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更新日:令和5(2023)年12月26日

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知事定例記者会見(令和5年12月21日)概要

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日時

令和5年12月21日(木曜日)10時30分~10時58分

場所

本庁舎5階大会議室

動画

令和5年12月21日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 令和5年県政10大ニュースについて

令和5年県政10大ニュースについて

(知事)

皆様、こんにちは。

本日は、年末恒例の「県政10大ニュース」を発表いたします。

この10大ニュースですが、今年の県政に関する様々な「できごと」の中から、報道機関の皆様と、私を含めた県幹部の投票により選定したものです。

それでは、1位から順番に発表してまいります。

今年の第1位は、満票で「千葉県誕生150周年」が選ばれました。

千葉県は、明治6年6月15日に、当時の印旛県と木更津県が合併して誕生し、今年、150周年という大きな節目を迎えました。

来年の6月まで地域の魅力を活かした新たな芸術祭やお祭り、企画展などの記念行事が、全ての市町村で展開されています。

また、数多くの企業、団体とともに、県産食材を使用した新商品の販売や、コラボキャンペーンの実施などに取り組んでいます。

150周年を機に、それぞれの地域の歴史や文化資源などを再発見し、次の世代へ受け継いでまいります。

続きまして、第2位は、「新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行」が選ばれました。

5月8日、新型コロナウイルス感染症は5類感染症に移行し、法律に基づく外出の自粛要請がなくなり、感染対策も個人の判断に委ねることが基本となりました。

今年は、県内各地において花火大会やお祭りなど、様々なイベントが開催され、県内外から多くの観光客が訪れるなど、コロナ前の賑わいが取り戻されました。

県として、これまでの新型コロナウイルス対応の経験を踏まえて、新たな感染症への備えも万全にしてまいります。

次に、第3位は、「幕張豊砂駅の開業」です。

3月18日、JR京葉線の海浜幕張駅と新習志野駅の間に「幕張豊砂駅」が開業いたしました。県内では25年ぶりのJRの新駅開業になります。

来年の春には、駅前にホテルや屋根付き歩道が新設されるなど、幕張新都心に今後一層の賑わいが生まれると期待をしています。

次の第4位は2つあります。

1つ目は、「東京湾アクアラインで時間帯別料金の社会実験を開始」したことです。

東京湾アクアラインでは、土日、祝日の特定の時間帯に激しい渋滞が発生していたことから、混雑緩和を目的とした全国初となる時間帯別料金の社会実験を7月22日から開始いたしました。

実施後の2か月間で渋滞による時間のロスが土曜日に44%、日曜日に24%減少するという効果が確認されました。

今後、利用者の行動変化などを分析し、社会実験の評価を進めてまいります。

第4位の2つ目は、「台風第13号の接近に伴う大雨による災害」です。

9月8日、台風第13号の接近に伴い、千葉県では線状降水帯が発生し、記録的な大雨となりました。

一宮川など23の河川が越水し、多くの建物に浸水などの被害が発生いたしました。

また、農林水産業においても多大な被害が発生したほか、小湊鐵道やいすみ鉄道では、線路の下の土砂などが流され一部の区間が運休になるなど、県民生活に大きな影響がありました。

改めて被害に遭われた県民や事業者の皆様方に、心からお見舞いを申し上げます。

県では、被害に遭われた皆様が一日も早く元の生活に戻り、安心して暮らせるよう、国や関係機関と連携しながら、復旧、復興支援に取り組んでまいります。

続いて、第6位は、「知事就任後、初めての海外出張としての台湾訪問」です。

11月13日から5日間の日程で台湾を訪問し、県内の農水産関係者や観光事業者、県議会議員の皆様とともに、官民一体となったプロモーションを実施いたしました。

また、未だに残る本県の農林水産物に対する輸入規制措置の撤廃の働きかけを行ったほか、農林水産物の輸出促進や、観光誘客のPR、企業誘致セミナーなどを行い、千葉県の様々な魅力をアピールしてまいりました。

引き続き、台湾を含めた海外に向けて、千葉のおいしい食や観光地としての魅力などを発信し、本県経済の活性化に向けた取組を進めてまいります。

第7位は、「金属スクラップヤード等を規制する条例の制定」です。

金属等が山積みされているヤードによって、周辺環境に影響を及ぼしている問題に対処するため、全国の都道府県に先駆けて、いわゆる「金属スクラップヤード」を規制する条例を制定いたしました。

