ここから本文です。

更新日:令和5(2023)年5月29日

ページ番号:590691

知事定例記者会見(令和5年5月25日)概要

知事発言へ質疑応答へお問い合わせ先へ

日時

令和5年5月25日(木曜日)10時30分~11時01分

場所

本庁舎5階大会議室

動画

令和5年5月25日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 関東地方知事会議の結果について
  2. 新湾岸道路について
  3. 水稲生育予測システム「でるた」の本格運用について
  4. 出水期の備えについて

関東地方知事会議の結果について

(知事)

皆様、こんにちは。

はじめに、昨日開催された「関東地方知事会議」について、お話をいたします。

会議では、各都県から国への要望事項が提案され、本県からは、「ナガエツルノゲイトウ等の外来水生植物対策」について提案をいたしました。

湖沼や河川で繁殖するナガエツルノゲイトウは、水面を覆うほど繁茂力が強く、茎や根の断片からも活発に再生することから、水質の悪化や生態系への影響が懸念されております。

さらに、用排水施設における取水・排水時の障害や、水田における防除に大変な労力が生じるなどの被害も発生しており、特定外来生物に指定されております。

これに対し、県をはじめ様々な市民団体が懸命に駆除に取り組んでおりますが、例えば印旛沼では、ヨシなどの在来種と外来種が混生した群落が多数あり、国が作成した駆除マニュアルでは、このような群落等への対応が示されていないなど、いまだに効率的・効果的な駆除方法が確立されておりません。

また、国は、県等が実施する特定外来生物の防除事業に対して、新たに交付金を創設するなど、制度の拡充に努めていただいておりますが、予算規模が十分でないこと、事業採択が単年度のため、年度当初から実施する駆除に活用しづらいなどの課題があります。

そこで、本県からは、研究開発を進め、効率的な駆除方法を早急に確立し、駆除マニュアルのさらなる充実を図り広く周知すること、特定外来生物防除等対策事業に係る交付金の予算を十分に確保すること、また、外来水生植物の駆除に活用できる補助制度の拡充を図ることについて提案し、皆様に賛同をいただきました。

このほか、各都県からは、喫緊の課題であり、本県でも独自に取組を強化している少子化対策や、本県において条例の制定を検討している、不適切に大量保管されている金属スクラップ等に対する規制など、様々な要望が提案され、一都九県が一丸となって国に強く働きかけていくことを確認いたしました。

今後とも一都九県が連携を図り、共通する諸課題の解決に向けて取り組んでまいります。

新湾岸道路について

(知事)

次に、新湾岸道路について、お話をいたします。

湾岸地域は、国際拠点港湾の千葉港や多くの大型物流施設が集積しており、都心方面と千葉県を行き交う人・モノの流れが集中し、広範囲にわたり慢性的な交通渋滞が発生しています。

今後も、千葉港の機能強化や、Eコマース関連の市場規模の拡大に伴い物流拠点としての需要がさらに高まることが予想され、一層の交通量の増大が見込まれており、抜本的な対策が必要です。

新湾岸道路は、広域的な交通渋滞の解消だけではなく、進入車両の減少に伴う地域の生活道路の安全性の向上や、広域道路ネットワークの多重化による災害時の避難経路や緊急物資輸送経路の強化など、多岐にわたる効果が期待されます。

令和2年度には、国・県・市などで構成する「千葉県湾岸地区道路検討会」において、外環道高谷ジャンクション周辺から蘇我・市原インターチェンジ周辺までの湾岸部において、多車線の自動車専用道路の計画の具体化が必要であることが、基本方針として示されております。

県と沿線市は、これまでも整備促進に向け協議を進めてきましたが、このたび調整が整ったことから、新湾岸道路の早期実現を目的とした期成同盟会を設立いたします。

明日26日には、私も出席して設立総会を開催いたします。

県としては、湾岸地域のポテンシャルを最大限に発揮し、我が国の国際競争力の強化や、首都圏の生産性の向上、慢性的な交通渋滞の解消、防災力の強化を図るため、新湾岸道路の計画の早期具体化が必要だと考えています。

