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更新日:令和4(2022)年4月14日

ページ番号:3069

平成26年度第6回議事録(千葉県総合支援協議会)

1.日時

平成27年3月10日(火曜日)午後5時30分から午後7時30分まで

2.場所

県庁本庁舎5階大会議室

3.出席者

(1)委員

高梨会長、宮代副会長、植野委員、川上委員、刑部委員、小林委員、佐藤(伸)委員、佐藤(慎)委員、寺田委員、内藤委員、藤尾委員、吉田委員

欠席委員:飯田委員、池澤委員、石毛委員、小川委員、倉田委員、佐藤(恵)委員、佐藤(彰)委員、佐藤(尚)委員、鈴木委員、田上委員、田中委員、富沢委員、松井委員、吉野委員

(2)県

古屋課長他11名

4.議題

(1)審議事項

  • 1第五次千葉県障害者計画(案)について
    ・千葉県障害者計画イラスト募集結果について
    ・第五次千葉県障害者計画パブリックコメント結果について
  • 2第五次千葉県障害者計画推進体制について
  • 3平成27年度重点事業について

(2)報告事項

  • 1「はーとふるメッセ実りの集い」について
  • 2「世界自閉症啓発デーinちば」について

(3)その他

5.議事概要

(事務局)
ただ今から、総合支援協議会(第五次千葉県障害者計画策定推進本部会)を開催いたします。本日はお忙しいところ御出席いただきありがとうございます。私は本日の進行を務めます副課長の桜井と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

《資料確認》

本日御欠席の連絡をいただいている委員の方は、飯田委員、池澤委員、石毛委員、小川委員、佐藤恵三委員、佐藤彰一委員、佐藤尚美委員、鈴木委員、田上委員、田中委員、富沢委員、松井委員、吉野委員です。
それでは会議に先立ちまして古屋障害福祉課長からご挨拶申し上げます。

(古屋課長)
皆様こんにちは。本日はお忙しいところ御出席いただき誠にありがとうございます。今回第6回の千葉県総合支援協議会ということで、第五次千葉県障害者計画につきまして4月から御議論いただいてきたもののとりまとめでございます。特に10月の素案の決定後、様々な御意見~パブリックコメントやフォーラムの御意見、1月に開催しました本部会での御意見等を踏まえて修正いたしました。また、千葉県障害者計画イラストの募集を行い、イラストについても今回表紙に入れております。この結果についても御報告いたします。
そして、計画を決定した後の推進体制も重要ですので、本日御審議いただくこととしております。また、年度の予算も固まりましたので、27年度の重点事業についても御審議いただくこととしております。議論の内容としては様々ですが、お時間をいただける中で、本日も忌憚のない御意見を賜ればと思いますので、よろしくお願いいたします。

(事務局)
議題に入る前に事務局からお願いがございます。御発言の際にはお名前を名乗っていただき、その後に御発言をお願いします。それでは議題に入りますので、進行を高梨会長にお願いいたします。よろしくお願いいたします。

(高梨会長)
それでは皆さんあらためましてこんばんは。仕事帰りのお忙しいところお集まりいただきありがとうございます。また今日は急遽インフルエンザ等で欠席されている委員の方も多く見られます。課長のお話にもありましたが、パブリックコメントを終えまして施策推進協議会に提出するための最後の案文の確認作業が今日の中心ですので、よろしくお願いいたします。
それでは早速議事に入ります。まず議題1の審議事項の1、第五次千葉県障害者計画(案)について、事務局より説明をお願いします。

《事務局説明》

(高梨会長)
ありがとうございました。それではただ今の説明に対して御意見、御質問がありましたらお願いしたいと思います。いかがでしょうか。

(植野委員)
二つほどある。一つは「障害者条例」という言葉について。議会で使用したのでということだが、そういう説明を受けると、他でも同じようなことになるのではないか。議会で話したことを尊重するという前例を一つ作ってしまうこということで、それでよいのか。
二つ目は117ページの耳マークについて。前にもお話ししたと思うが、内閣府の記載でも説明不足だったと思う。正確には、きちんと調べていただければわかるように、あのマークは筆談に配慮してほしいというマークである。使い方も含めて啓発していくことを確認していただきたい。表示の仕方によっては困ってしまうような、手話を使う聴覚障害者もいるので御配慮いただきたい。

