ここから本文です。

更新日:令和5(2023)年7月20日

ページ番号:599741

知事定例記者会見(令和5年7月13日)概要

知事発言へ質疑応答へお問い合わせ先へ

日時

令和5年7月13日(木曜日)10時30分~11時04分

場所

本庁舎5階大会議室

動画

令和5年7月13日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. BOSOサーフィンミーティング2023について
  2. 海の魅力発信事業について
  3. 株式会社ジモティーと連携した学用品リユースの推進について
  4. 千葉県誕生150周年記念事業 博物館・美術館の夏の展示について

BOSOサーフィンミーティング2023について

(知事)

皆さん、こんにちは。

はじめに、「BOSOサーフィンミーティング2023」について、お話をいたします。

東京2020大会のレガシーとして、本県でサーフィンを楽しむ人を増やすとともに、参加者と地域の方々との交流や、スポーツを核とした地域の活性化を促進するために、サーフィンの魅力やサーフ文化を体感できるイベント「BOSOサーフィンミーティング2023」を開催いたします。

このイベントは、県内外の都市部にお住まいの、サーフィン初心者の家族や若者をターゲットにして、来週22日から9月17日まで、外房を中心とした8市町で開催いたします。

経験豊富なインストラクターによる初心者向けのサーフィン体験会に参加した後には、海のそばの会場で、房総の食材を使ったランチを味わいながら、移住サーファーとの交流会を行います。

また、釣ヶ崎海岸で開催されるサーフィンの国際大会のバックヤードツアー、また、万祝のプリント体験など、千葉の海ならではのワークショップにも参加できます。

このようなイベントをきっかけに、本県におけるサーフィン競技の一層の普及促進が図られるとともに、二地域居住や移住定住の促進にもつながっていくことを期待しております。

お申込みは特設サイトから、先着順で受付しております。ぜひ、この夏、家族や友人と御参加ください。

海の魅力発信事業について

(知事)

次に、海の魅力発信事業について、お話をいたします。

本県は三方を海に囲まれ、海と深いつながりを有しています。千葉の海の魅力を発信し、多くの方々にその魅力を感じてもらうための取組を進めているところです。

先月、千葉の海・大使に「さかなクン」を任命すると発表いたしましたが、この大使の任命式を7月16日・日曜日に、三井アウトレットパーク木更津で実施いたします。

当日は任命式のほか、さかなクンのトークショーなどを予定しております。

任命式やトークショーは誰でも観覧することができますので、ぜひお立ち寄りください。

なお、観覧席については、当日、会場で整理券を配布いたします。詳しい内容は、県ホームページを御覧ください。

また、この4月に千葉の海ブランドデザインを発表し、多くの方に活用を呼びかけているところですが、このたび、株式会社ZOZOさんのほうから、「千葉の海を一緒に盛り上げたい」と本事業に賛同いただき、連携の提案をいただきました。

本デザインを使用した商品の開発をはじめ、ZOZOの発信力を生かした販売を通じて、千葉の海の魅力発信について連携していきます。

今、私が着ているのは、海のPRのために今回特別に作成していただいたものであり、幹部職員も着用しております。

また、県民の皆さんにも千葉の海を楽しんでもらうために、第1弾として、ZOZOのオリジナルのTシャツが販売されます。今回、県の職員にも着用してもらいました。

【モデル登場】

似合っていますね。こちらのTシャツは本日から販売され、この商品の梱包には、千葉の海ブランドデザインを使ったスペシャルパッケージで発送されます。

詳細は、「ZOZOTOWN」のページを御覧ください。

こうした千葉の海のすばらしさを発信していくため、今後も様々な企業に御協力をいただきながら、一緒に千葉の海を盛り上げていきたいと思います。

株式会社ジモティーと連携した学用品リユースの推進について

(知事)

次に、株式会社ジモティーと連携した学用品リユースの取組について、お話をいたします。

県では、子育て世代の教育にかかる費用負担の軽減と、環境に配慮した教育を推進するために、地域の情報サイト「ジモティー」を運営する株式会社ジモティーと協定を締結し、学用品リユースを促進する取組「#ちばリユースクール」を実施することといたしました。