引き続き、沿線市と協力して、新湾岸道路の整備促進に向けて積極的に取り組んでまいります。

水稲生育予測システム「でるた」の本格運用について

(知事)

次に、県が開発した水稲生育予測システムの本格運用について、お話をいたします。

県では、農林水産業における生産力の向上や人手不足に対応するため、スマート農業の推進に取り組んでおります。

その一環として、米の生産者による作業計画の作成を支援する水稲生育予測システムを開発し、4月より本格運用を開始いたしました。

これから稲の管理作業が本格的に始まることから、より多くの方に御利用いただき、計画的な栽培管理の一助にしていただけるよう、皆さんに御紹介いたします。

米の生産では、適切な栽培管理のため、稲穂が出る時期を正確に知ることが重要です。これまでは生産者が経験に頼って判断しておりましたけれども、近年は、経営の大規模化により、管理する水田が増えたことに加え、気候変動の影響から、適切な判断が難しくなっています。

そこで、誰もが簡単に農作業のタイミングを知ってもらいたいという思いから、県職員が独自にアプリ開発に取り組んでまいりました。

完成したアプリは、「穂が“出る田”んぼが予測できる」ことから、「でるた」と命名いたしました。

「でるた」は、県ホームページにアクセスするだけで、登録も不要で、誰でも無料で御利用いただけるWebアプリです。

操作は簡単で、栽培品種などを選択するだけで、肥料や農薬をまくタイミングを確認することができます。

千葉県は、温暖な気候と首都圏に位置する好立地に加えて、国際的な物流拠点である成田空港を擁するなど、農業分野においても高いポテンシャルを秘めております。

県では今後もこうしたICT等を活用したスマート農業の加速化などを通じて、農業が魅力ある成長産業になるように取り組んでまいります。

出水期の備えについて

(知事)

最後に、これから梅雨や台風シーズンといった出水期を迎えるに当たり、県民の皆様に、災害への備えについて改めてのお願いを申し上げます。

まずはハザードマップを確認し、お住まいの地域でどのような災害が発生するおそれがあるかを知っていただくことが大事です。

その上で、安全な避難先とその経路を確認し、もしものときに備えてください。

なお、避難先については、市町村が設置するもののほか、親戚や知人のお宅など、多様な避難先を検討していただくよう、お願いをいたします。

次は、避難情報についてです。

災害発生時には、市町村から発令される避難情報に基づき、命を守るための適切な避難行動を取ってください。

避難情報は、警戒レベル1~5の5段階となっていますが、警戒レベル5の「緊急安全確保」の発令を待たずに、レベル4までに必ず避難するようにしてください。

具体的には、警戒レベル3の「高齢者等避難」が発令された場合は、避難に時間がかかる高齢者や障害のある方は、危険な場所から避難してください。警戒レベル4の「避難指示」が発令された場合は、危険な場所から直ちに避難してください。

県では、防災ツイッターや防災ポータルサイトで、随時、県内の気象情報などを発信しております。

また、防災ポータルサイトの「じぶん防災」のページでは、日頃からの備えや、災害時に取るべき行動を時系列に整理した、「マイ・タイムライン」の作成方法などを掲載しております。

平時から、このような県のサイトの情報を防災対策に役立てていただければと思います。私からは以上です。

質疑応答

(記者)

よろしくお願いします。今回の新湾岸道路の件なのですけれども、今回、新湾岸道路が整備されることによって、交通や物流、経済活動にどういったメリットがあるかという部分と、これは市原市から浦安、市川まで南北にわたっていろんな市が参加されるということで、その話合いの場としてはどういった話合いを進めていきたいというような思いがあれば教えてください。

(知事) 

ありがとうございます。やはりこの湾岸部分というのは、これまでも交通渋滞が非常に慢性的に起きている地域でありますし、それから千葉港の機能強化がこれから進んでいくということで、この千葉港の機能強化の効果を最大限に発揮していくためにも、湾岸部分に道路軸というのが必要になってきます。

