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更新日:令和6(2024)年6月21日
ページ番号:678132
日時 | 令和6年6月5日(水曜日)13時30分~14時16分 |
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場所 | 本庁舎5階大会議室 |
動画 |
(知事)
皆様、こんにちは。
はじめに、ドイツ・オランダ訪問の結果についてお話しいたします。
5月30日から昨日まで、知事として初めてとなるドイツとオランダを訪問してまいりました。
今回の訪問では、デュッセルドルフ市との姉妹都市交流をはじめ、スポーツ・文化・経済・空港という様々な分野での意見交換や視察を行うことによって、今後の各分野における取組の推進に向けて、手応えを感じることができました。
姉妹都市であるドイツのデュッセルドルフ市のケラー市長との会談では、今後も幅広い分野で交流を深めていくことで意見が一致し、姉妹提携5周年という節目に交流の継続と取組の更なる推進を確認する文書に署名をいたしました。
また、現地で開催された日本文化紹介イベント「日本デー」に県議会議長や議員団の方々と共に出席し、千葉県の魅力ある観光地や美味しい農林水産物だけでなく、県が誇る海の文化や発酵文化を皆さんに紹介し、本県の魅力を存分にアピールすることができたと考えています。
さらに、デュッセルドルフ市とアーティスト交換事業を開始することとし、本年度は千葉県から同市にアーティストの派遣を行い、現地に滞在して制作活動を行ってもらうことといたしました。
オランダでは、スポーツ振興に力を入れているロッテルダム市を訪問し、市とスポーツ関連団体が連携して進めている、障害のある方もない方も一緒にスポーツに参加できる環境づくりなどについて、意見交換を行いました。
また、オランダ陸上競技連盟の本拠地を訪問し、トレーニングセンターを視察するとともに、アスリートと連携してスポーツの裾野を広げる活動など、スポーツ振興について伺いました。
オランダ陸連からは、来年9月に開催予定の「東京2025世界陸上」に際しても、代表チームの事前キャンプを県内で行いたい旨の意向が示され、県としても受け入れに向けて協力していくことをお伝えいたしました。
経済分野では、まず、デュッセルドルフ市にて日系企業や経済団体の方々と、企業の最新の投資動向や脱炭素に向けた取組などについて、幅広く意見交換を行いました。
また、現地のスタートアップ支援機関を訪問して、企業の成長を促す取組などについて伺うとともに、国際展示場であるメッセ・デュッセルドルフにおいて、国際見本市の運営などについて意見交換を行いました。
さらに、オランダのスキポール地域開発公社を訪問し、国際空港周辺における開発スキーム、関係者の合意形成や協力体制の構築など、成田空港周辺地域における国際的な産業拠点の形成に資する貴重な意見交換を行うことができました。
今回のドイツ・オランダ訪問は、デュッセルドルフ市長から「日本デー」と姉妹提携5周年の記念式典へのご招待をいただいたことを一つの契機として、幅広い分野で県政運営に資することができるように日程を組みました。今後は、この訪問で築いた現地との関係をさらに深めながら、スポーツや文化をはじめとする国際交流の推進のみならず、本県経済の活性化などの取組につなげてまいります。
(知事)
次に、動物愛護センターのロゴマークと動画の制作についてお話しいたします。
これまで、動物愛護センターでは、「犬のしつけ方教室」や新たな飼い主をさがす機会を提供する「犬と猫の出会いの場」、「動物に関する相談」など、動物愛護に関する様々な取組を行ってまいりました。
このような中、ペットを大切な家族の一員としてとらえる方が増えている一方で、咬みつき事故や動物の遺棄、虐待といった問題や犯罪は後を絶ちません。
そこで県では、毎年6月を「動物の正しい飼い方推進月間」とし、飼い主の皆さんに動物の飼い方についての正しい知識を持ってもらい、その責任を果たしていただくため、重点的に啓発活動を行っています。
今年度は、新たに2つの取組を実施いたします。
1点目は、動物愛護センターのロゴマークの制作です。
子ども達をはじめ、多くの方に県の動物愛護の取組に関心を持っていただくきっかけとなるようロゴマークを制作いたしました。このロゴマークは、チーバくんの作者、坂崎千春さんによるデザインで、チーバくんと、動物愛護センターの保護犬・保護猫をモチーフにしています。
