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更新日:令和5(2023)年6月13日

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知事定例記者会見(令和5年6月8日)概要

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日時

令和5年6月8日(木曜日)10時30分~11時06分

場所

本庁舎5階大会議室

動画

令和5年6月8日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. フードバンクへの補助の実施について
  2. ちば夢チャレンジ殊勲賞の授与について(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、千葉ジェッツふなばし)
  3. 「千葉県誕生150周年記念行事オープニングイベント」及び「ちばが旬!販売促進月間」について
  4. 「あなたのLOVE CHIBA教えてキャンペーン」について

フードバンクへの補助の実施について

(知事)

皆様、こんにちは。

はじめに、「フードバンクへの補助」の実施について、お話をいたします。

物価高騰による県民生活への影響が続く中で、生活に困窮する御家庭や福祉施設などへの食料支援を行うフードバンクの役割が一層重要になっております。

実際に、昨日、千葉市内にある「フードバンクちば」を訪問し、活動の様子を私も拝見いたしました。

フードバンクちばには、多くの企業や県民の皆様などから寄付された食品が保管されており、食料を必要とされている方に対し、県内全域に発送されていました。

それらの食品は、家族の人数や世代、アレルギーの有無など、世帯の状況に合わせて発送されており、大変きめ細やかに対応されている様子を伺いました。

県においても、フードバンク活動の拡大を支援するために、「千葉県フードバンク活動 物価高騰対策支援事業補助金」を創設し、本日から受付を開始することといたしました。

この補助金は、フードバンクにおける食料品の受け入れや提供を拡大するための取組みを行った団体に対し、支援をするものです。

具体的には、食料品を保管する倉庫の拡充や食料運搬用の車の購入、作業を行う職員の人件費などを想定しております。

フードバンク活動の拡大を検討されている団体の皆様には、ぜひ、御活用いただきたいと思います。

県では、食料支援を必要としている方に必要な支援が円滑に行き届くよう、フードバンク活動をこれからも支援していきます。

県民の皆様も、御自宅にある食品をフードバンクへ寄付することで、その活動を支援することができます。

ぜひ、この機会にフードバンクの活動について知っていただき、寄付についても積極的に考えてみてください。

ちば夢チャレンジ殊勲賞の授与について(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、千葉ジェッツふなばし)

(知事)

次に、ちば夢チャレンジ殊勲賞の授与について、お話をいたします。

県では、県民のスポーツに対する意識の高揚や地域の活性化を図るために、功績があったプロスポーツ選手及びプロチームを表彰する「千葉県プロスポーツ選手等顕彰」制度を、今年の4月1日に新設をしております。

先月は、ラグビーリーグワンで「クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」が優勝、そして、バスケットボールBリーグでは「千葉ジェッツふなばし」が準優勝と、目覚ましい活躍を見せ、県内が大いに盛り上がりました。

そこで、県として、この新しい顕彰制度に基づき、これらの優れた成績を収めた両チームに対し、「ちば夢チャレンジ殊勲賞」を贈ることにいたしました。

「クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」は、レギュラーシーズン2位の好成績を収めるとともに、プレーオフトーナメントを勝ち抜き、見事リーグ初優勝を果たされました。

また、「千葉ジェッツふなばし」は、天皇杯優勝、東地区の優勝、Bリーグチャンピオンシップ準優勝、リーグにおける連勝記録を更新するなど、好成績を収めたことから、両チームを賞するものであります。

千葉県のプロスポーツチーム及びプロスポーツ選手の皆様が、今後ますます御活躍されることを期待しております。

「千葉県誕生150周年記念行事オープニングイベント」及び「ちばが旬!販売促進月間」について

(知事)

次に、「千葉県誕生150周年記念行事オープニングイベント」と「ちばが旬!販売促進月間」について、お話をいたします。

いよいよ来週15日は千葉県誕生150周年の節目を迎えます。11日には「千葉県誕生150周年記念行事オープニングイベント」を松戸市の「森のホール21」と「21世紀の森と広場」で実施をいたします。

当日は、記念式典のほか、ステージイベントや体験・ワークショップ等、子どもから大人まで楽しんでいただける参加・体験型の企画を予定しております。

「森のホール21」で実施する記念式典については、事前申込を5月19日に締め切ったところ、定員の4倍を超える応募があり、来賓・一般観覧者合わせて約1,900人の方に観覧をいただく予定です。