また、この湾岸部分は、物流関係の倉庫等がかなり立地をしておりますので、これからもEコマース等の拡大によってこうした物流のニーズが高まってまいりますので、これらの状況を考えると、生産性の向上であったり国際競争力の強化にとって極めて重要だと考えています。これは千葉県のみならず首都圏全体で見渡しても、この新しい湾岸道路の整備というのが私どもは必要だと、そういうふうに考えています。

どういう話合いをしていくかですけれども、もし所管が…。じゃあ、お願いします。

(職員)

道路計画課でございます。

これまで県と沿線市では、この3年間の動きとしては、パネル展であるとか整備促進大会、あとは要望活動とか、意見交換を重ねてまいりました。また、期成同盟会の設立準備会なんかも今年の1月に開催してきたところでございます。

知事からも冒頭に説明があったとおり、広域的な交通渋滞の解消だけでなく、進入車両の減少に伴う地域の生活道路の安全性の向上であるとか、広域的な道路ネットワークの多重化など多種にわたる効果が期待されるということを、沿線市で確認してきたところでございます。

(知事)

今後の活動の話の御質問だったと思いますので、様々なそうした積み重ねを受けて、いよいよ早期に実現させることを目的に期成同盟会というのは設立いたしますので、ここからは特に早期具体化に向けた国への要望活動を実施していったり、国に最大限協力をしていくこと、こうしたものが期成同盟会の役割になっていて、1つステージが進んだというふうに受け取っていただければと思います。

(記者)

ありがとうございます。発表事項とは別件なのですけれども、19日に県教育委員会が学校生活で原則としてマスクの着用は不要という通知を出しまして、その内容には、教職員の方が率先してマスクを外して指導を行うことが必要というような、国が個人の判断という中で踏み込んだ内容だったと思うのですけれども、この通知についての知事の受け止めというのをお聞きしてもよろしいですか。

(知事)

はい。教育委員会のほうで、児童・生徒同士が表情豊かにコミュニケーションを図る、そういう機会を尊重するということと、教職員が児童・生徒の表情などから一人ひとりの様々な状況を読み取って、きめ細かな指導、支援をする必要があると、そういうふうに考え、出したというふうに承知をしております。

いずれにしても最終的には個人の判断でありますし、また、基礎疾患等を持つ児童への配慮等も書かれておりますので、基本的には国の方針に何か変更を加えているというふうには受け止めておりません。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

先週の知事会見でも、G7、核軍縮とかの部分は全体的に注目されているというお話がありましたが、G7を終えまして核軍縮に向けたメッセージなどもある中、一部、G7全体に対して批判的な意見もあったりとか、いろいろ評価は分かれております。知事として、全体を通したG7の受け止めとか評価があればお願いできますか。

(知事)

これだけ国際情勢が緊迫をして、これまでの世界が積み上げてきた外交努力の積み重ねが一部崩れようとしている状況下の中で、価値観を共有するG7が広島という地に集まって、そして首脳が一同そろって原爆資料館を見て、そして記念碑に献花をしたということそのものは、私は前向きに受け止めてよいのではないかなと思っております。

それが実現したのも、その7年前にオバマ大統領が広島に訪れて、原爆資料館に立ち寄った上で献花をされたということがあったことが大きいわけでありますし、それは伊勢志摩サミットがあったからですね。そして、その前に国務長官、当時ケリーさんですけれども、それがG7の外務大臣会合が広島で開催をされて、それによって訪問したということが、またさらにその布石としてあるわけでありまして、そういう意味では7年前の日本開催のG7の首脳会合と外務大臣会合それぞれにまた意味を持たせた、その長年の積み重ねによってここまで至っているということでありますので、外交努力の積み重ねについて評価をしたいと思っております。

核軍縮についても、そうは言いながら現実的な話としては核抑止力を肯定した上での核軍縮への取組のメッセージでありますので、何か大きなことが広島サミットによって変わったわけではないのは事実ですけれども、それでも一つ、後世にステップになり得るものがあったのではないかなと、そういうふうに思っております。

(記者)

