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更新日:令和4(2022)年2月4日

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知事定例記者会見(令和4年1月27日)概要

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日時

令和4年1月27日(木曜日)10時30分~11時13分

場所

本庁舎5階大会議室

動画 令和4年1月27日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 新型コロナウイルス感染症への対応について
  2. 「食のちばの逸品を発掘2022」について

新型コロナウイルス感染症への対応について

(知事)

まず、はじめに、新型コロナウイルス感染症対策について、お話をいたします。

本県の新規感染者数は、昨日は2,621人、直近7日間平均で2,445.9人、この1週間平均を前の週と比較いたしますと、2.22倍となります。依然として高い水準で感染の拡大が継続しており、感染者が県内全域において発生している状況です。

入院患者数ですけれども、612人となり、昨日の時点で確保病床の41.8%と増加を続けており、医療提供体制への負荷が高まっております。

中等症のうち酸素投与が必要な方は、昨日時点で111名で、1週間前と比較しても約3倍に増加しております。重症者については4名となっております。

こうした感染状況を踏まえ、本日、対策本部会議を書面で開催し、病床確保のフェーズ2を、従来のフェーズ2に当たる「2A」と、病床数を増やした「2B」の2段階に区分し、本日から「2B」に移行することといたしました。重症者数は一桁で推移していることから、重症者用病床の数は変更しないこととしております。

医療機関に対しては、2月3日までに体制を整えるよう依頼いたしました。その結果、確保病床数は1,464床から232床増床し、1,696床となります。

次に、宿泊療養施設については、これまでも順次確保を進めてきておりますが、今般の感染状況を踏まえ、さらに1施設を確保し、全体で14施設、2,267室になる見込みです。

療養施設では、看護師などによる健康観察の実施、医師によるオンコール対応など、療養体制を確保しております。

次に、ワクチン接種であります。

県では、市町村の接種を補完し、追加接種を促進するため、「千葉県新型コロナワクチン追加接種センター」を設置し、2月15日、火曜日から接種を開始いたします。

接種対象は、市町村から発行された接種券をお持ちの方で、2回目の接種から一定の期間が経過した、県内にお住まいの18歳以上の方です。

接種は、モデルナ社製ワクチンを使用し、毎週火曜日から土曜日の週5日間、1日当たり最大500名規模から始め、1,000名規模にまで拡充することとしております。

接種会場は、野村不動産グループの御協力をいただき、JR津田沼駅に近接する複合商業施設の「モリシア津田沼」となります。

予約は、2月7日、月曜日正午から、コールセンター及び専用ウェブサイトで受付を開始いたします。

続いて、新型コロナウイルス感染症に係るPCR等検査無料化事業についてのお願いになります。

感染の急拡大により、発熱などの症状のある方や濃厚接触者など、検査を受ける必要のある方が増えておりますが、現在、抗原検査キットが品薄であり、医療機関での使用にも支障が出ております。

そこで、県民の皆様には、県が実施する無料検査では、本日から当面、原則として抗原定性検査ではなく、PCR検査などを選択していただくようお願いしたいと思います。PCR検査は検査の結果が出るまで数日かかりますが、どうか皆様の御理解と御協力をお願いいたします。

また、大変多くの方が感染している状況の中、適切に必要な方に支援を届けるため、また、適切な療養先の選択のために、医療機関で検査を受けたら、速やかに県のホームページから「イマビス」の登録をお願いいたします。「イマビス」とは、緊急連絡先や同居の御家族の状況、基礎疾患などの情報を御自身で入力できるシステムです。

次に、ショートメッセージについてお知らせいたします。

検査で陽性になった方へは、医療機関に伝えていただいた携帯の電話番号へ、県庁と保健所からそれぞれショートメッセージが届きます。

先ほど申し上げた「イマビス」と県庁からお送りするショートメッセージは、県の保健所の対応となりますので、それぞれで保健所を持っている千葉市、船橋市、柏市にお住まいの方には対応しておりません。

まず、県庁からのショートメッセージでは、療養期間を安心して過ごすために必要な情報、「イマビス」未登録の方への登録依頼、医師による無料のオンライン相談の紹介などの情報が届きます。

