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更新日:令和6(2024)年5月13日
ページ番号:659821
2024『市川市国府台遺跡第192-2・3地点ー国府台国府台国府台県営住宅建替事業埋蔵文化財調査報告書2ー』千葉県教育委員会埋蔵文化財調査報告第52集
発行:令和6年2月26日
国府台遺跡は、JR市川市駅を眼下に見降ろす標高約23mの広い台地上にあります。この地は、古代において下総国の地方政治をつかさどる国府の推定地として、古くから知られていました。
今回の調査では、役所の中心となる国庁に関連した諸施設や役所の周囲に巡っていた幅4mにもなる深い溝(大溝)が発見されました。このうち注目されるのは、版築と呼ばれる建物基礎が見つかったことです。版築は、重要な建物基礎を造るための建築技術の一つで、中国から伝わってきたものです。建物を建てる前に地下を掘り、改めてそこに土を入れて突き固め、何度もこの作業を繰り返して硬い基礎を造っていました。一辺約8mの四角い基礎であったと推定され、塔などの重要な施設が建っていたと推定されます。また、掘立柱建物と呼ばれる高床の施設の柱穴が発見されていることから、役所の正倉と呼ばれる建物などか並んでいたことが推定されます。
写真1 建物の基礎となる版築の土層断面
写真2 特異な掘立建物跡
写真3 大溝の形態と堆積状況
写真4 一部が打ち欠かれた土器
写真5 高台のついた土器
画像出典
写真1・2・3・4・5 報告書掲載写真
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