ありがとうございました。先日コメントをもう既にいただいているのですけれども、ラグビーのリーグワンでのクボタスピアーズの優勝について、これまでのクボタスピアーズさんの県内でのいろんな活動等も踏まえて、改めて今回の優勝について受け止めをお願いできますか。

(知事)

ラグビーは実力差がはっきり出る、そういうスポーツでありますので、そういう意味では、埼玉さんであったり東京のチーム、いわゆる昔から圧倒的強豪として存在していたチームを破ってこのリーグワンを優勝されるというのは、本当に快挙だと思っております。

そういう意味では、選手の皆さん方の初優勝にかける思いも伝わってまいりましたし、それを後押しされたオレンジアーミーをはじめとするファン、関係者の皆さん方の統一感ある熱い声援も背中を押されたのではないかなと思っています。改めて、最後まで全力でプレーする姿が県民に大きな感動と勇気を与えていただいたのではないかなと、深く敬意を表します。

(記者)

ありがとうございます。幹事社からは以上です。

(知事)

家族全員で見ましたね、動画を。

(記者)

G7関連で質問いたします。今、知事の評価という部分を感じ取れるメッセージがありました。中央の政界では今回G7のサミットが無事に終わったことを受けて、衆院の解散とかというような話が出たり出なかったりのようなのですが、仮に衆院選が行われることになれば千葉県も選挙事務等いろいろ関連するので、まさに関連が非常に大きいことだと思います。現時点で知事はその衆院解散についてどういうふうにお受け止めになっているのか、教えてください。

(知事)

こればっかりは、国政、さらには総理がお決めになることですから、私が何か言うべきことではありませんけれども、統一地方選挙もあって、かつ千葉に関しては5区補選もありましたので、この選挙実務を担当する人たちはかなり疲弊をしておりますが、仮に選挙があった場合には、市町村や関係の皆さん方と連携をして、遺漏なく選挙実務が執り行われるようにしていくしかないかなと、そういうふうに思っています。

(記者)

さらに、今回衆院選は、千葉県内では選挙区が1個増えることによって、市町村もそうですけれども、県の選管さんも周知が大変だと思うのですけれども、その辺についても県選管さんと市町村選管との連携について教えてください。

(知事)

はい。結構細かく選挙区が修正、変更されるところがありますので、改めて市町村と一緒に我々、次の選挙が行われる際に間違いのないようにしっかり説明していきたいと思っています。

いずれにしても千葉県を代表する方が1人増えることは、これは非常に前向きに受け止めるべきだと思っていますので、新しく生まれた選挙区も含めて、千葉県のことを理解をし応援をしていただけるような方々が選ばれるように、県民の皆さん方と一緒にいい選挙ができる下地をつくっていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

先ほど質問がありましたけれども、19日に教育委員会から出されたマスクの通知についてです。これまでの「マスク着用を求めないことを基本」というものから「原則不要」という形で、一歩踏み込んだように思われると、今、産経新聞さんからもお話がありましたが、子供への情緒面への影響ですとか、子供の幼少期の思い出を守るというところで、知事は一貫としてマスクへの意見も出されてきました。そういった知事の思いも盛り込まれたような通知だとお考えでしょうか。

(知事)

基本的には教育委員会のほうで判断をしていただいたと思っています。ただ、知事部局、我々もそうでありますし、県教育委員会も含めて、私どもは当然、重症化しやすい方々、高齢者も含めて、必要な場所でのマスク着用というのは推奨される一方で、当然ながらより大事にしなければならないたくさんの機会がある場所もありますので、それらを、5月8日以降の科学的な、もしくは様々な総合的な見地の中で行われている一連の変更について、しっかりと現場に浸透して、そして子供たちも含めて、同調圧力であったり、もしくは今までからの惰性の中で続けられるということがないように、我々としてはしっかりとその環境づくりをしていく責任があると思っています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