次に、保健所からのショートメッセージでは、毎日の健康状況を把握するシステムである「マイハーシス」への登録を求める内容が届きます。「マイハーシス」への登録により、毎日の健康状況をスマートフォンで手軽に入力できます。

健康観察方法などの変更について、お知らせいたします。

感染者が増加する中、重症化リスクのある方を重点的に支援するため、40歳未満で、基礎疾患などの重症化リスクをお持ちでなく、ワクチンを2回以上接種済みの方については、本日から、原則として保健所からの電話連絡は実施しないことといたします。

健康観察などはショートメッセージでの情報連絡等に切り替えてまいりますので、「イマビス」や「マイハーシス」への健康状態などの入力をお願いいたします。

なお、詳細については県のホームページを御覧ください。千葉市、船橋市、柏市の3市にお住まいの皆様は、市の保健所などからの連絡に十分御留意ください。

また、現在、外来診療の状況として、県内でも電話がつながりにくい、検査の予約が取れないといった状況が生じております。

このため、国の通知に基づき、本県においても感染者の同居家族などの濃厚接触者が有症状となった場合には、医師の判断により、検査を行わなくとも、臨床症状で診断することを可能とするなどの対応を適用することといたしました。本日、関係機関に向けて通知いたします。

最後に改めて県民の皆様へお願いであります。

2月13日まで、県内全域でまん延防止等重点措置が適用されています。感染拡大の防止と社会経済活動の維持とを両立させるためには、基本的な感染防止対策を徹底することが重要であります。

専門家によれば、オミクロン株であっても、多くの感染が従来と同様、飲食などの機会で起きていること、ウイルスが広がる場面はこれまでと同じようにマスクをしていなかったり、換気が悪かったりするところが多いとされております。

感染リスクを引き下げるため、混雑した場所や感染リスクが高い場所への外出、移動を自粛してください。

手洗い、換気、3つの密の回避や、会話をするときはマスクの着用など、基本的な感染防止対策を徹底してください。

また、飲食店を利用される場合は、認証店・確認店の御利用をお願いいたします。

感染を広げないよう、発熱、せき、喉の痛みなどがある場合は、同居の方との接触も最小限にし、速やかな受診をお願いいたします。

「食のちばの逸品を発掘2022」について

(知事)

次に、「食のちばの逸品を発掘」コンテストについて、お話をいたします。

豊かな自然に囲まれた千葉県は、旬の魚や新鮮な野菜などの、海の幸、山の幸にも恵まれ、こうした食材を生かした魅力的な商品が数多くありますが、これらの中には世間に十分知られていない、埋もれたままの逸品も少なくありません。

そこで県では、こうした「ちばの逸品」を発掘し、光を当てるため、平成24年度から毎年、ちばの「食」産業連絡協議会と共催で、「食のちばの逸品を発掘」コンテストを実施しております。

今年度は、量販店、インターネットなどでの販売を通して、千葉の名物となることを目指す「一般部門」において、4商品を選定し、来月3日に授賞式を開催することといたしました。

授賞式に先立って、今年度受賞された4商品を紹介いたします。

まず、金賞には、本県の主要品目であり、全国2位の産出額を誇るさつまいもを使用した「寝た芋けんぴ」を選定いたしました。

原材料には、香取市産の風味豊かな紅あずまを使用しております。低温状態で長期間貯蔵して熟成させ、こだわりの米サラダ油で二度揚げすることによって、素材のさつまいもの甘さと、カリカリっとした食感が後を引く商品となっております。

続いて、銀賞には、地域ブランド「船橋にんじん」を使用した「船橋産ベーターキャロットポタージュスープ」を選定いたしました。

甘くて柔らかく、生で食べてもおいしい「船橋にんじん」に、生クリームと香味野菜を加え、味付けは塩のみという、素材を生かしつつも濃厚なポタージュスープとなっております。