(高梨会長)
事務局で何かお答えございますか

(事務局)
一点目、本計画では27ページにあるように、「障害のある人もない人もともに暮らしやすい千葉県づくり条例」(以下「障害者条例」という。)という形で示している。条例の別称という意味ではなく、当計画では記載上「障害者条例」としているものである。また、県の行政計画の一環であるから、議会での答弁にもあった形で記載している。
また、117ページの耳マークについては、「聞こえが不自由なことを表すマーク、障害に配慮したコミュニケーションの理解を求めるためのシンボル」ということで載せている。

(植野委員)
載せるのは構わないが、目的が違っている。筆談に配慮してほしいという啓発のマークである。

(事務局)
制定団体の資料を確認していきたい。

(高梨会長)
他にはございますか。よろしいですか。特にないようですので、ただ今の植野委員から出ました点について、事務局で再度検討し、整理をお願いしたいと思います。
それでは審議事項の2、第五次千葉県障害者計画推進体制につきまして、事務局より説明をお願いします。

《事務局説明》

(高梨会長)
ありがとうございました。先般、入所・地域移行ワーキングチームの会議がありまして、ただ今説明のありました専門部会への昇格については委員の方々から大変評価が示されておりました。また専門部会の委員の任期がこれまで1年ずつでしたが、今回に限っては本部会の進捗管理をしていくのであれば本部会の委員と同様に2年という形が当面よろしいのではないかという意見がありまして、それに対しての事務局の配慮だと理解しています。
ただ今の説明について御質問、御意見がありましたらお願いしたいと思いますがいかがでしょうか。
特には意見ございませんでしょうか。推進体制については入所地域移行のワーキングチームが専門部会になったということで、これまでの方法を継承していくということかと思いますが、特に大きな変更はないように思われます。よろしいでしょうか。
特に御意見がなければ、推進体制について御理解いただきたいと思います。
それでは、少し確認しておきますが、今回の第五次計画につきましては、ワーキングチーム及び各専門部会によって作成されてまいりました。今後の進捗管理については、ワーキングチームが専門部会になったということで、各専門部会で作成した部分について進捗管理をしていくということにさせていただきます。
また、先ほど第五次千葉県障害者計画について植野委員からも修正についての意見がございましたが、事務局のほうでこの結果をお諮りする時間が特にございません。速やかに施策推進協議会に提出しなくてはならないという事情がありますので、修正の結果については事務局と私のほうにご一任いただきたいと思いますがいかがでしょうか。

《異議なしとの声》

(高梨会長)
それでは、そのようにさせていただきたいと思いますので御了承願います。
それでは、審議事項の3、27年度の重点事業につきまして御説明いただきます。なお、これにつきましては審議事項となっていますが、すでに予算が議会に上程されています。結果はまだこれからということですが、ここで修正するということは難しいかと思いますので、御報告だということでお聞きいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
では、説明お願いします。

《事務局説明》

(高梨会長)
ありがとうございました。少し長くなりましたが、一括して27年度の重点事業案について説明いただきました。この説明につきまして何か御質問、御意見がありましたらお願いしたいと思いますがいかがでしょうか。

(小林委員)
総額で1.5パーセント、2パーセント伸びたと。この金額で見ると、5億7957万円と書いてあるが、本当にある意味で伸びたのか。逆に減ったのではないか。なぜかというと、重度心身障害児者医療給付改善事業が36億円から42億円に6億円伸びている。それらを含めてこれらの予算が伸びたというと、ここで全部伸びは使われてしまったと解釈してよろしいだろうか。そうすると逆に(他の予算は)減ったのではないだろうか。利用者本人を含めれば社会保障は伸びたのだろうが。

(障害福祉課長)
おっしゃるように、一番大きな伸びは重度心身障害児者医療給付改善事業である。これが6億円の伸びというのは、8月からの現物給付化に向けてという部分である。この重度医療の部分についてはこれまで現物給付化に向けて多くの方の意見もあって、やはり償還払いはだいぶ不便な制度であるので、ここの部分があって他が少し減っているということはあるが、これが一番大きいというものである。

(小林委員)
課長にもう一つお願いしたいのは、半年で6億円必要になったとすると、来年は12億必要と見込まれるので、相当課長が(予算取りを)頑張らないと、他の部分がそのために総なめに減らされてしまう状況に陥るのではないか心配だ。財政も厳しいので、現物給付化した分だけ他を減らしてほしいというのはあるかもしれないが、28年度予算が不安である。

