ここから本文です。
更新日:令和5(2023)年6月20日
ページ番号:594224
日時 | 令和5年6月15日(木曜日)10時30分~11時02分 |
---|---|
場所 | 本庁舎5階大会議室 |
動画 |
(知事)
皆様、こんにちは。
はじめに、「千葉県自然環境保育認証団体の募集」について、お話をいたします。
県では、子どもたちが身近で豊かな自然との関わりを通じて、自ら考え、行動し、成長しようとする力を育む環境づくりを応援するため、「千葉県自然環境保育認証制度」を創設いたしました。
日々の保育に、プランターを利用した草花の栽培や畑での野菜の収穫、近くの公園での虫取りや海での磯遊びなど、様々な自然体験活動を取り入れている団体等を認証する県独自の取組です。
認証の対象団体は、県内で活動する幼稚園、保育所、認定こども園をはじめ、認可外保育施設や一定の要件を満たす自主保育団体などであり、認証を受けることにより助成を受けることができます。
認証団体の募集は7月3日から開始となりますが、相談は随時受け付けております。
本県の豊かな自然を活用した体験活動を通じて、子どもの感性や人間性が育まれ、健やかな成長に繋がるよう、自然体験活動に力を入れる保育団体等を積極的に応援していきます。
自然環境保育に興味のある幼稚園や保育所等の皆様には、積極的に制度を活用していただくとともに、自然環境保育の普及に御協力くださるようお願いをいたします。
(知事)
次に、千葉の海・大使の任命についてお話をいたします。
本県は、三方を海に囲まれ、海と深いつながりを有しています。
県では、海に関わる食文化や生活風俗等、それぞれの地域の特色として存在している千葉の海の魅力を発信し、多くの方々にその魅力を感じてもらうための取組を進めているところです。
千葉県の宝である海の魅力を、県内外に広く発信するため、本年4月に千葉の海ブランドデザインを発表したところですが、さらに統一感をもった魅力発信を推進するため、千葉の海・大使を置くことにいたしました。
千葉の海・大使は、東京海洋大学 名誉博士である「さかなクン」にお願いをいたします。
「さかなクン」は、20年以上館山市にお住まいになるなど、本県ともゆかりが深い方であります。
数々のメディアに出演をしているほか、画家としても活躍されていますので、幅広い年代の皆さんが御存じであると思います。
「さかなクン」は、海の環境や資源など、海洋関係の分野に幅広い知識をお持ちです。そこで、本県の海を取り巻く現状や課題等について、県民が学び、考え、行動をするきっかけづくりもお願いして、千葉の海に対する県民の誇りと愛着を醸成していきたいと考えています。
また、「さかなクン」の知名度を活かして千葉の海の魅力を県内外に広く発信してもらいます。
大使の任命式は、来月16日に木更津市内で開催をいたします。
当日は、任命式のほか、「さかなクン」のトークショーなども予定をしております。
詳しい内容は、決まり次第、県ホームページでお知らせをいたします。
本県の海の多様な魅力をブランドデザインや大使を活用して、県内外に広く発信し、多くの方に千葉の海のファンになっていただけるよう努めてまいります。
(知事)
最後に、熱中症予防について、お話をいたします。
熱中症の搬送者数は、昨年、6月から急増いたしました。今年も、本県では、6月14日までに、201名の方が救急搬送されているところです。
梅雨の合間や、梅雨明け後に急に暑くなった日は、特に注意が必要です。
熱中症の予防について、次の三点に気をつけてください。
一つ目は、こまめに水分を補給することです。
暑い日には、知らず知らずにじわじわと汗をかいていますので、こまめに水分を摂ってください。のどが渇く前、あるいは暑い場所に行く前から水分を摂ることが大切です。
二つ目は、暑さを避けることです。
室内では、エアコンや扇風機を上手に使いましょう。暑くなる前に、エアコンの試運転を実施して、不具合がないか確認をしてください。事前にお手入れすることにより、節電にもつながります。
また、外出や屋外で作業をするときは、こまめに休憩し、日傘や帽子を使うことが効果的です。
三つ目は、暑さに慣れることです。
暑さに慣れていないと、体温の調節がうまくできず、熱中症になる危険性が高まります。今のうちから、無理のない範囲で運動を行い、暑さに慣れましょう。
県では、県ホームページ、県民だよりやラジオ等において、注意喚起を行っていきます。
また、今月末から、テレビで活躍する気象予報士のくぼ てんきさんを講師にお招きし、熱中症対策に関する動画配信を行います。ぜひ、ご視聴ください。
