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更新日:令和6(2024)年5月31日

ページ番号:434870

知事定例記者会見(令和3年4月22日)概要

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日時

令和3年4月22日(木曜日)15時30分~15時54分

場所

本庁舎5階大会議室

動画 令和3年4月22日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 「九都県市首脳会議」の結果について
  2. 定期人事異動について

九都県市首脳会議の結果について

(知事)

まず、はじめに、昨日開催された「九都県市首脳会議」について、お話をいたします。

「九都県市首脳会議」については、これまで千葉市長として私は参加してまいりましたけれども、今回初めて千葉県知事の立場として会議に出席をいたしました。

会議では、まず九都県市共通の喫緊の課題である新型コロナウイルス感染症対策について、意見交換を行いました。私からは、ワクチン接種の円滑化のため、国において、ワクチンの供給の時期や量について、速やかに詳細な情報を提供すること、また、地域医療体制を確保するため、新型コロナウイルス感染症患者の受け入れの有無を問わず、全ての医療機関の経営安定化が図られるよう、国において必要な措置を講ずることについて発言をし、これらを含め、感染症対策に必要な事項を九都県市として国に対し要望していくところといたしました。併せてゴールデンウィークに向けて、九都県市にお住まいの皆様に対し、不要不急の外出の自粛や、飲食の際の黙食の徹底などをお願いする共同メッセージも取りまとめました。

このほか、近年の台風災害の激甚化や、一昨年の房総半島台風での大きな被害を踏まえ、風害対策及び大規模停電対策の充実強化に向けた提案を千葉県からいたしました。私はこれまでも、災害から県民を守る「防災県」の確立を訴えてきたところであり、今回は房総半島台風の教訓から風害対策に着目をし、無電柱化の推進や、非常用自家発電設備の整備に係る国の支援の拡充、また、風害について、地震などと同様に自治体で被害想定を行うことができるよう、国における調査研究の充実・強化などについて、国に要望することを申し上げました。

今後とも、大都市圏において、複雑・多様化する広域的な諸課題に対して、九都県市が一層の連携を図り、解決に向けて取り組んでまいります。

定期人事異動について

(知事)

最後に、定期人事異動についてお話をいたします。本年度の定期人事異動については、4月1日付けで、原則として幹部職員を除いて行ったところですが、このたび、幹部職員を中心とした人事体制を検討し、4月27日付けで異動を行うことといたしました。

まず、今回の人事異動の基本的な考え方です。人事異動にあたっては、職員一人ひとりが能力を最大限発揮できるよう、職員の意欲・能力・実績を重視した「適材適所」の人事異動を行ったところです。また、新型コロナウイルス対策など山積する課題に積極果敢に取り組み、県民の命と暮らしを守る県政を実現し、「千葉の未来を切り開く」ための人事体制を整えました。

なお、人事異動の規模についてですが、今回の異動者数は310人であり、4月1日付けの異動者数2,254人との合計は2,564人であり、前年度の2,667人と比べ、103人減少をいたしました。

次に、役付職員の登用についてです。登用にあたっては、男女の区別なく、それぞれの職にふさわしい能力・適性を備えた職員の積極的な登用を図りました。部局長等の幹部職員については、勤務延長となっている防災危機管理部長、企業局長が4月26日付けで退職となるほか、副知事の事務取扱となっている環境生活部長などへの配置も含め異動を行いました。防災危機管理部長に、生稲芳博 地域産業推進・観光担当部長を、環境生活部長に、吉野美砂子教育次長を、商工労働部長に、高橋俊之 オリンピック・パラリンピック推進局長を充てるなど、8人を交代といたしました。また、女性幹部職員については、組織の中枢となるポストに積極的に登用した結果、部長級及び次長級の女性幹部職員は過去最高の9人、課長級以上の合計でも過去最高の36人となったところです。

そのほか、国のデジタル庁創設や規制改革に対応し、施策を部局横断的に展開するため、特命の担当部長、担当課長を配置し、行政のデジタル化及び業務改革に向けた体制整備を図りました。

また、新型コロナウイルス感染症への対応にあたり、部局横断的な調整を迅速かつ的確に行い、感染症対策がスピード感をもって着実に遂行できるよう、特命の担当部長を配置し体制の強化を図りました。

今回の人事が、私にとって知事として初めて人事異動をすることになりまして、これで私の県政ビジョンの実現に向けて本格的なスタートを切ります。4月20日の臨時県議会で同意をいただきまして、穴澤副知事、冨塚教育長を任命いたしました。これまでの県庁での経験や、また、人柄、ネットワークを生かして手腕を発揮してもらいたいと考えています。