今月16日開催の「千葉県誕生150周年記念事業グランドフィナーレ」のほか、例年9月に開催している「なかよし動物フェスティバル」など、様々なイベントにおいて、このマークが描かれた各種ノベルティを配布いたしますので、是非、お立ち寄りください。
2点目の新たな取組は、動画の制作です。
保護犬・保護猫と暮らすことや、犬のしつけ・猫の屋内飼い・繁殖制限の大切さなど、動物を飼う前に考えてほしいこと、動物と暮らすときに気をつけてほしいことなどについて、子ども達にも興味を持ってもらえるよう、1分程度の分かりやすいアニメーション動画となっています。
それではここで、その1つをご覧ください。
(「保護犬・保護猫と暮らす」動画放送)
この動画も含めて、テーマ別に15種類を制作しておりますので、是非、動物愛護センター公式YouTubeからご覧いただければと思います。
これらのロゴマークや動画を通して、動物愛護センターやその取組をより多くの方々に知ってもらい、保護犬・保護猫の譲渡を促すとともに、今後も、動物の愛護や正しい飼い方など、次世代を担う子ども達への教育に取り組んでいきます。
6月の推進月間を機に、これらの動画等をご活用いただきながら、人と動物の共生する社会の実現に向けて私達に何ができるのか、ご家族で話し合っていただきたいと思います。
(知事)
次に、第53回全国高等学校総合文化祭の開催地内定について、お伝えいたします。
このたび、文化庁から、令和11年度に実施する第53回全国高等学校総合文化祭の開催地が千葉県に内定したとの通知がありました。千葉県での開催は、昭和52年度の第1回大会以来、52年ぶり2回目となります。
この全国高等学校総合文化祭は、全国の高校生による国内最大規模の芸術文化活動の発表の場であり、高校生の創造活動の向上や、相互交流・親睦を深めることを目的としています。
開催時期は、令和11年7月下旬から8月上旬にかけての5日間程度を予定しています。期間中は、総合開会式やパレードのほか、演劇や合唱、吹奏楽、美術・工芸、自然科学など、19部門以上の発表や展示が行われ、全国や海外から約2万人の高校生が集まり、関係者や観覧者も含めると、10万人規模の一大イベントとなります。
県では、次代を担う子どもや若者がちばの文化芸術に触れる機会づくりに取り組んでおり、この大会を通して、相互に交流し、文化芸術の振興に資することを期待しています。令和11年度の開催に向け、今後、各市町村や関係機関等からの御協力を賜りながら、着実に準備を進めてまいります。
(知事)
次に、熱中症予防について、お話しいたします。
熱中症の搬送者数は、例年6月から増加し、県内では6月2日時点で、既に120名の方が救急搬送されています。
梅雨の合間に突然気温が上がった日や梅雨明け後の蒸し暑い日には熱中症になりやすいため、この時期から備えが必要です。
熱中症を予防するために、次の3点を心がけてください。
一つ目は、「暑さに慣れること」です。体が暑さに慣れていないと、体温の調整がうまくできず、熱中症になる危険性が高まります。今のうちから、軽いウォーキングなど無理のない範囲で運動を行い、体を暑さに慣らしましょう。
二つ目は、「こまめに水分を補給すること」です。暑い日には気が付かないうちに汗をかいています。室内でも屋外でも、のどが渇く前から、こまめに水分を摂ってください。また、汗とともに塩分を失いますので、適度な塩分補給も心がけましょう。
三つ目は、「暑さを避けること」です。
室内では、エアコンや扇風機を上手に使いましょう。暑くなる前に、エアコンの試運転を実施して、不具合がないか確認してください。
また、外出時や屋外で作業をするときは、こまめに休憩するほか、日傘や帽子を使って日差しを避けることが効果的です。
そして、少しでも体の不調を感じたら、無理をせず、暑さから身を守ることができる場所に避難しましょう。
県では、県民の皆様の熱中症を予防するため、市町村等と協力しながら、様々な取組を行っています。
本年4月から、熱中症特別警戒アラート発表時に、暑さをしのぐことができる一般開放施設、「クーリングシェルター」を市町村で指定することができるようになり、6月1日時点で、15市町村、317施設が指定されています。
そのほか、アラートの発表にかかわらず、利用できる「涼み処」を紹介している市町村もあり、こちらも29市町村、325施設に設置されています。
県ではこうした施設の拡大に取り組むとともに、クーリングシェルター等に指定された公共施設や店舗などの情報を県ホームページで紹介しています。
今後は、ちば情報マップなどを活用し、地図上での情報提供を随時進めてまいります。
