千葉県新型コロナウイルス感染症対策連絡会議専門部会(第24回)の開催結果について
発表日:令和3年7月30日
健康福祉部健康福祉政策課
千葉県では、今後の新型コロナウイルス感染症対策について検討するため、医療機関の関係者や、感染症の専門家などから御意見を伺っています。7月27日に開催した会議では、今後の医療提供体制の整備を進める上での御意見を伺いました。
開催日時・場所
令和3年7月27日(火曜日) 午後6時から午後8時まで
千葉県庁 本庁舎5階大会議室
主な内容
(新規感染者の発生動向等について)
【現状・課題】
- 新規感染者は1都3県で急増しており、増加の勢いは止まっていない。特に20代が顕著に増加しており、東葛地域、千葉地域及びその周辺市で多くなっている。また、変異株については、スクリーニング検査においてデルタ株を含むL452R変異株が約6割検出されている。
(医療現場の状況について)
【現状・課題】
- 各地域の医療現場の状況や地域における取組について、情報共有が行われた。
- 30代から50代の入院患者が増えているが、地域の発生状況により高齢者の入院比率が高い医療機関もある。
- 高齢者の入院が減っているため、ワクチン接種の効果が表れていると考えられる。また、病床の回転率は速くなっている。
- 新規感染者が急増しているため、入院調整が困難な状況になっている。
- 市と連携することにより、自宅療養者への支援を行っている例がある。
(現在の療養状況と対応について)
【現状・課題】
- 1月上旬の状況と比較すると重症者の数は少ないが、中等症の患者を含めると同程度となっている。現在の患者発生の増加速度が続く場合、入院者数及び重症・中等症の患者は増えていくと考えられるため、病床確保計画のフェーズの移行を検討している。また、自宅療養者が増えていくと考えられる。
【出席者からの意見等】
- 回復期の入院患者を自宅又は別の施設に移すことが進めば、多くの患者を入院させることができると考えられるが、患者等の状況により転院が困難な事例もある。
- 自宅療養の場合の医療的ケアを積極的に進める必要がある。自宅療養者に対する酸素療法を進めるため、医師に対する研修を行っている。
- 酸素ステーションの設置を検討する必要がある。設置する場合、1保健所圏域に複数の消防本部があると連携が困難になると考えられる。また、医療機関に設置する場合、1か所の医療機関で対応することは困難であると考えられる。
(周産期対応について)
【現状・課題】
- 新型コロナウイルス感染症に感染した妊産婦のうち、特に軽症かつ産科的管理の必要性が低い症例について、対応に苦慮する地域があったことから、妊産婦情報の収集・共有の方法や、円滑な入院調整のための対応方針を示した。
【出席者からの意見等】
- 示された方針や手順に沿って円滑に入院調整が行われるよう、実際の運用に当たっては個別に工夫していく必要がある。
(ワクチンについて)
【現状・課題】
- 高齢者に対する接種は、1回目が8割以上の方に接種されており、接種完了に近づいている。
【出席者からの意見等】
- 高齢者に対するワクチン接種は有効性があると考えられる。
(その他、出席者の意見)
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
報道発表用記事