熱中症は、一人ひとりが早い段階で注意をすれば、予防することができます。
特に、高齢者や子どもは、熱中症リスクが高いことから、御家族や周りの皆様で、体調の変化に気を配ってあげてください。
私からは以上です。
(記者)
よろしくお願いします。
先週に引き続き恐縮なのですが、今日6月15日は「県民の日」ということで、千葉県誕生150周年、まさに当日であるわけなのですが、この前、日曜日には記念式典が行われました。改めて、記念式典に参加しても、この150周年、知事が期待すること、今後1年間どういう記念事業を展開していきたいかというのを聞かせていただけますでしょうか。
(知事)
先日の式典、オープニングイベントには大変多くの方々にお越しいただき、また皆様方にも報道していただきました。改めて感謝を申し上げたいと思っています。
これから1年間、様々な行事、イベント等が開催されるわけでありますけれども、できる限りこの1年間の単なるイベントではなく、その後にこの150周年を契機に生まれた事業であったりイベントであったり、もしくは官民の連携であったり、そうしたものが次につながっていく、それが千葉県の魅力づくりにつながっていく、そうした機会にしていきたいと思っています。
もう一つは、県内外から多くの方に県内各地に足を運んでいただくきっかけとしてのプロモーションも重要だと思っていますので、しっかりとその辺りも発信をしてまいりたいと考えています。
(記者)
今、いろいろな事業というお話がありましたけれども、先日のトークセッションで、総合プロデューサーの小林武史さんとディレクターの北川フラムさんとのお話の中で、小林さんから一つの構想として、新しい芸術祭、「百年後芸術祭」という構想がありました。これについてどのように受け止められ、感じられたかということと、今後どういうことを期待していきたいというお考えはありますでしょうか。
(知事)
「百年後芸術祭」ということで、千葉県の未来を考える新たな芸術祭と聞いておりますので、どのように未来につなげていくのか、楽しみにしております。
北川フラムさんの方は、これまでも全国各地で地方創生型の芸術祭をやられております。それから、都市型の芸術祭ということで首都圏でも様々行われていますけれども、それとは一味違う、首都圏、東京の隣でありながら、自然に恵まれた千葉ならではのそうした芸術祭として、小林武史さんと北川フラムさんで豊かな企画を練り上げていただけるのではないかというふうに期待をしています。
私どもは、既に内房の地域、市原市、木更津市、君津市、袖ケ浦市、富津市の方で、グループとしてこの「百年後芸術祭」の希望があると聞いておりますし、それに加えて、市川市、佐倉市、栄町、山武市、白子町もこの「百年後芸術祭」に希望があるというふうに伺っておりますので、小林武史さん中心にコーディネートしていただけることを楽しみにしたいと思います。
(記者)
内房の地域など具体的な地名を挙げていただきましたけれども、小林さんはトークセッションの中で10月頃からというようなお話がありました。この後、具体的なスケジュール感であるとか、県としてはこの「百年後芸術祭」にどのように関与していくのかというようなことが決まっていたら、教えてください。
(知事)
これから小林武史さん、そしてまたそれぞれの市町村の方で調整をされて、具体的な中身であったり、時期、展開などが明らかになっていくものと思います。我々は県として、しっかりと市町村、それから小林武史さんたちをサポートさせていただきながら、我々自身もしっかりとこの芸術祭が今後に意味のある試みになるように執り行っていきたいと考えています。
(記者)
ありがとうございます。もう1点、今日の発表にもありました自然保育も含めて、少子化対策全般についてお伺いしていきたいと思うのですが、まず自然保育について、今回このような取り組み団体を支援するということですけれども、改めてこの自然環境保育に取り組む団体を支援する狙いというのを伺えますでしょうか。
(知事)
はい。首都圏の中でも自然豊かな千葉ならではの保育・教育を、やはり我々としては大事にしていきたいということがまず1点であります。そして、今の時代だからこそ、こうした自然体験を通じて主体性であったり創造性を育む、その重要性というのは今まで以上に研究等でも重要性が明らかになってきていますので、保育の量を我々はずっと追いかけてきたわけですけれども、これから保育の質の確保・向上がますます重要になっていく中で、千葉県ならではの取組としてこうした制度をつくり、そしてそれぞれの園を後押しする、そういう考えに至ったわけであります。
(記者)
