでございますので、特に大きくは違わないですかね。ただ、とにかく4年前がなんだかさみしい市役所での立ち去り方と、コロナだったのでね。それで、そんな大きな規模でもない形での県庁でのセレモニーでしたから、ありがたいなという思いで今日は来させてもらっています。

(記者)

ありがとうございます。別の質問で、知事選は長かったのですが、その間、決裁なども結構たまってると思います。そのあたり平常モードに戻るまではどのぐらいかかりますか。

(知事)

これはおっしゃるとおりでして、途中何回も登庁して政策協議もやっていますが、選挙戦のマインドからもう1回行政執務モードに戻るには若干時間がかかるとは思います。けれども元には戻りつつあるかなと。皆さんを前にしたこの会見でモードは戻った感じはします。

(記者)

この会見で通常モードに戻ったということでしょうか。

(知事)

そうですね。強いリハビリになりました。ありがとうございます。

(記者)

ありがとうございました。

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