記念式典に先立って行う、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022」等のオープニングアクトとして出演したバンドによるライブや、式典後のストリートダンスをはじめとした「DANCE Fes.in CHIBA」は、当日先着順でどなたでも御覧いただけます。

また、「21世紀の森と広場」では、アート体験コーナーや県立博物館・美術館のワクワク体験コーナー、松戸市出身のBMXプロライダーである佐々木元選手らによるBMX体験コーナーを設置するほか、ちば○×クイズ大会も実施いたします。

さらに、千葉の魅力発見コーナーとして、県産農林水産物を販売・PRするとともに、花で形どったチーバくんのディスプレイの展示、「黒アヒージョ」の試食会なども実施いたします。ぜひ、御来場の上、千葉の魅力を満喫してください。

また、6月は「ちばが旬!販売促進月間」でもあります。

県では、トウモロコシ、エダマメなどの夏野菜やスイカ、メロンなどの果物の出荷が最盛期となり、カツオやマイワシなども旬を迎えるこの6月に、様々なプロモーションを展開していきますので、御紹介いたします。

まず、消費拡大に向けたプロモーションとして、生産団体や卸売業者などと連携して、県内外100の店舗を超えるスーパーなどで「千葉県フェア」を開催するほか、漁港での朝市などが行われます。

また、6月18日には、イトーヨーカドーアリオ市原店、イオン津田沼店において、「千葉県フェア」のステージイベントも開催されます。私も出席し、生産者など関係者の皆様と一緒に県産農林水産物をPRいたします。

この時期は千葉県の多様な食材が出回りますので、ぜひこの機会に千葉県産の食材を味わっていただきたいと思います。

また6月以降、県内各地で150周年記念事業が実施されます。本県の豊かな自然の恵みである県産農林水産物をはじめ、多くの方に県内各地の魅力を改めて知っていただくとともに、本県が持つポテンシャルを地域の活性化につなげてまいります。

「あなたのLOVE CHIBA教えてキャンペーン」について

(知事)

次に、「あなたのラブちば教えてキャンペーン」について、お知らせをいたします。

千葉県内の魅力ある写真を皆様から募集するラブちばキャンペーンが、今年も6月1日から始まりました。

県内のお気に入りの風景や観光スポット、グルメなどの写真を撮影して、Instagramや公式サイトから投稿していただくと、抽選で毎月20名様に特産品やチーバくんグッズをプレゼントしております。

さらに、観光施設や飲食店など約200施設で、割引やプレゼントなどのお得なサービスが受けられるラブちば優待サービスも実施中です。

公式サイトにある「ラブちば優待証」の画面をスマートフォン等で表示し、施設のスタッフに見せるだけで、どなたでもお得なサービスが受けられます。ぜひ旅のお供に「ラブちば優待証」を御活用ください。

最後に、この時期にお勧めの観光情報を御紹介いたします。

梅雨の時期に美しく咲き、私たちの心を癒してくれる花菖蒲、また、あじさいなどが見頃を迎えています。県内各地で彩り豊かに咲き誇り、初夏の花景色をお楽しみいただけます。

この季節は、夜の森の漆黒の闇に美しく光るホタルの観賞もおすすめであります。

また、旬の味覚といえば「入梅いわし」であります。銚子市、また旭市内の対象店舗では、7月末まで「入梅いわし祭」が開催され、鮮度抜群のイワシ料理を提供しております。一年で最も脂が乗った季節でありますので、おいしい絶品イワシをぜひお召し上がりいただきたいと思います。

この機会に、初夏の千葉の観光を楽しんでいただくようお願いいたします。

私からは以上です。

質疑応答

(記者)

よろしくお願いします。

私からは3点お伺いしたいと思います。まずは、今お話しありました千葉県誕生150周年の記念行事の関係なのですが、いよいよ11日にオープニングイベントが始まります。改めて、どのようなオープニングイベントとして行い150周年をスタートしたいか、ということを伺えますでしょうか。

(知事)

おかげさまで、皆様方にも様々御協力をいただいて、県民の皆様方に今月から150周年が始まるということを周知・啓発することができてまいりました。そういう意味で、県民の皆様方の関心も高まってきていると思います。