また、県民の皆様にマイボトルによる給水所としてご利用いただけるよう、ウォータースタンド株式会社と協定を締結し、県有施設への給水器の設置を進めています。現在、千葉県立中央博物館など3施設に設置済みであり、こちらも併せてご利用ください。
熱中症は、一人ひとりが早い段階で注意すれば、予防することができます。
暑さ指数や熱中症警戒アラートなどの情報に注意いただくとともに、特に、高齢者や子どもは、熱中症リスクが高いことから、御家族や周りの皆様で、体調の変化に気を配ってあげてください。
(知事)
次に、いよいよ来週に迫りました、千葉県誕生150周年記念事業のフィナーレイベントについて、お話しいたします。
昨年6月から1年間、県内各地で記念事業を実施してまいりましたが、来週6月15日及び16日の「フィナーレイベント 未来へつなごう!千葉の海」により、いよいよグランドフィナーレを迎えます。先日の会見でもお話ししたとおり、15日土曜日県民の日には、「九十九里浜ビーチクリーン&手つなぎチーバくんのせなかピカピカ大作戦」と題し、チーバくんの背中に位置する九十九里浜で、ビーチクリーンを実施いたします。
また、九十九里有料道路では、「手首をつないだ人の最も長い列」の現在のギネス世界記録4,222人の更新に挑戦いたします。
当日は、千葉ジェッツのトビンマーカス海舟選手、内尾聡理選手らも参加予定です。
会場では、キッチンカーの出店やビーチクリーナーのデモ走行、Tシャツアート展など、市町等による関連イベントも予定されております。
ビーチクリーンや手つなぎ、関連イベントは、当日参加も可能ですので、詳細は県ホームページをご覧ください。
また午後は、勝浦湾において、大漁旗を掲げた漁船のパレードを実施いたします。150周年を記念したチーバくんの大漁旗も登場いたしますので、是非会場で見つけてみてください。
次に、16日日曜日の見どころを紹介いたします。
勝浦市芸術文化交流センターでは、千葉県誕生150周年記念事業総合プロデューサーの小林武史さんと、習志野高等学校吹奏楽部が共演いたします。
本県の未来を担う子どもたちが、小林武史さんと共に音楽を通じて、未来へのメッセージを発信いたします。
また、万祝フェスタでは、万祝の歴史や技、魅力について語るトークイベントに、総合ディレクターの北川フラムさんが出演いたします。ほかにも、様々な方に参加いただき、多様性を尊重した社会づくりに取り組むことを共同で宣言する「ちばダイバーシティ宣言」を行うとともに、チーバくんの作者である坂崎千春さんに新たに制作していただいた、多様性尊重の意義を広めるためのチーバくんのロゴをお披露目いたします。
さらに、地元勝浦市の伝統文化「鵜原の大名行列と神輿」の実演、朝市、市内漁協による地元海産物を使用した料理の販売、海をテーマとしたアート体験など、本県の海の文化や地域の伝統文化に触れる様々な企画を展開いたします。
次に、県誕生150周年を記念したオリジナルフレーム切手のデザイン等についてご紹介いたします。
県では、大型商業施設等と連携して、県内の小中高生を対象とした絵はがきコンクールを実施し、優秀作品の中から、切手に採用する作品を選び、このたび切手シートのデザインを決定いたしました。
16日のグランドフィナーレでは、この切手シートの先行販売を行うとともに、翌日からは県内の郵便局等でも購入できますので、記念にいかがでしょうか。
本事業では、これまで県内各地の文化や地域の魅力を県内外に発信してきましたが、その集大成として、本県の大きな魅力の一つである海をテーマに、皆さんとともに未来を考え、その魅力を発信することで、次の100年につなぐ一歩としたいと考えています。
フィナーレイベント当日は、目が離せない企画が盛りだくさんでありますので、多くの方の御参加をお待ちしております。
私からは以上です。
(記者)
よろしくお願いします。昨日までの出張、お疲れさまでした。
視察についてなんですけれども、いろいろ精力的に回われたかと思うんですが、特に印象に残った部分と、今後の県政運営に生かせるような学びとか気づきがあれば教えてください。
(知事)
まず、我々の一番の主要な目的である5周年を記念しての協定締結と、それから「日本デー」への参加でありましたけれども、これだけの人口密度のイベントってなかなかないんですが、本当に会場は、多くの方々がヨーロッパ内外からお越しになっていて、日本に大きく関心がある方があれだけ集まる中で、改めて市長であったり関係者の方々から、その参加者に対して、デュッセルドルフ市と千葉県が特別な関係にあることと、知事や関係者が今回5周年の協定を締結したこと、デュッセルドルフ市と千葉県がこれからもより連携事業を深めることが、我々からも申し上げましたけれども、市長からも、関係者からも、そうしたものが口々に出されて、改めてデュッセルドルフ市の方々、もしくは、日本に大いに関心のある方々にとって、千葉県というのを印象づけることができたのではないかなと思っています。