この取組は、ジモティーが運営する情報サイトに、使わなくなったランドセルや教材などの再利用できる学用品を「#ちばリユースクール」と付けて出品していただくことで、学用品を探している方とのマッチングを図りやすくするものです。

お子さんが学校で使用したもので、まだ使えるものや御家庭に眠っている学用品がございましたら、ぜひ「ジモティー」のサイトを開いて、「#ちばリユースクール」を付けて出品していただければと思います。

また、この取組が、御家庭でリユースについて考え、行動していただくきっかけにつながればと思います。

千葉県誕生150周年記念事業 博物館・美術館の夏の展示について

(知事)

最後に、この夏、県立博物館・美術館で開催する千葉県誕生150周年を記念した展示について、御紹介をいたします。

千葉市にある「県立中央博物館」では、「チバニアン期」をテーマに特別展「よみがえるチバニアン期の古生物」を開催いたします。

令和2年、世界で初めて、日本の地名「千葉」が地質時代の名前に用いられました。これは、千葉県150年の歴史の中でも大きな出来事の一つであります。

県内にはチバニアン期の地層が広く分布しており、当時の化石が数多く発見されております。

この特別展では、県内で見つかった化石を中心に約300点もの資料を展示し、房総半島の成り立ちやそこに暮らした生き物について紹介いたします。

中央博物館の研究員が発見した世界最大級のトドの化石、また、体長5メートルに及ぶ実物大のイラスト、ナウマンゾウ3体の全身骨格や、当時の環境をより深く知っていただくために制作した海と陸の迫力ある景観の復元画も必見であります。

皆さんもぜひ、太古の時代から多くの命を育んできたこの房総の海と大地の豊かさを感じていただければと思います。

同じく千葉市にある「県立美術館」のほうでは、海をテーマに千葉の魅力に迫る展覧会「房総の海をめぐる光と影とアート展」を開催いたします。

三方を海に囲まれた本県の美しい景観は、多くの芸術家たちに愛され、その創造の源になってまいりました。

この展覧会では、日本を代表する光と影のアーティスト・クワクボリョウタ氏が県内をめぐって制作した完全初公開の新作を発表いたします。併せて、房総の海が描かれた県立美術館の珠玉のコレクションを展示して、多くの芸術家が描いてきた房総の海の魅力をお楽しみいただけます。

続きまして、市川市にある「県立現代産業科学館」では、「千葉県の過去から現在の星空」をテーマに、世界的なプラネタリウム・クリエーター大平貴之氏が、特別に制作した新作のプラネタリウムを上映いたします。

ローカル線の線路沿いや、渓谷の神秘的な空間、産業の発展を感じる工場群など、県内で撮影した風景と、その上空に広がる満天の星空のもとへ皆様を御案内いたします。プラネタリウムの後は県内各地を実際に訪れ、その美しい星空を楽しんでみてはいかがでしょうか。

県立美術館・博物館では、このほかにもこの季節ならではの様々な企画を用意しております。

千葉県誕生150周年を迎えたこの夏、皆様もぜひ、博物館・美術館で千葉県の歴史、文化の奥深さに触れ、郷土への誇りや愛着を感じていただくとともに、続く未来に思いをはせていただければと思います。

私からは以上です。

質疑応答

(記者)

よろしくお願いします。

連日、暑い日が続いております。今日はそれほど気温が上がらないようですが、昨日も体温並みの危険な暑さという所もありました。熱中症の疑いによる救急搬送も県内で増えているようですけれども、改めて、熱中症対策、県民への呼びかけ等ありましたらお願いできますでしょうか。

(知事)

はい。まだまだ厳しい暑さが続くと思っておりますので、まず、基本的には小まめな水分補給をしっかりしていただきたいということ、また、エアコンであったり、扇風機といった機器も、適切に御活用していただきたいと思っています。