これから、いよいよオープニングイベントを皮切りに、県内各地で様々な事業が実施をされます。今回、市町村、民間企業、多くの方々に呼応する形で行事が展開されますので、一連の行事、イベントを、市民の皆様方、県民の皆様方にしっかりとPRをして、一人でも多くの方に参加をしていただくことで150周年を共有して、そして千葉県各地の魅力がさらに高まっていく、そういうきっかけに我々していきたいと考えています。

(記者)

今、県民の方の関心の高まりがあるというようなお話がありましたけれども、さらに参加を呼びかけるといいますか、機運を高めていくために必要なことはどういうことだとお考えでしょうか。

(知事)

そうですね、やはり足を運んでいただくことが一番大事だと思っていますので、行事をしっかり周知・啓発をさせていただいて、多くの皆様方が足を運んでいただけるように、市町村や民間企業の皆様と共に取り組んでいきたいと考えています。

(記者)

続いて、新型コロナの関係でお伺いしたいのですけれども、新型コロナが5類に移行してから、今日でちょうど1か月ということになりました。

まず、この会場もそうですし、町なかを見ていても、マスクを外している方も増えてきたかなという印象もありますけれども、5類に移行したことによる県民生活の影響を、今どういうふうに御覧になっているか、教えていただけますか。

(知事)

様々な行事が、例えば復活をしたり、以前の規模に近い形で開催されるなど、少しずつ社会の正常化が進んでいるというふうに実感をしております。

感染対策は引き続き重要な場面では続けていく必要がありますけれども、私たちの社会がこれまで大事にしてきた人とのつながりであったり、もしくは地域の活性化であったり、イベントの開催などが通常どおり行われていく、そうした社会を今後もしっかりと築いていきたいと思います。

(記者)

一方で、昨日も公表がありましたけれども、定点報告による週報です。これを見ると、昨日の公表分が6.66人、1定点当たりです。前の週に比べると1.45ぐらい上がっているのか、感染が増加傾向にうかがえますけれども、現在の感染状況についてどう御覧になっているか、伺えますか。

(知事)

今のところ、まだ低い水準ではありますけれども、緩やかに増加傾向は続いていると考えています。我々としては、まず1つは、高齢者をはじめとする必要な方がワクチン接種がしっかりとできるように、市町村と一緒に取り組んでいく。重症化をしっかり予防していくということのスタンスを貫いていきたいと思っています。

あとは、県民の皆様方に必要に応じて周知等行って、そして医療へのアクセスがしっかりと確保されるように、医療関係者の皆様方と連携をしてまいりたいと思っています。

(記者)

最後になります。今度は通学路の安全対策についてお伺いしたいのですけれども、6日、今週の月曜日、おととし行った点検の進捗状況の公表がありました。県内では、千葉市を含めておよそ95%対策が完了したということですけれども、一方で、残りの5%については、なかなか用地の買収というような点に時間がかかっているということがあるようです。

まず、この進捗状況について、どう御覧になっているかというのを教えていただけますでしょうか。

(知事)

事故を受けての緊急一斉点検に基づいて、かなり県も市町村も関係機関も、この間、対策の徹底に取り組んできて、この期間の中で進捗率が95%を超えてきているというのは、これはもう本当に、今までの中ではかなり早いペースで対策が進んできていると考えています。これは改めて、こうした事故を繰り返してはならないという強い思いを多くの皆様方が共有した上で、着実に予算と人的リソースを投入してきた成果だろうと思っています。

一方で、お話しいただいたとおり、少しまだまだ時間がかかる箇所があるのは事実でありますので、引き続き、そうした抜本的な対策がなされるように関係者と共に取り組んでいくということと、その間も、それ以外の政策で、できる限り危険を軽減していくような取組を行っていきたい、行っていく必要があると、そういうふうに思います。

(記者)

この点に関連して、今も少しお話がありましたけれども、そもそも、この点検のきっかけというのが、八街市で起きた児童5人が死傷した痛ましい事故があったわけですけれども、あの事故から6月28日でちょうど2年ということになります。事故から2年というところの受け止めと、重複するかもしれませんけれども、引き続き、通学路の安全対策にどういうふうに取り組んでいくかということを伺えますでしょうか。

(知事)

やはり、あの事故というのは、今でも私ども絶対に繰り返してはならないと思っておりますし、保護者の方々のお気持ちを察すると余りあるものがあります。我々としては、この繰り返してはならないという気持ちの下で、一斉点検、そしてまた通学路の安全対策に、本当に県を挙げて一致団結して取り組んでまいりました。