(高梨会長)
それでは課長の決意の程を。

(障害福祉課長)
そういった意味では個別の事業は減っている部分がある。特に地域生活支援事業が、国からのお金が減っているという部分もあって、削減をしなければならない部分があり、それぞれの事業で全体的に少しずつ削減をお願いしているところはある。ただ、やはり障害者施策は重要である。来年度も重度医療の給付の部分はあるが、引き続き必要な予算は確保できるよう努めていきたい。特に権利擁護の部分などは若干増えているものもある。来年度以降も引き続き必要な分は十分に取っていきたいと思っている。また、袖ヶ浦福祉センターの関係と東京パラリンピックに向けた選手育成の部分は今年度新規ということで新たに付いているものであるので、財政が厳しい中でも必要な予算は確保していきたいと考えている。

(小林委員)
また、このパブリックコメントの中で、135番に、袖ヶ浦福祉センターに福祉予算が回ってしまい、地域福祉の予算が減らされているのではないかと危惧を書いた方がいる。事業団改革は県の責任でやるべき問題であって、日常的な毎年の予算はきちっと保証してほしいと思っている。また、障害福祉課の管轄かわからないが、国からのお金が減っているというお話が先ほどあった。実はNPO法人が地域生活定着支援センターというものをやっている。これは、刑務所を出所した人たちを調整して普通の生活に戻すための事業だが、今まで国から2500万円来ていたのが、去年の暮れあたりに突然、4分の1を県が負担するようにという話になった。ところが、実際には千葉県では困難だと言われ、予算が全額付かないという状態が起きている。障害福祉課ではないのかもしれないが、やはり本当に障害者が再犯を起こさないために絶対必要な予算であり、千葉県の定着センターはマスコミにも頻繁に出るし、全国でも上位レベルの実践をやっているので、是非その辺の予算も(お願いしたい)。4分の1を削ってしまうことがどういうことになるのかを理解していただきたいと思う。

(高梨会長)
ぜひ課長にも頑張っていただくよう、よろしくお願いしたいと思います。
ただ今、小林委員からお話がありましたが、パブリックコメントに対して、個別の回答はできないので、障害者計画を公表する段階で、パブリックコメントにどのように対応したのかを併せてホームページ等で公表していただくということで御理解いただくことになりますので、その旨よろしくお願いいたします。

(小林委員)
ただ、この(資料にある)パブリックコメントの回答は、血が通っていないものだと感じる。グループホームの促進と質的向上で記載している、とあるが、寄せられた意見に対してはきちんと答えていないのではないか。県の予算を事業団の予算に使わず、地域で生活する人のための予算を減らさないことを計画に記述してほしいという要望だが、ここでは質の向上についての話で、真っ正面からは答えていないのでは。

(高梨会長)
その辺も一つ、事務局のほうで血の通った回答になるように御検討いただきたいと思います。

(植野委員)
9ページ、新規事業で確認したい。東京パラリンピック等の記述がある。確かこれは障害者スポーツ関係では教育委員会や文部科学省の管轄かと思うが、福祉の部分の予算なのか、教育関係の予算も含めてなのか。
もう一つ、マークについて。啓発ということはありがたいと思うが、気をつけていただきたいのが押しつけにならないようにということ。様々な方から相談を受けるが、例えば病院の受付に聞こえない人が来たときに、話がかみ合わなかったということもある。メモを持ってここに書けと、筆談を押しつける。マークがあるから筆談せよという強制的な対応になってしまうことがある。マークの啓発は当然大事だが、そのあたりも併せて考慮して啓発を行っていただきたいと要望する。

(事務局)
パラリンピック予算について、御指摘のとおり、パラリンピックや全国障害者スポーツ大会の所管が文部科学省に移管されたが、県としては障害福祉課と教育庁体育課、すなわち知事部局と教育庁が連携して事業を進めたいと考えている。ここには書いていないが、教育庁体育課でオリンピック・パラリンピックのアスリート強化として1億円を確保している。ここに記載した知事部局で確保した1,500万円と合わせて、1億1,500万の中で、オリンピック・パラリンピックのアスリート強化支援に取り組んでいきたいと考えている。