意見交換に関しては、全て本当に意味のある訪問でありましたので、文化交流のように、すぐに成果が出るような事業として今回合意に至ったものもありますし、それ以外にも、例えばスキポールの開発公社の訪問も含めて、千葉県が行う、もしくは、これから行っていく政策を立案する上で、極めて参考となる情報がこの意見交換の中で得られた、これが大変大きかったなと思います。
(記者)
ありがとうございます。
発表外なんですけれども、JR京葉線のダイヤの見直しについて伺います。
知事が出発された日だったと思うんですけれども、JRが快速を一部復活させるという内容を発表しました。この件についての全体としての受け止めをお願いします。
(知事)
これはもう、このダイヤ変更の発表時に私からコメントを出させていただいたとおり、この間、JRさんがダイヤ改正を発表されて以降、経済界であったり、もしくは沿線市町村とも様々なやり取りをしながら、JR東日本の皆様方と意見交換をしてまいりました。その結果、春のダイヤ改正という時期を待たずに、秋にダイヤ変更を行うというのは異例の対応だというふうに我々も当然承知をしておりますので、そうした経済界であったり、もしくは沿線を含めた行政、住民に寄り添った対応をされたことに、まずは感謝をしたいと思っています。
もちろん、全ての沿線の方々が納得するわけじゃないと思いますけれども、私どもとすると、先ほど申し上げたとおり、早急な対応をまずしていただいたと思っています。今後も、JRの皆様方には、沿線住民に寄り添いながら、JR京葉線の利便性、速達性の確保について、引き続き検討を行っていただきたいと考えています。
また、今回の件を受けて、改めてJRの皆様方とは、沿線や駅の利便性だけではなくて、その駅が本来影響を与えるまちづくりであったり、もしくは地域の活性化の観点からも意見交換をしていこうというところで意見は一致しておりますので、その部分についても、しっかり意を用いていきたいなと考えています。
(記者)
ありがとうございます。
追加なのですけれども、ダイヤ改正の時期は異例の時期だと思うんですが、中身についてはどう判断されていますか。
(知事)
当然ながら、例えば通勤快速の時間に関しては、今、一部の路線に関しては時間が早まってしまっているケースもありますし、夕方の下りに関しては、ラッシュ時間に関しては、快速が復活しないことを含めて、完全に元に戻るわけではありませんので、そういう意味では、速達性を期待する方々にとっては100パーセントではないのかなと思っています。
しかしながら、秋という時点でできること、また、例えば下りに関しては、新木場の混雑性の問題とかを含めて、様々なものを総合的に判断した上で、現時点でできる対応だったのかなと現時点で受け止めております。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
よろしくお願いします。
まず1点目、出張の中でデュッセルドルフのスタートアップ支援拠点に視察に行かれていたと思います。視察されたものの中で、今後の県政運営において特に参考になったもの、そして、視察を踏まえて、今後、県としてどのようにスタートアップ支援を展開していきたいか、お考えをお聞かせください。
(知事)
千葉県も、スタートアップ、力を入れて、施設であったり、支援制度を持っているわけですけれども、改めてドイツ・デュッセルドルフ市のデジタルハブを見させていただいて、例えば、アーリーステージからそれぞれ企業の成長のステージをどう分けて、そこにおける支援をどういうふうに構築されているのかという具体的な制度設計であったり、その背景にある考え方についても伺いました。それから、いわゆる金銭的な支援だけではなくて、ベンチャーのある程度成功した経営者と日常的に触れられる空間というのは、その建物の4階、5階に、まさにデュッセルドルフ市を代表するようなスタートアップの成功企業が入居していることで、すぐにそういう人たちと相談ができるというような部分も魅力的であるということも分かりました。改めて、我々がこれからスタートアップ支援をやっていくに当たって、いわゆる制度的な支援、それから人の部分での支援も含めて、どういうふうに我々がまだ充実できる部分があるかということをしっかりと総括をして、制度研究していきたいなと考えています。
