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更新日:令和6(2024)年9月2日
ページ番号:691758
大豆に発生する病害虫の種類は多く、収量や品質は重要病害虫の発生量によって大きく左右されます。適期・適確な防除を行うことが重要です。
生育時期に応じて、病害虫が発生しますので注意が必要です。
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図1大豆の生育
被害の多い病害虫は、紫斑病、ダイズサヤタマバエ、マメシンクイガ、シロイチモジマダラメイガ、カメムシ類の莢実害虫及びハスモンヨトウなどがあります。
表1大豆の病害虫の種類と特徴
病害虫名 | 特徴・防除のポイント |
---|---|
紫斑病 | 茎・葉・莢に発病します。降雨が多いと多発し、開花期から2から3週間後と3から4週間後に防除を行います。 |
ダイズサヤタマバエ | 開花期頃に産卵し、幼虫が加害します。莢又は虫に薬剤がかかるように散布することが重要です。 |
マメシンクイガ シロイチモジマダラメイガ |
幼虫が莢に食入します。連作すると発生が多くなります。有効な薬剤の選択が必要です。 |
カメムシ類 | 開花終期から子実肥大期に防除を行いましょう。 |
ハスモンヨトウ | 白化葉(幼虫の集団加害葉)の発生に注意し、発見した場合は幼虫を除去します。発生が多くなる前の8月中旬ごろの防除が必要です。 |
表2大豆の病害虫発生時期
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それぞれの病害虫の生態や加害方法、被害発生状況をよく理解して有効な防除対策をとることが必要です。大豆の主な病害虫の防除法と登録農薬についてまとめましたので、参考にしてください。
※農薬は令和6年6月時点の登録内容をもとに記載しています。農薬の使用にあたってはラベル及び最新の登録内容を確認し、安全に使用してください。
開花期から2から3週間後と3から4週間後にいずれかの薬剤を散布しましょう。1回のみの散布の場合は3から4週間後に行う方が有効です。
表3大豆の紫斑病の主な防除薬剤(令和6年6月現在)
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開花7日後からいずれかの薬剤を7から10日間隔で数回散布します。
表4大豆の莢実害虫(カメムシ、ダイズサヤマバエ、チョウ目類)の主な防除薬剤(令和6年6月現在)
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幼虫が大きくなると薬効が低下しますので、幼虫が分散する前の防除がポイントです。
表5大豆のハスモンヨトウの主な防除薬剤(令和6年6月現在)
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近年、次世代の農業として「スマート農業」が注目されています。長生地域では大豆の病害虫防除の散布作業にドローンを活用しています。
大豆栽培において収量・品質を維持していくためには、病害虫の発生状況などほ場に応じた防除が求められます。これまでは、病害虫防除時の作業負担や人員の確保等が課題となっていました。ドローンの活用により、適期の防除が可能となり作業時間の短縮も図られています。(ドローンで散布できる主な農薬は、表3、4、5を参照)
ドローンを利用した大豆の防除(写真:香取農業事務所提供)
初掲載:令和6年7月
長生農業事務所
改良普及課 西部グループ
普及技術員 髙内 澪奈
電話番号:0475-22-1771
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