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更新日:令和5(2023)年4月12日

ページ番号:580437

知事定例記者会見(令和5年4月6日)概要

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日時

令和5年4月6日(木曜日)10時30分~11時3分

場所

本庁舎5階大会議室

動画

令和5年4月6日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 新年度を迎えて~知事からのメッセージ~
  2. 成田空港及び周辺地域の取組について
  3. 千葉の海ブランドデザインの作成について

新年度を迎えて ~知事からのメッセージ~

(知事)

皆様、こんにちは。

新年度1回目の定例記者会見ということで、改めてこの新年度、職員の皆さんと力を合わせて県民の皆さんのために働いていきたいというふうに思っています。

特に今年は皆様方も御承知のとおり、5月8日に5類への移行が予定されております。本格的にウイズコロナ、アフターコロナに入っていくことになります。千葉県の経済であったり、また子育てや教育であったり、様々な分野において将来の希望を感じられるような新年度の取組を行っていきたいと思っています。

一方で、これからも感染の拡大を含めた、そうした感染の波が何回か起きてくることは十分に考えられますので、5類移行後も改めて医療機関や様々な関係者と協力しながら、感染拡大への備えを着実に進めていきたいと考えております。

また、今年度は150周年を千葉県が迎えることになります。関係者、また市町村、民間との連携をしっかり深めて、意義ある150周年の節目の年になるように取り組んでいきたいと思います。

成田空港及び周辺地域の取組について

それでは、成田空港及び周辺地域の取組について、お話をいたします。

成田空港では、令和10年度末の滑走路新設をはじめ、更なる機能強化が進められているところです。

先月には、空港会社から「新しい成田空港構想」の中間とりまとめが公表されました。

今回の中間とりまとめでは、旅客ターミナルや新貨物地区の位置が示されるなど、成田空港の将来の姿が描かれた点について、前向きに受け止めております。

県では、更なる機能強化に合わせた産業振興を進める中で、成田空港周辺地域の土地利用規制緩和の実現に向けて取り組んでまいりました。

このたび、地域未来投資促進法に基づく「成田新産業特別促進区域」基本計画が国の同意を受けたところです。

また、この計画に合わせて、物流施設などの整備に関し、例外的に農地を含む土地を事業用地として選定することを可能とする取扱が、農林水産省から全国で初めて示されるという、大きな一歩を勝ち取りました。

さらに、世界各国で物流施設を展開しているグッドマングループから、新たに多古町において、最先端の国際航空物流拠点を開発することが表明されたところであり、この実現に向けて、多古町、空港会社を含めた四者で連携・協力して進めてまいります。

今後も更なる発展が見込まれる成田空港を最大限に生かして、物流拠点をはじめ国際的な産業拠点の形成を図ることは日本の国際競争力の強化にも資するものであり、この動きを千葉県全体の成長・発展につなげてまいります。

千葉の海ブランドデザインの作成について

最後に、千葉の海ブランドデザインの作成と、シンボルカラーの選定についてお話をいたします。

本県は三方を海に囲まれ、海と深いつながりを有しております。

県では、海に関わる食文化や生活風俗など、それぞれの地域の特色として存在している千葉の海の魅力を発信し、多くの方々にその魅力を感じてもらうための取組を進めているところです。

このたび、本県の宝である海の魅力を県内外に広く発信してブランド化を図り、県民の誇りと愛着につなげるため、千葉の海をPRするブランドデザインとシンボルカラーを決定いたしましたので、皆さんに紹介いたします。

シンボルマークは、海からの恵みを象徴する「魚」と、海と人をつなぐ「波」をモチーフとして、千葉県の形をデザインいたしました。

また、ロゴタイプは、千葉の海の多様な魅力を表現し、「千の波を有する県」という意味を込めて、「千波県(ちばけん)」といたしました。

そして、パッケージデザインは、漁師が大漁を祝うときに着る晴れ着である「万祝」に描かれる、鶴、亀、千鳥、浦島太郎などの絵柄を使い、現在風にアレンジしたものを作成いたしました。

なお、シンボルカラーは、千葉の海を象徴する色として、「万祝の藍」、「内房の青」、「外房の碧」、「千葉の空色」、この4つを選定し、ロゴマークやパッケージデザインに使用しています。