(記者)
ありがとうございます。
京葉線に関連してお尋ねします。千葉県として、以前から内房・外房からの速達性の改善を要望してきました。その要望が、ある種、今回のJR側の回答に反映されていると思います。
ただ、その結果、各駅停車しか止まらない駅については、乗れる機会が減ってくるというところで、習志野市長がそういった声を上げていますけれども、県の要望に対して、こういった回答がJRから返ってきた。その結果、千葉県の沿線自治体で不便を被ることになる自治体が発生していると。この現状について、県の長としてどう受け止めていらっしゃるか、お聞かせください。
(知事)
ダイヤ改正というのは、そもそも全ての人たちが満足するものでは基本的にはなく、特に今回のケースはそうですね。春のダイヤ改正というのは、当然ながら、便利になる人もいれば、不便になる人もいる。千葉県は、個々の駅の利用者という観点ではなくて、千葉県全体のまちづくりであったり、幕張新都心の拠点性への影響といった、そういう広い次元で総合的に判断をして、春のダイヤ改正を我々は容認できないということで声を上げてまいりましたので、それ以上でもそれ以下でもありません。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
よろしくお願いします。
関連してお伺いしたいんですけれども、京葉線に関して、知事の今後の方針としては、さらなる快速の増便を求めていくのか、習志野の反発している声もありますけれども、今後どういうようなメッセージを訴えていくのか、その辺について認識を確認させていただければと思います。
(知事)
基本的には、さらなる速達性を求めていくということですね。
(記者)
ありがとうございます。
別件で2点ほど、発表外でお伺いいたします。
いわゆるライドシェアについてなんですけれども、政府の規制改革推進会議のほうで、年末までに制度設計を議論する方向となり、全面解禁は事実上先送りというような形になっていますけれども、今回の議論、河野大臣や斉藤国交大臣の議論も注目されました。今回の国の動向をどう見ているかと、全面解禁の是非と、今後期待する議論について、認識をお伺いできればと思います。
(知事)
まず、我々としては、当然ですけれども、安全性であったり、公平な競争条件の確保などを大前提にして、地域の実情に応じた適切なライドシェアができる法体系を、求めているわけでありますので、しっかりとライドシェアの利用実態や効果を検証していただきながら、新法の検討を進めてもらえればなと思っています。
千葉の交通圏でも始まるわけですけれども、細かい、例えば雨天であったりイベント等、需要が変動する場合における、もっと使い勝手のいい、柔軟なやり方ですとか、もしくは、アプリのデータに基づいていますけれども、それではなかなか表れてこない実態部分ですとか、まだまだライドシェアのバージョンアップそのものが必要だと思っていますので、新法か否かにどうしても注目が集まってしまいますが、我々地域の実情に応じたことが実現できるような制度の選択肢をしっかりつくっていただきたいと思います。
(記者)
ありがとうございます。
もう一つ、また話は外れますけれども、東京都知事選についてお伺いしたいんですが、小池都知事が出馬する方針を固め、立憲民主党の蓮舫参議院議員だとか、広島の安芸高田の石丸市長が出馬して賑わせています。東京の動向というのは、隣接する千葉県にも与える影響は多いと思いますけれども、この選挙の構図をどう見ていらっしゃるかと、どんな論戦を期待するかをお伺いできればと思います。
(知事)
東京都知事選挙は、毎度、本当にすごいなと思いながら見ておりますので、そこに関しては、我々はただ見るしかできないというのが実態だと思います。
ただ、我々が期待するのは、大事なことは、首都東京でありますので、東京都の都民の皆さん方にとって大事であることはもちろんのこと、日本が世界とこれからいわゆる渡り合っていくために、首都東京がどういう戦略でやっていくのかということが大変重要であります。なので、世界の中における東京という都市をどのように成長させていくのかという高い次元で構想を立案することができる方、それから、東京都という狭い中で考えるのではなくて、グレーター東京という観点で、周辺と一緒になって活性化のリーダーシップをとれるような方が就任をされれば大変すばらしいのではないかなと考えますが、最終的には都民の皆様が御判断されることかなと思っています。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