また、飲酒運転の根絶に向けて条例も制定してまいりましたし、事業者であったり、飲食店の皆様方にも様々な形で協力をいただいて、県民総ぐるみで、今、飲酒運転の根絶に向けて取り組んでおりますので、改めて、この2年という中で心新たにして、関係者と共に根絶に向けて取組を進めてまいりたいと考えています。

(記者)

その点なのですが、ただ、やはり県内の飲酒運転がなかなか減らない、むしろ増えているような数字もあるようですけれども、この点についてどのような対策を進めていくお考えでしょうか。

(知事)

これは当事者はもとより、周りの人たちも含めて、やはり飲酒運転をさせない、許さないという機運の醸成が必要だと思っています。今回、この6月28日で飲酒運転の根絶に関する条例の改正が適用になりますので、そういったところで飲酒運転に関して、やはり飲食店の皆様方にもさらに御協力をしていただくことが必要であります。こうした勤務先の事業者、酒類を提供した飲食店への通知、それから通知を受けた飲食店等に、この飲酒運転防止措置の実施義務が課されることになりますので、改めて飲酒運転の根絶に向けて、こうした飲食店や様々な方々のさらなる協力を私どもは求めていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。私からは以上です。

(記者)

弊社から、発表事項を含めて3点ほどお伺いしたいと思います。

まず、先ほどもお話がありましたけれども、150周年のオープニングイベントの関係で、当日、小林武史さん、北川フラムさん、知事のトークセッションも予定されているということで、弊社も一つの目玉として注目しているのですけれども、当日はどんなお話になりそうでしょうか。

(知事)

小林武史さん、それから北川フラムさんから見た千葉県の魅力、特徴、そしてまた、これから県内でそれぞれ実施をされていく市町村の事業も含めた取組に対するお考えであったり、まさにどういうことを仕掛けられようとしていくのかということについて、いろいろ対談で出てくるのではないかなと思っています。

(記者)

取材をしていると、あるいは県庁にいますと、なかなか盛り上がりというのが推し量れない、分からないところがありますけれども、いかがでしょう、150周年に向けて、先ほども千葉テレビさんの機運の醸成という話もありましたけれども、盛り上がりのほうはどんなふうに御覧になっていますか。

(知事)

まず、大前提として150周年という節目であるということに関しては、皆様方の御協力もあって、少しずつ認知が広がっていると思っています。これが、盛り上がりに変えていくのは、まさにこれからの、一つ一つの事業になりますので、一つ一つの事業の完成度を上げていくということと、一人でも多くの方に足を運んでいただくことが、そうした機運の醸成にはつながってくると思っています。

いずれにしても、この間、例えばローソンさんであったり、様々なところが、150周年に絡んでいろいろ独自の取組をしていただいておりますので、こうした取組も、今後、まだまだ発表が予定されているものがありますので、そうしたものを一つでも企業や多くの方々に御協力をいただいて、機運の醸成、盛り上がりにつなげていきたいと思いますし、つなげていけると思っています。

(記者)

ありがとうございます。発表事項以外のお尋ねになりますけれども、まず一つ、児童手当に関するお話です。先般、政府が異次元の少子化対策の一環で、児童手当の完全な所得制限の撤廃という方針を打ち出しました。これをめぐって、財源をめぐる異論ですとか、そもそもこういった施策において所得制限の撤廃するというものが、自治体レベルも含めて近年広がりつつあると思うのですけれども、撤廃するときの基本的な考え方というものはどうあるべきなのか、その辺の知事のお考えをお伺いできるでしょうか。

(記者)

子育ては、当然ながら、ひとしく全ての方が実施をされておりますので、そういった意味では、より多くの子育て世帯に対して支援を届けるというのは意味があるだろうと思っています。ただ、基本、財源との兼ね合いであることは、これは間違いないわけでありまして、この財源と、それから、その財源を確保することによるマイナスの効果というのもありますので、限られた財源の中で、財源を確保することによるマイナスの効果、そしてまた、その事業のもともとの目的を照らし合わせたときに、結果的に優先順位の中で判断されるべきものだろうと思っています。

大事なことは、少子化対策なのか、子育て世帯の支援なのか、この辺りはしっかりと切り分けて判断をしていく必要があると思っています。

(記者)