食味はもちろん、規格外のにんじんを使用するというコンセプトも素晴らしい商品となっています。

銅賞には、千葉県が13年かけて開発した米の新品種「粒すけ」を使用した「純米吟醸 東魁 粒すけ」を選定いたしました。

どんなおかずにも合い、食べておいしい「粒すけ」を100%使用してお酒にするという、新たなチャレンジをした商品になります。優しい甘味と爽やかな酸味、上品な香りのバランスが良く、微かな発泡が心地良いお酒になっています。

最後に、審査員特別賞には、千葉県産の原材料にこだわり、パッケージも美しい「房州びわ 枇杷の実」を選定いたしました。

房州びわは、大粒で甘く、明治時代から皇室に献上されている千葉県を代表する果実の一つです。

房州びわをふんだんに練りこんだ餡を、びわをかたどった優しい食感の生地が包み込んでおり、濃厚で甘美なびわの風味が楽しめます。上品なパッケージで、贈答品にもお勧めであります。

これらの受賞商品4点については、2月3日に開催する授賞式の場で表彰いたします。

また当日は、受賞者から報道機関やバイヤーの皆様向けに商品の説明が行われます。なお、授賞式の模様は、オンラインで同時配信いたします。

本コンクールの受賞商品ですけれども、過去の品々も含め、県のホームページで御覧いただけますので、これを機に多くの皆様に知っていただきたいと思います。

いずれも千葉県産の素材の豊かさと質の高さ、それらを生かす創意工夫が感じられる逸品ぞろいであります。

量販店、百貨店、インターネット等で販売しておりますので、皆様にはぜひお買い求めの上、召し上がっていただきたいと思います。どなたにも自信を持ってお勧めできる「ちばの逸品」であります。

私からは以上であります。

質疑応答

(記者)

お願いします。フェーズの移行の話もありましたけれども、まず重点措置の延長と緊急事態宣言の知事の考え方について伺います。最近の感染拡大のスピードや医療提供体制なども踏まえて、現段階で措置の延長や緊急事態宣言の要請についてどう考えるのか、お願いします。

(知事)

まだ現段階で延長であったり、もしくは緊急事態宣言を判断する時期にはないと思っておりますけれども、感染者がいつピークアウトをしていくのか、今後の伸び、それから病床の使用状況、実態などを見て、しっかりと判断をしていきたいと思っています。

(記者)

ありがとうございます。先ほど、話もあったのですが、政府がオミクロン株の特性に合わせて医療実施方針を転換したことに合わせて、千葉県でもみなし陽性を導入するというお話が今ありました。感染者と同居している濃厚接触者に症状が出た場合は、検査を受けなくても陽性と判断するということです。医療機関や保健所の負担軽減が狙いのようですが、症状悪化を迅速に把握できるのかなどの指摘もあります。導入するに至ったお考えを、もう少し理由も含めてお願いします。

(知事)

私どもは国の通知に基づき、そして保健所、さらには医療機関が、かなり発熱外来等も予約が取りにくい状況となってきておりますので、こうした医療現場の状況等も総合的に判断をして、こうした対応をさせていただくことになりました。

大事なことは、御指摘いただいたように、症状が悪化した場合にしっかりとした医療へのアクセスを提供することが重要だと思っておりますので、我々、これまでも在宅での医療の提供体制を、様々な医療機関であったり、もしくは訪問看護センター等、いろいろ御協力いただいてまいりましたので、そうしたところとしっかり連携しながら、フォローをしっかりしていけるようにしたいところです。

もちろん、いざというときには遠慮なく119番通報をしてほしい旨もお伝えをしておりますので、しっかりと乗り越えていきたいと思います。

(記者)

これは今日、通知をされて、準備が整った保健所から始めていくような考えですか。

(職員)

疾病対策課です。本日付けで通知を出させていただいて、関係医療機関ですとか市町村ですとか、そういったところに案内を通知させていただきます。それで、準備ができたところから順次適用になります。

(記者)

健康観察も変更されるということで、保健所の業務負担への御期待というか、どういうふうに軽減されると考えますか。

(知事)

我々はこの感染の当初のときから、いずれこのような感染者が本当に多い状況となり、全ての方々に健康観察をしようとすると、逆に重症化リスクの高い方々への健康観察が疎かになるという危険性を十分理解をして、これまでも政府への要望などについて、頻度のそうした高くない方に対する健康観察のあり方について、見直したり検討するべきだということも申し上げてまいりましたので、我々とすると、やはり重症化リスクの高い、健康観察をしっかりと進めるべき人たちに、しっかり保健所のマンパワーを集中させていきたいと考えています。