よろしくお願いします。
宿泊税についてお伺いします。南房総市などでも現在導入に向けた検討がスタートしましたけれども、浦安市と南房総市はまたちょっと、地理的な部分とか色々状況が違ってくると思うんですが、南房総市での導入に向けた検討という、この事態というのは、知事はどのように評価されているか、お願いします。
(知事)
それぞれでお考えになっていることでありますので、それはそれぞれの目的意識でやられているんだろうと思っています。
私としては、大事なことは、これは何のためにやるのかという部分ですね。私どもに関しては、今検討している理由は、宿泊業、観光業の人手不足も含めた、今後10年、20年、30年先を考えたときに、新たな政策をしっかりと力強く財源とともに打ち出していかなければいけない。そういう議論の中で、宿泊観光事業者が理解いただけるような形で宿泊税を検討できるだろうかという部分で有識者の方々に考えていただいていると思っていますので、その流れの中で、判断をしていきたいと思っています。
(記者)
ありがとうございます。
県でも検討が進んでいる最中ではあると思うんですけれども、改めて、市町村が導入する場合も、市町村と県の宿泊税のすみ分けというものは、知事はどのように考えていらっしゃるか。
(知事)
まだそれを考えるような段階ではないかなと思っています。
ただ、大事なことは、先ほど申し上げたとおり、宿泊事業者にとって理解いただける制度設計であること、そして、ちゃんと宿泊観光事業者の抱える、それは最終的には県の将来の宿泊観光業の振興のために課題を解決しなければならない、その部分にとって有意義な形で制度というのはあるべきだと思います。
(記者)
ありがとうございます。
先ほど話が出たライドシェアの関係で、先ほど知事もおっしゃっていましたが、千葉交通圏でも今週にも始まる見通しとなっているようなんですけれども、千葉で始まることへの期待感というものは、どういうところがあるか、お願いします。
(知事)
本当に新しい形での地域公共交通の担い手になるわけですね。当然ながら、今ドライバー不足、ドライバー不足というのは、タクシーの話というよりは、公共交通を担うドライバー不足の全体の状況の中で、こういう新しい技術を生かした形で始まります。できる限り、事業者の方々が参加をし、当然ながら安全に配慮された形で進んでいくことが大事だと思います。
そして、実施していく中で、いい面と、運用面でまだ多分、こういうふうに制度が改善していかないと、利用者にとっても、もしくは事業者にとってもという部分が出てくると思いますので、それらの声をしっかり丁寧に聞いて、国交省であったり関係者と協議をしっかりして、よりよいものに、さらに進化していくようにしていきたいなと思っています。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
よろしくお願いします。出張、お疲れさまでした。
ドイツとオランダの関係でもう一つ聞きたいんですけれども、オランダが中心だと思いますけれども、スポーツ関係について、パラスポーツや競技スポーツ、あるいは市民スポーツに限らず、全体状況として、何か日本との違いとか、そういった面とか、どういったことが感じ取られたでしょうか。
(知事)
少なくとも、千葉県に関しては、パラリンピックの開催が決定してから、先行している自治体、海外の事例も踏まえながら、様々取り組んできていますので、それなりには、遜色ないとまでは言わないですけれども、ある程度のことはできていると思います。
しかしながら、今回、ロッテルダムとかでも改めて分かったのは、障害者の方がスポーツをするに当たって、それぞれコーディネーターみたいな方がいて、何をしたいのかというのをしっかり丁寧にヒアリングをした上で、それが果たされるようなスポーツ団体等とのマッチングをやるんですね。千葉市長時代に、これ必要ではないかということで、千葉市でそういうコーディネーターの設置をしたんですね。それは、まさに全国でも事例がない中で始めて、1名のコーディネーターでやってきたわけですが、ロッテルダム市等に聞いたら11名コーディネーターがいるという話でありましたけれども、ロッテルダム市の人口で11名というのは、相当多いと思います。ロッテルダム市の取組というのは、ヨーロッパの中でも、オランダの中でも先進事例ということでありますけれども、改めて、そうした個々の障害者の方々が、適した、もしくはやりたいと思っているスポーツに出会えるようなコーディネートというのを県、それから市町村ですよね、と、どういうふうに連携して広げていけるかということについて、いろいろな気づきを得た視察でありました。千葉県は、せっかくパラリンピック開催をした県でありますし、この間、障害者スポーツに力を入れてきましたから、しっかりとしたレガシーを次につなげていくために、さらに取組を加速していきたいと思います。