ありがとうございます。話が変わりまして、名古屋市で名古屋城を木造で再建するという動きがございまして、先般、平場でいろんな討論がなされて、その中では差別発言も出たり、議論になっております。

お尋ねしたいのは、公共スペースにおけるバリアフリーのあり方というものはどう進めるべきなのか。そもそもバリアフリーをすることの意義、改めてなかなか考える機会もございませんけれども、こういう一つケーススタディも出ていますので、その辺、知事のお考えをお聞かせいただけますでしょうか。

(知事)

名古屋城の話は、私も指定都市の仲間でありましたので、当時からずっと興味深く議論を拝見しております。確かに城というもの、天守閣という部分にこだわったときに、どうしても、「エレベーターを設置することは」という議論があるのは承知をしています。しかしながら、公共建築物、税でつくるものでありますので、基本的にはバリアフリーが求められるというふうに思っています。

私からすれば、木造で天守閣をエレベーターを排除してつくったところで、その天守閣に至るところにはアスファルトが敷かれているわけですよ。その時点で当時のお城の様子を100%再現できていないことを考えれば、アスファルトを敷いて車が走っているようなところで、天守閣だけ木造でエレベーターを排除してつくって、バリアフリーをやめて、あまり意味があるのかなというふうに、一人の城好きとしては感じますけどね。そこは冷静になってほしいなと思います。

(記者)

ありがとうございます。なかなかコメントをいただきづらいかもしれませんけれども、平場での討論の席上、差別発言が出て、それについてその場を仕切られている行政当局の対応について、差別発言は制止すべきだったのではないか、そういった意見も出ております。また、弊社もそういった論を展開しておるのですけれども、この辺は知事はいかがお考えになりますでしょうか。

(知事)

そのときの発言全てを知っているわけではないので、一般論にはもちろんなりますけれども、一般論としては、そういう言論の場において差別的な発言というのは許されるものではありませんので、落ち着いた議論が行われるように、コーディネートする行政、職員側としては、意を用いる必要があるだろうと、そういうふうに思います。

(記者)

ありがとうございます。以上です。

(記者)

県内の農林水産物について伺います。今日もPRについて公表がありましたけれども、豊かな農林水産で知られる千葉県として、どのような戦略性を持って、例えば農家の所得を上げたり、試みを進めていくのか。これについては、海外への販路開拓の必要性や意義、そうしたものを併せてお考えをお聞かせください。

(知事)

まず我々が一番大事なのは、1つは、農家の方々の所得を向上させる、稼げる農業を確立するということだと思います。それから、我々の産業の1つとして全体の農業産出額というのを向上させていくということ。3つ目は、そうはいっても、いざ何があるか分かりませんので、食料安全保障の観点をもって、できる限り、田んぼも含めてそうしたものが耕作放棄地にならないように意識をしていく。これはどれも必要になるわけですけれども、国内のマーケットは当然ながら縮小していくわけでありますので、できる限り海外に販路の開拓をしていくというのは、時間がかかる取組ではありますけれども、着実に行っていく必要があると思っています。

今、我々千葉県としては、予算でもそうでありますけれども、その中で特に重点的に力を入れていくべく品目を選定して、そこに対する生産であったり、関連施設であったり、そうした部分について支援を重点的に行うことにしておりますので、海外の販路もしっかり見据えながら、千葉県として力を入れていくべき作物、業種、分野をしっかり力を入れていきたいなと思っています。

(記者)

フードバンクの件ですけれども、実際に視察されて、こういったところが課題と感じられた点など、団体から寄せられた意見などがもしあれば教えてください。

(知事)

そうですね、1つは、行政との連携の部分ですね。これは支援を必要とする人の情報を共有するという意味での連携もそうですし、もしくはフードバンクへの支援を企業や団体等、それから行政も含めて支援をするという意味での連携、この両方において、まだまだその部分において課題があるということをお話をいただきました。

それから、当然ボランティアベースでやっていただいておりますので、事業が拡大すればするほど、人件費の部分と、それから場所の確保の部分で、やはり課題があるという部分。それから、特に人口が比較的少ない、なかなかフードバンク事業としても効率性を高めることが難しい地域も千葉県内にはありますので、そうしたところで事業を展開することの難しさ、などなどいただきました。

僕ら行政からすれば、当然ながら緊急支援をする人たちの最終的には自立支援も重要になっていきますので、支援をする方、社協であったり市町村行政との連携による自立支援をどう後押しできるかということも、これは我々側のある種の課題かなというふうに感じています。