(吉田委員)
予算のことで。これはもうこのまま行くのだろうが、障害に関するマークの周知・啓発について。周知や啓発の予算はついているのだろうが、失礼な言い方かも知れないが、パブリックコメントの内容を確認したところ、一般の方からの意見がほとんどない。一般の方に周知されていないということであれば、ある面では評価が出たと。これだけお金をかけても一通も来ないのであれば、この予算は無駄だから削るという選択もあれば、逆に、これでは足りないので増額するということもあってしかるべき。事業仕分けではないが、ある程度効果が上がらないことには、周知啓発は非常に難しいと思う。
例えば、聴覚障害者標識を付けていることで割り込みに遭う。交通マナーの悪い人がいる。だから聴覚障害者標識を付けたくない、では標識は選択制にしよう、ということではなく、本来であれば割り込みをする運転者が問題であり、割り込みをしないようにすべきという、もっと大局に立った形での周知啓発の予算を。大局に立てばもっと予算は大きくなるとは思うが、なかなか難しいことは承知しているものの、やはり周知啓発の部分は予算が難しいならばもう少し仕組みを考えていくと。総合支援協議会の中でも大きな課題になっていくのだろうと思う。私自身も非常に大きな役目があると承知しているので、特に周知啓発事業については非常に困難であると思うが、いろいろな知恵を集めるような工夫もさらに必要であるし、我々の、特に私のような者の責務だろうと考えている。

(高梨会長)
ありがとうございます。他にはございますか。
それでは、特になければただ今の御意見を参考に、来年度事業に生かしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上で審議案件は終了いたしまして、議題2の報告事項に入りたいと思います。
まず、○1の「はーとふるメッセ実りの集い」について、○2の「世界自閉症啓発デーinちば」について、二つあわせて御説明をお願いします。

《事務局説明》

(高梨会長)
ありがとうございます。もう一点、本日の会議次第には載っていませんが、皆様方に大変御心配をお掛けしております千葉県袖ヶ浦福祉センターの件につきまして、第三者検証委員会の報告の後、進捗管理がされています。メール等でお知らせが行っているかと思いますが、現在までの状況について概要を御説明いただこうと思いますのでよろしくお願いいたします。

《事務局説明》

(高梨会長)
ありがとうございました。それでは、ただ今説明がありました三点につきまして、何か御質問があればお願いします。いかがでしょうか。
それでは、特にないようですので、報告案件は以上で終了といたします。
続きまして議題3、その他で委員の皆様から全体を通じて何か御意見がありましたらお願いします。特に第五次計画の策定に当たっては本日が最後の会議となります。せっかく御出席いただいて、御発言されていない方もいらっしゃいますので、よろしくお願いします。いかがでしょうか。
特にないようでしたら、指名をさせていただいて。川上委員はいかがですか。

(川上委員)
今更だが、見落としていた部分がある。計画の119ページの「計画の推進」の部分について、2の広報・啓発活動の推進というところで、「障害のある人への理解を広げるため、千葉県社会福祉協議会において福祉教育への取組を進める学校を福祉教育推進校と指定し」とあるが、福祉教育推進校を指定するのは我々千葉県社会福祉協議会ではなく千葉県である。県が福祉教育推進校を指定し、同じエリアで地区社会福祉協議会等を福祉教育推進団体として指定するのが千葉県社会福祉協議会である。これをパッケージ指定と呼んでいる。ここの文言では県社協が学校を指定することになっているので、可能であれば修正していただきたい。

(事務局)
修正します。

(高梨会長)
ありがとうございます。刑部委員はいかがですか。

(刑部委員)
まずはお礼として。表紙に印旛特別支援学校のお子さんの絵が採用され、非常に嬉しく思っている。作品の集まりが少ないということで、何人か知り合いの校長に声をかけて作品を出してもらったのだが、それが表紙を飾ることになった。なかなかいい絵だと思っている。
委員としての役割はなかなか果たせないところもあったが、色々な部分で特別支援学校の子どもたちのことも触れ、内容に盛りこんでいただいたことに感謝している。やはり卒業後のことを非常に心配されているので、そのことを計画で取り上げていただいて嬉しく思っている。ありがとうございました。