(記者)
よろしくお願いします。2点伺います。
まず、今国会で議論が続いている政治資金規正法の改正についてです。知事の一政治家としての御見識を伺いたいんですけれども、今、議論は山場を迎えていて、一つには政策活動費の領収書の公開の対象であるとか、もう一つにはパーティー券の購入者の問題、公開の額をどうするかという問題があるかと思いますが、そのあたりでいろいろ各党の思惑もあるようですけれども、知事は、今のこの各党の思惑とか、議論の状況というのをどのように御覧になっているか、お伺いします。
(知事)
それぞれの政党がやると、いろんな思惑がそこに入ってしまいますから、私からすると、もう専門家を入れて、政治家以外で考えた方がいいんじゃないかなという感じはいたしました。自分たちのことを規制するものを政治家が決めて、本来は一番いいものが出るのが、私自身、政治家ですから、いいと思うんですけれども、第三者も入れながら議論するほうが、私は論点も整理をされて、国民にとっても理解ができるんじゃないのかなと思います。いずれにしても、透明性を高めるということが、私は何より大事だと思っており、お金を集めやすくしないことが別に政治改革ではないと思いますので、しっかり透明性が高められるような方向で法律が改正されることを期待をして見ております。
(記者)
ありがとうございます。
もう一点は、国民スポーツ大会、先日、有識者会議を設けるという話が出まして、知事は以前から見直しということには賛成ということで御意向を示されていると思いますけれども、有識者会議を設けられるということで、今後どのような議論が続くことに期待するか、お願いします。
(知事)
今後ですけれども、報道を見る限りは、本当に大きく動き始めているのではないかなと期待を持っています。個々の都道府県が過去に言ってきたことが今まで全然反映されてこなかったものが、ここへ来て一気に動こうとしているという印象であります。施設の基準が余りに高過ぎるのではないかというのは、どうにかならないのかというのは、いろんな県が言ってきたわけですけれども、それを、この条件から下げられないというのをずっと個々にやってきたのが、一気に変わる方向で議論が進むということですから、それは大変よかったのではないかなと思います。
いずれにしても、ハード面における基準の緩和であったり、もしくは、開催のエリアとしての柔軟な考え方であったり、いろいろ議論できることは多々あるかと思っています。国体が果たしてきた役割というのも、いい面もそれなりにあるわけですから、知事会も含めて、地方自治体の声も踏まえて、現実的な形で、しっかりと果たされるような形で見直しの議論が進むことを期待しています。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
よろしくお願いします。出張、お疲れさまでございました。
孤立可能性集落について伺いたいのですが、県の調査で、県内532の集落におそれありとなり、それに基づいて、今回、補正予算を3億円組まれました。6月議会も目前ですので、そこで諮られるということで、今回のこの補正予算、施策に込めた知事のお考えを改めてお聞かせください。
(知事)
もともと、半島性という特徴を有しておりますし、房総の地形の観点からも、道路の寸断等のリスクはあるわけです。改めて、能登半島の地震を受けて、私も現地を見させていただきましたし、また、応援で行った職員の様々な知見の集積等も踏まえて、千葉県における半島型地震への災害対応力をさらに高めていこうという中で、様々議論をしてまいりました。
その中で、孤立集落に対する物的な支援、装備をしっかりしていくための支援を制度化しようということと、のり面の緊急点検を次につながるような形で、データも取りながら行っていくという施策に反映をいたしました。1月元旦から始まった地震に対し、こういう形で、年度途中でもうやるんだ、次年度予算を待たずにやるんだという部分については、県の危機管理に対する思いと考えは示せたのではないかなと思います。