この自然保育については、今、全国各地で結構広がっているということを聞きます。今、千葉県ならではの、独自のというお話がありましたが、千葉県ならではの自然保育という点でいうと、どういったことになるでしょうか。
(知事)
我々の場合、2つタイプをつくっていまして、より自然保育に特化したような内容を行うところもあれば、本当に東京に近い都市型であったとしても、その中で自然との体験を大事にされるような、そういうところでもしっかりと認証と支援を受けられるような制度設計をしてきておりますので、そういった意味では、それぞれの地域環境に応じた中で取り組むことができる、そういう制度設計をつくらせていただいているのかなと考えています。
(記者)
また、今、保育の質というようなお話がありましたけれども、先日、政府のほうで異次元の少子化対策の具体的な中身となる「こども未来戦略方針」というものが決まりました。この中では児童手当の拡充などいわゆる負担軽減が中心になっております。知事はこれまでも、負担の軽減はもちろんだけれども、教育・保育の質が重要だということも指摘されておりました。その教育を含めた少子化、子育て支援策について、県はこれからどういうふうに取り組んでいくかということはございますでしょうか。
(知事)
国のほうも戦略を策定しながら、これからそれぞれの政策の具体化に入ってくると思います。我々とすると国のそうした政策のスケジュール感、中身などを早期に示していただいた上で、それを受けて県が独自に行うべき保育の質であったり教育の充実、子育て支援、少子化対策について、取り組んでいきたいと思っていますので、しっかりと国の取組は見てまいりたいと思っています。
我々はどちらかというと県民、住民に近い、そうした地方自治体として市町村と連携しながら、より現場のそれぞれの地域事情に応じた少子化対策であったり子育て支援策を取り組んでいきたいと考えています。
(記者)
最後に、千葉の海の大使に「さかなクン」が任命されたということで、今お話にもあったとおり、千葉県だけではなくて全国的に有名で活躍されている方ですけれども、この「さかなクン」に期待することと、そもそも「さかなクン」にどういう印象をお持ちなのかということを伺えますでしょうか。
(知事)
私はこれまでも「さかなクン」の活躍は拝見をさせていただいておりますし、様々な場面で意見交換をさせていただきましたけれども、本当に千葉に対する愛着も大変深い方でありますし、我々千葉の、三方を海に囲まれた魅力を発信する中で、同じ海でも内房や外房でまた違う海であるということ、また、当然ながらすんでいる、取れる魚も違う、そうしたことも我々は発信をしてまいりましたので、そうした学術的な面も含めて多くの方々に分かりやすく、海の魅力、また魚の魅力を発信をされてきている「さかなクン」さんとは、非常に我々としては目指すべき方向性といいますか、それは親和性が高いというふうに思っておりますし、お引き受けいただいたことを我々としても大変うれしく思っています。
(記者)
大使のお仕事というのはいろいろあるとは思うのですけれども、先ほどの自然保育ではないですけれども、そういった意味では教育・保育の質にもつながるところもあるのかなという感じがするのですが、そういう子どもたちの教育への影響といいますか取組、そういうところも期待するところというのはあるのでしょうか。
(知事)
そうですね、大変多くの方々に知名度のある方でありますし、子どもも当然ながら浸透できる方でありますので、やはり海洋、海に関わるそうした普及・啓発活動、教育活動には、我々としても期待をするところであります。
(記者)
ありがとうございました。
(記者)
発表事項の関連で、まず今、直近で質問がございましたけれども、千葉の海の大使任命の関係ですが、今、このタイミングでこうした形で大使というものを設置されて、「さかなクン」を任命されるというのは、状況の変化といいますか、どういった判断に基づくものなのかというのを少しお伺いできますか。
(知事)
はい。これまでも、先ほども申し上げたとおり、海のブランド化であったり海にまつわる様々な魅力を組織横断的に発信をしていく、活用していくということを、私も就任してから職員と意見交換しながら取り組んできたところであります。そういうブランドづくりであったりコンセプトワークであったり、また魅力の発信、それぞれ取り組んでいく中で、よりそうした取組を広く多くの方々に届けていくために、海の大使というものが必要でありますし、また、その中で千葉県にはまさに唯一無二の方がいらっしゃいますので、そうした形で打診をさせていただいたところ、快くお引受けをいただいたという流れであります。
