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更新日:令和6(2024)年5月31日
ページ番号:439695
日時 | 令和3年5月8日(土曜日)17時45分~18時00分 |
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場所 | 本庁舎5階大会議室 |
先ほど新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、本県の感染状況、国や東京都の状況を受け、まん延防止等重点措置や各種要請を決定いたしました。
千葉県の感染状況は、本日までの直近7日間平均で約135人、前週比は1.0であり、この1週間の前週比は1.2未満であります。また、人口10万人当たりの感染者数では全国で29番目であります。関西や西日本で感染が拡大をしている中、このレベルで持ちこたえているのは、県民や事業者の皆様方の多くが要請にお応えをいただいているからこそであり、心から感謝を申し上げます。
当日の発言内容に誤りがあったため、囲み部分を訂正しました。
東京都や3県が、本来の感染ステージに比べ比較的早い段階で緊急事態宣言やまん延防止等重点措置に移行し、時短等の対策を進めてきたことも大きいかと考えております。しかしながら、低減傾向にまでは至っておりません。また、直近の感染者数に関しては、連休中、診療所などの検査数が少し少ない状況での数字でありますので、今日を含めた連休明けの数字をしっかりと見極めていく必要があると考えております。
また、病床の稼働率については、この間の増加傾向が続いてきたことによって、県全体で30%を超え、徐々に上昇しつつあります。特に東葛地域では40%を超えて厳しい状況にあります。
また、変異株についてでありますが、N501Yの比率が1か月前は10%を切っておりましたが、直近1週間では6割に近い状況になっております。これはスクリーニング検査でありますので、全体がどうかというのはありますけれども、予測されてきたとおり、5月中にはほとんどが変異株に替わっていくだろうと思われます。これまでの対策による低減効果と変異株比率の上昇による拡大効果がせめぎ合っている状況で、いつ感染が急拡大をしてもおかしくないと、私どもは危機感を持っております。
このようなことを踏まえ、本日決定した内容の主なものを申し上げると、まん延防止等重点措置の対象地域は現行の12市とし、飲食店などに対しては、引き続き、まん延防止等重点措置の対象区域では営業は20時まで、酒類提供を行えないことを要請し、その他の地域では営業は21時まで、酒類の提供は20時までとすることを要請いたします。
また、新たに店内への酒類の持ち込みも特措法に基づき自粛を要請いたします。
県ではこれまでも大規模施設に対して営業時間の短縮をお願いしてまいりましたが、今回は特措法24条第9項に基づき、20時までの営業時間の短縮要請を行うなど、また、施行令11条の「多数の者が利用する施設」については、基本的対処方針等を踏まえて、改めて施設種別等の整理を行い、営業時間の短縮や感染防止対策の徹底などを引き続きお願いすることといたしました。
まん延防止等重点措置の対象地域において、時短要請に応じた大規模商業施設などに対しては、短縮した時間と事業規模に応じた協力金を支払うことといたします。
県民の皆様方に改めてお願いであります。特に不要不急の都道府県間の移動、緊急事態措置区域との往来は厳に控えていただきたいと思います。また、混雑した場所や時間を避けて行動をいただきたいと思います。
会話するときは、場所を問わずマスクを着用し、自宅であっても日頃同居していない方と会話をする際はマスクの着用を徹底していただきたいと思います。普段生活をともにしていない人との交流、特に食事等でマスクを外して会話が生まれる場面をできる限りつくらないことが重要であります。週明けから仕事に復帰される方もたくさんいらっしゃると思いますけれども、そうした職場での昼食、もしくは会議を含めて、そうした中でマスクを外して会話が生まれる、そうした場面を留意いただきたいと思っております。
県民、事業者の皆様には厳しい状況が続き、大変な御苦労をおかけいたしますが、大阪のように医療が逼迫した状況になることを何としても防ぐため、厳しい措置の延長に御理解をいただきたいと思います。
私ども行政としても、医療提供体制の充実や飲食店の認証制度の検討、着実なワクチン接種などに引き続き取り組んでまいります。
私からは以上です。
(記者)
新しい要請を拝見させていただいたのですが、まず酒類の提供で、利用者による酒類の店内持ち込みを酒類提供と同等と見なすようにした狙いと、1,000平米を超えるイベント関連施設や商業施設などで、これをお願いベースから要請に変えた、その狙いとか理由などを教えてください。
(知事)
御質問ありがとうございます。
まず、1点目の酒類の持ち込みについてですけれども、私どもは飲食店の酒類を提供しないことが目的ではなく、飲食店という基本的には屋内の空間においてお酒を飲むことによって、マスクを外しての会話が長時間生まれる、そうした場面が起きやすいことをもって酒類の提供の自粛をお願いしているわけでありますので、お酒を利用者の方が持ち込まれて、そして飲まれるということは、同じ空間をつくることになります。それは感染拡大防止の観点からは避けていただかなければならないものでありますので、今回同じ扱いといたしました。飲食店の皆様方にお応えいただくのに加えて、利用者の方々にもこの趣旨を十分に理解していただきたいと思っております。
それから、大規模集客施設などに対するものですけれども、どうしても大きな商業施設や集客施設などは、我々がまさに要請している緊急事態宣言の地域であったり、もしくはまん延防止等重点措置地域の中における移動を促進しやすいところがありますので、営業の時間を短くしていただくことで人流を抑制していく、もしくは夜間の飲食につながるような動きを少しでも抑えていく、そういう観点から要請をさせていただくものであります。
(記者)