年配になったり、また小さなお子さん、なかなか変化に気づきにくい特性もありますので、周りの方々もしっかり気遣っていただいて、声かけをしていただくことも重要ではないかなと思っています。

しっかりと体力もつけて、楽しくこの千葉の夏を県民の皆さん過ごしていただければと思います。

(記者)

そうした中で、昨日もお話がありましたけれども、改めて大変恐縮なのですけれども、大雨による被害が各地で相次いでおります。これから梅雨は明けますけれども、台風等、千葉県もいろいろな被害を経験しました。その辺りの対策について、改めて伺えますでしょうか。

(知事)

まず、私たちも4年前の災害を受けて、一宮川の流域治水の対策を含めて、県内各地の河川の改修であったり、河道の拡幅等の取組を行ってまいりました。それに加えて、危機管理型の水位計であったり、いざというときの河川の水位であったり、また、状況をカメラ映像などでも見ていただけるような取組をこの間進めてまいりました。

西日本で今起きたような、急激な、瞬間的に多量の雨が降るケースにおいては、我々行政もこの間、かなりのインフラ整備をしてきていますけれども、それを超えることは十分に考えられますので、先ほど申し上げた水位計であったり、カメラの状況なども見ていただきながら、どのようなときに避難をしていくのか、市町村含めた避難の情報を、いち早くしっかり収集していただいて、適切な行動につなげていただくための事前の備えを県民の皆様方にはお願いをしたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。今のお話、まず、暑さ対策のお話でも、いろいろ対策をとった上で千葉の夏、千葉の海を楽しんでほしいというお話がありました。千葉の海の魅力発信事業についていくつかお伺いしたいのですが、まず、今お召しになっているオリジナルのシャツですけれども、着心地といいますか、デザインといいますか、実際着られてどんな印象をお持ちか伺えますでしょうか。

(知事)

やっぱり涼しいですよね、実際に。あとは、こういう形で、千葉の我々の海デザインの中で重要なマークを刺繍という形でつくっていただいておりますので、我々も千葉の海の魅力を発信するようなときなどに、こうしたものを着用してPRをしてまいりたいと考えています。

また、先ほど紹介したZOZOさんのほうでデザインをしていただいて販売をされるものに関しても、千葉の海のブランドデザインのコンセプトを確認していただいた上で、ZOZOさんらしいデザインになっているのかなと思いますので、一人でも多くの方に、実際に着て、千葉の海を一緒にPRしていただければなと思います。

(記者)

知事といいますと、やはり、スーツ姿がいつも印象的ではあるのですけれども、今後、これから暑くなる季節に、そういうオリジナルブランドのシャツを着てお仕事をされるというようなことも考えられているのでしょうか。

(知事)

そうですね。特に、僕ら、千葉の海をPRしていく外での様々な事業等にも活用していきたいと思っています。

僕らも、これだけ高温多湿になってきた日本でありますので、仕事のスタイルも少しずつ変化していってしかるべきだと思っていますので、そういうきっかけにも我々していきたいと考えています。

(記者)

来週には海の日も控えておりますけれども、改めて、千葉の海の魅力を発信していく上で、どの辺りが千葉県の海の魅力だとお感じになっているか、どういうところをアピールしていきたいかというところを伺えますでしょうか。

(知事)

我々、三方を海に囲まれていますので、外房、内房も含めて、それぞれの海ごとに特徴があると思っています。今回、例えば房総の外房のサーフィンを我々PRいたしますけれども、やはり、遠浅の海ならではの魅力的なサーフィンを含めたマリンレジャーが楽しめるようなスポットもあれば、とれたての魚がすぐに食べられるような海の幸に恵まれたようなところもありますし、ほかにも、海という意味で言えば、立派な港湾であったり、コンビナート地帯といった、海によって世界の経済とつながっているところもあります。そういう意味で、私たちの生活の様々な側面、文化に、千葉の海が違う形で関わっておりますので、ぜひ、違う姿の海を、千葉それぞれの各地に足を運んでいただくことで感じていただきたいなと思っています。

(記者)

