千葉県新型コロナウイルス感染症対策連絡会議専門部会(第44回)の開催結果について
発表日:令和5年3月10日
健康福祉部健康福祉政策課
千葉県では、今後の新型コロナウイルス感染症対策について検討するため、医療機関の関係者や、感染症の専門家などから御意見を伺っています。3月7日に開催した会議では、今後の医療提供体制の整備を進める上での御意見を伺いました。
開催日時・場所
令和5年3月7日(火曜日) 午後6時から午後7時40分まで
千葉県庁 本庁舎5階大会議室
主な内容
(新規感染者の発生動向について)
【現状・課題】
(医療機関における新型コロナウイルス感染症の対応に関する調査結果等について)
【現状・課題】
- 新型コロナウイルス感染症が5類感染症に位置づけが見直された後は、これまで新型コロナウイルス感染症を診療していなかった医療機関においても、新型コロナウイルス感染症を含めた発熱患者の診療を行うことが社会から求められていくことを踏まえ、感染対策に不安を持つ医療機関に対する支援を検討するため、各医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応状況の調査を実施し、結果を報告した。
- 調査の結果、感染対策に懸念がある医療機関が一定数あることが判明したため、感染管理対策研修会・個別相談等の実施により、医療機関の不安の払拭に努めるとともに、新型コロナウイルス感染症に対応できる医療機関を増やしていく。
- 県内診療所の診療実績を解析したところ、新型コロナウイルス感染症患者の診断・治療ともに引き続き一部の診療所に負担が集中する傾向があった。
【出席者からの意見等】
- 感染対策向上加算を取得していない医療機関が一定数あるため、感染対策を支援できる体制が必要ではないか。
- 院内感染が発生した際に医療機関が行政に相談できる体制を整備する必要があるのではないか。
(新型コロナウイルス感染症に係る入院調整の試行等の取組について)
【現状・課題】
- 今春想定される新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけ見直しにより、県の入院勧告、入院調整等は法的裏付けを失う可能性があるため、各地域の関係者間で位置づけ見直し後の入院調整等について準備を進めている。
- 安房地域では、管内の医療機関・消防・市で意見交換を行った。
- 香取・海匝地域では、新型コロナウイルス感染症患者を受け入れる体制づくりの勉強会、病院長会議を予定している。その他の地域においても調整を進めている。
【出席者からの意見等】
- 透析医療機関と精神科医療機関は、以前から原則、自施設で新型コロナウイルス感染症患者を診療する体制をとっており、入院調整についても医療機関間で実施している。
- 香取・海匝地域では、これまでも保健所・基幹病院を中心とした新型コロナウイルス感染症ネットワークを構築し、オンライン勉強会を開催してきた。
- 新型コロナウイルス感染症の経口治療薬については、同意書の取得等処方するためのハードルが高い。処方しやすい状況になれば、入院調整の機会を減らす結果につながるのではないか。
(新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後に備えた患者の発生動向等の把握の準備について)
【現状・課題】
- 国において、新型コロナウイルス感染症を5類感染症へ位置づけることに伴い、インフルエンザ定点医療機関が、既存のインフルエンザ患者数の報告に加えて、新型コロナウイルス感染症の患者数を報告する方針が示されたことを受け、定点医療機関の選定に当たっては千葉県医師会と連携の上、対応していくことを確認した。
(その他)
【出席者からの意見等】
- 退院・転院時の検査については、一律に不要とするのではなく、重度の免疫不全者等、個別に対応を考える必要がある。
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
報道発表用記事