(記者)

最後に、休園・休校が相次いでいる件について伺いたいのですけれども、感染者が1人出た場合でも、保育施設や学校が学級閉鎖とか学年閉鎖とか臨時閉園の対応が続いていて、子供の世話をするために親が仕事を休まないといけないので、就業への影響が出ているということです。社会活動継続を目指す中、休園・休校の現状をどう把握されているのかということと、どういう支援や対策を講じる必要があるかということをお願いします。

(知事)

教育委員会のほうには、これまでも感染の状況について、過度に恐れることなく、子供たちの学びの機会をしっかり継続するという観点から、学校の教育活動の機会をしっかり確保してほしいと伝えてきております。改めて、そうした学びの継続という観点から判断をしていただきたいと思っています。

一方で、そうは言いながら、学校の現場のそれぞれの感染状況等から、休校であったり休園であったり、そうしたものを判断するケースはあると思っていますので、そうしたケースに関しては、保護者が仕事を休まざるを得ない場合には、特別な休暇が取得できるように事業主などに支援金を給付する国の制度がありますので、事業主側、それから県民の側にも、この制度の存在というのをしっかり周知をしていかなければいけないと思っていますので、この辺り、今まで以上に、私どもはこうした制度の活用について発信を強めていきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

先ほど、いわゆる検査なしでみなし陽性にするとのお話がありました。知事はこれまで政府に濃厚接触者の健康観察のあり方を働きかけてきましたけれども、今回の政府方針、決めたことについてのまず評価をお願いします。

また一方で、抗原検査キット、先ほどもPCRにというお話がありましたけれども、生産が追いついていないという実態がある中で、自治体に配布をと急に言われてもという感も私には見えるのですが、この辺りもどう対応していくのでしょうか。

(知事)

まず、これまでも、オミクロン株の特性に応じて柔軟にルールを見直していくことを求めてまいりましたので、そういう意味では、一つ一つ運用を見直してきていることそのものは前向きに受け止めたいと思っています。できれば政府全体として、このオミクロン株について、社会としてどういうふうに向き合っていくのかといった部分について、どこかで総括した発信を総理や政府にはしていただければ、さらに共通認識が国民の間で持てるのではないかと思っています。

一方で、御指摘いただいたとおり、やはり検査キットの不足というのが、かなり医療現場であったり様々な場面に影響を及ぼしているのは事実でありますので、これまでも我々は1都3県などでもこうした検査キットの確保等を要望してまいりましたけれども、しっかり政府としてこの部分の確保を急いでいただいて、抗原検査キットが手に入らなければ、ご自身で検査をしてそして、というその後の流れに行けないわけでありますので、一日も早くこの不足感を解消していただきたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。先ほど、自宅療養における健康観察を、40歳以下の方でリスクが低ければ見直していくというお話がありました。先ほどの質問と少しかぶりますけれども、他方で、県民の中には急に症状が悪化したらどうしようという不安を抱える方もいると思います。この辺りの不安感をどう解消していくか、改めて少しお伺いします。

(知事)

ここはやはり、まず1つは我々もこれまでも発表してきたとおり、ショートメッセージであったり、もしくは「マイハーシス」であったり、「イマビス」もそうですけれども、できる限り40歳未満の方、若い方になりますので、こうした方々にはICTをしっかり活用して、その状況のつながりだけは絶やさないようにしていきたいと思っています。

そうした中で我々としては、リスクがもし変化すれば速やかに日々の健康観察、電話等での対象に加えていきたいと思っていますし、さらにはオンラインでの医療、それから本当に急変した場合に関しては、躊躇なく119番通報をしていただいて結構であるということも含めて、丁寧なそうした情報発信に努めていきたいと思っています。

(記者)

