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更新日:令和6(2024)年10月30日
ページ番号:4643
千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。
週報/月報/新型コロナウイルス感染症/梅毒/腸管出血性大腸菌感染症/インフルエンザ/感染性胃腸炎/麻しん/風しん/リンク
2024年第43週(2024年10月21日から2024年10月27日)(PDF:975.6KB)
2024年10月21日から2024年10月27日までの期間(2024年第43週)の千葉県結核・感染症週報を掲載しています。
※過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年
※過去の週報:2012年から2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、
2024年第43週における県内のインフルエンザ定点医療機関からの定点当たり報告数は、前週の0.83(人)から増加して1.16(人)となった。2024年第18週以降1.00(人)を下回って推移していたが、流行開始の指標となる1.00(人)を超えた(図1)。患者報告数が多かった地域は、君津4.15(人)、夷隅3.80(人)、市川2.00(人)であった(図2)。
2024年第37週に県内の小学校において2024/25シーズン(2024年第36週から2025年第35週までの期間)初となるインフルエンザ(インフルエンザ様疾患を含む)の集団発生による学級閉鎖の報告があり、その後も県内の複数の施設で学級閉鎖が散見されている1,2,3)。
近隣の自治体では、2024年第41週(前々週)にインフルエンザ定点当たり報告数が茨城県で1.23(人)となっており、流行開始の指標である1.00(人)を既に上回っている3)(表)。
区分 | 38週 | 39週 | 40週 | 41週 | 42週 |
---|---|---|---|---|---|
全国 | 0.55 | 0.63 | 0.77 | 0.89 | 0.73 |
千葉県 | 0.63 | 0.85 | 0.89 | 0.91 | 0.83 |
茨城県 | 0.43 | 0.62 | 0.83 | 1.23 | 1.47 |
埼玉県 | 0.54 | 0.40 | 0.48 | 0.70 | 0.44 |
東京都 | 0.59 | 0.69 | 0.80 | 0.94 | 0.74 |
神奈川県 | 0.62 | 0.53 | 0.70 | 0.94 | 0.68 |
2024年第43週に報告のあった計237例のうち、209例について定点医療機関の協力による 迅速診断結果の報告があった。209例中A型202例(96.7%)、B型3例(1.4%)、A and B型(A型とB型両方陽性)1例(0.5%)、A or B型(型非鑑別キットで陽性)3例(1.4%) であった(図3)。
インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気である。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴であるほか、普通の風邪と同じように、咽頭痛、鼻汁、咳等の症状も見られる。小児ではまれに急性脳症を発症し、高齢者や免疫力が低下している患者の場合には肺炎を伴う等重症化する危険性が高い。
予防するための有効な方法としては(1)ワクチン接種、(2)外出後の手洗い、(3)適度な湿度の保持、(4)十分な休養とバランスの取れた栄養摂取、(5)人混みや繁華街への外出を控える、(6)室内ではこまめに換気をする等が挙げられる4,5)。
■参考・引用
2)千葉県健康福祉部疾病対策課:インフルエンザ様疾患による学級閉鎖について(令和6年9月25日)
3)厚生労働省:2024年10月25日インフルエンザの発生状況について(PDF:353.8KB)
4)千葉県健康福祉部疾病対策課:インフルエンザから身を守ろう
【Topics】
≪海外へ渡航される皆様・海外から帰国された皆様へ≫
海外においては、国内では見られない感染症が流行していることがあり、海外滞在中に感染する可能性があります。海外へ渡航する際には、事前に渡航先における感染症の流行状況、現地滞在中の注意点、海外渡航に際し推奨されている予防接種をご確認ください。
また、感染症には、潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週間以上と長いものもあり、渡航中や帰国直後に症状がなくても、しばらくしてから具合が悪くなる場合があります。その場合は、医療機関に事前に電話連絡して海外渡航歴があることを伝えた上で受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴等についてお伝えください1)。
その他詳細は下記をご参照ください。
■参考・引用
2)【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.518(2024年8月4日)
RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。
2024年9月の千葉県結核・感染症月報(2024年40週週報)を掲載しています。
2024年43週の県全体の定点当たり報告数は、前週(2.26)から減少し、2.04であった。
2024年43週までの県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況について掲載しています。過去の発生状況については以下に掲載しています。
県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。
その状況についてお知らせします。
保健所への報告は、報告様式1(小児科定点・インフルエンザ/COVID-19定点用)又は報告様式2(インフルエンザ/COVID-19定点用)をお使いください。なお、集計様式2は、保健所への送付は不要です。
オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)
千葉県では2024年43週に4例届出があり、累計は372例となった。
昨年2023年は1999年の現行感染症サーベイランス開始以降最多となる472例の届出があり、注意が必要です。
2024年43週までの県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年から2023年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では2024年43週に4例届出があり、累計は155例となった。
2024年43週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2023年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2023年1週から52週)(PDF:381.4KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2022年1週から52週)(PDF:249.1KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2021年1週から52週)(PDF:270.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2020年1週から53週)(PDF:250.6KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2019年1週から52週)(PDF:240KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2018年1週から52週)(PDF:242KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2017年1週から52週)(PDF:254KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2016年1週から52週)(PDF:145KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2015年1週から53週)(PDF:233KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2010年から2014年)(PDF:224KB)
- 全国の発生状況(国立感染症研究所)
2024年43週の県全体の定点当たり報告数は、前週(0.83)から増加し、1.16であった。
2024/25シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
※県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。
2024年43週の県全体の定点当たり報告数は、前週(2.26)から増加し、3.00であった。
2024/25シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2024年43週に届出はなかった(2024年10月30日現在)。2024年の累計は0例である。
2024年43週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。2008年から2023年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。
また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。
千葉県では、2024年43週に届出はなかった(2024年10月30日現在)。2024年の累計は0例である。
2024年43週までの県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2023年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
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