千葉県新型コロナウイルス感染症対策連絡会議専門部会(第34回)の開催結果について
発表日:令和4年3月29日
健康福祉部健康福祉政策課
千葉県では、今後の新型コロナウイルス感染症対策について検討するため、医療機関の関係者や、感染症の専門家などから御意見を伺っています。3月25日に開催した会議では、今後の医療提供体制の整備を進める上での御意見を伺いました。
開催日時・場所
令和4年3月25日(金曜日) 午後6時から午後7時30分まで
千葉県庁 本庁舎5階大会議室
主な内容
(新規感染者の発生動向について)
【現状・課題】
- 人口10万人当たりの新規感染者の発生数は、3月23日発表分までで千葉県において262.12人となっており、1都3県で減少傾向を示している。
- 検査陽性割合は、令和4年1月7日分から民間会社提供のPCR検査数及びその陽性者数の集計としており、令和4年3月20日時点で38.31%となっている。
- 全療養者数について、これまで個別に療養解除の確認がとれていない場合は、全療養者数に計上していたため、実態より多く計上されていた。実態に近づけるため、令和4年2月23日から、これらの方のうち50歳未満の基礎疾患等がない方で発症日から10日目が経過した場合は、全療養者数に計上しない取扱いとした。
- ゲノム解析の結果、オミクロン株(BA.2)は、2割程度確認されている。
【出席者からの意見等】
- 検査陽性割合が高止まり状態のため、今後の感染状況を注視していく必要がある。
(今後の医療提供体制について)
【現状・課題】
- 病床確保のフェーズについて、令和4年1月1日からフェーズ2に、1月27日からフェーズ2Bで運用している。現在の入院者数は、フェーズ2Bに移行した時点より少なくなっているが、オミクロン株(BA.2)の影響等を注視しつつ、徐々にフェーズを引き下げていくことを検討している。
- 令和4年2月下旬から3月中旬にかけて入院医療機関に対し、入院患者の転院等の搬送実績を調査したところ、85%で院内転床、他院、介護老人保健施設への転院実績があった。
- 半数以上の施設において転院について課題があるとされ、主な課題としては、クラスター発生施設からの入院の場合、退院基準を満たしていても施設に戻れないことや後方支援医療機関が満床等の理由で転院できないことがあった。
【出席者からの意見等】
- 病床確保のフェーズについては、病床使用率の地域差があるため、地域ごとに検討する必要がある。
- 新型コロナウイルス感染症は、特定の医療機関が診療する疾患ではないため、フェーズを下げて対応する医療機関が減ってしまうと対応している医療機関への影響が大きくなると考えられる。
- 患者の転院については、自院の一般病床へ転床させてから、他院等へ転院の依頼をする場合、患者の受入に理解を得られるケースがある。
(ワクチンについて)
【現状・課題】
- 令和4年3月24日時点で、12歳以上で40.0%、65歳以上で78.3%が3回目の接種を完了している。小児については、4.8%が1回目の接種を完了している。
- 高齢者施設における新型コロナウイルスのワクチン追加接種の状況は、一部の施設を除き、3月15日までに96%の施設で接種を完了している。
(その他)
【現状・課題】
- 発熱外来に対し外来診療のひっ迫状況等についてアンケート調査を実施した結果、ひっ迫しているとの回答が一定数みられたものの、改善傾向にあることも認められた。
- 「診療・検査医療機関」として都道府県から指定され、その旨が公表されている保険医療機関において、その診療・検査対応時間内に、新型コロナウイルス感染症であることが疑われる患者に対し、必要な感染予防策を講じた上で外来診療を実施した場合に算定できるとされている二類感染症患者入院診療加算は、令和4年7月31日までの間、引き続き算定することができるとされている。
- 「千葉県新型コロナウイルス感染症検査キット配付・陽性者登録センター」での事業実施期間は、当初、令和4年3月25日までとしていたところ、令和4年5月8日まで延長した。
- 「ワクチン検査パッケージ・対象者全員検査等定着促進事業」は、令和4年6月末まで延長された。
- 「感染拡大傾向時の一般検査事業」は、県内全域で当面の間、実施する。当該事業の効果を検証するため、アンケート調査を実施する。
【出席者からの意見等】
- 「千葉県新型コロナウイルス感染症検査キット配付・陽性者登録センター」について、軽症で直接医療につながらない方へのサービスとして好評の声を聞いている。
- 施設でクラスターが発生した場合、大量に検査キットが必要となるため、そうした施設での検査体制を検討しておく必要があるのではないか。
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