私から最後に1点、少し変わりますけれども、協力金について伺います。千葉県ではレベルの高い認証店と確認店という制度があって、ほかの自治体では非認証店のほうが払われるお金が高かったということもありました。そういう意味では、全国的に見て非常にインセンティブも特徴的な仕組みだと思うのですけれども、この辺りの狙いというか、昨日でちょうど締め切ったと思います(協力金経過措置期限)。その辺の数なども含めて、改めてお考えを伺えればと思います。

(知事)

まず我々の考え方とすると、もともと感染が拡大していようと、そうでない期間であろうと、飲食店の皆様方には感染対策をしっかり徹底していただきたい。また、感染対策に取り組んでいる店舗を利用するように私たちは県民に促しをしてまいりましたので、基本的には、我々は一つでも多くの店舗が感染対策がなされたお店、確認店以上になるように努力をしていきたいし誘導をしていくべきだと、まず原則として考えています

そうした中で、今回のまん延防止等重点措置における協力金のそうしたルールにさせていただいたわけですけれども、実際に確認店になっていなかった店舗の中で2割弱の店舗は、もうこの間に確認店に移行していただいておりますので、そういう意味では、より感染対策がなされた店舗へのシフトを促すという部分は、ある程度理解をしていただいていると思っています。

また、今回、まん延防止等重点措置と飲食店への協力金の制度の発表に伴って、新たに、今まで休業されていたお店が改めて確認店になりたいという形で申請をされたり、もしくは新規に開業して、確認店には手を挙げていなかったのだけれども、確認店になりたいという申請もかなり来ておりますので、そういった意味では、飲食店の皆様方の多くと一緒に感染対策と経済を両立、店舗営業を継続していく、そういう方向に進んでいるのかなと認識をしています。

(記者)

県内の感染状況についてですけれども、ずっと新規感染者数が最多を更新しているような状況が続いているのですが、この感染状況のうなぎ登りの状態というのは、まだ当面続くと見られているのか、それとも、もう少ししたらまん延防止の効果が効いてきて、少しずつピークアウトしていくのか。今どういうふうなお考えの下で対策に取り組まれているのかというところを教えてください。

(知事)

こればかりは正直言って予断を許さない状況だと思っています。我々はこのままさらに感染が拡大した場合も想定して準備を進めてまいりましたけれども、まん延防止等重点措置も適用され、多くの事業者、県民も御協力いただいておりますので、一日も早くピークアウトをつくる、もしくは感染者の数のこれ以上の急激な伸びを抑えていく、そうした方向に持っていきたいと考えています。

オミクロン株の感染の間隔等を考えると、そうした取組の効果というのは、以前に比べれば比較的早く出てくる可能性があると思っておりますので、楽観視はしませんけれども、着実に効果が出るように努力をしていきたいと思っています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

病床確保のフェーズの2Aと2Bですけれども、従来、フェーズ3というのは、一般医療を制限するという内容だったと思うのですけれども、フェーズ2Bというのは、一般医療の制限というのはあるのでしょうか。

(知事)

主に一般の医療に特に大きく影響が出るのは、やはり重症者病床を拡大した場合には、救急医療も含めて当然影響が相当程度出てくるわけであります。なので(フェーズ)3になるわけですけれども、今回、重症者に関しては、現時点においてはまだ多くない状況でありますので、今回、我々は実態に即して、重症者用病床は拡大しないけれども、軽症・中等症の病床を拡大するという対応をすることにいたしました。

このケースにおいて、もちろん一般医療に影響がないことはありませんけれども、相当程度というわけではないという意味で私どもは2Bという区分をつくって、今回さらに病床を拡大するという対応になりました。

(記者)

1,696という数字ですけれども、一般医療に重大な影響を与えない限りで最大限、病床を確保した数というような理解でよろしいですか。

(知事)

そうですね。今の感染状況と通常医療とのバランスを考慮して、ぎりぎりの中での判断と対応ということになります。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

いくつかあるのですけれども、かなり対応が変わってきていて、先ほど共通認識を持つ必要があるとおっしゃったのですが、こういう「イマビス」の利用だとか抗原検査の利用をなるべくしないようにするとか、どういう共通認識が必要かというのを、知事としてはどのようにお考えかを教えてください。

(知事)

