千葉県新型コロナウイルス感染症対策連絡会議専門部会(第25回)の開催結果について
発表日:令和3年8月20日
健康福祉部健康福祉政策課
千葉県では、今後の新型コロナウイルス感染症対策について検討するため、医療機関の関係者や、感染症の専門家などから御意見を伺っています。8月11日に開催した会議では、今後の医療提供体制の整備を進める上での御意見を伺いました。
開催日時・場所
令和3年8月11日(水曜日) 午後6時から午後8時まで
WEB会議
主な内容
(新規感染者の発生動向等について)
【現状・課題】
- 医療調整本部に対し、入院調整の依頼件数が急増しており、調整がひっ迫している。特に重症病床はほぼ埋まっており、入院している中等症の患者が重症化した場合でも重症病床に転院できない状況であり、危機的な状況である。
- 新規感染者は8月に入り、前週比1.5倍程度で増加している。感染者は全県下で発生しており、10代・20代で顕著に増加している。企業、教育施設等でクラスターの発生が増加している。変異株については、ほぼデルタ株に置き換わっている。
- 千葉以北の主要な繁華街等において、初めてまん延防止等重点措置が適用された後、一時的な滞在人口の減少が認められたが、その後、元の水準に戻っている。8月2日に緊急事態措置が適用されてから滞在人口の減少の兆しが見える地区も出てきているが、依然として高水準で推移している。
(フェーズ4の危機管理対応について)
【現状・課題】
- フェーズ4に向けて各病院で増床の準備をしてもらっているが、スタッフが確保できず増床できない病院もある。8月3日時点の病床運営に関する調査の結果、重症病床がほぼ埋まっていることが確認された。
- 在宅療養者の増加に伴い、在宅の救急対応が増えているが、救急の入院調整が困難となっている。在宅療養者の体調急変時における医療体制を検討している。
- 医療のひっ迫状況等については、知事からも記者会見等で頻回に県民に発信しているところであるが、今後も引き続き、あらゆる機会を通じて発信していく。
【出席者からの意見等】
- 夜間の救急対応が必要な患者に対応できる夜間外来等の整備を早急に進める必要がある。
- 医療のひっ迫状況について、医療機関と世間との認識の乖離が大きいと考えられるため、現在医療機関が災害モードであることを県民に発信する必要があると考えられる。
- 医師会において自宅療養者の往診体制について、他県の例を参考に確保していくことを検討している。
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