ブランドデザインは事前の申込みを行った上で、どなたでも使用することができます。本日から申込みを受け付けますので、使用を希望する場合には、千葉県ホームページを御覧ください。

多くの皆様のお申し込みをお待ちしております。

今後、千葉の海ブランドデザインとして末永く愛されるよう、様々な取組に活用して広く周知を図っていきます。

また、海にまつわる歴史や世界観などを含め、多くの方に「海洋立県・ちば」を感じていただき、千葉の海の文化に触れてもらえるよう取り組んでまいります。

私からは以上です。

質疑応答

(記者)

まず、知事は、昨日の5日で就任から丸2年を迎えられまして、任期折り返しを迎えて後半に入ったわけですけれども、この前半2年間をどのように振り返っていて、また同時に、次の2年間をどのようにし続けていきたいかというのを教えてください。

(知事)

ありがとうございます。やはりコロナの対応というものが、業務量的にも、それから精神的にも非常に大きなウエイトを占めましたけれども、一方で、私自身が選挙で県民の皆様方にお示しした県政ビジョンを実現するために、職員の皆さん方と本当に意見交換を重ねて、総合計画や、また様々な予算の事業に落とし込むことができたと思っています。この2年間、非常に職員に頑張っていただきましたし、また、議会であったり、県民の理解があってこそだと思っていますので、非常に有意義な2年間を過ごさせていただいたと思っています。

ここから後半の2年間というのは、それを具体的な成果にも一つ一つつなげていったり、また方向性をしっかり見定めて、千葉県の将来に希望を感じていただけるような、そうした方向をしっかり示していきたいと考えています。

(記者)

今、将来に希望を感じられるようなものを示していきたいとおっしゃいましたけれども、今後2年間で特に力を入れたいこととして、こういうものというのはありますか。

(知事)

それぞれ総合計画の中で示しているとおりだと思います。経済の分野についても、一歩ずつもう動きがスタートしてきておりますし、それから教育や子育てに関しても千葉県独自の政策がスタートしてきておりますので、それらの成果であったり、もしくは今後の発展というのは、十分に期待できると思っています。

あとは、やはりそれぞれの地域に住んでいる方々が、それぞれの地域の特色に基づいた活性化がしっかり行われているかということだと思っていますので、この辺りは、地域づくり課もつくって、我々、それぞれの地域の分析であったり、またそれぞれの取組の方向性を示しつつありますので、しっかりと花開かせていきたいなと思います。

(記者)

次に、県議選との関係なのですけれども、今、9日の投開票に向けて選挙戦が展開されていますけれども、一方で、15選挙区、定数だと25人が無投票だったという形もあります。選挙区でいうと3分の1以上が無投票だったということになるわけですけれども、この件についてはどのように受け止めていますか。

(知事)

有権者に選択肢が十分に示されなかったわけでありますので、やはり無投票というのは、無投票で当選された方も含めて、何となくもやもやとしたものはお持ちなのではないかなと思っております。

そのためには、やはり立候補者が増えていかなければいけないと思っていますので、立候補者が増えるための様々な取組を、それぞれの関係者が全力で取り組んでいく。それが重要だろうと思います。

(記者)

これは、以前も定例会見で伺ったことがあると思うのですけれども、改めて、立候補者が増えるための取組として効果的なことというのは、何か知事としてのお考えはありますか。

(知事)

いろいろあると思いますが、まず一つは、立候補のハードルを少しでも引き下げていくということだと思います。

まず一つは、日本の公選法における供託金、これはどうしても諸外国に比べて極めて高い状態になっていますので、公選法の公費の負担の部分と相まって、どうしていくのかという議論が必要だと思います。

それから、あとは、会社で勤めている方々が立候補するときに、会社を辞めなければいけないケースというのが多いわけですけれども、在籍のままで立候補であったり議員活動ができて、議員を辞めて、またその経験をそれぞれの企業に持ち帰るような、そうした制度の議論というのももっともっとあって、いわゆる議員立候補休職制度と言うのですか、そういうものもあってしかるべきではないかなと思っています。

あとは、在職のまま議員活動が継続できる。これは、全ての議会というわけにはいかないとは思いますけれども、休日であったり、夜間であったり、オンラインであったり、そうした開催方法の工夫によって、仕事との両立ができるような工夫も含めて、様々議論があってしかるべきではないかなと思います。