幹部をはじめとした職員との対話を、こういうコロナ禍の中ではありますけれども重ねていくことで、20年30年後を見据え、これからの将来の千葉の未来を切り開いていく施策について、職員とともに知恵を出し合いながら、しっかりと進めてまいりたいと考えております。

私からは以上です。それでは、質問をお受けいたします。

質疑応答

(記者) 

人事が発表されましたが、まず20日付けで任命された穴澤副知事と冨塚新教育長について、どういうところを見て任命されたかを教えてください。

(知事)

まず、私は、市長時代も副市長に支えてもらいましたけれども、こうした副首長というのですかね、副知事、副市長というのは、首長と職員をつないでいただく大変大事な役割だと思っています。そういう意味では、知事に対して直言をしてくれる人柄であるということ、それから職員からの信頼が厚く、そして職員をよく見てくれる人、そしてまた議会との信頼関係が構築できるということ、そしてバランス感覚、こういうような考え方の中で選ばせていただきました。それから、教育長に関してですけれども、幅広い業務経験と柔軟性を持っていらっしゃるということ、それから、今の教育行政というのは教育委員会だけで閉じるものではありませんので、そういう意味では環境生活部長もされておりますし、青少年系の部分、さらには商工労働部での経験もありますので、産業人材がどのような人材を求めているか、そういう様々な経験、ネットワークを教育行政に生かしてもらえると、そういうふうに期待をして選ばせていただきました。

(記者)

県では初の女性教育長になりますけれども、この辺はたまたま女性だったということなのですか。

(知事)

そうですね。能力であったり、お人柄であったり、ネットワークなど、様々なものを勘案した結果、彼女になったわけですので、女性ありきで検討したわけではありません。結果的には女性の登用の一つの形になりましたので、今後もそうした適材適所の中で女性の登用を進めていきたいと思っています。

(記者)

教育庁の人事を拝見しますと、知事部局の職員の方が多く異動し、新たに教育のセクションに入っている印象を受けたのですが、何か狙いというか期待する部分があるのでしょうか。

(知事)

そうですね、それぞれのバックグラウンドを持っている方々が必要だと思っています。教育を本当に専門でやってこられた、そうした方々が基本であるのはもちろんですけれども、知事部局の中で、今までの先ほど申し上げたような部分と教育行政をつないでいく、そういう教育行政を進めていくためにも、そうした方々が間に入っていただけるというふうに期待しています。

(記者)

私からは最後になりますが、これだけ大きな組織の人事異動で、知事は就任されてまだ2週間ですが、適材適所の人事異動、適材適所を探るにあたってどういった方法を取られたのでしょうか。

(知事)

これまでも私自身、いろんな方々からそれぞれの方々の評価ですとか、そうした方々の取組は、私なりにはいろいろ確認をさせていただきました。私が市長時代も、全ての人事を自分で決めているわけではなくて、私が大事にしている考え方、それぞれのポストにおいてこういう人が必要だと、そういうような考え方を伝えた上で、事務方が苦心してつくった人事案をベースに考えてまいりましたので、これからもそうした形の人事を進めていきたいと思っています。

(記者)

私からは以上です。ありがとうございました。

(記者)

よろしくお願いします。先ほどの質問と少し関連があるのですが、冨塚教育長は今まで教育を担当されたことがなかった方だということと、あと、これまで4人文科省の方が務めていて、今回、12年ぶりに県の方が務められるということですけれども、何か県教委に変わってほしい部分があるとか、もしそういう狙いがあるのでしたら教えていただければ。

(知事)

特にそういうものはありません。文科省から来ていただいた方はどなたもすばらしくて、千葉県の教育行政を推進していく上で欠くことのできない方々であったと思っています。そのときそのときの教育行政の課題を解決していくために求められる方を選任していくということだと思っています。そういう意味では、先ほど申し上げたとおり、知事部局の青少年の分野であったり、もしくは産業経済界、そういう部分も含めた広い観点で、冨塚教育長には、教育委員会が変わってほしいというよりも、新たな要素を付け加えていただければありがたい。教育次長には文部科学省から来ていただいている方がいらっしゃいますので、そういう意味でも、これまでの文科省との連携も十分受け継ぎながらやっていっていただけると思います。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

お願いします。まず、人事についてお伺いします。今回、特命担当部長として、新型コロナ対策のための政策調整担当部長を設置されました。その意図と、期待する役割というのはどのようなものかを、改めてお聞かせください。

(知事)