この条例に基づき必要な規制を行うことで、県民の生活環境を守りながら、リサイクルの推進に取り組んでまいります。

第8位は、「多様性尊重の推進に係る条例の制定」です。

県では、多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の形成を推進し、将来にわたって千葉県の活力の維持、向上を図っていくため、条例案の検討を進めてまいりました。

9月に骨子案を公表し、パブリックコメントを実施するとともに、議会や様々な関係者から意見を伺いながら検討を進め、このたびの12月県議会において、条例が可決、成立いたしました。

社会は様々な違いがある人によって構成されています。この条例の下、誰もが、自分らしく生き、暮らし、活躍することができる千葉県づくりに取り組んでまいります。

第9位は、「成田空港及び周辺地域の取組」です。

5月20日に開港45周年を迎えた成田空港では、滑走路の新設など、さらなる機能強化が進められています。

この機能強化に合わせた産業振興を図るために、県として国に働きかけた結果、空港周辺において例外的に農地を含む土地に物流施設を整備することが可能になり、既に2社から国際的な物流拠点の整備計画が示されています。

今後も、成田空港の特長や強みを生かした国際的な産業拠点の形成に向けて取り組んでまいります。

第10位は2つあります。

1つ目は、「物価高騰対策」です。

子育て世帯への県独自の支援として、習い事などにかかる経費の負担を軽減し、将来を担う子どもたちの豊かな成長につながる機会が得られるよう、小、中学生を対象に一律1万円を支給いたしました。

また、制服や教材などの購入費の負担が大きい高校1年生についても、同様の給付を行いました。

このほか、昨年に引き続き、農業者、漁業者などの事業者を支援したほか、国の支援対象となっていないLPガス利用者などにも、県独自の新たな支援を行いました。

県では、依然として続く物価高騰に対し、引き続きしっかりと対応してまいります。

2つ目は、「県内で、大型企業の立地に関する動きが相次いだ」ことです。

世界的IT企業であるグーグル社が、国内初となるデータセンターを印西市に開設したほか、空気圧機器メーカーとして世界トップシェアを誇るSMC社が柏の葉への立地を決定いたしました。

また、流通大手のイオンが、オンラインマーケットの物流拠点を千葉市に開設し、さらには、メルセデス・ベンツの日本法人が都内から幕張新都心へ本社移転を決定するなど、本県にとって大変うれしい出来事となりました。

引き続き、地元市町村や関係機関とも連携しながら、戦略的な企業誘致に取り組んでまいります。

このほか、12位以下には、「車いすテニスの第一人者、国枝慎吾さんに国民栄誉賞が授与」されたことや、「統一地方選挙と衆議院議員補欠選挙が執行」されたこと、「福島第一原発処理水の放出開始」、「千葉県総合救急災害医療センターがオープン」したことなどが選ばれています。

こうして今年を振り返りますと、多くの明るい話題があった一方で、9月には、台風に伴う記録的な大雨による被害が発生しました。一日も早い復旧に向けて、全庁を挙げて取り組むとともに、災害に強い千葉県づくりを進めてまいります。

また今年は、「県誕生150周年」という、千葉県にとって大きな節目を迎えた年でありました。県民の皆様には、この150周年という機会に、千葉県の魅力を再発見し、愛着を感じる機会にしてほしいと思います。

来年は、県民の皆様と、この150年の先に向かって力を結集する一年にいたします。

引き続き、県政の各分野にわたって挑戦し、県民の皆様に千葉県の将来に希望を持っていただけるよう、全力を尽くしてまいります。

私からは以上です。

質疑応答

(記者)

お願いいたします。本日が今年最後の知事定例会見ということでございまして、今年1年間を振り返って、知事が今年1年間を一文字の漢字で表すならどういった漢字かということと、なぜその漢字を選んだのかをお聞かせ願えればと思います。

(知事)

そうですね、去年、今年はどういう年になっていくかという中で、「芽吹きの年」だと申し上げて、実際に各種、様々な事業が芽吹いてきたというふうに思っています。一方で、コロナの5類への移行であったり、150周年であったり、様々な節目になるような出来事があったのも事実だと思っていますので、あえて漢字一字ということで言えば、節目の「節」かなと考えています。

(記者)