重複するかもしれませんが、今後、千葉の海をPRするに当たって、例えば、関東で言うと、湘南とか逗子とかありますけれども、そういったほかの海との差別化、どういったところの違いをアピールポイントとして伝えていくかというところは。

(知事)

そうですね、まず僕らは、例えば外房で言えば遠浅の海ですから、サーフィンをしていく上でも、マリンレジャーを楽しむ上で、非常に恵まれた環境に私たちの海というのはあると思っています。

それから、海の幸ですよね。これに関しては、旬の海の幸が、我々千葉県のそれぞれの各地の漁港でとれますので、こういう海の幸と、そして、雄大な海の自然環境に恵まれた我々千葉の魅力を、しっかりと発信していきたいなと思っています。

(記者)

どうもありがとうございました。

(記者)

よろしくお願いします。

引き続いて、発表事項に関することでのお伺いになります。今着用されているシャツですけれども、本日、部課長会議でも職員の方々が着用されていたということなのですが、今後、クールビズの一環と言いますか、通常の勤務の中でも、職員の皆さんが着ながらお仕事をするというのもありということですか。

(知事)

ありですね。我々としては、できる限り、クールビズの一環として、こういう服装で勤務をするのもありだと。最終的には、涼しい格好で仕事をすることで冷房の温度とかもそんなに下げずに済むのであれば、環境にも優しいわけですし、そういうスタイルは十分にできる環境づくりをやっていきたいと思っています。

(記者)

ちょっと細かなお尋ねですが、県のほうに今回贈られたというか、今着られているシャツですけれども、これは、一般の方も何らかの形で求めることは可能なものなのでしょうか。

(知事)

これは、県庁職員向けにつくってもらったんだよね。どうぞ。

(職員)

文化振興課でございます。

こちらのシャツにつきましては、県庁職員向けに特注でつくらせていただいたものですので、一般販売は予定していないということです。

(知事) 

だから、それなりの企業さんとか団体が、それなりのロットで御相談すれば、応相談かもしれませんがということなんでしょうね。

(記者)

ありがとうございます。あと、発表事項でお話がありまして、ジモティーさんとの連携の推進ということなのですけれども、千葉県としては、物価高騰対策という位置づけではありましたけれども、先般、いろいろ出費のかさむ年代の子育て世帯を対象にした給付金などの施策がありました。やはり、こういった形で、いろいろ負担が生じる子育て世帯を見据えた対応というのは意味があると思うのですけれども、知事としては、今回のこの協定に基づくリユースの推進というものについて、どのように評価されていますでしょうか。

(知事)

やはり学用品の負担というのは無視できないものがあると思っていますので、我々とすると、できる限り、子育て世代の教育にかかる経済的な負担は軽減をしていきたいと考えています。

少しずつ、ICTであったり、いろいろなサービスが充実をしてきておりますので、そういう考え方の中で、何か我々としてできないかということで、ジモティーさんともこういう協定を結ぶことになりましたので、少しでも我々ができる取組を地道に重ねていって、負担の軽減であったり、最終的には循環型社会の実現にも寄与するものでありますので、一つ一つ積み重ねていきたいなと思います。

(記者)

ありがとうございます。発表事項以外でのお尋ねになります。2つ弊社からお伺いしたいと思います。

まず1つ、マイナンバーカードに関することです。全国で自主的な返納というものが相次いでいるということですけれども、県内の状況を、対応は市町村がされていると思うのですが、県として把握されている状況、あるいはトラブルといったものがありましたら、お伺いできますでしょうか。

(知事)

まず、マイナンバーの返納状況についてですけれども、複数の市町村からそういった事例があるというのは聞いていますけれども、全体の件数については承知をしておりません。

あとは何でしたっけ。

(記者)

マイナンバーカードの発行に伴うトラブルです。

(知事)

カードの発行に伴うトラブルですか。発行に伴うトラブルは、何かある? どうぞ。

(職員)