2類・5類論とか、インフルエンザと同じじゃないかとか、様々な議論が出てきて、今までどおり新型コロナウイルスのリスクを非常に高く捉える方と、逆にかなり軽視をされる方と、分断が進んできているのかなという懸念を持っています。実態はその真ん中であるべきだと思っていますので、そういう意味では、この医療に対する社会と国としての評価、そこをしっかりここに置いて、どういう方を医療的リスクとしてしっかりと捉えてサポートしていくのか。

一方で、社会経済活動を維持していくという観点から、こういうふうにモデルチェンジをしていくのか。これは専門家の皆様方は様々しっかりと提言をされているわけですけれども、私とすると、ぜひ総理から国民に向けた記者会見の中で、しっかりとこの医療リスクを、政府としてはこう考えていて、だからこういうふうなルールの見直しをしてきて、今後は例えばワクチンの3回目の接種や経口薬によって、さらにこういう方向に今後も進んでいくと期待しているというか、見込んでいるみたいな、そういう将来予測も含めて、どこかのタイミングで話をしていただけるのではないかと期待をしております。

(記者)

ありがとうございます。抗原検査の件なのですけれども、かなり不足しているという状況で、呼びかけを迅速にされたと思うのですけれども、これをされた理由というのは。

(知事)

これは、もともと我々は無料検査を始めるときから、ただし書きとして、通常の診療などでの検査に影響を及ぼすようになれば、これは優先順位の考え方から、無料検査に一部制限・制約を設けていく可能性があるということは申し上げてきたつもりでありますので、いよいよそういうタイミングに入ってきたと思っております。

我々としては、もちろんそうは言いながら、しっかり抗原のキットは供給されて、多くの様々な事情を抱える方々がしっかりと無料で検査できる体制というのは、確立・維持をしていきたいと思っていますので、この辺りは政府にしっかりと求めていきたいと思っています。

(記者)

ありがとうございます。ワクチンの追加接種センターなのですけれども、この場所にした理由と、モデルナ社製のワクチンの接種がなかなか他の都道府県でも進まないという状況があると思いますが、そこら辺の呼びかけを県としてはどのように、情報提供になるのかと思いますけれども、その辺はどのようにされていくのか。

(知事)

まず、対象者が多い、かつ自由にアクセスのしやすい場所ということで、この間、様々な施設を検討させていただき、御協力をいただいて、かなり人口の多い地域からアクセスのしやすい場所で開設することができるようになったのではないかと思っています。

一方で、御指摘いただいたとおり、主にモデルナ社製のワクチンの予約枠がなかなか当初よりは順調でない、思うように埋まっていないというのは、市町村の接種の状況を見ても明らかだと思っていますので、この辺りは、皆様方も様々情報発信をしていただいておりますけれども、政府、都道府県、それからマスメディアの皆様方、一体として、交差接種も含めてワクチン接種のメリットをしっかりと感じ取っていただいて、不安を少しでも解消して、一日も早い接種につなげていきたいと思っています。

そのためにも、先ほど少し申し上げましたけれども、政府のほうから、3回目の接種をした場合に、まずどのような個人としてのインセンティブがあって、さらには社会としての何か出口があるのかといった、その見通しは一定程度発信していく必要があると思っていますので、その辺りを政府には求めていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。最後に1点だけ。医療従事者の休職が非常に多くなっていて、全体像を把握するのが非常に難しくなっています。私たちも取材で個別の状況しか分からないし、県のほうも、まとめられるのに苦労するということもあったのですが、そこら辺の状況は、知事としてはどのように把握されていくつもりですか。

(知事)

これは医療機関の方々と個別に意見交換する中でも、そうした様々な状況等は教えていただいて、意識共有は図ってきております。医療従事者の欠勤の状況などをシステムで把握することはできるのですけれども、なかなか回答率が低い状況になっているので、全体像という部分には十分ではないのかなと思っています。医療機関の方々には、積極的な入力を促したところでありますので、できる限り全体像はしっかり把握をしていきたいと思っています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。何点かあるのですけれども、まず一つが、さっき他の記者さんも言われたワクチンの接種についてです。政府が前倒しを2回表明されて、それも1月の中旬ぐらいが2回目だったと思うのですけれども、自治体の中でも千葉市さんのように早く対応を前倒しができる自治体と、そもそも接種券を送る時点で接種日を決めているような、割り振りしているような自治体もあって、前倒しで対応できないという話も取材では出ています。この辺り、県内の接種の前倒しの開きがあるのかなと思うのですが、どのように考えられていて、県として何かやれることがあるのかも含めてお伺いできればと思います。