(記者)
こうした趣旨で海の大使を任命されている、いわゆる県レベルの自治体というのは結構あるものなのですか。すみません、ちょっと存じ上げないので。
(職員)
文化振興課でございます。
海の大使というか、おさかな大使という形で任命されている都道府県はほかにもあると伺っております。また、県内では館山市さんなんかが、海の大使という名前ではないのですけれども、別の形での任命をされているというふうに伺っているところでございます。
(記者)
ありがとうございます。
お話が変わりますけれども、国政に関することでの質問になります。今、衆院の解散が取り沙汰されております。まだいろんな指標に基づいて、首相の専権事項とも言われておりますので、どうなるか分かりませんけれども、解散というものが憲法に基づく手続とはいえ、政権基盤の評価であったり確立であったり、やはり時の政局によって判断されているような実態があると思います。今の衆院の任期がまだ折り返しに至っていない状況でのこういった永田町の動きなのですけれども、知事なんかはそもそも、この解散権と言われるものであったり衆院解散の今の動きというのは、どんなふうに御覧になっていますでしょうか。
(知事)
解散であったり、もしくは解散権については、これは国政で御議論されるべきことではありますけれども、私から見ると、結果的に非常に短い頻度で選挙が行われる、また、短い時期に選挙が来ることを想定しながら政権運営をするというのは、大変今の時代、厳しい、難しいことだと思います。やはり今は民主主義として、選挙が短ければ短いほど、回数が多ければ多いほど、どうしても有権者の反応をある程度は考えざるを得ず、中長期的な視点での政策運営というのがなかなか難しい状況になりますので、改めて国政がお決めになる、国政で議論されるべきことですけれども、安定した政治の環境をつくっていくためにどうあるべきかというのは、国民に議論があっても十分いいのではないかと、そういうふうに思います。
(記者)
ありがとうございます。今、直近で議論されている解散にとどまらず、最終的には、憲法といいますか、統治論にも関わってくる話ではあると思うのですけれども、そういったことを含めてやはり議論というものはあってしかるべきだと。
(知事)
そうですね。日本がある種お手本にしているイギリスはもう既に、昨年か、もう少し前か分かりませんけれども、法律がもうできて解散ができないようになっておりますので、そういう意味では、諸外国の大きな流れというのはあります。憲法を変えなくても法律を制定することで、そうした解散権というものについて、ある程度規定はできますので、それを最終的に決定、議論していくのは、主に国政、国会だというふうに私は思いますけれども、様々な議論があってしかるべきではないかと思います。
私は、少なくとも4年という任期を基本的に与えていただいていますので、この4年という中で、自分の中でスケジュール感を持って一つ一つの県民との約束を遂行することができるわけですけれども、これがいつか解散するかもしれない、途中で選挙になるということを考えると、また計画的に進める難しさというのはよく分かりますので、その辺りを議論されるのがよろしいのではないでしょうか。
(記者)
ありがとうございます。また変わりまして国政の絡みですけれども、LGBT理解増進法案が衆院を通りまして、参院で明日でしょうか、可決する見通しと伺っております。この間のこの法案の上程と審議の過程、G7広島サミットをにらんでの上程の日程であったり、その後、比較的慌ただしく修正の審議もなされているような印象もございます。その中では、「ジェンダーアイデンティティ」という文言で、当初の超党派の議案に入っていた「性自認」という言葉に置き換わる形でそういった文言も入ってきております。知事などは、この法案の審議の過程を御覧になっていてどのように受け止められたか、お伺いします。
(知事)
基本的には国会、国政で議論されるべきことですので、なかなかコメントはしづらいと思いますけれども、様々な立場にある方々の人権が尊重されて、生きやすく暮らしやすい環境を整えていくことは重要だと思っています。
ジェンダーアイデンティティのお話がありましたけれども、やはり法律であったり条例というのは、解釈の余地があるようなものはあまり好ましいとは思いませんので、新しい複数の意味合いを持つような片仮名のものが入ってきたのであれば、実際に法律として施行される際には、曖昧な部分がないように、様々な形で政府のほうで規定であったりガイドラインであったり、そういったものを作成される必要があるのではないかなと思います。