(高梨会長)
佐藤伸委員はいかがですか。

(佐藤(伸)委員)
私はどうしても小学校の中にある特別支援学級を持つ校長の視点で皆さんのお話をお聞きすることになる。今、船橋市の小中学校では特別支援学級が毎年新たにできている。つまり、非常にニーズが高く、なおかつ、通常学級の中に軽度発達障害と診断されている子、あるいはその疑いのある子の割合も高い。文部科学省はその割合を6.5パーセントとしているが、千葉県の特別支援学級設置校長会が毎年全小学校を対象に行っている調査ではもっと高い。私の学校でもやはり実感として、LD、ADHD、アスペルガー等、いろいろな発達障害が疑われるお子さんは増えていると思う。
県でもそうだが、船橋市でも団塊の世代の大量退職によって、大量に若い人が入ってきている。船橋市でいうと、小学校が54校あって、そこに毎年100人以上が入ってきている。数年続いていて、あと2年続くと言われている。そうなると、学校に教員としての経験の少ない若手が担任としてどんどん入ってくる。そこで、発達障害のあるお子さんにどう対応してよいかわからないということが現実に起きている。ここで審議した障害者計画は、大人になって社会に出て生活していくために何が必要かという視点であるが、障害のある子どもたちが特別支援学級だけではなく通常学級にも、こちらが思っている以上にいて、それに対して若い担任がどう対応してよいかわからない状況が日々生まれている。そこに私のような者が入ってアドバイスをしたり一緒に悩みを聴いたりする。今この計画とは直接関係ないが、これから小学校で教員になる若い人には、例えば大学で専門の通常学級の勉強だけではなく発達障害とその対応を理解することが必須になるかと思う。私が教員になった頃とはそこがまったく違うと思っている。計画策定の話からは離れるが、日々そういう現場にいるので、皆さんのお話を聞きながらそういうことを考えた。

(高梨会長)
ありがとうございました。それでは佐藤愼二委員、お願いします。

(佐藤(愼)委員)
先ほどの川上委員の御発言とも関係するが、障害者差別解消法やマークの周知の問題について。周知の問題を考えたとき、やはり学校教育に負うべきところが大きいと考えている。今、高等学校でも特別支援教育の推進を積極的に始めている。高校生は次代を担う若者たちであるから、例えば何人か講師陣を用意して、総合的な学習の時間で福祉の取組を取り上げている例もあるので、講師を呼んでぜひ扱ってもらえるよう我々から教育委員会に働きかけ、広報・啓発活動を積極的に推進していくということも来年度以降できればと、先ほどの話を伺って思った。
またもう一点、佐藤(伸)委員の発言に関係して、文部科学省では、大学の養成課程で発達障害等の知見を持った教員養成を行う、通常の学級の担任をする教員の専門性を向上させるための研究指定を大学に対して行っていて、私の在籍する植草学園もその指定を受けて発達障害の専門性を身につけた教員を輩出することに取り組んでいる。いずれは全国各地の大学の養成課程がそのようなプログラムを擁する時代が数年先にはやってくるのではないかと、そうならなくてはならないと思っている。

(高梨会長)
ありがとうございます。ぜひ、よろしくお願いします。
それでは寺田委員、いかがでしょうか。

(寺田委員)
私は、相談支援専門部会と、精神障害者地域移行推進部会でこの計画策定に関わってきた。そして先ほど千葉県袖ヶ浦福祉センターのその後の経過について報告があった。この計画によれば、平成29年度で(袖ヶ浦福祉センターの)定員を約半数にするというものである。その袖ヶ浦福祉センターに入所している人たちの半数を地域に出していく、あるいは地域で受け取るということを考えていくと、まさに地域での相談支援体制がどうあるべきかということ、そして地域における様々な社会資源がどう機能していくのか、もちろんその前に送り出す側の役割も大きなものがあるが、地域で相談体制、社会資源、様々な相談センター等が計画には盛りこまれているが、それらが本当に具体的な地域移行という大きな問題を前にしてどのように機能していくか、そのことがまさに問われているのだろうと思う。そういった意味では、袖ヶ浦福祉センターの定員削減、地域移行ということは、まさにこの計画に対する大きな試金石になるのだろうと思っている。そういった意味で、計画の推移を今後とも見守っていきたい。