それらを踏まえて、我々、今回補助事業をつくる過程の中で、かなりフードバンクの皆様方とは意見交換をさせていただいておりますので、その実態把握に基づいて、どのような支援を今後していくのがベストかということについて研究した上で、さらなる支援を検討していきたいと思います。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

2点お伺いします。まず、1点目が防災対策ですけれども、先日、東京都が江東区の5区で、高速道路を使って垂直避難をするという方針が報道されました。今、千葉県内でも水害のおそれがある地域がありまして、高齢者の方などは垂直避難というのを注目されていますけれども、高速道路を使っての避難というのは実際に今検討されているのか、お考えを教えてください。

(知事)

今、所管がいないのかな。今は申し上げられませんけれども、我々からすると、どちらかというと、まさに東京都は江戸川等の水害があったときに、江東区も含めて東京23区の方々が千葉側に避難されてきたときの広域避難対応というのも大きなテーマになっております。これまでも東京都と千葉県を含めて、関係する自治体で広域の対応について様々な検討とか協議をされてきておりますけれども、東京都さんのそういう取組を我々も注視させていただいて、できる限り災害が起きたときに混乱がないようにしっかり対応していきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。もう1点になりますけれども、先日、県内産の牛乳のPRというのが報じられました。そのときに出たお話で、県内の酪農家が年間で7~8%減っていて、昨年度はコロナ等の影響もあって10%を超える人が廃業されたと、相当右肩下がりで少なくなっていると思いますけれども、この現状についてどう思っているのか、どう対策するのか教えてください。

(知事)

まず、2つに分けて考える必要があると思っていて、1つは、当然ながら大きな流れとしては、大規模化の方向にあるわけでありますので、酪農家の方々の数そのものは、仮にうまくいっていたとしても、一定程度は減少して、かつ規模の拡大というのが伴っていく。これは目指す方向性です。一方で、飼料の高騰ですとか物価の高騰等で、そういう流れ以上に酪農家の方々が廃業せざるを得ない状況を我々としては食い止めていかなければならないと思っていますので、そういう意味では、僕らとしては短期的な支援を国と連携しながら行っているわけでありますけれども、最終的には政府のほうで、生産性の向上と、中長期的にも酪農が続けていけるような環境整備を、我々としては求めていきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

出生率の関係でお伺いしたいのですが、厚生労働省が発表した2022年の人口動態統計では、県内の合計特殊出生率が1.18で過去最低を記録しました。千葉県では本年度から健康福祉部内に次長級の「こども家庭対策監」を置くなど、少子化対策に取り組まれているかと思うのですが、この出生率の現状から脱却するためにどのような取組を推進していけばいいか、お考えをお伺いしたいです。

(知事)

御質問いただいたとおり、これまで最低だった平成15年の数値を下回って過去最低と、我々千葉県の出生率はなってきています。このコロナ禍の中での婚姻数の減少の状況も見ると、さらなる減少も覚悟していかなければならない、非常に厳しい状況にあると思っています。

お話しいただいたとおり、我々も今年度から対策監も設置しておりますし、また、市町村と一緒に構成する千葉県少子化対策協議会も新たに設置しておりますので、今まで以上に効果的な少子化対策についてしっかり検討した上で、我々県でできる取組を一つずつ積み重ねていきたいと思っています。

最終的には、そうは言いながら、これは今、国全体の課題になってきておりますので、国としても少子化対策にさらに本格的に取組をしていただく、さらには早期に具現化していただくことを、我々としても求めていきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。話題変わって、自民党の県連と県議会の人事について、少し受け止めをお伺いしたいのですが、2日の役員会と議員総会で阿部紘一県議が新しい幹事長に内定して、宇野裕県議が県議団の会長に就任しました。この役員の交代を受けて、改めて県議会最大会派の自民党とどういった形で向き合っていかれるのか、お考えを。

(知事)

人事については、自民党の会派の皆様方の中でお考えになることですから、私がコメントすることではありませんけれども、第一会派でありますし、これからもしっかりと意見交換や連携をして、共に切磋琢磨して県民のために政策を進めていきたいと考えています。