私もこの2週間の間、新型コロナ対策、本当に健康福祉部と一緒に日々意見交換、協議をしてやってきておりますけれども、とにかく非常に意思決定の連続でありますので、職員を増やしていくということはもちろんのことなのですけれども、上位レベルで意思決定できる人間、職員が増えなければこれは非常に苦しいだろうと思っておりました。そういう意味では担当部長というのを明確に定めて、そして1枚追加をするということと、それから総務に所属もしておりますので、全庁的な人事であったり様々なものを見た上で、このコロナ対応にあたっている組織が最大限能力を発揮できるような、組織の部分も含めてバックアップしていく、そういうところを期待しております。

(記者)

ありがとうございます。このコロナ関連でまたお伺いしたいのですけれども、昨日、緊急事態宣言が東京で出た場合には無視できないという旨のお話をされました。流動的な部分もあるかもしれないのですが、今日も東京都で3月の宣言解除後最多の人数を更新ということで、現在の対応の検討状況を改めてお聞かせください。

(知事)

この間、東京都に宣言が出され、そして今以上に強い措置が出された場合における千葉県の対応について協議をしてきたところであります。当然ながら今までになく強い要請、強い措置が行われる以上、今の3県が行っている要請だけでは、当然ながらこのゴールデンウィークという人が多く移動しかねない時期の中で、都県域を越えて多くの方々が千葉県や3県に来ることが十分想定をされます。そのことによってそれぞれの3県での感染の拡大だけではなくて、東京都に出された緊急事態宣言の効果も、東京都という観点でも私は限定的になってしまうリスクがありますので、そういう意味では、3県がこの都県域を中心に東京都に類するような強い措置を時期限定的に出さざるを得ないと考えております。この点については、他の2県と、それから国とも協議をして、柔軟に要請ができる、そうした法体系の整備も含めて議論しておりますので、ある程度まとまった段階で皆様方にお伝えできると思っています。

(記者)

ありがとうございます。あともう1点お伺いします。ちょっと話題が変わりますけれども、東京都の養子縁組のあっせん団体のベビーライフが、千葉県内の産婦人科に無届で乳児を預けていたという問題がありました。この事案に対する御所感と、県としての今後の対応についてお聞かせください。

(知事)

この民間あっせん事業者というのは、子供に最善の未来を用意するということが大前提だというふうに思いますので、その立場を最大限に考慮しながら丁寧にあっせんを行っていくべきだと思っております。ベビーライフのような、この報道にあるようなことがあってはならないと思っています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

お疲れさまです。人事の関係で、コロナウイルスへの対策で人を増やしていくと先ほどおっしゃいましたけれども、人を増やしていくとか、新型コロナの対応で体制を強化していくとか、そういった部分はあるのでしょうか。

(知事)

はい。既に千葉県庁としても流動的に人員を配置しているところでありますけれども、今後も保健所を中心に随時人員を強化することを検討してほしいということを指示しておりますので、これは今回の人事異動に限らず柔軟に対応していきたいと思っています。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。あと、まん延防止等重点措置の期間が始まっていて、見回りなども始まっているのですけれども、県として具体的に何かやっていく対策とか、テレワークの推進の話も知事、強調されていましたけれども、そういった部分で具体的な対策があれば教えてください。

(知事)

やはり経済界の方々にテレワークに関して積極的に従業員の方に対応していただくように要請申し上げていきたいと思っておりますし、また私たち県庁自身も、当然ながら率先垂範をしていかなければいけないと思っています。あとは、昼カラオケなどのようなものも、我々の中で、千葉県だけではないですけれども、感染例が目立っておりますので、そうした部分についてもしっかりと自粛を要請していきたいと思います。この辺りは、見回りというのは決して取り締まるだけが目的ではなくて、むしろ国や県の支援策であったり、もしくは感染防止対策のアドバイスをしたりということで、そういう丁寧な対応をしながら、この機会にこれから先も含めた飲食店の感染防止対策の徹底につなげていきたいと思っています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

よろしくお願いします。人事の関係をお願いします。デジタルの関係ですが、熊谷知事は知事選からかなり公約としてデジタル化ということを掲げていらっしゃいました。具体的にこういった形で紹介することによって、デジタル化によるメリットは、具体的にどういった形をイメージして、県民にどういったメリットがあるのか、今の時点でのお考えをお聞かせください。

(知事)

国の法体系もこれから急ピッチで変わっていくと思います。そういう中で行政自身が変革をして、県民の皆さんや事業者の方々の行政手続に係るコストであったり、もしくはロスを最小限化するために、この千葉県の行政自身を変えていかなければいけないと思っていますので、そういう部分でリーダーシップを発揮してもらえるような、担当部長以下、そういう組織になってほしいと思っています。それから、デジタル化を進めていくと、一方でセキュリティの観点のリスクというのが確実に無視できませんので、そういう意味でも、全庁的なサイバーセキュリティに関して、その部分も併せて強化をしていきたいと思っています。

