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更新日:令和5(2023)年10月20日
ページ番号:616990
発表日:令和5年10月20日
農林水産部千葉県立農業大学校
将来の本県農業を担っていく学生や若い農業従事者が、農業経営に必須な「労働安全」や「食品安全」、「環境保全」等のGAP(農業生産工程管理)の取組を実践することは、SDGsに貢献するなど、大変意義あるものです。
千葉県立農業大学校では、GLOBALG.A.P.認証の取得に向けた取組を、学生と教職員が一体となって進めており、7月に行われた公開審査を受検した結果、9月にブルーベリーで認証を取得しました。
今後も千葉県立農業大学校では、優れた農業の担い手や指導者の育成のために、学生が経営感覚を養っていけるよう、学校全体でGAPに積極的に取り組みます。
認証品目:ブルーベリー
国際規格(ISO)に基づく第三者機関による公開審査:令和5年7月16日
※学生が説明者としてGAPの実践内容を伝えるとともに、審査員から詳細なチェックを受けた。
認証期間:令和5年9月15日から令和6年9月14日
第三者機関による公開審査の様子
GLOBALG.A.P.認証を取得した学生及び教職員
学生が農薬散布や機械利用など全ての作業について、それぞれ使用する道具を具体的にあげながら評価を行い、安全性が担保できる管理手順書を作成した。
特に、食品安全担保に重要な収穫出荷作業では、異物混入や果実汚損リスクを回避するため、収穫カゴの重ね方や作業時の服装なども明確に定め、その運用を行った。
異物混入リスク低減のために照明をLED化するなど、GAPの認証取得に対応可能な出荷調製施設を新設した。
GLOBALG.A.P.の取組を定着していくため、次年度も認証審査を受検予定である。また、出荷調製施設を活用する他の品目でも、GAPの取組を進め、在校生だけでなく、次年度以降の入学生も、GLOBALG.A.P.を学べる環境づくりを行っていく。
GAPはGood Agricultural Practiceの頭文字をとった言葉で、「よい農業の取組」という意味である。一般的には「農業生産工程管理」と呼ばれている。農業生産の各工程の実施、記録、点検及び評価を行うことによる持続的な経営改善活動である。
GLOBALG.A.P.とは、ドイツの民間の非営利組織が運営しているGAP認証制度で、国際規格(ISO)に基づく第三者機関の審査・認証により、生産者が正しくGAPに取り組んでいることを客観的に証明するものである。
開校:昭和54年
所在地:
(本校)東金市家之子 建物・施設7ヘクタール、実習農場等8ヘクタール
(農業研修施設)東金市油井 実習農場等4ヘクタール
(農業機械化研修施設)千葉市緑区 運転技能研修コース4ヘクタール
定員:
(農学科)修行年限2年(定員:各学年80名)
(研究科)修行年限2年(定員:各学年20名)
平成30年度から「農業生産工程管理論」(必修科目・農学科2年2単位30時間)を新設し、GAPについて学ぶカリキュラムを導入した。今年度、GAPの取組を強化するため、新設した出荷調製施設を活用し、実習の授業においてもGAP教育を開始した。
(1)作業工程の確認
(2)食品衛生や作業の安全などの問題に係る評価(リスク評価)
(3)事故リスクなどの危険を回避するための対策の検討
(4)安全な作業手順や、緊急時の対応方法等について手順書に整理・実践
(5)施設内の整理整頓や、農薬等の管理方法の見直し、作業動線の設定など、リスクを低減する取組を継続して実施
竣工日:令和4年12月15日
施設概要:農作物の調査や出荷作業等を行う。照明をLED化するなど、GAPの認証取得に対応可能な施設として新設した。
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