もちろん、これをしっかり議会に認めていただいて、そして、それを市町村等と一緒に、地元の方々にとって意味のある形で実行していかなければいけませんので、それにもさらに意を用いていきたいなと思っています。
(記者)
ありがとうございます。
孤立可能性集落についての今回の補正予算以降の話で、何らかの施策をやっていくという御予定といいますか、検討をしていることはございますでしょうか。
(知事)
まず、今やれることは、こうやって補正予算をやりましたけれども、当然ながら防災や危機管理に終わりはありませんので、これからも、国であったり、そうした動向も見ながら、県として行うべき危機管理政策や防災政策があれば、これはしっかりと次の予算等に向けても整理をして、強化・拡充をしていきたいと考えています。
(記者)
ありがとうございます。
別の話になりますけれども、北千葉道路汚職について、県職員2人の有罪と、あと、さらに庁内での調査において、新たに県庁近くの高級クラブのようなマンションでの接待に参加した職員が8人いたということで、それについての受け止めと、あと、今後の再発防止に向けてのお考えについて、お聞かせください。
(知事)
まず、職員2名が有罪判決を受けたことについては、誠に遺憾であり、大変申し訳なく思っています。この職員に対しては、判決を踏まえて、厳正に処分をしていく考えです。
現在、外部の有識者による検討会議で、再発防止に向けた検証や検討を進めていますので、倫理条例のこれまでの運用も含めて、しっかり検証、総括をした上で、二度とこういうことが起きない、そうした仕組みづくりに取り組むことで、県民の皆さんの信頼回復を果たしていきたいと考えています。
(記者)
ありがとうございます。
また別の話で、今回ドイツとオランダに行かれて帰ってこられたばかりということで、ちょっと気が早いんですけれども、次なる海外出張とか検討されていらっしゃいますでしょうか。
(知事)
それは今、全く考えていませんけれども、以前も申し上げたとおり、様々な点から、知事が訪問することにより、海外との交流であったり、経済的な取組を加速させることができると判断されれば、その国について、時期も含めて検討していくという考え方でありますので、しっかりとそのあたりは判断して、必要があれば行きたいと思っています。
(記者)
ありがとうございました。
(記者)
よろしくお願いします。
発表外のことで1点お聞きします。今、国会のほうで、地方自治体に対する指示権を拡大する地方自治法の改正案が5月末に衆議院を通過しました。この件に関しましては、政府与党は今国会での成立を目指しており、野党から、地方分権に逆行するという声が出ておりますけれども、この地方自治法改正案に対する知事の評価を。
(知事)
まず、新型コロナウイルス対応をしてきた立場からすると、必要だと思っています。国で統一的に行わなければならないような内容について、仮に知事であったり市長が、それは違うということをやれば、本当に混乱につながりますので、基本的には、こうした備えをしておくことは必要だと思います。
しかしながら、懸念点が出ているとおり、これは運用の仕方によっては、これまで地方分権改革によって進めてきた国と地方の対等な関係が損なわれるおそれがあるわけでありますので、仮にこれが成立した場合には、指示というものの行使は必要最小限にしていただいて、かつ、事前にしっかり地方と協議を行うなど、地方の自主性、自律性を尊重した運用にしていただきたいと考えています。
(記者)
よろしくお願いします。本日発表されました人口動態調査の中で、千葉県の合計特殊出生率が5年連続低下をしていて、1.14という結果が出ています。こちらの受け止めをお聞かせいただけますでしょうか。
(知事)
国全体も過去最低だと承知をしています。この間、大きなトレンドでもありますけれども、新型コロナウイルス感染症拡大以降、婚姻率が大幅に減少していますので、そうした影響も受けて、さらに予想よりも悪化をしてきていると思っています。そういう意味では、若者を中心とした結婚を望む方々がしっかりと出会って、そして結婚に至る、さらには、安心して子供を産み育てることができる環境を全ての分野においてつくっていかなければならないと考えています。県では、市町村と一緒に、少子化対策の協議会も設置をして、様々な取組を議論していますので、新年度予算も含めて、できる施策を検討して、一つ一つ行っていきたいと考えています。
(記者)
ありがとうございます。
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