(知事)

おっしゃったとおり、政府が二度にわたってスケジュールの変更をされたことで、計画をされていた市町村の中には、対応しきれない、もしくは対応するほうが逆に混乱を生じる、様々な考え方の中で接種券の発行等が前倒しで十分対応しきれていない市町村があるのは事実だと思っています。

我々とすると、大事なことは、必要とする方に一日も早く接種ができる体制をつくることが重要だと思っていますので、市町村の皆様方に、事情は十分理解をした上で、できる範囲の中で、一日も早く接種券の発行を前倒しできるように、これは我々も様々な形で、サポートであったり相談を受けていきたいと思っています。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。2点目は、今日発表になったフェーズの区分の変更について、これは確認ですが、オミクロンの一時的な対応ではなくて、今後もずっとという。

(知事)

そうですね。オミクロン株の特性に応じて、重症病床は増えていないけれども軽症・中等症が非常に多くなっていくという状況に対応するための、我々としての計画の見直しという形になります。もちろん、今後、仮に新たな変異株が出てきてその特性が変わればこの対応ではなくなるかもしれませんけれども、現段階のオミクロン株のこの感染状況の中で検討して、実態に即した病床の拡大という判断です。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。こういう対応は他県をまねしたとかではなくて、基本的に県独自でやられて……。

(知事)

そうですね。県独自に考えましたけれども、何か参考にしたところはもしかしてありますか。

(職員)

健康福祉政策課です。今、知事がおっしゃったとおり、千葉県独自で、要は入院患者さんは増えているのですけれども、重症者が一桁でずっと推移していることもあって、重症者病床を増やさないで、それ以外の病床を増やす形で、今のこのやり方を千葉県の考えとしてやったということでございます。

(知事)

我々とすると、当然ながら病気はコロナだけではありませんので、全体的な医療の限られた資源をどのように配分して、県民の皆様方の医療リスクを一番軽減するという考え方の中でこれまでも病床を判断してきました。今回のオミクロンに関しては、そういう意味で、かなり病床の拡大には慎重な検討がやはり必要だなと思っていますので、その中でこういう結論になったということです。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。最後なのですけれども、今、恐らく新年度の当初予算を最終調整されていると思うのですが、恐らく昨年度と同様に、コロナの対策というので大分膨らむのではないかなと思います。新型コロナの感染拡大が続く中で、予算編成はどのようなお考え方でやっていらっしゃるのか、ちょっとお聞かせいただければと思います。

(知事)

はい、ありがとうございます。おっしゃったとおり、やはり新型コロナウイルス対策というのは、当然予算の中における一つの重要な分野だと思っていますので、新年度に関しても県民の皆様方の命と安全を守るために必要な部分には、しっかりと新型コロナウイルスの様々な対策費用を計上した予算となっています。

一方で、とは言いながら、長く続くこうした状況の中で様々なところに影響が出てきておりますので、それらをしっかり底支えしていくということと、私自身も県民の皆様方にお約束をした千葉県の福祉の向上であったり、経済を含めた飛躍に向けての必要な予算をしっかり計上しなければいけないと考えていますので、それらの分野に予算を配分する、そういう予算編成を進めております。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。

(記者)

先ほど濃厚接触者のみなし陽性者のお話がありました。それに関連する話ですけれども、1月24日に厚労省が事務連絡で発出して、セルフチェック(自主検査)で自主療養というやり方も自治体の判断で可能にできるような仕組みになりましたけれども、この仕組みに対する評価とか、もしこれを実施する場合はどういったことが大事になってくるかということを教えていただきたいです。

(知事)

この通知の中で我々千葉県もこれに該当すると考えておりますので、対象となる方にどのように検査をしていただいて、その結果をどのように連絡していただくかなどについて、現在検討を進めている状況であります。

