千葉県新型コロナウイルス感染症対策連絡会議専門部会(第29回)の開催結果について
発表日:令和3年11月9日
健康福祉部健康福祉政策課
千葉県では、今後の新型コロナウイルス感染症対策について検討するため、医療機関の関係者や、感染症の専門家などから御意見を伺っています。10月26日に開催した会議では、今後の医療提供体制の整備を進める上での御意見を伺いました。
開催日時・場所
令和3年10月26日(火曜日) 午後6時から午後8時まで
千葉県庁 本庁舎5階大会議室
主な内容
(新規感染者の発生動向等について)
【現状・課題】
- 新規感染者の発生数は、1都3県同様の傾向を示しており、10月24日現在、千葉県は10万人当たり直近7日間合計で1.15人となっている。検査陽性割合は1%未満であり、低い状態となっている。ワクチン接種の効果を分析したところ、2回目接種から15日以上経過した場合、各年代で9割前後の感染防止効果が認められた。
- 千葉・東葛地域の主要な繁華街等における滞在人口は、特に夜間の時間帯で増加傾向が認められる。
(ワクチン接種について)
【現状・課題】
- 高齢者(65歳以上)への2回目ワクチン接種率は、9割に到達し、横ばいとなっている。12歳以上のワクチン接種率は、2回目の接種でも7割を超えており、8割の接種率を見込んでいる。
- 3回目の接種の時期は、2回目接種終了から8か月以上後とされている。接種の主体は市町村となり、これまで職域接種で接種した方も含め全て市町村が実施することとなっている。(11月8日付けで職域での接種を認めるとの報道あり)
【出席者からの意見等】
- 医療従事者へのワクチン接種について、1回目、2回目接種で実施した方式と同じ方式を採用する方が各医療機関の混乱は少ないのではないかと考えられる。
(次期保健・医療提供体制確保計画について)
【現状・課題】
- 新たな保健・医療提供体制確保計画について、10月末までに構築方針を作成し、11月末までに計画として取りまとめていくこととしている。
- 計画の策定に当たっては、感染力が2倍程度となった場合でも対応できること、ワクチン接種の効果や中和抗体薬の投与等を踏まえた上で、入院を要する患者が8月のピーク時の2割増となることを想定する必要がある。また、全ての陽性者に対し、判明当日ないし翌日に連絡をとることができる体制を確保することを目標としており、保健所の業務軽減を検討していく。
【出席者からの意見等】
- 現在患者を受け入れている病院がさらに病床を2割増やすとなると、一般医療が大きく制限されることになる。重点医療機関以外の医療機関も含め総動員で病床を確保していく必要があると考えられる。
- 病床を増やすだけでなく、例えば後方支援病院のスタッフの育成など人材育成も必要があると考えられる。
- 鎮静薬など流通制限の医薬品があったので、治療薬の確保も検討する必要があると考えられる。
(その他)
【現状・課題】
- 医療機関に対し、発熱患者の診療への協力及び対応に関する調査を実施したところ、現在、新規患者に対応する診療所は65%であり、今冬に向けてもほぼ変わらない結果であった。
- 新型コロナウイルス感染症の重症患者に対応した医療機関に対し、ECMO・人工呼吸器離脱者の入院継続に関する調査を実施したところ、50日以上入院している患者が10人以上いることが分かった。このような患者は様々な疾患を合併しており、約5割の患者は臨床的に転院が困難とされていた。
【出席者からの意見等】
- 発熱外来の指定を希望する医療機関は増えてきているので、さらに拡大して体制を整備する必要がある。また、年末年始の体制も整備していく必要があると考えられる。
- 現在、急性期対応の病院で入院している患者を慢性期対応の病院に転院させることはハードルが高いので、急性期対応の病院で役割分担をするということが考えられるのではないか。
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