ありがとうございます。もう一点発表外からで、JR東日本が京葉線のダイヤ変更を発表しました。朝と夕方の通勤快速や快速の廃止などで、幕張新都心や東京へのアクセスに影響が出るのではないかと言われています。この件について、知事の御所感をお伺いできればと思います。

(知事)

JRにも当然ながら様々な考えがあるかと思いますし、また、ダイヤ改正によってホームの混雑解消も含めた様々な良い面もあることは承知していますが、通勤快速がなくなったことであったり、朝夕のラッシュの時間帯に快速がなくなることも含めて、沿線の住民、もしくは事業活動などに大きなマイナスがあるというふうに認識しています。我々県としては容認できないと思っていますので、今後、JRに対して強い形で申し入れを行っていきたいというふうに考えています。

(記者)

ありがとうございます。最後に、10大ニュースの新型コロナの5類移行の件でお尋ねします。5類移行してから初めての年末ということで、現在の感染状況をどう捉えているかということと、2024年は本格的にアフターコロナの年になっていくのかと思いますけれども、観光業や経済活動の回復についてはどういうふうに期待するかをお伺いできればと思います。

(知事)

現在のコロナの感染状況でありますが、依然として低い状況で推移しておりますけれども、ここしばらくは緩やかな増加傾向が起きております。基本的には冬というのは感染症が広がりやすい時期でありますので、十分に関係者とともに警戒して臨んでいきたいと考えています。

とは言いながら、1年前と比べると、多くの医療機関でこのコロナウイルスに診療、対応するという、この部分は確実に広がってきておりますので、対応診療機関も広がっております。この時期、1年前であれば外来がひっ迫していると感じる医療機関が大変多かったわけでありますが、今は冬の時期ですから、もちろん一定の割合はあるわけですけれども、比較的低い水準で行っているというのは、それだけ広い、多くの医療機関で通常の疾病の中に組み入れて対応していただいている、その体制ができたということの表れではないかなと思っています。

経済活動等のほうですけれども、観光に関しては、間違いなく様々なイベント等も復活して、県内に賑わいが戻ってきていると考えています。国内外からの観光客も間違いなく回復傾向にあると申し上げられると思います。

一方で、観光・宿泊関係は人手不足が深刻になってきておりますので、こうしたニーズに今後応えられない状況というのは十分にあるわけでありまして、今、研究会の中で議論しておりますので、我々県としての支援策も検討していきたいと思っています。

経済活動全般ですけれども、生産活動や設備投資、企業のそうした活動は取り戻しつつある、十分に回復してきているとは思いますが、100%景気回復に結びついているとはまだまだ、一歩手前かなという感じがしております。我々としては中小企業の皆さん方の生産性向上のための設備投資の支援などを行ってきていますので、しっかりとした県内経済の好循環を促して、景気回復を確実なものにしていきたい。そういうふうに考えています。

(記者)

ありがとうございます。以上です。

(記者)

よろしくお願いいたします。

今回、10大ニュースの発表の中で、特に知事が印象に残ったものと、ランク外を含め、こういったラインナップになった受け止めをお伺いいたします。

(知事)

今回、10大ニュースに入っているものは、どれも私自身かなり関わってきたものであったり、知事選のビジョンにも関わるものが多数含まれておりますので、そうした意味では非常に思い入れのある出来事ばかりだと思っています。

その中であえて挙げるならば、まず一つは、台風への災害対応だと思っています。やはり県として、行政として一番果たさなければならないのは、こうした危機管理だと思っていますので、この点に関しては、防災危機管理部を中心に各課がしっかりと市町村と連携しながら当たっていただいたと思っていますし、私自身もこれまでの長い危機管理の経験を十分に生かすことができたということにおいて言えば、これから復旧・復興という意味では、まだまだしっかりと寄り添っていかなければなりませんが、初動対応を含めた対応に関しては、しっかり行うことができたと考えています。

それから、あとは、7、8のそれぞれの条例です。これは本当に知事就任時から各関係部局がかなり時間をかけて丁寧に制定を進めてきたものになりますので、そういった意味でここに至るまでの職員の努力と関係者の方々の御理解という意味で、非常に大きい7、8の条例の制定であったなと思っています。

(記者)

ありがとうございます。発表外からになるのですけれども、教員のわいせつ事案など懲戒処分が過去最多のペースになっていますが、悪化している状況についての受け止めと、今後対策としてできることは何かありますでしょうか。

(知事)

やはり児童生徒を指導するべき立場の教職員の不祥事が続いているということは、県民の学校教育に対する信頼を裏切る、損ねるものでありますので、あってはならないことだと考えて、大変遺憾であります。再発防止に向けて教育委員会に指示をしておりますが、私自身、千葉市で教員の不祥事が重なったときに、教育長や教育委員会に対して、やはり抜本的な対策を行ってほしいということを求めて、千葉市の教育委員会は様々な取組をしてまいりました。知事になった後、こうした問題が起きる前に教育委員会のほうには、千葉市が行ってきたことも十分に参考にした上で、抜本的な対策をしてほしいと要請しております。今、千葉県の教育委員会は、しっかりとその取組の途上にあると思っていますので、着実にその取組を徹底していただきたいなと思います。

(記者)

ありがとうございます。最後に、また教育の関連ですけれども、文部科学省が全国の公立高校入試の追試験に、生理による体調不良も含まれるというふうに通知をされたと思うのですが、都道府県によって対応が分かれている状況があります。千葉県としては、これまで本人に責任のない体調不良を追試の対象に含めていたかということと、今後これを見直すかどうかお伺いいたします。

(知事)

今まで別室での受験は行うように配慮はしておりましたけれども、別日受験という形の対応まではとっておりませんでしたので、今回、我々も今後対応できる方向で教育委員会が検討しているというふうに承知しています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

10大ニュースの中で、10位に大型企業の立地についてランクインしておりましたけれども、これらの立地企業に対して知事が期待することと、今後の企業立地の方針、特にどういった企業の誘致に力を入れていきたいか教えていただけますでしょうか。

(知事)

今年、企業の進出が決まったもの、もしくは竣工等したもの、様々な分野にまたがっておりますけれども、我々とすれば、やはり県内に雇用をしっかりとつくっていくということ、雇用への波及効果ですね。かつ、できる限り高度人材を含めた、研究も含めた、そうした方々がより集積をしたり、もしくは県内の他企業への波及効果が期待できる、そうした業種を特に呼び込みたいと思っています。

本当に就任後もこの企業誘致戦略を充実させるべく、関係所管、職員とともに、この間協議を重ねてまいりましたし、制度も充実してきましたので、こうした成果が一歩ずつ出てきているのをうれしく思っています。

ただ、以前にも申し上げたとおり、産業用地がかなり不足している状況でありますので、ここは市町村や民間企業とも連携して、県内のそれぞれの地域ならではの産業用地の整備を、スピード感を持って取り組んでいきたいと考えています。

(記者)

今年最後の会見なので、ちょっと広い視点のことを伺いたいのですけれども、知事の任期を振り返って、先ほど10大ニュースにもありましたけれども、新型コロナというのは一つ大きかったと思います。緊急事態をはじめ有事における政府と自治体のあり方みたいなものが問われた出来事かなと。コロナに限らずこうした検証を含めて熊谷知事が考える地方自治の課題であったりあり方というのを、御自身のこの間のそうした経験も含めて少しお聞かせください。

(知事)

新型コロナウイルスへの対応というのは、日本のいわゆる行政のあり方を様々な形で浮き彫りにしたと思っています。知事会を中心に地方自治体側の現場に基づいた柔軟な対応を可能にするための様々なやり取りが国と地方自治体で行われたわけでありますし、その多くが実現をしたり反映をされたところがあります。

一方で、残念ながら、本来は国が責任を持って、ある種覚悟を持って決めなければならない部分を、地方の首長の決定に委ねた部分も若干散見をされたところでありまして、そういう意味で、地方自治体の自主性に任せる部分と、そして、国が責任を持って全国で統一的に危機に当たっていかなければならない部分について、我々はしっかりと総括をしなければならない。

今回は感染症が相手でありましたけれども、仮に我が国が攻められた場合、地方自治体がばらばらに行ってしまったときに、国内に混乱を招きかねない部分もあったかと思いますので、しっかりとした総括を私は行うべきだと思いますし、それは我々も求めております。

そういう意味で、我々地方自治体が常に何を意識しなければならないかというのは、我々が国を待つのではなくて、現場に基づいた課題を我々がいち早く、我々の出来る範囲で努力をし、そして、その得られた知見というのを全国に展開をしていく。国はどうしてもゼロか100かになる可能性があるわけですけれども、ある自治体でうまくいった成功事例が横展開されることで日本全体に資するというのが、ある種、我々地方自治体のやらなければならない責務の一つだというふうに思っています。