(記者)
法案の成立後、自治体であったり県民、市民、国民というものは、この法律をどのように受け止めて、どう対処していくべきとお考えになりますか。
(知事)
その法律、法案の趣旨ですよね。それはしっかり尊重した上で、県政であれば県政の中で取組を進めていく。それは変わらないと思います。「ジェンダーアイデンティティ」という言葉は恐らく使わないと思いますけれども、その辺りも含めてどのような形で運用されるのかは注視をしてまいりたいと思います。
(記者)
ありがとうございます。お話が変わりまして、今度、自民党県連の大会があります。こちらに知事が来賓として招かれていると伺っております。就任されて3年目での自民党さんの県連大会への来賓の出席ということではあるのですが、今回のお声かけについて、どのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(知事)
市長時代も含めて、御招待いただければ公務等のスケジュールが許せば基本的には出席をしてまいりました。今回招待状をいただきましたので、出席をさせていただくということです。
(記者)
前回の会見でも同じ趣旨のお尋ねはあったかもしれませんけれども、県議会最大会派の自民党さんとの関係性というものは、これまでと今後、何か変化というのはありますでしょうか。
(知事)
私のほうでは少なくとも首尾一貫して第一会派でありますし、また、当然ながら県民から負託を受けた方々でありますので、しっかりとした信頼関係の下で、政策的に切磋琢磨をして県民のためにしっかり働いていく、そういうパートナーだというふうに思っております。
(記者)
以上です。ありがとうございました。
(記者)
県内の道路整備などのあり方についてお考えを伺います。先般、新湾岸道路期成同盟会が立ち上がったほか、北千葉道路についても要望されていますし、それから、アクアラインについては、国といわゆる「800円」の値下げが続いています。この関係で、国交省の有識者会議などは、ロードプライシングというものについても導入を提言しています。この点を含めて、知事として県内の道路整備といったものを総合的にどのように進めていくか、そこら辺についてお聞かせください。
(知事)
まず、我々千葉県というのは半島でありますので、この半島性を克服していくためには、首都圏全体から見た千葉県の道路網を適切に整備していくことが大事だと思っています。県民の皆さん方の生活のためにもそうですし、経済を底支えする物流をしっかりと円滑化する。さらには、20年後、30年後も含めた千葉県の経済的な軸がどういうふうに整備をされていくのか。例えば成田空港の機能強化ですとか、千葉港の長期構想であったり、そうしたものをしっかり見極めながら、それに必要な道路インフラ整備を国と連携しながら進めていくことが大変重要だと考えています。
アクアラインについては、まだ国と検討しているところですので、料金変動制については、今私から申し上げられることはありませんけれども、いずれにしても、道路というのは、多くの県民や国民の税金でも整備をされるものでありますので、できる限りそれが千葉県のそれぞれの地域にとって最大の効果を上げられるように、常に研究・検討を続けていきたい、そういう必要があるというふうに、私も知事選の県政ビジョンでそうした考え方を示したところです。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
150年前の初代の千葉県知事、県令だった柴原和について伺います。知事がお好きだという大久保利通とも交流があったという柴原について、熊谷知事がこの人物像であったり政策について、どんな印象、受け止めをされていたのか、教えてください。
(知事)
はい。150周年ということで改めて歴史を振り返る中で、初代の県令、知事でもありました柴原和氏に注目をして、文書館でもミニ企画をさせていただいているところであります。改めて地方民会を先駆的に設置したですとか、子育て支援、当時の中での政策を実施したですとか、様々な取組を行った県令でもありますので、この機会に県民の皆様方に、当時はそういう環境だったのだと、それぞれの県政の中の積み重ねがあって今に至るということを、少し思いをはせていただくきっかけになればなと考えています。
(記者)
ありがとうございます。政府も「こども未来戦略方針」を決定したばかりで、柴原の子育て施策というのは、割とこれまでも注目されてきていますが、子育て施策については、熊谷知事、どうお感じになっていらっしゃいますでしょうか。私個人としては、結構進める上で難しさもあったのかなと感じますけれども、その辺りどうお感じになるかということと、子育て・育児政策で成果を得るため、長続きさせるために、どういうものが必要だというふうに知事としてお考えになるか、併せて教えてください。
