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更新日:令和6(2024)年1月23日

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知事定例記者会見(令和6年1月18日)概要

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日時

令和6年1月18日(木曜日)10時30分~11時4分

場所

本庁舎5階大会議室

動画

令和6年1月18日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 千葉県初のメタバースを活用した移住相談会の開催について
  2. 千葉県男女共同参画推進事業所表彰について
  3. 農林水産物のプロモーションについて
  4. 「千葉のさつまいもアンバサダー」の就任について

千葉県初のメタバースを活用した移住相談会の開催について

(知事)

皆様、こんにちは。

まずはじめに、千葉県初のメタバースを活用した移住相談会の開催について、お話をいたします。

本県は都心に近接し、自然、食文化、アクティビティなど様々な魅力を有しており、移住や二地域居住への関心が高まっています。

千葉県ならではのライフスタイルの魅力を発信し、移住や二地域居住を促進するため、市町村と移住相談会やセミナーを行っているところです。

今月28日には、香取地域の香取市、神崎町、多古町、東庄町と地域振興事務所が合同で、「チバでよくばり田園生活」と題した移住セミナーと個別相談会を都内の会場とメタバース上でハイブリット開催いたします。

会場は東京有楽町のふるさと回帰支援センターとなりますので、お時間のある方は、ぜひ、会場まで足を運んでください。

また、メタバースを活用した移住相談会は千葉県初の試みとして、NTT東日本と連携し、ICTを活用した地域の知名度向上、関係人口の創出、移住・二地域居住者の増加など、地域活性化を図る実証実験として行うものです。

メタバース空間には、香取市の協力をいただき、千葉県の偉人「伊能忠敬」の旧宅を制作し、その旧宅内の土蔵でセミナーと個別相談を実施いたします。

メタバースは、VRゴーグルがなくても、パソコンやスマートフォンからアバターを使って、市町村の担当者や実際の移住経験者などとコミュニケーションを取ることができ、当日会場に行く時間がない方でも、地元の雰囲気を味わいながら手軽に移住相談をすることができますので、ぜひ御参加ください。

参加は、リアル、オンライン、双方とも事前申し込みとなります。

なお、メタバース空間では、通常入ることができない旧宅の書院や炊事場の中にも入ることができるほか、周辺地域で使われていた古民具の展示や香取地域の写真展も同時に行う予定ですので、ぜひ、こちらも御覧いただければと思います。

今後も、今回の結果を基に、メタバース空間のより効果的な活用方法を検討しながら、移住・二地域居住にとどまらず、観光や特産品のPRなど様々な分野での活用にも広げていきたいと考えています。

千葉県男女共同参画推進事業所表彰について

次に、「男女共同参画推進事業所表彰」について、お話をいたします。

本事業は、働く場における男女共同参画を促進するために、男女がともに働きやすく、能力を発揮できる職場づくりを行う県内事業所を表彰するものです。

先駆的な取組を行い、模範となる事業所を知事賞、積極的な取組を行い、今後さらなる取組が期待される事業所を奨励賞として表彰し、今年度は、それぞれ3事業所を表彰いたします。

それでは、知事賞の3事業所から御紹介いたします。

1つ目は、「株式会社ジィ・シィ企画」です。

女性も働きやすい職場にするため、育児・介護等に関する休暇制度の整備や休暇を取得しやすい職場づくりをするとともに、これまで女性社員が少なかったシステム開発部門に女性社員を積極的に配属している点を高く評価いたしました。

2つ目は、「株式会社千葉ステーションビル」です。

多様な働き方を可能とする職場づくりや、従来、男性社員のみで構成していた施設管理部門等への女性社員の配属などに積極的に取り組んでいる点を高く評価いたしました。

3つ目は、「株式会社花茂」です。

代表者自らが女性活躍に積極的であり、全社員との個人面談を通じて、個人の希望に応じたキャリア形成をサポートする目標管理制度を運用するなど、きめ細やかな人材育成に取り組んでいる点を高く評価いたしました。