市町村課でございます。

発行に伴うトラブルにつきましては、例えば、カード発行に当たって、紛失事案が昨年度あったというところは承知しておりますが、特に大きなものというのは、直近、確認をしてございません。

(記者)

ありがとうございます。関連しまして、今回、一連のいろいろなひもづけのトラブルも含めて、あるいは返納の発生ということも受けて、政府として対応を急ぐという姿勢が示されています。一方、担当大臣の河野さんのいくつかの発言が注目というか、物議をかもしているようなこともございます。知事、DXの推進ということは従来進めていくべきという立場とは思うのですけれども、政府の対応なり、あるいは担当大臣の発言というものを御覧になって、何か所感などがありましたら伺えますでしょうか。

(知事)

まず、デジタル社会を実現していくためには、当然ながら、県民の皆さん方の安心安全というのは、一つ重要なキーワードになっていきますので、そういった意味で、今回のトラブルをしっかり総括をして、そして、丁寧に現場の声を聞いていただきながら、修正というか、対応をしっかり進めていく必要があると思っています。

大事なことは、トラブルと言われているものの切り分けですよね。以前も申し上げましたけれども、マイナンバー及びマイナンバー周辺のシステムや運用に関わる改善がしっかり必要な、いわゆる行政の範疇として向き合わなければならないような問題と、それを活用する個人であったり団体といったところが、本来しっかりとしなければならない点がどこにあるのかというもの。それから、全体でこれだけの件数がマイナンバーカードも含めて出ているわけですから、その全体のボリュームに対して発生しているトラブルというものがどれほどの重みづけで受け止めるべきかということを、しっかり冷静に切り分けて判断していかなければいけないかなと思います。

(記者)

ありがとうございます。また別件でのお尋ねになりますけれども、コロナ対策で導入されたゼロゼロ融資というものがあります。これは今月から全国でも返済が本格化する見通しですけれども、県内の状況を、例えば返済に伴うこげつきであるとか、一義的には信用保証協会さんが伴走型の支援など取組もされているかと思うのですけれども、今後、特に民間の信用会社などの調査では、昨年度の倒産件数というもの、倒産率が上昇しているという指標も出ている中で、今、県内の中小企業の返済をめぐる状況というのは、どんなふうに御覧になっていますでしょうか。

(知事)

いわゆるゼロゼロ融資の残高、県内で最大の時期は約7,500億円あったのですけれども、償還のほうは順調に進んでいて、今のところ多くの企業は返済に懸念がないというふうに現場からは聞いております。

今後、我々もできる限りゼロゼロ融資を受けた企業の皆さん方が適切に償還ができるように、相談の対応であったり専門家の無料派遣など、そうしたきめ細やかな伴走支援をしっかり行っていきたいと思っています。

倒産の件数については、確かにコロナ禍のときが通常と比べてかなり倒産件数が少なく抑えられていたところがありますので、そういう意味では、通常に戻れば一定のコロナ時期と比較すれば増えてしまうところはありますので、大事なことは中身だというふうに思っていますので、本来続けられるべき企業が続けられないような状況にならないように、我々としてはきめ細かく見て、そして支援もしていきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者) 

マイナンバーカードの関連で伺います。政府がマイナンバーをめぐって「総点検」と言いますけれども、これの指すものが分かりにくいという指摘もあります。個人情報保護委員会が近く立入検査という話もありますが、県のトップとして想定される自治体としての対応と、またこうした現状における司令塔としてのデジタル庁の現状について、知事の見方とお考えをお聞かせください。

(知事)

まず、市町村からは、具体的に何をすればいいのか分かりづらいという声が上がっているのは事実であります。また、点検業務を行う自治体の負担は大きいものになるというふうに予測されますので、国のほうでは、全体的な作業工程をしっかり速やかに明らかにしていくということと、現場の声を丁寧に聞いていただいて、無理のないスケジュール感で適切な支援を行いながら、円滑な実施をお願いしたいと思います。

このシステム関係というのは、あまり無理なスケジュールを敷くと、いろいろなところにひずみが出ますので、しっかり落ち着いて、丁寧に作業を進めていただきたいなと思います。

(記者)

このような混乱というか、デジタル化の司令塔として置かれたデジタル庁の現状については、どのように御覧になりますか。

(知事)

マイナンバーであったり、マイナンバーカードが普及した先の社会のあり方をしっかり示していくことが大事だと思うのです。アナログでやっていたものがデジタルになっていくと、アナログの時代に存在していたエラーであったり問題点は見えにくかったものが、デジタルになると見えやすくなるというところはあるんですよね。アナログのときのリスクと、マイナンバーやマイナカードが出てきた後のリスクというのが、ビフォー・アフターでどう変化しているのかも含めて、ちゃんと分かりやすく示していく必要があるのかなと思います。

今回の一連のトラブルと言われているものは、システムであったり運用で、もう少ししっかりと設計をし運用していくことで、解消もしくは減少できるものが多々あったと思いますが、一方で、これだけ大きな規模でデジタル社会をつくっていく上では、トラブルがゼロになることはないわけですね。かつ、先ほど申し上げたとおり、アナログの時代は、皆さんも含めて見えていないだけで、数多くのトラブルが日常的に発生している。それが見える化された部分もある。

そういうことを含めて、しっかりとした切り分けをデジタル庁なり政府のほうでした上で、ここはいわゆる社会として飲み込まなければいけないリスクだし、これまでも飲み込んできたリスクなんだよという部分と、そうではなくて、ここは明らかに設計なり運用で改善できる点だったので、その点はやはり問題でありましたよねというようなところを、分かりやすくしっかりと発信をしていくことが大事ではないかなと思います。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

お願いします。

東電福島第一原発の処理水放出の関連で伺いたいのですけれども、既にIAEAは安全基準に合致しているという報告書を公表して、今日ですか、総理が韓国の大統領に理解を求める動きなどがあったことから、近々、海洋放出が始まる見通しです。ただ、依然として、ALPS処理水に関しては、国内外から反対と安全性への懸念が出ているのですけれども、このような時期に、また放出後に、県としては海外にどのようなアプローチで、県産品の安全性と魅力をアピールすることが可能かということを、どういうふうにお考えなのかお願いします。

(知事)

このALPS処理水の海洋放出については、専門家による科学的根拠に基づく報告書を踏まえて政府が判断するというふうに私どもは考えています。ですので、これまでも我々は政府に求めてまいりましたけれども、やはり処理水の安全性の確保と、そして、正確な科学的根拠に基づく情報発信をしっかりお願いして、農林水産業であったり、観光業などに影響が出ないようにしっかり対策をしていただきたいということを要望してまいりましたので、仮に海洋放出ということになれば、政府に改めてその徹底をお願いし、また、政府が示していく科学的根拠に基づく情報発信を、例えば海外の輸出先の関係者に我々自身もしっかり説明をしていくということが大事だろうと思います。

(記者)

ありがとうございます。別件で、全然違う話題ですけれども、システム標準化というのが言われているのですが、政府は2025年度末までに自治体情報システムの標準化を掲げていて、ただ、全国の多くの市区町村は、期限を守るのがいろいろ課題があって難しいというような認識を示しているようです。県も既にもうバックアップしているのですけれども、現状、どういうふうに市町村を支援しているのか教えていただけますでしょうか。

(知事)

市町村の情報システムの標準化というのは、私がもう市長になったときからずっとこの問題を国に求めて、こういう社会をつくっていかなければいけないということを申し上げてきましたので、そういう意味では大事な分野だと思っています。

一方で、市町村によって状況も様々ですし、抱えている課題も異なりますので、我々としては、(自治体の)担当者を集めて比較的小規模なミーティングを開催して、市町村が何を困っているのかということを聞き取りながら、伴走支援を今行っているところです。

それから、あとはスケジュール感ですよね。スケジュール感もある程度柔軟に政府が考えていかなければ、これはまたきつい状況に陥る市町村もありますので、その辺りも県内市町村の声を吸い上げながら、国にも適切な場で声を届けていきたい、そういうふうに考えています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者) 