(知事)
御質問は、当時の柴原県令の政策と、その継続性みたいなところも含めて御注目されているということでよろしいですよね。
(記者)
はい。その辺、お願いいたします。
(知事)
子育て政策の中で、その当時、その当時の置かれている環境と、それに基づく優先順位の高い政策というのは、常に変わっていくとは思うのですけれども、大事なことは、少し御示唆いただいたとおり、継続をしていくことがやはり大事だと思っていますので、しっかりとした財源であったり、中長期的な見通しの下で、私どもはしっかり子育て政策について考えていかなければならないということと、真に少子化に資する政策、さらには当事者の世代の方々に希望を感じてもらえるような、そうしたメッセージも含めた施策をしっかり構築していく必要があると私どもは考えています。
(記者)
分かりました。どうもありがとうございます。
(記者)
先日、政府が犯罪被害者に関して給付制度の見直しを進めるなど、犯罪被害者への支援の強化の方針を決めました。千葉県でも2021年に犯罪被害者支援に特化した条例を制定して、見舞金など経済的な支援制度も創設しています。ただ、一方で、県の条例制定後に市町村ではあまり制定の動きが進んでいるとは言えなくて、取材をしていると、市町村で独自の支援策を設けることは、居住地において支援の不公平性が出ると考えるとか、県に条例があるから必要ないと答える自治体もある状況です。知事はこのお考えについてどう受け止めているかということと、市町村が特化した条例を持つことの意義やメリット、これについてどうお考えでしょうか。
(知事)
そうですね、我々千葉県としては、犯罪被害者の皆様方の支援というのは重要だと考えていますし、条例も制定しましたし、支援制度も新たに創設をさせていただきました。最終的にはそれぞれの市町村の判断にはなりますけれども、政府のそうした一層の推進に関する方針を踏まえて、それぞれの市町村の皆様方が、条例の制定もそうですし、様々な地域事情に基づいた支援策の拡充、充実などについて、考えるきっかけにしていただければと思っています。我々もしっかり様々な形で相談を受けたり、サポートをさせてもらいたいと思っています。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
先ほどの質問でも触れられていたかと思うのですけれども、アクアラインなどのロードプライシングについて、県として多分まだお話をできる段階にないという立場だと思うのですが、報道されているようなアクアラインでのロードプライシングが導入されるとしたら、そのメリットというのはどういうところにあると知事はお考えになりますでしょうか。
(知事)
ロードプライシングについて、現時点で申し上げられることはないのですけれども、基本的な考え方というのは、まず一つは、アクアラインは、僕らとしては半島性を克服していく非常に大事な道路だと思っています。ですので、できる限り物流であったり、様々なヒト・モノの流れが阻害されないような最適な環境をつくっていくことが大事だと思っています。
それから、当然ながらアクアラインの渋滞によって、木更津市やその周辺の道路環境も悪化につながっているところがありますので、そういった点も含めてやはり改善が必要な状況ではあると思っています。
それから、今は過去最多の交通量になっていまして、渋滞が始まる時間もだんだん早まってきているんですね。そうすると、千葉県に来ようとする例えば観光客やいろいろな方々が、やっぱり千葉に行くのはやめよう、もしくは早く切り上げようということで、滞在人数であったり滞在時間が短くなる傾向を我々は懸念しておりますので、できる限り千葉に多くの方が来ていただいて、かつ、滞在時間が長くなるようにするにはどうしたらいいのかということを私どもは考えて、国とは様々意見交換や検討をしてきているというところです。
(記者)
ありがとうございました。
千葉県自然環境保育認証制度について
→健康福祉部子育て支援課【電話】043-223-2317
千葉の海・大使の任命について
→環境生活部文化振興課【電話】043-223-2408
熱中症予防について
→環境生活部温暖化対策推進課【電話】043-223-4139
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください