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千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。
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2025年第12週(2025年3月17日から2025年3月23日)(PDF:1,012KB)
2025年3月17日から2025年3月23日までの期間(2025年第12週)の千葉県結核・感染症週報を掲載しています。
※過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年
※過去の週報:2012年から2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、
感染症法において、4類感染症としてA型肝炎及びE型肝炎が、5類感染症として前記の2つを除いたB型肝炎やC型肝炎などが分類されるウイルス性肝炎が規定されている。
A型肝炎及びE型肝炎については、主に汚染された飲食物を介して、その他のウイルス性肝炎*については、主に血液・体液等を介して感染することが知られている。県内医療機関からの届出状況等は以下のとおり。
*慢性肝疾患、無症候性キャリア及びこれらの急性増悪例は届出対象に含まない。
〇A型肝炎
2025年の届出は1例であり、過去5年と同様に、低い水準で推移している(図1)。
2016年以降に県内で届出のあった110例のうち、約6割の65例が経口感染とされている。経口感染例に係る推定感染地域は、国内42例(うち千葉県は28例)、海外18例、不明5例であった。(重複報告有)
〇E型肝炎
2025年第12週に届出が1例あり、累計10例となった。年別届出数は、2016年以降、増加傾向にあり、2024年は最も多くなっていた(図2)。
2016年以降に305例の届出があった。性別は、男性240例(78.7%)、女性65例(21.3%)と、男性が多かった。推定感染経路は、132例(43.4%)が経口感染とされており、その推定感染地域は、国内113例(うち千葉県は61例)、海外8例、不明17例であった。(重複報告有)
診断類型別年齢群別では、患者において、特に50代以降の報告数が多くなっている(図3)。
【予防のために】
手洗い、飲食物の加熱が重要です。
海外に渡航される際は、特に衛生状態が悪く、飲用水の管理の悪い地域ではリスクが高くなるため、注意しましょう1,2)。
〇ウイルス性肝炎(A型肝炎及びE型肝炎を除く)
2025年の届出は1例である(図4)。
2016年以降に届出のあった110例のうち、B型肝炎が83例(75.5%)、C型肝炎が10例(9.1%)となっており、この2種類だけで9割近くを占める(表1)。推定感染経路では、B型肝炎83例のうち45例が性的接触によるものと、C型肝炎10例のうち1例が医療従事者の針刺し等によるものと報告があるが、不明のものが多い。
なお、登録された原因ウイルスには、2024年に厚労省から注意喚起されているエコーウイルス11型(E-11)2例が含まれている3,4)。
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
B型肝炎 | 8 | 13 | 14 | 7 | 13 | 5 | 6 | 8 | 9 | 0 | 83 |
C型肝炎 | 0 | 1 | 0 | 2 | 1 | 0 | 3 | 2 | 1 | 0 | 10 |
サイトメガロウイルス | 2 | 2 | 2 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 10 |
EBウイルス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 1 | 5 |
エコーウイルス11型(E-11) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 |
【予防のために】
B型肝炎、C型肝炎は血液や体液を通じて伝播・感染するため、他人の血液や体液に接触する機会をできるだけ減らすことが大切です。B型肝炎の場合、ワクチンを接種するのも有効な方法です5)。
■参考・引用
3)厚生労働省:新生児におけるエコーウイルス11型(E-11)感染症の実態把握について(PDF:410.1KB)
4)日本小児科学会:新生児におけるエコーウイルス11による重症感染症に関する注意喚起(PDF:788.9KB)
5)厚生労働省 集団生活の場における肝炎ウイルス感染予防ガイドラインの作成のための研究班:日常生活の場でウイルス性肝炎の伝播を防止するためのガイドライン(一般の方向け)(PDF:704.5KB)
RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。
2025年2月の千葉県結核・感染症月報(2025年第9週週報)を掲載しています。
2025年12週の県全体の定点当たり報告数は、前週(5.89)から減少して、4.37となった。
2025年12週までの県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況について掲載しています。過去の発生状況については以下に掲載しています。
県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。
その状況についてお知らせします。
保健所への報告は、報告様式1(小児科定点・インフルエンザ/COVID-19定点用)又は報告様式2(インフルエンザ/COVID-19定点用)をお使いください。なお、集計様式2は、保健所への送付は不要です。
オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)
千葉県では、2025年12週に届出はなかった(2025年3月26日現在)。2025年の累計は2例である。
2025年12週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。
【国内の状況】
国立感染症研究所のまとめによると、2025年は第11週に12例の届出があり、累計32例となりました。近隣都県では、これまでに神奈川県で5例、東京都及び埼玉県で各3例、茨城県で1例の届出がありました1)。
また、国内外での報告増加を受け、厚生労働省は令和7年3月19日付けで注意喚起をしています2)。
2)厚生労働省:麻しんの国内外での報告増加に伴う注意喚起について(協力依頼) (PDF:190.4KB)
【千葉県の過去の状況】
国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。
また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。
千葉県では2025年12週に5例届出があり、累計は77例となった。
2025年12週までの県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では2025年12週に3例届出があり、累計は17例となった。
2025年12週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2024年1週から52週)(PDF:207.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2023年1週から52週)(PDF:381.4KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2022年1週から52週)(PDF:249.1KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2021年1週から52週)(PDF:270.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2020年1週から53週)(PDF:250.6KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2019年1週から52週)(PDF:240KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2018年1週から52週)(PDF:242KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2017年1週から52週)(PDF:254KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2016年1週から52週)(PDF:145KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2015年1週から53週)(PDF:233KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2010年から2014年)(PDF:224KB)
- 全国の発生状況(国立感染症研究所)
2025年12週の県全体の定点当たり報告数は、前週(3.20)から減少して、2.18となった。
2024/25シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
※県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。
2025年12週の県全体の定点当たり報告数は、前週(13.75)から減少して、9.73となった。
2024/25シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2025年12週に届出はなかった(2025年3月26日現在)。2025年の累計は0例である。
2025年12週までの県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
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