(記者)

次に、国会の話になるのですけれども、千葉県選出の小西洋之参院議員が、例の衆院憲法審査会に関して、「サル」とか「蛮族」といった発言をされて、波紋を広げているわけですけれども、この発言について、知事としてはどのように受け止められていますか。

(知事)

私も、前後の関係も含めて詳しく知っているわけではないので、コメントをしづらいところはあるのですけれども、これはもう、私自身の自戒も含めて、我々の発言というのには、ある種、いつも気をつけていく必要があるのだろうと思っています。お互い信頼関係が大事だと思いますので。

(記者)

知事だった場合、御自身として「サル」とか「蛮族」というような発言や書き込みなどをするということは考えられるでしょうか。

(知事)

ちょっと、どうですかね。仮定の話はなかなかお答えしづらいですけれども、基本的には、節度のある発言が私たちには求められるのかなと。そういうふうには思います。

 

(記者)

この発言に関する報道をめぐって、小西議員は、弊紙を含む一部報道機関に対して、名誉毀損による法的措置を示唆したり、取材拒否を表明したりしているわけですけれども、報道への圧力ととれるような小西議員の言動については、知事はどのように受け止めていますか。

(知事)

報道に対して、いわゆる見解の違い等で反論するというのは、それは当然だとは思いますけれども、基本的には、我々は選ばれた側として、国民の知る権利に応えていかなければいけないと思っていますので、そういう意味では、報道機関とは、もちろん緊張関係にはなければいけないとは思いますけれども、信頼関係は必要ではないかなと。これは一般論ですけれども、思います。

(記者)

小西議員と言えば、放送法をめぐって国会で政府側を追及している立場だったわけですけれども、その追及していたことと、今回の言動との整合性についてはどういうふうに思われますか。

(知事)

どうなんですかね。いずれにしても、これは一般論になりますけれども、我々、政治家が報道機関に対する報道機関の先には国民があるという、そういう意識の下で、節度ある振る舞い、関わりが、我々民主主義の中における政治家としては求められるのではないかなと私自身は自覚をしております。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

まず、ブランドデザインですけれども、これは、魚が反り返っていて、そこに鳥居ですか、千葉県の「千」という字がこうなっているということでしょうか。

(知事)

これは、そういう意味では、見る人が見て、思い描くものを思い描いていただくのがいいのではないかなと思っております。僕らも、行政の立場でありますので、宗教的なものに対する言及はできませんので、見ていただくと、千葉の「千」にも見えるということですね。魚と、千と、波。受け止める人は、また違うものが見えるかもしれません。

(記者)

ありがとうございます。続いて、JR久留里線の今後の在り方の議論についてなのですけれども、君津市の石井市長は、協議の場につく方向でいろいろと調整しているとおっしゃられていました。現時点での県の御対応と知事のお考えを教えてください。

(知事)

JRさんからの申し入れを受けて、君津市との間では、JRを交えた三者での話し合いの場を設置する方向で、事務レベルで話を進めております。

君津市さんもおっしゃっていますけれども、地元住民の皆様方の理解を得ながら、交通体系の在り方などについてしっかり考えていくことが大事だと思っておりますので、三者で連携をして丁寧に取り組んでいきます。

(記者)

ありがとうございます。続いて、産経さんと重なるのですが、統一地方選の前半戦について、県議は県民にとって身近な課題に対応する政治家がいますけれども、国政選挙への投票率を見まして、現状をどう見ているのかということと、改めて県民への呼びかけをお願いいたします。

(知事)

おっしゃっていただいたとおり、やはり県議の皆様方が扱うテーマというのは、より国政に比べて私たちの生活に身近な分野、テーマになりますので、御自身の地域、自分の生活のことを考えて、ぜひ県政との関わりを実感していただいて、それにふさわしい方を御自身の中で悩んで、一票を投じていただきたいなと思っています。

そういう意味では、これは私たち自身も常に意識をしなければいけないのは、選挙のときに突然考えても、なかなか正直難しいと思いますので、普段の生活の中で、県政との関わりを県民の皆さん方に感じていただく、そうした取組が我々自身も必要ですし、県民の皆さん方も、普段から県議それぞれの取組について、関心を持つようにしていただければ大変ありがたいなと思っています。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