(記者)

将来的にこの仕組みを、神奈川県さんは明日から選択制でスタートするのですが、千葉県のほうでも状況によっては導入する可能性はあるのでしょうか。

(知事)

もちろんそうです。我々としては少しでも実態に合った対応をしていかなければいけないと思っていますので、実効性を担保するやり方も含めて、鋭意内部で検討してもらっていますので、しっかりとそれがしかるべき時期に発表できるようにしたいと思います。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

先ほど緊急事態宣言は判断する時期ではないというお話でしたけれども、病床使用率との関係で、例えば50%を超えたらさすがに要請せざるを得ないとか、そういった目安というのは知事の中でおありでしょうか。

(知事)

病床使用率については、今は比較的入院の基準が当初からの基準で運用できていますけれども、当然、病床が少なくなってくれば、少し入院の基準を見直していくなどによって一定程度は対応できてくることになりますので、病床使用率を単純な緊急事態宣言の要請の指標に入れるというよりは、重症者であったり中等症状の方も含めた医療全体のひっ迫状況を勘案して判断していく必要があると思っています。いずれにしても、あらゆる選択肢を排除せずに、予断を持たずにしっかりと判断をしていきたいと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いいたします。ちょっとコロナから離れるのですけれども、台湾の地元紙など複数のメディアが報じたところによりますと、今現在、台湾政府が千葉県を含む5県の食品の輸入を規制していますけれども、こちらは解除に向けた動きがあるのではないかとあります。まずこの報道について知事が今把握されていることと、その受け止めについてお願いできますでしょうか。

(知事)

私どもも報道は承知しておりますけれども、正式には国から現時点では連絡はまだない状況であります。いずれにしても我々千葉県としては、これまでも千葉県産のそうした農水産物の安全性については発信してまいりましたので、報道のとおり、そうした見直しがなされることを期待しております。

(記者)

まだ国から正式な伝達はないということではあるのですけれども、例えば今後の千葉県産の食品の輸出をさらに増加させるという意味で、非常に弾みのあるお話なのかと思うのですけれども、今後どういったことを取り組んでいきたいとお考えですか。

(知事)

私どもは台湾の桃園市とも友好関係の協定を締結してきておりますので、そういう意味では、台湾との交流の中で千葉県の食品をしっかりと海外セールスの一環の中で行っていきたいと思っています。これまでも千葉県に旅行に来られた台湾の方、非常に多い状況にありますので、そういった意味では、千葉県にお越しいただいたときに楽しんでいただいたものを、今度は台湾にいながらにして食していただけるように、プロモーションに力を、実現すればしていきたいなと考えています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

病床の関係なのですけれども、冒頭に酸素吸入者が1週間で約3倍というお話があった一方で、重症者用のベッドについては、まだ一桁台。この酸素吸入が必要な方の上昇率が重症者病床を圧迫していく、使用率が増えていくという、その原因についてどういうふうにお考えでしょうか。

(職員)

健康福祉政策課です。我々も酸素吸入が必要な方の状況については注視しておりますので、この辺の動向をしっかり注視して、病床の確保に努めていきたいと考えています。

(知事)

オミクロン株の特性だと思いますけれども、肺で深刻になって人工呼吸器やECMOにまで至る方というのは、現時点ではそれほど多くないわけでありますけれども、しかしながら、これから、これまでも申し上げてきたとおり、高齢者の方々に感染がさらに波及していったときに、どの程度重症者が増えるのか、また、中等症状の方々が時間の経過とともに重症にどの程度転じるかといったところは未知数のところがありますので、これらの状況は、もちろん先行する沖縄等の状況も我々は見ておりますけれども、しっかりと油断なく見ていきたいと思っています。

(記者)

ありがとうございます。

内容についてのお問い合わせ先

  • 新型コロナウイルス感染症への対応について
    →健康福祉部健康福祉政策課【電話】043-223-2630
  • 「食のちばの逸品を発掘2022」について
    →農林水産部流通販売課【電話】043-223-2959

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所属課室:総合企画部報道広報課報道室

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