(高梨会長)
ありがとうございます。それでは内藤委員、お願いします。

(内藤委員)
意見は特にないが、今後またこのような会に関わることがあれば、進捗管理等々に頑張りたいと思う。

(高梨会長)
よろしくお願いします。藤尾委員、いかがでしょうか。

(藤尾委員)
私からは、78ページでさんざんこだわったところ、本当はもう一声欲しかったが、障害者の雇用に関して県がしっかり取り組むというところ、「研究」という一言がなければさらによかったと思うが、ぎりぎりのところでこの項目を残してもらえたのだと感謝している。
これは29年度まで続くものなので、今回こういったものに関わって感じたのは、先ほどの重点事業、予算の関係もあろうが、新しいものには予算がつきやすいが、継続していくものに関しては必要性を証明することが非常に大変で減額をされている。人を雇用して事業を運営しているところの予算削減は、そのまま人件費の削減につながるものだと思っている。それは障害福祉に関わる人たちの人材育成や、今の人材がよりよいサービスを提供することと正反対の動きにつながってしまっている。当然財政面での制約もある中での話なので、一概には言えないが、今後そこを打破していかないと、どうやって張り付けたらこの事業がうまく続けられるだろうかとか、どうやったら予算を引っ張ってこられるだろうかとか、そちらばかりが先行してしまって、本来やりたい事業、やりたいサービスにつながらないことが今後出てくるのではないかと心配している。先ほどの小林委員のお話もそういうことであると思うので、今後毎年毎年戦うことになるとは思うが、ぜひ視点として入れていただいて御検討いただきたい。そうすると、ここに参加してもっと前向きにできるのではないかという印象を持った。たくさん勉強させていただいてありがとうございました。

(高梨会長)
ありがとうございました。それでは最後にトリを宮代副会長にお願いしたいと思います。

(宮代副会長)
実は今日の午前中、千葉県の地域福祉支援計画の最後の策定委員会があった。やはり肝心の問題がいろいろ出てきて議論がし尽くされていないところがあるが、身近なところで人材育成の問題がある。たとえばボランティアもそうだが段々高齢化してきている。福祉に興味を持つ人が段々高齢化してきている。若い人がなかなか見えてこない。福祉の現場もなかなか若い人が来ない。これは障害者計画なのでそういうことを書き込むものではないのかも知れないが、やはり福祉総体の問題として、地域福祉支援計画もそうだが、障害のある人が地域で暮らしやすくするために何が必要かを総合的に考えていかないと、なかなかうまくいかない時代になってきているとつくづく感じさせられた。
あとはこの計画がどのように進捗していくか、最後の年にはみんなA評価になるよう、課長をはじめとして頑張っていただければと思うし、私も協力できるところであれば協力したい。本当に皆様ご苦労様でした。ありがとうございました。

(高梨会長)
ありがとうございました。以上で予定していた議題はすべて終了いたします。あわせて、この第五次計画の策定作業も本日をもって終了します。皆さんの議論が十分尽くされなかったことについてはお詫び申し上げます。また、何とか皆様の御協力で予定どおり計画がまとまりましたことについて、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
実は先ほどの御挨拶の中にもありましたが、私どもの任期はまだ2年ありまして、これで終わりではありません。計画はできましたが、これにいかに魂を入れていくのかということが一番大事なことで、これからまだ2年ありますので、是非とも県民のために、県内の障害者のために、御協力いただきたいと思いますのでよろしくお願い申し上げます。
課長、最後になにかございますか。

(障害福祉課長)
委員の皆様方、これまで一年間にわたり計画の御議論、本当にありがとうございました。委員の皆様の御協力と御支援のおかげをもちまして、一部修正の箇所ございましたが、計画の取りまとめに至ることができました。この場を借りて感謝申し上げます。
また、文章の修正等があってぎりぎりに見ていただくことが多く、事務局としても頑張ったつもりではあるのですが、いろいろとご迷惑をかけたことを申し訳なく思っています。
計画自体は、先ほどもありましたように、千葉県袖ヶ浦福祉センターの事件を受けた中での計画ということで、全国から注目されている計画ではないかと思っています。そのような、全国からの目にも耐えられるような計画に、皆様に仕上げていただいたと思っている次第です。これからこの計画の実現に向け、最後には合格点をもらえるよう努めていきますので、引き続き御支援、御協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
本日までありがとうございました。

(高梨会長)
ありがとうございました。事務局にもあわせて感謝申し上げたいと思います。
それでは最後に事務局から何か連絡等ありましたらお願いします。

《連絡事項》

(事務局)
本日は御議論いただきまして誠にありがとうございました。以上をもちまして第6回千葉県総合支援協議会(第五次千葉県障害者計画策定推進本部会)を終了いたします。

《閉会》

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部障害者福祉推進課共生社会推進室

電話番号:043-223-2338

ファックス番号:043-221-3977

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