成田空港についてお伺いします。この紙もいただいたように、年明けから規制緩和だったりいろいろと大きな動きがありましたけれども、知事も再三、国際競争力がどうだということで、中長期的な視点での重要性ということをおっしゃっていたと思うのですけれども、目先、目下県が目指すところの短期といいますか、次の目指すところというところで、もしお話しできる範囲でお考えがあるとしたらお聞かせください。

(知事) 

まず、今回こうした規制緩和を勝ち取ることができましたので、多古町のグッドマンの取組、これがしっかりいい形で実現できるように、まず四者で連携していきたいと思っています。

それから、当然これは第1弾だと思っていますので、これ以外にも、物流拠点もそうですし、それ以外の、成田空港周辺だからこそ実現できるような産業の集積、これを9市町と連携をして行っていかなければいけないと思っていますので、この点について、今、我々も9市町との意見交換であったり、もしくは様々な民間企業とも意見交換、ディスカッションをしながら、この地域で何ができるのか、お互いの官民の研究もやっていっておりますので、その辺りが今我々が特にやらなければいけないことかなと思っています。

やはり成田空港の機能強化というのは、地域住民の皆様方の理解があって初めて実現できたことでありますので、やはり地元の皆様方にそれでよかったのだと思っていただけるような、それぞれの地域の活性化につなげていく責任が我々にもあると思っています。

(記者) 

ありがとうございます。

(記者)

先ほど県議選の投票率についてお話がありましたが、もう少し詳しくお伺いできればと思います。県議選はここ3回連続で過去最低の投票率を記録して、前回は36.26%で、全国平均と比べても7.76ポイント下回っておりました。全国と比べてもワーストレベルの戦となってしまっております。この低投票率で推移している状況をどういうふうに見られているのかということと、どうすれば上昇に転じていけるものなのか、知事のお考えをお伺いできればと思います。

(知事) 

まずやはり投票率が決して高くないというのは、これはもう率直に言って残念でありますし、やはり投票率を少しでも上げるための努力を我々はやはりやっていかなければいけないと思っています。

どうしても、特に東京に近いエリアでは、働く場所と住む場所が違っているなどもあって、なかなか千葉県、県政に関心を持ちにくい方がいるのは事実だと思っています。だからこそ、普段から我々が、県政でこういう議論もしくは県議会でこういう議論があったので、これから皆さんの生活のこういう部分でこう変わっていきますよということを、皆様方ふだんやっていただいているわけですけれども、我々自身ももっと分かりやすく、政治と生活のつながりというのを伝えていく必要があるのだろうと思っています。

あとは、市町村は、例えば期日前投票であったり、もしくは集客施設での期日前投票も含めてかなり努力をしていただいていますので、ぜひ投票日当日は何があるか分かりませんので、期日前投票も十分に活用していただきながら投票に行く。

 そのときにはお子さんを連れて行っていただきたい。これは論文であったり様々な研究でも明らかですし、様々実体験として聞いても、子供の頃に投票所に行ったことがある人は、投票に行くということをそんなにハードルに感じないんです。やはり初めて投票に行くというのが一番ハードルが高いので、お子さんと一緒に行くことによって、その次の世代の投票率を上げていくということもありますので、ぜひお子さんと一緒に投票をしていただければ大変ありがたいなと思います。

(記者) 

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

県議選についてなのですけれども、何か知事が特に注目されている点、分野やテーマなどがあれば教えていただいてよろしいでしょうか。

(知事)

そうですね、今回はそういう意味では、多分それぞれの地域ごとに恐らくテーマが大分違うかなと思っています。何かシングルイシューがあるような県議選ではないと思っていますので、それぞれの候補者の個性、もしくは大事にしている価値観などが本当にそれぞれ見えている選挙だと思っていますので、その分、非常に多様性のある候補者と政策になっていると思いますので、どういう方が選ばれるのかというのは、私自身も非常に興味を持って見ております。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

少し話が戻るのですが、ブランドデザインの件で、今日、知事のネクタイはそのデザインのものをお召しになられているということなのでしょうか。

(知事)

そうですね。私、言っていなくて申し訳ないです。このネクタイは先ほどのブランドデザインに基づいた試作品をちょっとつけさせていただいています。

(記者)