ありがとうございます。もう一つ、期限の変更について、昨日の国の対策本部の文章を見ていますと、「31日までと定めるが、速やかに解除することもできる」という一文が定められているのですが、現時点での感染状況を踏まえた知事のお気持ちとして、31日までやり切って感染状況を下げるというお考えなのか、状況次第では解除もあり得るというお考えなのか、現時点ではどちらでしょうか。
(知事)
まず一つが、我々、まん延防止等重点措置をしたそもそもの背景の中で、ステージIIIにある、もしくはステージIIIになることが見込まれる状況の中で適用しておりますので、それを解除するということは、ステージIIIから脱却をし、かつ、相当程度ステージIIIに戻らないことが確認をされなければいけないと考えています。
もう一つは、我々の場合は、どうしても東京都から非常に大きな影響を受ける県でありますので、仮に千葉県の状況がある程度改善をしていたとしても、東京都が感染の拡大が収まっていなければ私も解除ができない。そういう意味では、我々としても当然ながら、事業者の皆様にとって非常に厳しい要請をしている以上、できる限り早く解除したいという思いはありますけれども、今申し上げた状況から考えると、5月31日から前倒しをして解除するというのは、かなり大きな進展が千葉及び東京になければ難しいと思っています。それを少しでもそうした状況がつくれるように、県民の皆様方に理解を求めていきたいと思います。
(記者)
私からは以上です。
(記者)
よろしくお願いします。
先ほどの前倒しの解除が難しいという点ですけれども、当初始まった5市に縮小し直すとか、多少区域を減らすのも難しいという認識なのでしょうか。
(知事)
まん延防止等重点措置の一つ特徴は、機動的に内容であったり区域を指定できるということにありますので、その選択肢はないわけではないと思います。ただ、現時点の感染状況を見ると、この東葛地域及び千葉市の地域の感染状況というのは高止まりをしておりますので、これらの地域が相当程度低下をしなければならないと思います。今までの感染の低減のときの状況を見ても、例えば、東葛北部だけが、東葛南部だけが、突出して改善をするというのはあまり事例としてはないので、なかなか難しいとは思いますが、我々としてはそういう事態が起きればまん延防止等重点措置の趣旨に鑑みて、機動的に区域の指定、追加であったり減らすということは、それは選択肢としてはあり得ると思います。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
あと、酒の持ち込み部分で確認ですが、あくまでもお客さんへのお願いであって、飲食店に対しては、例えば、協力金の要件とかには今はしないということでいいのでしょうか。
(知事)
いや、我々としては当然、要請をしておりますので。
(記者)
具体的に、持ち込まないでくださいというようなアクションを求めていくということでしょうか。
(知事)
はい。
(職員)
経済政策課でございます。
協力金の対象ということですけれども、持ち込みがある場合は対象にはしないということで、この12日以降ですけれども、対応していきたいと考えております。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。以上です。
(記者)
よろしくお願いいたします。
今のお酒の持ち込みの件ですけれども、例えば具体的に県内でそういった持ち込みによって感染が広がったとか、そういう事例が確認されているのか、あるいはそれに先駆けた措置として、今回持ち込みも駄目ということなのでしょうか。どちらでしょうか。
(知事)
まず、事例として、持ち込みによる感染事例というのは確認されておりませんけれども、そもそもが、こういう酒類の提供の自粛をこういう形でお願いを広範囲にするということそのものが、このコロナの感染拡大以降なかったわけでありますので、事例があるからという話ではなく、先ほど最初の質問にお答えしたとおり、飲食店でお酒を飲んだ会食によって感染が確認された事例というのはたくさんあるわけでありますので、それと同じようなことが当然ながら持ち込みによって起きることは、普通に疫学的には考えられますので、我々としては自粛をお願いするということであります。
(記者)
分かりました。もう1点お願いできますか。大型商業施設の時短要請についてなのですけれども、今回、休業要請というところまでは踏み込まないという判断だったと思うのですが、そこまで踏み込まないとされた、その御判断の理由についてお願いします。
(知事)
まず、大阪であったり東京であったり、感染が我々よりもはるかに高い、ステージIVのさらに深刻な地域においては、人流そのものを抑えなければならない局面にあると理解をしております。我々千葉に関しては、他の2県と同じように、まん延防止等重点措置の状況であり、かつ感染状況もそのステージの中にあると考えていますので、先ほど申し上げたとおり、広い範囲での人の移動に一定程度効果のある時短という形で我々は対応させていただくということになります。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
(記者)
よろしくお願いします。
今回のイベントの関係ですけれども、イベントの自粛などを要請する期間は6月30日までの延長になっているのですけれども、これを6月30日までにした理由について教えていただければと思います。
(知事)
「特定都道府県及び重点措置区域以外の地域における催物の開催制限等に係る留意事項について(令和3年4月27日付内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室長事務連絡)」によるもので、この中で催物の開催制限等について、当面6月末までの目安が示されていることから6月末までの制限としたものです。
当日の発言内容に誤りがあったため、囲み部分を訂正しました。
そういう意味では、6月にチケットを売って、我々5,000人で制限しているけれども、6月1万人で売って、結局6月も5,000人に制限ということであれば、結局は1万人が入れるわけになりますので、そういう意味ではある程度先の見通しを持って、安全を見て、5,000人をある程度長い期間上限を設けるということは、感染防止対策上はやむを得ないと考えています。
(記者)
ありがとうございます。
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