お願いします。昨日の関東地方知事会議に関連して伺いたいのですけれども、4月に外来生物法が改正されて、特定外来生物の被害防止が自治体の責務となったことから交付金が創設されたのですけれども、知事のほうでは、この交付金の問題を取り上げられました。少し意外なトピックだったので、どうしてこの問題に着目されたのか、これまで視察をされたことも踏まえて、改めて問題をどう認識されたのか、これを取り上げた理由をもう少し伺いたいのと、県のほうでは、印旛沼等で水草を取り除く市民団体に補助金を出したり、市民の手を借りながら外来生物の駆除を進めていますけれども、今後の拡大防止と根絶に向けた取組を教えてください。

(知事)

はい。ありがとうございます。4月に改正された法律が施行された。そのタイミングを受けて、要望するとすればこのタイミングだろうというのがまず1点ありました。

それから、こうしたものは、もう拡散していますけれども、拡大してから駆除すると、余計労力と費用もかかりますので、できる限り早く対処する必要があるということからも、全国的にムードを高めていって、かつ、制度も改善をしていただいて、しっかり取り組んでいく必要があるというふうに我々は認識をして、今回提案をいたしました。

それから、もう一つの御質問の件ですけれども、我々県というのは大規模に駆除をするわけですけれども、一方で市民団体の皆様方は機動力がありますので、我々が大規模に駆除するのと、市民団体による機動的できめ細かい駆除、これを組み合わせるのが一番効果的な取組なのではないかと思います。我々が駆除した後、モニタリングしていただいたり、もしくはもう一回再繁茂する箇所があれば、その場でスピーディーに刈り取っていただく。こういうことが今もできつつあるかと思っています。

(記者)

ありがとうございます。昨日の会議で他都県との問題認識の共有みたいなものは図れたというか、そういう成果はあったのでしょうか。

(知事)

そうですね。栃木県の知事からも、外来水生植物だけではなく、ほかにも様々悩まれている中で、交付金の予算規模の問題点ですとか、制度の部分ですとか、この取組の重要性については、共有できたのではないかと思っています。

(記者)

ありがとうございます。もう一点お願いしたいのですけれども、大分話が変わってしまうのですが、千葉県出身のタレントなども所属しているジャニーズ事務所創業者の性加害問題をめぐって、国会では立憲民主党が児童虐待防止法の改正を、虐待の適用範囲を従来の保護者から広げるべきと主張しています。県内から芸能事務所の養成所に通っていたとか通う子供もたくさんいると思うのですけれども、知事はこの一連の事態を、法改正の必要性も含めてどう受け止めていらっしゃるのか、お願いします。

(知事)

まず一つが、BBCを含めて海外のマスメディア報道などがある種きっかけになって大きくなったという意味では、我々日本社会、これは別に報道陣だけではなく日本社会全体として、そこに至るまでにいろいろやれなかったのかという思いはどうしてもありますよね。その上で、ちょっと一般論になりますけれども、性犯罪ですとか性暴力の被害者の方というのは、被害を訴えることがどうしても難しい。特に今回のような事案などはそうだと思います。なので心身へのダメージだけではなく、将来に大きく影響を及ぼすというふうに認識をしています。

特に子供への性的虐待の場合は、最も発覚がしづらいということ、それから、生涯にわたるダメージも深刻だというふうにされておりますので、国の法改正などの議論は我々も注視をしていきたいと思いますけれども、いずれにしても、被害者が生まれないような制度であったり、体制であったり、社会づくりについて、改めて私どもはしっかり認識をしていかなければいけないなと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

学校でのマスク着用に関する19日の通知で私もお伺いしたいのですけれども、23日に県教委の新型コロナに関する相談窓口に寄せられた意見で、「マスクを外しやすい雰囲気づくりと理解」と、理解を示す意見がある一方で、「個人の判断のはずが強制になってしまう」というような反対の意見が多数だったというふうに伺います。こういった県民の声について、どういうふうに受け止めていらっしゃるか。

(知事)

まず、今回の教育委員会の出している趣旨であったり詳しい内容を、しっかり理解されていない方も多いような印象でありましたので、それはしっかり説明をした上で、我々としては理解を求めていきたいと思っています。

大事なことは、もう外野はいいんですよ。子供と保護者、それから教員、学校現場。もうこれ以上、雑音ですよね、外野の方々が自らの御主張とかを言わずに、しっかり現場の人たちの状況でしっかりこれからも進めていけばいいというふうに思っています。