それは、例えば、一般の方もそういった使い方を今後できるようになるのでしょうか。

(知事) 

そうですね。これから我々はこういうブランドデザインの中で、職員であったり、もしくは一般の方に、どのような形でこういうものをお届けしていくのか、しっかり議論して、できるだけ僕らとしては広げていきたいと思っています。

(記者)

最後に、千葉の海の魅力を改めて知事のほうからお願いできないでしょうか。

(知事)

やはり我々千葉は、海と言っても三方を囲まれているので、この間、学生の皆さん方にもいろいろ研究をしていただきましたけれども、外房と内房で海そのものが違う。海の色もそうですし、海で採れるものも違いますし、海と向き合う人たちの営みも違うということで、多様な日本人の海との関わりというのが千葉県には詰まっていると思っていますので、そこが何と言っても魅力だろうと。あともう一つは、波ですね。オリンピックの歴史上、初めてのサーフィン会場になりましたし、波の伊八という誇るべき芸術も我々千葉から生まれておりますので、そういった意味では、波というのも我々の海の一つの特徴ではないかなと思っています。

(記者)

私もこの千葉の海のブランドデザインの関係をお伺いしたいのですけれども、先ほど、知事、就任から2年でいろんな職員の方と議論をしたというお話がありましたけれども、この海の文化について、若手の職員の方からいろいろお話を聞きながらということだったと思うのですけれども、その辺り、このデザインあるいはプロジェクトに込めた思いということでお伺いできればと思います。

(知事)

これは本当に県庁内の若手のプロジェクトチームのメンバーが様々議論してくれて、大きな方向性をつくってくれました。非常にユニークな、そして若手らしい、非常に面白い内容でありましたので、それを受けて県庁として正式に政策としてやっていこうと。

さらに、その取組の中で、県庁職員も一生懸命議論しましたし、それから、千葉大学の研究の皆様方もかなりフィールドワークを重ねていただいて、デザインに至る前に、現地の伝承であったり、いろいろなものに触れていただいた上でここまで来ましたので、そういう意味では、非常に若い方々や現場目線で積み上げてここまでつくっていただいたので、我々もできる限りこれが大きく育てられるように、しっかり取り組んでいきたいなと思っています。

(記者)

今回、千葉の海ですけれども、今年は150周年ということもあって、先日、「ちば文化資産」の追加選定などもありましたが、今後、千葉のブランディングという点で、全体のブランディングをどういうふうに展開していきたいというお考えがあれば教えていただきたいのですが。

(知事) 

これは繰り返し申し上げているとおり、東京の隣にこれだけ自然豊かな、そして自然の様々な顔を持つ千葉県でありますので、そういう豊かな自然、そしてそれを単にPRするだけではなくて、そこに眠っているストーリーであったり、そうした特徴を、ちゃんと現代の、様々な若い方も含めてしっかり届けられるような形でブランディングしたり、観光としても磨き上げをしていくことで、我々千葉県でしかなかなか感じられないようなライフスタイルや価値観というものをしっかり提示して、それがあらゆる分野に生かされていく、そうした好循環を我々としてはつくっていきたいと考えています。今年はその一つの契機として、150周年は十分に活用していきたいなと思っています。

(記者) 

ありがとうございました。

(記者) 

先ほどの低投票率の話の中で、子供を投票所に連れていきましょうという知事のお言葉がありましたけれども、それに加えて、18歳選挙権が始まった2016年の参院選のときには、主権者教育の効果なのか18歳の投票率が50%を超えたというのが全国的にありました。その頃、知事は千葉市長として市教委を通じていろいろやられていたと存じていますが、県教委として今後主権者教育や低投票率の克服に向けて何か取組を進められるおつもりがあるのか、あるのなら再度教えていただけると。

(知事)

主権者教育として重要なのは、こういう投票というものの経験値です。そういう意味では、市長時代、例えば県弁護士会などと連携して模擬投票等取り組んできましたけれども、当然ながら県立高校等においても、できる限りそうした主権者教育は積極的に行っていただきたいと思っています。