次に、奨励賞は、「株式会社QVCジャパン」、「株式会社トラーナ 千葉第三センター」、「有限会社ブリス保険コンサルタント」の3事業所です。

それぞれ、育児休業制度の周知による男性社員の取得促進、事業所内託児施設の臨時開設による仕事と育児の両立支援、週休3日制の導入によるワーク・ライフ・バランス推進に取り組んでいます。

なお、表彰式は、明日、県庁で行います。

また、各受賞者の具体的な取組につきましては、今後実施する講演会やSNS等により、広く周知してまいります。

新たに成立した「千葉県多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の形成の推進に関する条例」では、男性も女性も性別を理由とした不利益を受けることなく、社会のあらゆる分野に参画し、ともに活躍している社会の実現を目指しており、あらゆる機会を捉えて、男女共同参画を推進してまいります。

農林水産物のプロモーションについて

次に、農林水産物のプロモーションについて、お話をいたします。

県では、県産農林水産物の消費拡大のため、飲食店や食品企業などと連携して県産品の魅力の発信や販売促進活動を行っているところです。

今回は様々な取組の中から、3つ紹介いたします。

はじめに、黒アヒージョについてです。

県では、県産農林水産物の魅力がギュッと詰まった新御当地グルメ、「黒アヒージョ」の普及に取り組んでいるところです。

明日1月19日から、対象店舗等を大幅に増やし、「黒アヒージョフェア2024」を開催いたします。

対象店舗等で「黒アヒージョ」を注文された方に、アニメ「おでかけ子ザメ」限定コラボシールなどを、さらに、アンケートに回答された方には、アウトドアイベントで御好評をいただいた「黒アヒージョ体験セット」を抽選でプレゼントいたします。

また、10月19日から12月15日まで参加作品を募集しておりました「黒アヒージョ料理コンテスト2024」を盛り上げるため、Instagramを用いた一般投票も明日から行います。

次に、房総ジビエについてです。

県では、県内で捕獲・処理・加工されたイノシシやシカの肉を「房総ジビエ」と銘打ち、その消費拡大に取り組んでいるところです。

今年も、1月22日から、「房総ジビエフェア2024」を開催いたします。

今年度のフェアは、これまでの飲食店に加え、加工食品等の商品を販売する店舗も参加対象としています。1,000円以上の御利用で、アンケートに御回答いただいた方の中から、抽選で県産品等をプレゼントいたします。

最後に、「食のちばの逸品を発掘」コンテストについてです。

本県には、豊富な県産食材を生かしたこだわりのある魅力的な加工食品が数多くあります。県では、その魅力を発信するため、ちばの「食」産業連絡協議会と協力して、今年で12回目となる「食のちばの逸品を発掘」コンテストを実施いたしました。

それでは、今年度選定した5つの商品を御紹介します。

まず、金賞は、イタリアの伝統焼き菓子であるビスコッティとサツマイモが融合して生まれた「ビスケッピ」です。

続いて、銀賞は、ハンディタイプの容器から吸って食べる「永光卵プリン」です。

銅賞は、耕作放棄地を活用して栽培したホップを使った「小江戸佐原ビールFRESH HOP ALE」です。

これらのほか、審査員特別賞として、「粒すけのミートドリア」、「ピーナッツ キャラメル バターサンド」の2商品を選定いたしました。

これらの受賞商品5点については、2月1日に開催する授賞式で表彰いたします。

各フェアやコンテストの詳細については、特設サイトや県ホームページを御確認ください。

県では、これらのフェアやコンテストなど、様々な形で県産農林水産物の魅力発信を行ってまいります。黒アヒージョに房総ジビエ、加工食品といったように、千葉県にはおいしいものがたくさんあります。この機会にぜひ多くの皆様に召し上がっていただきたいと思います。

「千葉のさつまいもアンバサダー」の就任について

最後に、「千葉のさつまいもアンバサダー」の就任について、お話をいたします。

千葉県は、全国2位の産出額を誇るサツマイモの産地であり、形や色、食味などの品質の良さが市場で高く評価されています。

また、江戸時代に青木昆陽が県内で試験栽培を成功させたことにより、多くの人々がその後の飢饉から救われた逸話があるなど、歴史的にも本県とゆかりのある農産物です。

そこで、高い栽培技術、高品質、甘さといった特徴を背景に、特にグルメや健康志向の30代から40代の女性を主なターゲットとして、高級感や御褒美スイーツのようなサツマイモの新しいイメージによるプロモーションを行っていくこととしました。

キャッチコピーは「紅(ルージュ)のご褒美」であります。

そして、よりサツマイモの魅力を伝えるため、「千葉のさつまいもアンバサダー」として、俳優の松本まりかさんに御就任いただくこととなりました。

多くの舞台やドラマをはじめ、様々なステージで活躍されている松本まりかさんは、高い知名度と発信力をお持ちであり、また、高級感や御褒美スイーツといったイメージとの親和性も高い方であると考えました。

幼少期を千葉県で過ごされているなど、本県とゆかりがあり、美や健康にこだわりをお持ちの方でもあることから、今回、アンバサダー就任をオファーしたところ、御快諾をいただきました。

ここで、松本まりかさんからアンバサダー就任に当たってのメッセージがありますので、御覧いただければと思います。

(アンバサダー就任の挨拶動画放送)

今後は、松本まりかさんを起用したポスター・リーフレットを、県内観光施設・商業施設、和洋菓子店等に配付・掲出してまいります。

また、2月3日と4日には、イオンモール幕張新都心グランドモールにおいて、焼き芋のほか、クレームブリュレなど、魅力的なスイーツの販売を行う「千葉のさつまいもエキスポ」を初めて開催いたします。

3日には私も出席し、「千葉のさつまいもアンバサダー任命式」を行うとともに、松本まりかさんと対談させていただく予定です。

今後も、「紅(ルージュ)のご褒美」をキャッチコピーに、松本まりかさんとともに、サツマイモの新たな魅力を発信してまいります。

私からは以上です。

質疑応答

(記者)

よろしくお願いいたします。まず、発表項目の移住の関係でお伺いしたいのですけれども、今回メタバースを使ってPRされるということで、移住の関係では多くの県が移住者の取り合いになっているような状況もあるかと思うのですけれども、千葉県としては、特にどういったことを移住者の方にアピールされて、移住先として選ばれるにはどういった施策が必要だとお考えでしょうか。

(知事)

ありがとうございます。まず、我々千葉の場合は、やっぱり東京の隣にあるという近接性と豊かな自然があるというところが、我々の一つの強みだろうと思っています。我々とすると、この強みや魅力をしっかりと移住検討者に発信して届くようにするということ。それから、移住を検討している方々が重視しているポイントと、千葉県の場合様々な市町村がありますので、この市町村が持っている強みをしっかりマッチングさせていくということが、我々県としての役割だろうと考えています。

我々は都内に千葉移住支援センターを設置していますし、最近、本県専属の相談員も配置をして、かなり相談体制も充実して、件数も着実に増えてきております。市町村の魅力や移住に関する情報をさらにワンストップで発信をするポータルサイトの設置も現在進めているところでありますので、こういう形でマッチングする場所、それから県としての広域的なサポートをしていきたいと思っています。

今回のメタバースも、そういう意味ではデジタル技術の活用とニーズを捉えた、離れていても相談ができる、こういういろんな取組を行いながら、千葉の魅力的な場所で二地域居住であったり、移住を御検討いただけるようにしていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。発表項目外なのですけれども、野田市で虐待の事件があってから今年で5年となりますが、その後も様々な事案が相次いでいる中だと思います。県としても児相の人員の確保など政策を進めてこられたと思いますが、柏や船橋などほかの児相の新設に伴って、人がなかなか集められない状況もあると伺っています。県としてはどのように子供のSOSをキャッチできる環境を整備していくか、お考えを伺いたいと思います。

(知事)

ありがとうございます。野田の事案を受けて、我々千葉県もこの児童虐待の対応についてかなり強化をしてまいりました。お話しいただいたとおり、中核市も2か所新設をしますし、我々千葉県としても児相2か所の増設に向けて現在着実に取組を進めております。また、既存の児童相談所に関しても、建替え等を今行う取組を進めておりますので、まずハード面での拡充が着実に進んでいると思います。

職員に関しても、事件が発生した令和元年は425人でありましたけれども、今、令和5年度では650人でありますので、225人児童相談所の職員が増えてきております。

一番の課題は、おっしゃっていただいたとおり、全国的にも基準が高まって配置基準が高まっていく中で、職員の確保をどう進めていくかというのが非常に大きな課題になってきています。

我々はこの間、人材育成基本方針というのをしっかり定めて、児童福祉専門職で入ってきていただいた方々がしっかりとその能力を活かして着実にキャリアを歩めるように、今、目先の児童相談所の職員の確保だけではなく、中長期的な人材育成も含めてしっかり整理をし、そしてそれを学生の方であったり、採用の対象者の方々にしっかり発信もしております。それから専門のホームページも活用していますし、様々な事業者にも入っていただいて、できる限り千葉の魅力というのを分かりやすく発信をしているところです。

(記者)

ありがとうございます。以上です。

(記者)

よろしくお願いいたします。まず、発表項目の中で「千葉のさつまいもアンバサダー」についてですが、今回、松本まりかさんを起用されるということで、知事はどういうイメージを持っていらっしゃる俳優さんで、ポスターがありますけれども、御覧になった感想というのはいかがでしょう。

(知事)

松本まりかさんはインスタグラムを含めて非常に発信力がある方でありますし、また、健康とか美容とかそういう部分にかなりイメージがある方だと承知をしておりますので、我々がサツマイモの新たな魅力を、そうした方々、30代、40代の女性に発信をしていくに当たっては、非常に親和性の高い方にお引き受けをいただけたかと思っています。

(記者)

ポスターの御感想はいかがでしょうか。出来のほうは。

(知事)

ポスターもここに至るまで、本当に職員やいろんな人たちと議論をしてここまで来たわけでありますけれども、サツマイモの違ったイメージを持っていただけるのではないかと思っています。これから松本まりかさんにいろんな形で発信をしていただきたいと思っています。

(記者)

今お話ありましたけれども、改めてなのですが、具体的に知事として活動や役割、特にこういうところに期待しているというのがもしあればお願いします。

(知事)

美と健康にこだわりをお持ちでありますので、千葉のサツマイモは当然ながらおいしいというのは第一ですけれども、貯蔵する、寝かせるというところにまた一つ、千葉県のサツマイモの特徴がありますので、貯蔵することで甘みも増加をしますし、ポリフェノールの一種も貯蔵することで増加すると言われていますので、そうした観点からも、美容や健康に良いと言われているこのサツマイモ本来の魅力を今までにない形で伝えていただく。それから高級感であったり、御褒美スイーツといった新しいイメージのシンボルになっていただきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。発表外でいくつかお願いいたします。先週になりますが、北千葉道路の建設事務所長が逮捕されました。その直後、知事は第三者委員会の設置ですとかお話されましたけれども、現在の再発防止策の進捗状況はどうなっておりますでしょうか。

(知事)

まず、この第三者委員会の設置については、委員の候補となる有識者の人選を行っているところでありまして、できるだけ早く立ち上げて議論を進めていきたいと思っています。

それから、利害関係者との会食の自粛、職員倫理条例に関する研修の受講なども、翌日の11日の庁議で指示をしておりまして、既に研修の受講に関しても、1月12日から順次、研修動画を各職員に配信をして受講を進めているという状況であります。

(記者)

改めて京葉線の快速問題になりますが、昨日、幕張新都心の関係団体の方が再考・撤回を求めるという意見書をJRに出したようなのですが、その中で、内容以前に、事前に説明が全くないというのがかなり唐突だったということをおっしゃられていたのですが、知事として、今後JRが、私鉄もそうだと思うのですが、大幅なダイヤ改正をするときに、行政との事前協議、あるいは住民の方への説明とか、その辺の今後の改正の在り方について、もしお考えがあればお願いいたします。

(知事)

やはりJRのダイヤ改正というのは、改正内容によっては沿線地域の利便性、それから地域ブランドの低下に直結をいたします。県民生活や経済活動、まちづくりなど、様々な形で広範な分野に影響を及ぼすものであることを強く認識をしていただきたいと思いますし、これは1月4日に支社長とお会いをした際にも、私からこのことを申し上げました。

今後のダイヤ改正に当たっては、JR東日本には地域の価値に及ぼす影響などへ配慮をし、仮に影響を与える改正をせざるを得ないと判断した場合には、事前に地域に対して十分な理解を得た上で慎重に進めていただきたいと考えています。

(記者)

私からは2点、発表外でお願いします。まず1点目は、アクアラインの変動料金制の社会実験についてです。今週の月曜日に、4月以降も変動料金制の社会実験を続ける方向で調整していくという発表を受けました。これを受けてお尋ねしたいのですが、現時点で本格導入に向けてどのような課題がまだ残っているかということと、本格導入の具体的な時期について、大枠でいいのですけれども、何かお考えがあれば伺えればと思います。

(知事)

先日の検討会では、現在行っている社会実験の継続に向けて調整を行うという方針を関係者間で確認をしたということでありますので、本格導入について現時点で決まっていることはありません。我々とすると、まだ4か月間の短期的なデータによる分析で、季節変動による交通需要の変化も考えられますので、一定期間、しっかり社会実験の効果を調査、分析をした上で判断していく必要があるかと思っています。なので特に期間、ここまでというのを我々自身として考えているわけではなく、しっかりと影響、効果を見極めた上で判断をしていきたいと考えています。

(記者)

これまでの4か月間で、ここが一番課題だなというのは、知事としてはどう感じていらっしゃるでしょうか。

(知事)

そうですね、まだ課題というわけではないですけれども、やはり季節変動があると思うんです。この間、コロナの5類移行のビフォーアフターというのもあるし、それから、季節的にも、日が早くなったり遅くなったりすることによって、我々の設定する時間帯が観光や移動する方に与える心理的な部分も含めて様々な変化がありますので、その辺りをそれぞれ見極めた上で、それぞれの季節ごとの動き、ドライバーの皆様方の変化をしっかり分析した上で、我々の目的が最大化できるような料金であったり、時間帯であったりというところを引き続き検証していく必要があるかと考えています。

(記者)

ありがとうございます。もう1点ですけれども、今月13日に台湾の総統選がありました。民進党の頼清徳氏が勝利して、台湾では3期連続で同じ政党が政権を担うのは初めてのこととなりました。一方で、同時に行われた立法院の選挙では、民進党が過半数を確保できず、第一党を国民党に譲る形になりましたけれども、知事は昨年も台湾を訪問して、特に県産農産物の輸入規制撤廃を訴えていましたけれども、今回の選挙結果が千葉県にとってはどのような影響があるとお考えでしょうか。

(知事)

そうですね、なかなか我々も台湾の様々な政治情勢を全て理解するのは難しいわけですけれども、少なくとも令和4年に輸入規制を緩和する、その決定は現在の民進党政権において決定されておりますので、それが引き続き民進党政権が継続されたということでありますので、新政権でのさらなる規制の完全なる撤廃に向けての前進を私どもは期待しているところです。

(記者)

ありがとうございます。以上です。

(記者)

教職員の懲戒処分について伺います。昨日県教委から発表がありまして、今年度の懲戒処分が44人と過去最多になることが分かりました。この件について知事の所感と、今後どういう対策が必要になってくるか、お考えをお聞かせください。

(知事)

本当に、児童生徒を指導すべき立場の教職員の懲戒処分件数が今年度多くなっているということで、県民の学校教育に対する信頼を損ねることでありますので、大変遺憾であります。

これは以前も申し上げましたけれども、私自身、千葉市での市長時代も、千葉市でこうした不祥事が多発したときに、徹底した対策を教育委員会に求めて、非常に組織全般にわたる対応をして、一定の効果が出ているだろうというふうに言われております。

県においても、県教育委員会のほうに、千葉市も参考にしながら対策の徹底について行ってほしい、不祥事の根絶に向けた取組を徹底してほしいということを要請し、順次その取組が行われておりますので、引き続きその対策を効果が発現できるまでしっかりやり切っていただきたいなと思っています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

能登半島地震の関連で、県内の課題について何点かお伺いがございます。

まず一つ、被災地では今回、広範囲で道路の寸断などが起きまして、当然、被災者の救助であるとか、物資輸送に支障を来すような事態が生じました。被災者の救助に当たっては、72時間というのが一つのリミットとされているわけですけれども、もし県内で同規模の地震などが起きたときに、やはり72時間以内の救助という点において、何らかの課題が生じるかどうか、もしそう考える場合は、どういった方策が求められるかということをお伺いできますでしょうか。

(知事)

まず、これまでも我々半島性も含めて考慮した上で、各地域の道路整備を行う場合には、経済的もしくは県民生活の観点に加えて、災害時の輸送路を確保する、こうした観点も含めて道路ネットワーク整備というのをこれまでも進めてきました。今回の能登半島での地震に関しては、まさに御指摘のとおり、道路が寸断されたことによって、救助も支援もボトルネックが発生するということがより顕著に現われていると思いますので、今回のこの能登半島での事象を受けて、さらに我々千葉県として道路整備、防災対策を含めて、より対策を強化する部分があるかどうかについて、しっかりと検証を行っていきたいと思っています。

また、個々の避難所の備蓄の状況ですね。基本的には、避難所に対して広域避難所というのをそれぞれ市町村が持っていて、そこに比較的備蓄を手厚く持って、災害時にそれぞれの個別の避難所に輸送していくという考え方なわけですけれども、道路が寸断されてその広域避難所なり物資の拠点と、個別の避難所の道路が寸断された場合に、もともと避難所に備蓄しているものでしばらく当座をしのがなければいけないわけでありますので、千葉県の中で、いざというときに道路が全ての方向を寸断されやすいような個別の避難所がどの程度あって、それに対して市町村がどのようにそれぞれの避難所に備蓄していたり、検討しているのかということを改めて確認した上で、市町村と連携して対策を取っていきたいと考えています。

あとは、海と空、この輸送についても、これまでも我々は計画を立ててやってきていますが、再度しっかり総括していく必要があるだろうと思います。

(記者)

ありがとうございます。あと、防災、減災における共助の件でお伺いします。能登半島でも当然ながら高齢化が進んでいて、そんな中で、今回の災害の教訓というのは、まだ検証という状況は、事態が進行しているところですので分からないところがあるのですが、高齢化が50%を超えているところで被害が拡大しているような状況があるようです。

そんな中、県内でも地域によって高齢化と少子化で、共助の担い手である地域コミュニティが痩せ細って担い手が少なくなっている中で、災害時の共助という点において、今課題をお感じであるかどうか。もし共助が難しくなっているような地域があるとすれば、どういった方策が求められるとお考えか、その点をお伺いできますでしょうか。

(知事)

高齢化であったり過疎化が進む市町村の場合、災害が起きたときに共助をするに当たって、課題も様々だろうと認識はしています。我々としては、市町村の課題を把握して、例えば地域の防災リーダーの研修であったり、自主防災組織の育成強化に向けた取組、こういうものを後押ししていくために、市町村が行うそうした取組について、財政面から様々な形で支援をしていますし、その補助も手厚くしているところです。普段から共助に向けた仕組みづくりをしっかりと行っていく必要がありますので、そこの点、我々としても市町村の取組を応援していきたいと考えています。

あとは、我々の防災の副読本なども制作していきますので、そうしたところでも自助の強化、この辺りも我々としてできることをやっていきたいなと思っています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

私も能登半島地震関連で被災者のケアに関することをお願いします。被災者から県営住宅への入居希望者が出ていると聞いています。県内の市営住宅でも受け入れが始まると思います。さらに、国が二次避難先として、首都圏三大都市圏に1万2,000人分の宿泊施設を確保したことも発表していて、今後多くの被災者が千葉県内でも避難生活を送ることが考えられますけれども、過去の災害を振り返ると、避難所から仮設住宅などに移った被災者が孤立したりひきこもりになるケースもあって、社会問題にもなりました。

高齢者を中心に住み慣れた居住環境が急に変わると、認知機能などが低下する現象が顕著だったり、リロケーションエフェクトだったり、リロケーションダメージといった現象が生じるという課題も指摘されています。県内に避難される方へのフォローやケアについて、どう対応していくか考えを教えてください。お願いします。

(知事)

これまでも災害時に避難された方の生活への影響であったり、メンタルのケアの重要性というのは叫ばれてきておりますので、我々も今回、県営住宅も用意をしていますし、それらも含めて被災地から避難されてこられる方々はそれなりにいらっしゃるだろうと思っています。その心の痛みを軽減して、孤立や孤独を防ぐ心のケアは大変重要だと思っていますので、精神保健福祉センター、それから保健所、こうしたところが被災者に対するアセスメントをしっかり行った上で、必要に応じてメンタルヘルスに関する支援を行っていく方針であります。

(記者)

ありがとうございました。今回の地震でも、災害弱者についてどう守るかという形で、避難生活のケアとか難しさが課題として挙がっているようなのですけれども、災害弱者の支援についてどういうふうに考えていらっしゃるのか、お願いします。

(知事)

私も市長時代も取り組んでまいりましたけれども、要配慮者と言われている配慮が必要な方については、県としては、市町村に対して避難所運営の手引き、ここの部分でそうした方々の具体例によって必要な配慮をするように働きかけています。

それから、発災したときに、被災した市町村からの要請に応じて、そうした配慮者の方々向けに必要な物資を、我々は民間企業との協定であったり、もしくは流通備蓄によって確保して、それを提供して支援をする、そうした体制を取っておりますので、その点はしっかりと続けていきたいと思っています。

あとは外国人の方々が年々増えてきていますので、外国人の方々にお住まいの地域の防災に関する情報をしっかり届けるということも大事だと考えています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

サツマイモの件でお伺いしますけれども、海外向けの輸出などをどのように考えていらっしゃるのかというのと、県内の農産物などの海外輸出で、サツマイモ以外にも何か注目されているものがあれば教えてください。

(知事)

ありがとうございます。サツマイモの輸出については、非常に地元の産地も積極的でありますし、私どもも昨年台湾に行った際、台湾でもこのサツマイモについてバイヤー等と折衝を行ってまいりました。そういう意味では、アジア地域を含めて、我々としてはサツマイモの海外輸出を積極的に行っていきたいと考えています。

県産農林水産物の輸出についても、昨年からかなり様々な分野にわたり有識者に入っていただいた研究会も立ち上げておりますので、成田に輸出ワンストップ機能を持った新市場を持っている千葉県として、着実にマーケティングであったり販路の開拓も含めて、県産農林水産物の輸出に取り組んでいきたいと思っています。梨であったり、米であったり、畜産であったり、それぞれ有望なものがありますので、それぞれの現地のニーズを踏まえて行っていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございました。

内容についてのお問い合わせ先

  • 千葉県初のメタバースを活用した移住相談会の開催について
    総合企画部地域づくり課【電話】043-223-2447

  • 千葉県男女共同参画推進事業所表彰について
    総合企画部男女共同参画課【電話】043-223-2379

  • 農林水産物のプロモーションについて
    農林水産部流通販売課【電話】043-223-3085

  • 「千葉のさつまいもアンバサダー」の就任について
    農林水産部流通販売課【電話】043-223-3085

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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