(記者)

ありがとうございます。話題が変わりまして、柏市議会のハラスメント調査5について、知事に御見解をお伺いしたいと思うのですが、柏市議会が市の職員を対象に、市議によるハラスメントの調査結果を公表しました。その中で、市の職員の約5%に当たる157人が、大声の恫喝だとか、長時間の叱責、またセクハラ発言を受けたと回答しました。こうした議員と職員の間でのハラスメントが起きてしまう背景ですとか、それを防止するにはどういった手だてがあるというふうにお考えになっていらっしゃいますか。

(知事)

そうですね、私も両方経験したから思いますけれども、少なくとも議員は議員で、有権者から託された役割であったり、責務であったり、公約等を実現するために、どうしても思いが余って、様々ハラスメントに至る、そういう背景があると思います。これは当然許されることではありませんけれども、職員のほうも、どうしてもやり過ごしたほうがいいのではないかみたいな意思も働きやすい関係性かなと思っていますので、これは議会のほうが、当然ながら、しっかりとそういうふうなハラスメントが起きないような取組をしていこうという、呼びかけであったり意識の共有というのが必要になってくるのではないかなと思っています。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

新湾岸道路ですけれども、これは漁業者をはじめとした地元の環境団体の反対などもかつてあった経緯がありますけれども、新しい道路を海につくるに当たって、環境への配慮についてどのようにされていくお考えなのか、お聞かせいただけますでしょうか。

(知事)

はい。御質問ありがとうございます。過去の様々な経緯については、これは当然国も県も沿線市も十分理解をした上で、三番瀬も含めた周辺環境への影響に配慮しながら進めていく、これが大前提だと思っています。また、こうした姿勢については、我々もこの間、様々なプロセスを進めていく中で、国、県、沿線市も、それを住民等にも外部向けにも発信をしてきておりますので、そうした姿勢を御理解、御信頼をしていただいた上で丁寧に進めていきたいと、そういうふうに思います。

(記者)

ありがとうございます。また別の話で、例の教育委員会のマスクの件ですけれども、国の方針に変更を加えているとは思わないと、先ほど知事おっしゃられました。その背景として、もともと5類に変わったということと、マスク着用は個人の自由があるのですが、それ以前に、半年ぐらい前に黙食に対する通知もあったと思います。学校現場が今でも過剰な対策をしているのではないかというのが、これまで知事がおっしゃられてきた話と符合するところがあるのですけれども、それに対してのてこ入れとして、今回、先生方が積極的に外すようにというふうに通知を出されたのではないかと受け止められる声もあるのですけれども、その辺りいかがでしょうか。

(知事)

今回の件について、何か私がこういうのを具体的に出したらどうだと要請したわけではありませんので。

大事なことは、とにかく、学校と保護者、教育委員会、一番現場の中で向き合っている人たちが子供たちのために考えて取り組んでいる。そのことについて、しっかりと尊重していただいて、騒ぎを起こすようなことは、子供や学校現場にとっては私はあまり好ましいことではないと思います。

(記者)

ありがとうございます。先ほど「外野」というちょっと強い表現を使われていらっしゃいましたけれども、騒がしい環境になるのは望ましくないということを前提に、行政側にはこれまで感染対策について一義的に責任を負ってこられたことがあるのですが、その辺り、より丁寧に説明される必要があるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

(知事)

少なくとも5類移行後の国の方針であったり県の方針に、何か変更を加えるような話ではありませんので、我々県が、いわゆる保健当局側が何か申し上げるようなものではないと思います。

(記者)

分かりました。どうもありがとうございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • 関東地方知事会議の結果について
    総合企画部政策企画課【電話】043-223-2204

  • 新湾岸道路について
    →県土整備部道路計画課【電話】043-223-3119

  • 水稲生育予測システム「でるた」の本格運用について
    →農林水産部担い手支援課【電話】043-223-2907

  • 出水期の備えについて
    →防災危機管理部危機管理政策課【電話】043-223-2176

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?