(記者)

もう一つ、ちょっと早いのですが、来週、ゴールデンウィークで定例会見がないのであえてお伺いします。就任から2週間が過ぎて、コロナ対策等に追われていたと思うのですが、就任から振り返ってみた感想をお聞かせ願えればと思います。

(知事)

本当に何だか1か月やっているような感じで、それだけ日々コロナ対応でステージがどんどん変わっていく。まん延防止等重点措置の適用であったり、その内容について一生懸命議論して適用が始まったと思えば、次は緊急事態宣言等を含めた議論を今しているわけですけれども、それだけ刻々と変化をしていく中で、職員も頑張ってくれておりますし、何とか千葉県一丸となってこの難局を乗り越えていきたいと思っています。一方で、そうはいってもコロナ対応だけというわけにはいきませんので、それ以外の、災害からの復旧・復興であったり、もしくは今後に向けた県政ビジョンの一つ一つの実現に向けて、今日まさに人事が固まっていく中で、いよいよこれから新体制の中で、それぞれの職員と意見交換を密にして、船出ではないですけれども、しっかりとした進路を定めて、着実に前に進めていきたいと思っております。非常に濃密な時間を過ごさせていただいているかなと思っています。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

ちょっと話題が変わるのですが、この前、洋上風力を御覧に行かれまして、あれは恐らく最初の県内視察だったような気がするのですが、もともと旭市庁舎を御覧になられて、あれは御希望されて行かれたのでしょうか。

(知事)

もちろんです。

(記者)

ぜひその辺の思いを教えていただけたらと思います。

(知事)

はい。私は、市長時代も市役所から遠い地域ほど特に重視をして訪れるようにしておりました。今回の選挙にあたり、私は県内各地を歩きましたけれども、その中でも、やはり県境の地域の方々が、県庁は我々のほうを見ているんだろうかというような、そういう気持ちを強く持たれていることを痛感しております。県庁はそれぞれ、県境であろうと県中央部であろうと、同じように見ているわけですけれども、やはりそれが見える形にならなければいけないし、メッセージも届けなければいけない。そういう中で、自分の中では、一昨年の災害で大きな被害に遭われた南の安房地域であったり、もしくは銚子を含めたそうした地域、もしくは野田を含めた東葛北部の地域、こういう地域は特にそういう気持ちになられていると思っておりますので、それらの地域にできる限り早く行き、かつ、その地域の課題であったり、もしくは可能性、それについて見て、メッセージとしても出したいと思っておりましたので、今回たまたま旭市さんの新庁舎の整備にあたって、ああいう形で足を延ばせたというのは私にとってもよかったなと思っています。

(記者)

これから事業者の公募になります。これは国がやりますが、知事としても何か今回の体験を発信していかれるのですか。

(知事)

洋上風力の事業者の選定にあたっては、厳密な選定が国においてなされていきますので、今後はしっかりと見守っていきたいと思いますけれども、その事業者が決まった後の段階で、できる限り事業者とともに、もしくは銚子市と一緒に、地元に活性化をもたらせるような、そういう場所になるように県として全力で当たっていきたい、対応してまいりたいと考えています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

先日、県議会の立憲民主・千葉民主の会から政策要望の御説明があったと思うのですけれども、348項目というのは非常に多かったと思いますが、この要望に対しては今後どのように対応されていくおつもりでしょうか。

(知事)

私的には毎年度予算をつくる際に、各会派から予算要望書などを頂いておりますので、そういうものと同じように、今後の県政運営であったり、もしくは予算を検討していく中で参考にさせていただくものだと思っています。

(記者)

知事の思いと合致するものからつまんでいくと言うとあれですけれども、選んでいって、それを県政に反映させていくような形になりますか。

(知事)

そうですね。基本的に多くの会派の方々とは、県政の基本的なスタンスは同じだと思っています。その中で、それぞれの会派の中の思いがありますので、そこは私に合致するものだけというわけではなくて、それぞれの会派の皆様方の思いをしっかり酌み取った上で、県政運営にできる限り生かしていきたいと思っています。

(記者)

ちなみに、348の中で、これはやっていきたい、やっていこうと思っているようなものは何かありますか。

(知事)

頂いたばかりですので、それぞれこれから精査をしていきながら、順次お応えできるように努力をしていきます。。

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    →総合企画部政策企画課【電話】043-223-2207
  • 定期人事異動について
    →総務部総務課【電話】043-223-2028

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