阿部県議はもともと、私も千葉市の稲毛区選出の市議会議員だった頃からのお付き合いでございますので、そういった意味では長くお付き合いをさせていただいた方でありますし、宇野県議についても、大学の先輩であるという関係で、以前から市長時代から交流をさせていただいておりますので、しっかりと意見交換を密にしてまいりたいと考えています。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

先週の金曜日に柏市のほうで、議員のハラスメントを防止する条例が制定されましたが、通常こういうものは理念条例のようなふわっとしたものになりがちなのですが、柏のほうはなかなか踏み込んだ内容だったと思います。その点で、まず、知事の評価をお聞きしたいのと、議会と行政というのはもともとは平等の立場でありますけれども、このパワーバランスが崩れているということになっていると思います。どうしてこういったパワーバランスの崩壊が起きているかということと、また、改めて議会と行政の関係はこの後どうあるべきかということをお聞かせ願いたいです。お願いします。

(知事)

はい。柏市議会が制定された条例というのは、大変私は画期的だと思っています。市議会側からああいう形で自らを戒めるような条例を制定されたというのは、本当にすごいことでありますし、これは全国的に注目され、また評価をされるべきものだと思っています。

どうしても執行部側、行政職員側からすれば、やはり議会に認めていただかなければ当然ながら様々な施策は進めることができないということ。それから、議員は有権者に選ばれた方でありますので、そういった意味では行政職員、公務員からすれば、当然ながら有権者に選ばれた公職に対して、最大限その要望をかなえようとすることそのものは自然なことであるわけですけれども、どうしてもその関係性の中から、時にはハラスメント的な行為に至ってしまう、その背景は十分にあると思っています。

そういう意味で、柏市議会の条例も一つの参考になるでしょうし、そういったものがなくても、それぞれの会派内の先輩後輩の中で指摘されたり、注意がなされたり、様々な形があろうかと思っています。お互い県民のため、住民のために取り組んでいく、二元代表制の重要なパートナーでありますので、我々もお互いしっかりとリスペクトして、県民の皆様方にしっかり胸を張って説明できるような仕事をしていきたいなと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。

クボタスピアーズと千葉ジェッツに「ちば夢チャレンジ殊勲賞」を贈られるということで、この「ちば夢チャレンジ殊勲賞」というのはどういった位置づけかというところと、あと、千葉ジェッツとクボタスピアーズは、県民だったり県にとってどういう存在かというのを伺えますでしょうか。

(知事)

では、まず基準的な部分は所管から話をしてもらっていいですか。

(職員)

生涯スポーツ振興課でございます。

この制度についてでございますが、県民のスポーツに対する意識の高揚または地域の活性化に功績のあったプロスポーツ選手等を表彰するものでして、極めて優秀な成績に対する「ちば夢チャレンジ大賞」、特に優秀な成績に対する「ちば夢チャレンジ殊勲賞」、県行政への協力に対する「ちば夢チャレンジ功労賞」の3つの類型がございます。

表彰の対象といたしましては、県内を拠点に活動するプロスポーツチーム、それから、そのチームに所属する本県出身・在住の選手、それから、本県出身・在住の個人競技のプロスポーツ選手を対象としております。

顕彰の対象及び授与基準などにつきましては、顕彰規則等に基づきまして、庁内で検討した上で運用しております。以上でございます。

(知事)

基準がそういうことでありまして、その中で今回の2チームに関しては、今シーズ上げられた成果から殊勲賞にふさわしいと判断しております。

この2チームは、当然ながらそのシーズンでの戦いぶりも、我々県民に勇気も感動も与えていただいたわけでありますけれども、普段から地域密着を掲げられて、そうした地域でのスポーツを広げていく、裾野を広げるための様々な取組や協力もしていただいておりますので、そうした点においても私たち千葉県にとっては、誇るべき2チームだと思っています。

(記者)

ありがとうございます。以上です。

内容についてのお問い合わせ先

  • フードバンクへの補助の実施について
    →健康福祉部健康福祉指導【電話】043-223-2309

  • ちば夢チャレンジ殊勲賞の授与について
    →環境生活部生涯スポーツ振興課【電話】043-223-4105

  • 「千葉県誕生150周年記念行事オープニングイベント」及び「ちばが旬!販売促進月間」について
    →環境生活部文化振興課【電話】043-223-3945 農林水産部流通販売課【電話】043-223-3085

  • 「あなたのLOVE CHIBA教えてキャンペーン」について
    →商工労働部観光誘致促進課【電話】043-223-2412

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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