ここから本文です。
令和元年8月28日
農林総合研究センター病害虫防除課
これまで、我が国で発生していなかった害虫ツマジロクサヨトウが、本年7月に鹿児島県で初めて確認されました。その後、九州全県をはじめ計11県で相次いで確認されたため、本県でも警戒していたところ、去る8月26日に香取市の飼料用トウモロコシ畑で疑いのある幼虫を発見し、直ちに国の専門機関に判別を依頼した結果、翌27日、この虫であることが確認されました。
これを受け、県では、新たな病害虫発生を知らせる「病害虫発生予察特殊報」を8月28日付けで発表し、関係機関等を通じて生産者へ注意を呼びかけます。
アメリカ原産のヤガ科の害虫で、幼虫がトウモロコシ、サトウキビ、イネ、いも類等80種以上の作物の葉や若い実を食害します。平成28年には新たにアフリカ大陸で発生が確認され、その後、インド、スリランカ、ミャンマー等の南アジアまで拡大し、平成31年に入り中国、台湾、韓国でも発生が確認されています。
ツマジロクサヨトウ(オス成虫)
(千葉県農林総合研究センター原図)
ツマジロクサヨトウ(幼虫)
(農林水産省植物防疫所原図)
薬剤防除や早めの刈取(詳しくは、病害虫発生予察特殊報第1号 ツマジロクサヨトウの発生について(PDF:204KB) の6を参照)
別添の特殊報を県HPに掲載するとともに、市町村、県農業事務所、農業協同組合、農業共済組合等を通じて生産者に周知します。
注1)幼虫を発見した畑でのトウモロコシの被害株率は1%未満と軽微であった。
注2)病害虫発生予察特殊報:県内での病害虫の初発見や従来と異なる発生状況が見られた場合に出す情報(この他に、「警報」「注意報」「発生情報」「発生予報(月例)」が必要に応じ発表される)
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください