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更新日:令和6(2024)年3月28日

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知事定例記者会見(令和6年3月21日)概要

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日時

令和6年3月21日(木曜日)10時30分~11時06分

場所

本庁舎5階大会議室

動画

令和6年3月21日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 知事の能登半島被災地訪問について
  2. 「千葉県観光振興財源検討会議」の設置について
  3. 長生グリーンライン及び銚子連絡道路の開通と千葉県道路協議会について

  4. 千葉ものづくり認定製品の認定について

  5. ちばアクアラインマラソン2024ランナー募集とランナー募集PRイベントについて

知事の能登半島被災地訪問について

(知事)

皆様、こんにちは。

はじめに、能登半島地震の被災地への訪問結果について、お話をいたします。

本県では、元日の能登半島地震発生以降、災害発生時の応急対策職員派遣制度に基づく、対口支援先である珠洲市に対して、避難所の運営や住家被害調査を支援してまいりました。

発災後2か月半が経過し、今後の復興に向けて、石川県の馳知事、また珠洲市の泉谷市長から、復旧の進捗状況や今後の支援ニーズの確認、また、珠洲市に派遣している職員を激励すること、また、本県の今後の地震対策に活かしていくことを目的に、今回、被災地を訪問いたしましたので、その概要について説明をいたします。

馳知事との面談においては、被害状況や石川県の対応、今後の支援ニーズ、初動からの振り返りと教訓、迅速な被災地支援のための制度見直しの必要性などについて伺いました。

珠洲市の泉谷市長からも、被害状況や復旧復興の状況の説明があり、今回の支援は、本県にとってもフェーズに応じた支援ニーズのあり方などを考える機会となっていることをお話をし、今後の中長期支援に向けた支援ニーズについて意見交換するとともに、応援職員を激励させていただきました。

また、珠洲市内で災害ボランティアとして活動している「愛・知・人」の代表である赤池博美さんと、珠洲市内の活動現場でお会いをして、珠洲市での活動内容について伺いました。発災初期から継続的に活動されており、また、多くの災害現場を知っている方の知見は大変参考になりました。

さらに、本県の職員が支援を行っている避難所である旧本小学校を訪問し、被災された方のお話を伺うとともに、職員を激励いたしました。

また、珠洲市役所近くの飯田港にある災害廃棄物の仮置場、また市内で最初に完成した正院町にある仮設住宅を視察し、最後に、地震に加え、甚大な津波の被害があった珠洲市宝立町鵜飼地区を訪問し、その被害の大きさを改めて自分の目で確認をいたしました。

本県でも、半島性の地理的特性から、道路の寸断等による孤立化が生じるリスクがあります。

現地で直接伺った御意見を、災害に強い千葉県づくりに活かすとともに、今後も自助・共助の取組を進めてまいります。

「千葉県観光振興財源検討会議」の設置について

(知事)

次に、「千葉県観光振興財源検討会議」の設置について、お話しします。

県では、県内観光の持続的な発展のために、昨年10月、「千葉県の新しい観光振興に向けた研究会」を設置し、5回にわたって意見交換を行ってきました。

研究会からは、先月16日、「観光人材の確保・育成・定着」、「持続可能な観光地づくり」、「インバウンドの推進」及び「デジタル技術の活用」の4つの課題解決に向けた方向性や、必要な取組などをまとめた「意見書」が県に提出されました。

また、意見書では、これらの課題について、前例にとらわれない大胆な施策を展開していくためには財源確保が必要であるとの観点から、「宿泊税の導入に向けた検討を早期に開始することが適当」との御意見も頂いたところです。

これらの課題解決に向けては、様々な取組を広域的かつ中長期にわたって継続的に実施していく必要があり、安定財源の確保が求められることから、この度、新たに検討会議を設置し、宿泊税の導入等について検討を行っていくことといたしました。

会議には、観光や税の専門家、関係業界、地域の経済団体の方々に御参画をいただき、新たな観光振興施策の具体的な方向性、これらの施策の実施にあたり必要となる財源のあり方等について、議論を行っていただく予定です。

初回は3月28日、午前10時から、千葉県自治会館において開催を予定しております。

今後、検討会議での議論をはじめ、関係業界や市町村などの関係者の方々の御意見も伺いながら、新たな観光振興施策の具体的な方向性と、その実施に必要な財源確保について検討し、本県観光の持続的な発展に取り組んでまいります。

長生グリーンライン及び銚子連絡道路の開通と千葉県道路協議会について

(知事)

次に、県内の道路整備の取組について、お話をいたします。

まずは、圏央道のアクセス道路となる長生グリーンラインと銚子連絡道路についてです。

いよいよ、今月24日午後3時に、長生グリーンラインの長南町から茂原市間の2.5キロメートルが、また、今月31日午後3時に、銚子連絡道路の横芝光町から匝瑳市間の5キロメートルが開通をいたします。

長生グリーンラインと銚子連絡道路は、圏央道の整備効果を外房地域や山武・東総地域へ広く波及させ、半島性の克服や県内経済の活性化を図る上で、大変重要な道路であります。

この開通により、圏央道と一体となって、首都圏の各地域とのアクセス性が向上するとともに、既存道路の交通量の一部が転換することで混雑の緩和が図られるほか、地域防災力の向上も期待されます。

この2つの道路の開通式典には、私も出席します。

続いて、千葉県道路協議会の開催についてです。

千葉県道路協議会は、県内における道路施策等に大きな動きがある場合に開催する会議です。

今回、新湾岸道路及び千葉北西連絡道路の計画の具体化に向けた今後の動きについて、関係機関と情報共有をするために、この会議を今月25日に開催することといたしました。

なお、新湾岸道路については、一昨日に、「新湾岸道路検討会準備会」が開催され、概略ルート・構造の検討を行うための体制などが確認されたところです。

長生グリーンラインと銚子連絡道路については、今後も引き続き、残る区間の整備を進め、広域的な幹線道路ネットワークの充実・強化に向けて、積極的に取り組んでまいります。

また、新湾岸道路及び千葉北西連絡道路については、計画の早期具体化が図られるよう、引き続き沿線市と一丸となって、積極的に役割を果たしてまいります。

千葉ものづくり認定製品の認定について

(知事)

次に、「千葉ものづくり認定製品の認定」について、お話をいたします。

本県では、中小企業が開発した優秀で独創的な製品を「千葉ものづくり認定製品」として認定し、販路開拓を支援しています。

これまでに186製品を認定し、今回、新たに4点の製品を認定いたしましたので、それぞれについて御紹介いたします。

まず1つ目は、「株式会社Yanekara」が開発したEV充電用コンセント「YaneCube」です。

電気自動車の充電のタイミングをクラウド管理によって分散・最適化を図ることで、複数台の電気自動車を効率的に充電することが可能となり、節電効果が期待されます。また、接続工事が不要で、脱着が容易という特徴もあります。

2つ目は、「株式会社Liberaware」が開発した国産小型ドローン「IBIS2」です。

狭くて危険な場所でも安定した飛行が可能な防塵防水仕様の世界最小級のドローンで、大規模工場のプラントや橋梁といった人の目が届きにくい場所への保守点検など、様々な場面での活躍が期待をされます。

3つ目は、「株式会社Eプラン」が開発した、強アルカリイオン水生成機「e-hope」です。

強アルカリイオン水を手軽かつ安全に生成することができる機器で、洗浄、除菌、消臭など、幅広い用途での使用が期待されます。

最後は、「株式会社モノベエンジニアリング」が開発した「モノMAXハイブリッド ろ過装置」です。

独自開発のばね式フィルターと吸着剤によって、有害物質を高速でろ過し、除去することができる装置で、これにより、従来のろ過技術では難しいと言われていたホウ素等の有害物質、セシウム等の放射性物質の除去が可能となります。

以上、4点が今回の認定製品です。

3月26日の午後1時半から、県庁本庁舎1階県民ホールで、私から認定証の交付を行います。

なお、当日の正午から午後1時まで、同じ会場で製品を展示いたします。

本県には、高い技術力を誇る、ものづくり中小企業が多く立地しております。今後もこうした企業を積極的に支援をして、地域経済の活性化に努めてまいります。

ちばアクアラインマラソン2024ランナー募集とランナー募集PRイベントについて

(知事)

最後に、「ちばアクアラインマラソン2024」について、お話をいたします。

11月10日に開催する、ちばアクアラインマラソンのランナー募集を、明日22日正午からインターネットで開始をいたします。

フルマラソン12,000人、ハーフマラソン・車いすハーフマラソン5,000人の合計17,000人を募集いたします。

募集枠は一般枠のほかにマラソン未経験者やランニング初心者を対象とした「マラソンチャレンジ枠」、また寄附をいただいた方向けの「チャリティ枠」、宿泊と出走権がセットになった「宿泊プラン枠」などの特別枠も設けております。

また、明後日23日の土曜日には、「イオンモール幕張新都心」にて、「ちばアクアラインマラソン2024 LIVE! LIVE! LIVE!~水平線を駆け抜ける冒険への誘い~」を開催いたします。

ステージイベントでは、大会のオフィシャルアドバイザーである「千葉 真子」さん、千葉の海・大使の「さかなクン」が登壇し、私と一緒にちばアクアラインマラソンや千葉の海の魅力を語ります。

さらに、無料出走権が当たる抽選会、完走メダルデザイン表彰式、千葉ロッテマリーンズ球団公式チアパフォーマー「M☆Splash!!」によるダンスパフォーマンスなど、楽しい内容が盛りだくさんでありますので、多くの皆様の御来場をお待ちしております。

詳しい内容は、大会公式ホームページを御覧ください。

ちばアクアラインマラソン最大の魅力は、何と言っても「海の上を走る」ことにあります。青く雄大な海と空に囲まれ、アクアラインの風を感じながら駆け抜けるあの爽快感を、ぜひ体感をしていただきたいと思います。

私からは以上です。

質疑応答

(記者)

よろしくお願いします。まず、被災地の訪問について伺います。昨日伺った、被災地に訪問されたということで、具体的に今後本県の防災に活かすという意味で、どういったところが印象に残ったか、今後、千葉県の防災にどう絡めていくかというところを具体的にお願いします。

(知事)

馳知事や泉谷珠洲市長との意見交換でも、非常に示唆に富む御意見や状況も情報も伺えましたし、やはり現場を見て改めて現地の抱える課題というのも十分に把握をすることができました。建物の耐震化などのハード対策の重要性、それから道路が寸断された場合に生じる孤立地域への対策が重要であると改めて感じたところです。この点については既に着手をしておりますけれども、改めてその対策が徹底、効果を発揮されるように、しっかり我々も取り組んでいきたいと思っています。

それから、避難所も、様々な災害のたびに避難所の運営のあり方が議論されるわけでありますけれども、やはり地域コミュニティーがその避難所の運営に関わっているケースが避難所の体制として非常によくなっているということを、今回の災害についても確認ができました。そういった意味では、避難所の運営のあり方を事前にしっかりとどう市町村が整理をしているかということが重要になってくると思いますので、その点については、市町村をサポートしながら状況を確認していきたいと思っています。

ほかにも支援を要する人たちへの対応でありますとか、もしくはライフライン、交通インフラの強靱化など、公助と自助・共助、一体となった対策について今回得られた教訓を基にしっかりと整理して、市町村とともに臨んでいきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。それから、観光振興財源検討会議のことを伺います。宿泊税の導入について検討を行うということで、以前、たしか知事は千葉市長時代から、宿泊税については関心を持っているというお話がありました。今後の宿泊税を検討していくに当たって、具体的にどういったところを検討課題としていくのか、知事として宿泊税というもののあり方をどういうふうに考えているかということをお願いできますか。

(知事)

はい。やはり我々千葉県の場合は成田空港を抱えていて、インバウンドへの対応をどういうふうに行っていくかというのが非常に大きな課題であり、可能性だと思っています。

またコロナ禍以降、コロナ以前よりもさらに宿泊者が増えていく傾向にありますし、一方で人手不足はどんどん顕在化をしておりますので、こうした地域や観光、宿泊施設などの観光人材の確保・育成・定着を強力に進めていかなければならないだろうと思っています。

それから、何といっても旅行ニーズが多様化してきておりますので、それに応えられる持続可能な観光地の魅力づくり、これも重要だと思っています。

こういう様々な今日的な我々千葉県が抱えている課題は待ったなしでありますので、それを着手するに当たって、どのようなハード、ソフト両面にわたる対策が必要か。そして、それを支える安定的な財源は何かということを、しっかりとこの検討会議で議論をして、速やかに結論を得たいと思っています。

宿泊税については以前から研究してまいりましたし、知事就任後も県のそれぞれの部署に情報収集、研究を指示してまいりましたので、しっかり今回この検討会議で幅広い議論をした上で、なるべく早期に結論を出していくようにスピード感を持って議論を進めていきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。それから、発表項目以外で伺います。オスプレイが本日飛行再開の見込みということで、木更津市のほうで容認されたということです。先日もコメントを出されていたかと思いますが、改めて県として防衛省に望むことなどあればお願いします。

(知事)

防衛の関係ですから全て情報が出せないという事情は一定の理解をいたしますけれども、やはり県民の皆さん方の安全・安心が最優先だと考えておりますので、今後できる限りそうした県民に対する情報の開示、説明責任を果たしていただきたいと思っていますし、そういう意味では、やはり木更津市からの要望に国は真摯に応え続けていただきたいと我々県としては考えております。

(記者)

ありがとうございます。以上です。

(記者)

よろしくお願いします。宿泊税について伺います。浦安市のほうも宿泊税の検討に着手されています。少し先の話でしょうけれども、仮に県も導入することになった場合、県による宿泊税との二重課税の可能性が懸念されますけれども、この辺をどのように調整されるか、知事のお考えをお聞かせください。

(知事)

既に有識者、それから業界関係者の方々から構成される研究会のほうから提言もいただいて、検討を進めてきておりますので、これからこの検討会議の中でさらに具体的な議論が進む中で、そうした市町村であったり、もしくは業界団体との調整の必要性などについても御意見をいただけるのではないかと思っています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

話題が戻りまして防災関連で伺います。県内では、住民主体でつくる地区防災計画や自主防災組織の整備が全国で低調な状況にあるかと思います。この点についての現状認識と、こうした共助の仕組みづくりに向けて県としてどのように取り組んでいくか、お考えをお聞かせください。

(知事)

はい。私も市長時代にそれぞれの地域ごとの自主的な防災への備えについて様々な取組を行ってきました。この地区防災計画というのは、東日本大震災以降に生まれた制度ですけれども、決してこれだけがそれぞれの市町村もしくは地域コミュニティーが行っていく自助・共助の計画づくりとは限らないところがあります。この地区防災計画もそうですし、それ以外も含めて、それぞれの地域ごとに災害があった場合に、行政だけに頼るのではなく、自助・共助としてどういうふうにやっていくのかということを主体的に考える、その取組をどう行政が応援をしていくか、これが大事だと思っています。この地区防災計画の策定も含めて、市町村の計画というのを、我々補助金を持っていますので、地域防災力充実・強化補助金の活用であったり、もしくは研修会、もしくは防災リーダーの育成の支援、こうしたものを通して全ての地域が全て事前に考えて対応を取っていく方法を、我々としてはしっかり後押しをしていきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。2つお願いします。1つは災害の関係です。先ほども話にあった半島性の問題で、ハード面とか着手していますという話だったのですけれども、今回現地を御覧になって、優先度であるとか、より充実させていかなければいけないことがどんなことかという半島性の災害の問題が一つ。あとは、被災地を見られた率直な感想というか、その辺をお聞かせ願います。

(知事)

まず、我々とすると、例えば房総半島を含めた先端部であったり、どうしてもルートが限られてしまうという地理的な場所、さらには土砂災害の警戒区域等で道路が寸断されて孤立化される可能性のある地域をしっかり抽出をして、その状況に応じた市町村の態勢、さらには備蓄も含めた孤立化が一定期間あったとしても耐えられる状況づくりを、今我々としてはやっているわけです。

被災地を訪問して実感したのは、やはり能登半島というのは本当に狭い半島で、道路のルートが限られている。かつ、のと里山海道のように一番重要な幹線道路ですら想像以上の数の崩落が今も、しかも相当規模の崩落がずっと連続していて、今片道だけ、金沢側から見れば下りというんですかね、そちら側だけ通行できるわけですが、これが上下にできるのは相当先だろうというふうに実感をしました。

そうなると、専門車両もそうですし、ましてや一般ボランティアも、大量に入れる時期が想像していたよりもさらに先の時期になるんだろうということを考えると、復旧復興の道のりの厳しさというものを、私もいろんな地域、東北も含めて見てきた側としても、それでもなお、より深刻であることを実感しました。

ですので、復旧復興に当たっては、こうした地域特性を前提とした復興のビジョンが求められるし、何年もかかるので、被災者の方々の生活ビジョンにも寄り添いながら、先が読めるような計画図を行政が示すことが何より重要だろう。熊本や東日本大震災よりもはるかに期間がかかることが非常によく分かりました。

そこまでの状況なので、能登半島はかなり特殊だなというのを改めて実感しましたけれども、その課題を我々千葉県としてしっかり落とし込んではいきたいと感じました。

(記者)

話が別のことですけれども、新湾岸道路の関係です。19日に準備会があってコメントもいただきました。これから今後具体的に行うということですが、従前から示されているネットワーク図によると、丸で示された図が、迂回する市側の用地も含めると三番瀬の環境に影響を与えるのではないか。あの絵だけを見ると、そのように心配する方がいらっしゃるのは無理もないことなんだろうと思いますけれども、それについての知事の見解をお願いできますか。

(知事)

はい。これもこれまで我々が申し上げてきたとおり、三番瀬の再生計画としっかり共生できることが大前提だと考えておりますので、環境に配慮された形でどのようにルートと構造をつくっていくのか。これは我々も船橋市や市川市も含めて沿線市と共に、県としての立場、それから環境や住民に寄り添った形というのは、国にも伝えていきながら一緒に検討を進めていきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

日銀のマイナス金利解除の件で、受け止めと、あとは県内への影響について何か考えていることがあれば教えてください。

(知事)

はい。この判断については、我々地方自治体として是非を申し上げる立場にはないわけですけれども、しかしながら、日本経済が回復していることの一つの現れであり、経済界を中心に評価する声も多いのではないかなと受け止めております。

一方で、経済回復の効果が皆様方も報道されていらっしゃるとおり、中小企業全てには浸透している状況ではないというふうに我々も認識をしていますので、設備投資に伴う新たな借り入れに対する金利負担の増加など、そうしたマイナス要因を懸念する中小企業の方々もいらっしゃるのかなと思っています。

我々としては、これまでも資金繰りの相談であったり、それから、何より設備投資を行う場合の企業への補助制度を県独自でもつくり上げてまいりましたので、こうしたところを活用していただきながら、しっかり伴走支援をして、こうした新しい金利のある世界の中で、千葉の中小企業の皆様方などが、しっかりと憂いなく投資ができるようにサポートしていきたいなと考えています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

お願いします。被災地訪問の話に戻るのですけれども、津波の被災地も今回御覧になっていると思います。県内でも旭市で津波に対応して対策がこれまで進んできましたけれども、改めて津波という観点から被災地を御覧になっての気づきですとか、県内の対策の進み状況をどう評価されているか、お願いします。

(知事)

やはり鵜飼地区の被害の状況というのは、本当にすさまじいものがありまして、ほぼ全ての家屋が大損害を受けている状況を改めて実感をして、この津波の厳しさというものを再認識したところであります。

我々千葉県においては、特に被害が東日本大震災時に大きかった九十九里沿岸に関しては、対策が必要な区間約41キロメートルにわたって堤防の整備が完了しています。さらに、その堤防の中に土堤の部分がありますので、そこはさらに減災機能を強化するために、コンクリートによる被覆工事に着手をしています。

それ以外の地域においても、今、地域の意見を踏まえて津波対策事業を進めております。そういった意味では、ハード対策としては、この間、着々と進んできていると思いますが、現地の方々とのお話も含めて、やはりそうはいっても速やかに避難をするということが何より重要だというところが分かってきておりますので、これは繰り返し繰り返し、様々な形で、災害があったときにすぐに高台に避難する等の適切な行動をお一人お一人がとれるように、情報発信であったり、啓発であったり、様々な取組を市町村と一緒にやっていくこと、これがもうとにかく全てだなということを改めて実感いたしました。

(記者)

ありがとうございます。あとは、けさも緊急地震速報が鳴り響くような状態だったと思いますけれども、ここ最近、地震が頻発しているということで、知事も何度か注意喚起されていますけれども、改めて県民に対して、今日の地震も踏まえてというところでメッセージがあればお願いします。

(知事)

はい。県民の皆様方の中でも、やはり不安に思う方々も多々いらっしゃるかと思っております。

まず第一は、正しい情報をしっかり入手するために、様々なルート、それはラジオでもテレビでも、さらにはSNSであったり、様々な情報手段を複数しっかり準備をしておいていただきたいということと、それから、住宅に対する備え、さらには備蓄に対する備え。

この備蓄というのも、基本的にはいつ来るか分かりませんので、有効期限等も含めて、無理のない、ローリングストックなどを含めた持続可能な備蓄の状況をしっかりと対策をとっていただきたい。

プラス、何といっても共助でありますので、この共助の仕組み、自治会、自主防災組織、消防団、様々な地域コミュニティー、もしくは最近ではNPOも含めてありますけれども、こうした支援の共助に自らが御参画をいただくことも、ぜひ積極的に御検討いただいて、みんなで災害に強い千葉県づくりを進めていければと思っております。そこを県民の方々にはぜひお考えいただきたいなと思います。

(記者)

ありがとうございます。最後に、また話が変わるのですけれども、京葉線の関係で、先日、ダイヤ改正直前にもお話を伺ってはいたんですけれども、改めて改正されたというところで、県民からも様々な声が上がっている状況かと思います。今の現状をどう見られているかというのと、県としての立場は変わらないとおっしゃっていたと思うのですけれども、改めてJRへの要望の迅速な対応が必要かどうかという認識というのをお伺いできればと思います。

(知事)

やっぱり県民の皆さん方の関心は高いなと実感をしておりまして、改正前、改正後を含めて、実際に利用している方の意見も多数届いておりまして、改正前、改正後と合わせて100件近い意見が届いております。当然ながら全ての方が反対ではなく、反対の方が当然多いわけですけれども、それ以外にも賛成の方も中にはいらっしゃいます。

いずれにしても、我々千葉県とすると、速達性の確保をしっかりと果たしていただくことが千葉県の地域づくりにとっては必要だと考えておりますので、定期的なダイヤ改正を待たずに、できる限り速やかに沿線市町村や住民、経済界が求めている方向でのダイヤ改正が速やかに行われることを私どもは期待をしておりますし、様々な場面を通じてJR東日本には伝えていく考えです。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

部外者で失礼します。「百年後芸術祭」に関連したことについて御質問したいのですけれども、知事って昔、小林武史さんのファンだったり、若いとき、どんな印象をお持ちですか。

(知事)

そうですね、私も世代的にはミスターチルドレンのどんぴしゃの世代でありますので、そういった意味では、小林武史さんがプロデュースされた様々なアーティストは、当然ながら好意を持っておりますし、それをプロデュースされた小林武史さんに対する敬意の念というんですかね、それは当然持っております。

(記者)

その小林さんが千葉県と3年間のプロデュース契約を結ばれて、ap社を通じて結ばれていると思うのですけれども、イベント自体が49日間なのになんで3年間とか、その3年の契約が4,400万円というのが妥当なのかとか、いろいろあるのですが、選考過程で、木更津のほうに牧場とか農場とかを体験できるようなものを小林さんはお持ちのようで、それが委員の方が推す理由だったりするのですけれども、それ以外で積極的な意見はなかったようなのですけれども、なんで小林さんが選ばれたのかというのが不透明なのですけれども、それは御説明願えますでしょうか。

(知事)

まず、恐らく49日間というのは、我々の千葉県の150周年記念事業の中の、さらに一部事業である「内房総アートフェス」のさらに一部期間のものだというふうに思います。実際に我々と小林武史さんの関係というのは、もっと広くて長期にわたるものなので、そこは後で事務方としても話をしてもらえると思っています。

それから、選考過程ですけれども、そうした関係者の方々が集まった会議でも発言がありましたし、また、県議会等でもそうした共通のプロデューサー等の必要性というのは意見として出てきておりますので、そうした中で我々としては選考させていただいたと考えています。

詳細は、事務方のほうからも説明をさらにさせていただきます。

(記者)

詳細は事務方の方からしっかり説明していただける。今のふわっとしたアンサーではなくて、いただけるということでいいんですか。今、ふわっとしすぎて、小林さんが選ばれた理由が全く私は腑に落ちなかったのですけれども、もし補足されて、何かこうこうこうでみたいな。

(知事)

ではどうぞ。

(職員)

文化振興課でございます。

小林武史氏の選考理由ということでございますけれども、国内で芸術祭をプロデュースした実績のある者複数名の中から、本県における活動実績や類似の事業の実績、発信力、創造性、先進性、国際的評価等の観点から選考した結果、小林武史氏にお願いすることとしたものでございます。

(記者)