まず、発表の「BOSOサーフィンミーティング2023」ですけれども、これは今年初めての取組で、今まで何かこの地域でやられていたことと、何か新しくやることがあれば教えていただければと思います。

(知事)

これは新しい事業です。僕ら、東京2020オリンピックで、ある種オリンピック史上初めてサーフィン競技が導入されて、その最初の開催地が千葉県の釣ヶ崎海岸でありましたので、そのレガシーをやはり生かしていきたい。そのためにはサーフィンの振興というものと、それから、単なる競技にとどまらないサーフ文化ですよね、外房でサーフィンやサーフ文化に触れながら生活することの魅力、この両方を我々としてはしっかり発信していきたい。そういう目的の中の1つ、一環としての事業ということになりますので、その2つの目的が達成できるように努力したいなと思います。

(記者)

ありがとうございます。あと、昨日もお話しされていたと思うのですが、改めてアクアラインの変動料金の実施が始まるということで、県としては、夜間だと安くなることで経済効果など何か期待することがあれば教えてください。

(知事)

我々が期待しているのは、まず交通が分散されて、深刻な渋滞によるドライバーの皆様方の時間的な損失がしっかり抑えられるということ。それを通して、千葉県に来るのは、渋滞が大変だからやめておこうかなと思った人が、これぐらい緩和されているのであれば行こうかなと思っていただくこと。それから、渋滞が始まる前に早く帰らなきゃと思って滞在時間が短くなっていた方々が、少しでも長く千葉県に滞在していただくこと。そして何より、日々の物流を担っていただいている、そういう事業者の方々が円滑に業務が遂行できるように、我々としてはこの料金変動性がその一助になることを期待しておりますので、しっかりとどういう状況になるかを注視していきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。

発表事項とは全くの別件になってしまうのですけれども、千葉県のマスコットキャラクターのチーバくんについて伺います。

弊社でもチーバくんについて取材をしておりまして、チーバくんが150周年事業だったり県内の各イベントで知事と共演する機会がよくあると思うのですけれども、そのイベントでも、県民の方からチーバくんが愛されているような様子をどういうふうに見られているかというところと、チーバくんはSNSでもいろいろ発信していると思うのですが、そういった発信が県のPRにどういった影響を与えているかというところを伺えますでしょうか。

(知事)

私も行政をやっていく中で、様々な行政がつくり出したキャラクターを見ていますけれども、チーバくんというのはトップクラスのキャラクターだと思うんですね。ここまで愛されている都道府県、行政のキャラクターというのは、あとはもう「くまモン」ぐらしかないんじゃないかなと思うぐらい、県民の皆さん方に老若男女問わず愛されているキャラクターじゃないかと思います。本当にイベントでチーバくんが出てくるだけで場が一気になごんで盛り上がりますし、先ほどおっしゃっていただいたとおり、SNSを含めてチーバくんの発信力で様々な千葉の魅力を伝えることができているのも事実でありますので、改めてこのキャラクターをつくるに至った国体の当時の関係者と坂崎さんには心から感謝しています。私、県外に行っても、チーバくんのバッジを付けているだけで、千葉県民もしくは千葉県出身の方に声をかけられたりしますので、本当にすごい愛されるすばらしいキャラクターだなといつも思っています。

(記者)

ありがとうございます。

(知事)

何て言ったって千葉県の形になっていますから、県民は自分の住んでいるところを紹介するときに、「チーバくんのここ」というふうに言うのが完全に定着していますので、大変便利でございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • BOSOサーフィンミーティング2023について
    環境生活部生涯スポーツ振興課【電話】043-223-2449

  • 海の魅力発信事業について
    →環境生活部文化振興課【電話】043-223-2408

  • 株式会社ジモティーと連携した学用品リユースの推進について
    →教育庁教育振興部児童生徒安全課【電話】043-223-4066

  • 千葉県誕生150周年記念事業 博物館・美術館の夏の展示について
    →環境生活部文化振興課【電話】043-223-4127

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?