例えば、金属スクラップヤード条例に関しては、まだ国が法制度化していない、まさに法の抜け穴になっている部分が実態としてあるわけであります。今までの千葉県であれば、国に法律をつくってくださいと言ってそれまでだったかもしれませんけれども、今の千葉県に関しては、最も課題を抱える県として条例を自ら制定をして、これから来年、その条例を生かした取り締まり等に当たっていこうとするものであります。こうした事例があって、最終的には日本全体で、日本として、政府として法律化されるというのが私は理想的だというふうに思っていますので、日本全体に貢献できるような地方自治体として、我々は誇りを持ってこれからも現場の職務に当たっていきたいなと思っています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

今、一連の政治資金パーティーの裏金問題が大変注目されているかと思います。その中で、県内でも松野博一官房長官がこの問題を受けて辞任ということになりまして、今回の一連の政治資金パーティーの裏金問題についての知事の御所感と、松野氏が交代となったことについての受け止めをお願いします。

(知事)

そうですね、基本的にはしっかり記載をしていればよかった問題だと思っています。我々自身が国民からしっかりと負託を受けているという責任、それからもう一つは、今だけではなく、日本の民主主義に対する信頼と歴史というのを私たち一人ひとりは背負っているという、そういう自覚のもとで常に自らを律していくことが必要であるということを、改めて自分自身もしっかりと認識をしなければいけないと思っています。

そして、大事なことは、この問題の背景にどのような構造的な課題があるのか。属人的な、この人が良い悪いみたいな話ではなくて、こうした問題が起こる背景として、システムや制度や運用面にどのような課題があって、だから自民党としてどういうふうにこれが起きないようなシステム的な対処を行うのかということを、国民は期待していると思っていますので、そうした対応が示されることを、私も一国民として期待をしております。

松野前官房長官に関しては、千葉県選出の官房長官ということで、多くの県民が期待をしていたと思いますので、こうした形になって大変残念であります。今後も説明責任を果たしていかれることを期待いたします。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

お願いします。ライドシェアの関係で伺いたいと思います。昨日、一部解禁が決定されたところなのですけれども、安全性の懸念があり、地域によって課題がいまだ異なりますけれども、この決定への受け止めと、また、県として何か取り組む方針があれば伺わせてください。

(知事)

詳しい中身は今後示されていくと思いますので、その詳しい内容というのを我々としては見ていきたいと思っています。我々千葉県の中にも、当然ながら交通不便地域というのはありますし、また、成田空港のように非常に多くの方々が来訪され、かつ、今後も増えていく場所にもかかわらず、その周辺になかなか移動手段が十分にないというような課題もありますので、そうした空港周辺地域における公共交通を補完する新たな移動手段として、ライドシェアがもたらす効果であったり課題について、庁内でまさに今研究をしているところです。

(記者)

ありがとうございます。あと、多様性条例のことなのですけれども、1月から施行される上で、県庁内でどう浸透させていくかというか、県庁内で様々な人が活躍できるように、どういうふうに取組が必要かということを伺いたいのです。ほかの事業者も参考になる面もあると思うので、伺わせてください。

(知事)

まさにこれから、今日私も部課長会議で少し申し上げましたけれども、それぞれの立場で、分かっているつもりでもまだまだ漏れている視点であったり配慮というのがありますので、それらを具体的にやっていくことで、全庁的になるほどというふうになってくると思います。

これは理念を説明しても、当然、県庁職員であれば、こうした多様性であったり、その中における男女共同参画であったり、障害者との共生であったり、外国人との多文化共生であったり、LGBTへの配慮というのは、当然、理屈として知識としては知っているわけですね。しかしながら、それでも、先ほど申し上げたとおり、気づかない部分での配慮の不足等があるわけであります。これは私も知事に就任してから各部署に、こういう視点で検討してもらいたいというふうに指示をしているものもたくさんありますし、多様性条例の制定を機に行っていくべき事業というのも、それぞれの所管とこの間研究もしてきておりますので、それらが来年、様々な形で見えてくると思います。その施策をしっかりと県民にも県内の事業者にも周知をしていきますし、県庁内でも他部署が行ったことを見て、なるほど、こういうことか、というふうに思ってもらえるのではないかなと、そういうふうに思っています。

(記者)

ありがとうございました。

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    総合企画部報道広報課【電話】043-223-2068

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