ふわっとして全く分からないんですけれども、いいです。

知事に伺いたいんですけれども、小林さんの会社、6個ぐらい持っているんですけれども、私、実際、2億6,000万円で契約をしていエンバイロビレッジ社というのを見てきたんですけれども、表札もないし、もともと小林さんって烏龍舎という会社を持っていて、それは私もロッキング・オンとかで読んでいて知っていたんですけれども、そこの会社も事業の2日前だったり、烏龍舎の人も、「えっ、そんな会社があるんですか」みたいな感じだったんです。そこと2億6,000万円もの契約を結んでいるんですけれども、その実績もないような会社と結んだことに関することについて伺いたいんですけれども。

(知事)

まず、2億6,000万円の契約というのは、県と直接そういうふうにやっているということではなくて、この150周年記念事業の中で、それぞれの市町村が共通の統一プロデューサーである小林武史さんの関係で依頼をした、それを全て足し込んだものだと思いますので、それは詳細を説明させていただきたいと思います。

我々とすると、実際に小林氏を中心にプロジェクトメンバーは動いておりますし、我々がお願いしたホームページのデザインであったり、様々な仕様の目的は達成をされているというふうに承知をしています。

あとは事務方からどうぞ。

(職員)

文化振興課でございます。

同社でございますけれども、県の150周年記念事業のうち、県内各地で開催が予定されております百年後芸術祭のメインイベントである「en Live Art Performance」の企画実施を行う法人であり、県の企画意図を理解し、それらを実現するためのネットワークを有するとともに、小林氏の考える芸術祭のイメージを具現化し、我々が発注した事業を実現することができるというふうに考えたものでございます。

あとは知事が話したとおりでございます。

(記者)

小林さんがこういうふうなライブにしたいからというので、多分あんまりチェックができないような感じだと思うんですね、今のお話を聞いていると。この使途は、この金額は適切なんですかとか、そういうチェック機能はどうなっているのかというのが聞けますか。

(知事)

基本的には、それぞれの市等で構成する部分で、しっかりとそれぞれの積算であったり、審査されているというふうに県としても承知をしておりますし、その中で、我々も150周年全体の中で、我々としての立場もほかの市と同じように伝えているつもりでありますので、何か小林武史さんが好きなようにやっているという認識は我々は持っておりません。

(記者)

さっき知事の言葉にもありましたけれども、ホームページが500万ちょっといかないぐらいで随意契約をされています。これに関して、ワンスクロールするとすぐ終わってしまうぐらいのレベルなんですけれども、それが適正価格なのかといったら、私、どうなのと思っちゃったんですけれども、そこに関してはいかがですか。

(知事)

ホームページの制作だけではなくて、ロゴマークであったり、キービジュアルのデザインの制作等も含まれておりますので、これまで千葉県が様々契約してきたその金額等と比べて、何か著しく問題であるというふうに我々は承知はしていないです。

(記者)

小林さんないし小林さんのエンバイロビレッジ社とかap社も含めて、その後契約において不可解なところとか、変だなと思えることが知事はお感じにはなれないという解釈でよろしいですか。

(知事)

そうですね。少なくとも我々自身はそういうふうな認識を現時点には持っていないですね。

(記者)

分かりました。ちなみに、ミスチル以外には誰が好きですか。プロデュースした方で特に。

(知事)

いろいろありますけれども、この場では差し控えたいと思います。

(記者)

小林さんのこの曲が好きとかはありますか。

(知事)

いろいろありますけれども、この場でお答えしなくてもいいかなと思います。

(記者)

あんまりファンではないと。

(知事)

いえ、そんなことはないと思いますが。

(記者)

ありがとうございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • 知事の能登半島被災地訪問について
    防災危機管理部危機管理政策課【電話】043-223-2163

  • 「千葉県観光振興財源検討会議」の設置について
    商工労働部観光企画課【電話】043-223-2415

  • 長生グリーンライン及び銚子連絡道路の開通と千葉県道路協議会について
    県土整備部道路整備課【電話】043-223-3122、県土整備部道路計画課【電話】043-223-3272

  • 千葉ものづくり認定製品の認定について
    商工労働部産業振興課【電話】043-223-2718

  • ちばアクアラインマラソン2024ランナー募集とランナー募集PRイベントについて
    環境生活部生涯スポーツ振興課【電話】043-223-4107

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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