それからもう一つ、それは当時からも意識していたことですけれども、実は、生徒会長選挙、生徒会役員選挙がとにかくほぼ無投票の状況でありますので、自分たちの一番身近な生活の場である学校に関する自治、そこの投票が実質的に機能していない状況では、地方選挙も国政選挙も、投票に行けと言ってもなかなかピンとこないのは実態だろうというふうに思っています。そういう意味では、生徒会役員選挙がしっかり競争選挙になるように、生徒会の活動、こういうものにより権限を渡していったり、役割を与えていったり、また、立候補することが推奨されるような雰囲気づくりをそれぞれの学校が行っていただけるように、私たちは取り組んでいきたいと思っています。

(記者)

ありがとうございます。そういった取組の中でこれまで課題として挙がっているのが、いわゆる政治的中立性を教育現場にという、長くそういったところもありますけれども、それを一歩踏み越えてより効果的な何かアイデア等あれば教えていただきたいのですけれども。

(知事)

リアルの国政の話題とかを扱おうとすれば、当然ながらそういうもの、センシティブな問題にどうしても触れるわけですけれども、先ほど申し上げたとおり、そもそも自分のところ、学校のことを議論するところであれば、政治的中立性には何ら離れるものではないと思っていますので、まずは足元の部分をしっかりやることが大事だと思っています。最近言われているような校則の部分ですとか、制服の在り方ですとか、こういうものこそ本来学生がしっかりと議論をして、自分たちで決めていく。こういうことの小さな成功体験が学生時代にあって、初めて民主主義であったり、投票というものの意義、立候補の意義ということが分かってくると思っていますので。

残念ながら、僕らの頃は競争選挙でしたけれども、今、この20年ぐらいはほぼ無投票の状態ですから、まずはそこから、私は足元からやるべきだろうと思います。決して主権者教育は投票者教育であってはならないというふうに思います。基本的に民主主義というのは立候補者がいて初めて成り立つものでありますので。最近、主権者教育といったときに、政策を見比べてどうやったら投票するかという、ちょっと受け身なところになりがちなので、そうではなくて、立候補のところからしっかり議論していく、そういうところが大事ではないかなと思います。

(記者) 

ありがとうございました。

(記者)

ちょっと若者の政治離れという話題の関連でお尋ねします。今回の統一地方選で、鹿児島県議選とか神奈川県知事選で、被選挙年齢以下の若者が立候補の届出をして、不受理になって、若者たちが訴訟を検討しているということなのですけれども、こうした被選挙年齢、例えば知事選だと30歳だったりすると思いますけれども、そういった高さについては、知事はいかがお考えでしょうか。

(知事)

私、これは以前から持論として持っております。選挙権の年齢の引き下げの議論のときに、やはり並行してこの被選挙権の年齢の引き下げの議論というのは当然行われなければならないと思っていますので、そういった意味ではこの被選挙権の年齢の議論は、私は十分あっていいのではないかなと思います。

私も自分の子供に、今まさにこの話をしていますけれども、何で参議院議員と知事選挙が30歳以上にここだけなっているんだと言われて、私は説明できません。もちろん過去の知事と、それから貴族院から来る参議院の方向、本来の在り方の経緯があるから今こうなっているという説明はもちろんしますけれども、それが今ふさわしいかということについては、「それは議論するべきだろうね」というふうに私も自分の子供には伝えていますので、ぜひそういう議論が盛り上がってもらえればと思います。

(記者)

ちょっとお答えしづらいかもしれないですが、例えば具体的に投票権と同じだけの引き下げが必要だとお考えなのでしょうか。

(知事)

そうですね。少なくとも私は知事や参議院議員が他の衆議員や市長と比べて年齢が高いというのは、私は今のこの瞬間においては、あまり整合性がないのかなと思っておりますし、それから、市議会議員ですとかより身近な部分、それらについても年齢の引き下げの議論は十分あっていいと思っています。もちろんいろいろ心配する声があるのは当然ですけれども、それは投票する側がしっかり見定められると私は思いますので、選択がそもそもできるという状況は、私は十分前向きに議論していいのではないかと思います。

(記者)

ありがとうございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • 成田空港及び周辺地域の取組について
    →総合企画部成田空港政策課【電話】043-223-2050

  • 千葉の海ブランドデザインの作成について
    →環境生活部スポーツ・文化局文化振興課【電話】043-223-2408

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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