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更新日:令和5(2023)年9月15日
ページ番号:610926
発表日:令和5年9月15日
農林水産部農林総合研究センター
令和3年から4年にかけて、県内のパセリ生産ほ場で、葉先から徐々に枯れる症状が散見されました。このため、県農林総合研究センターが調査を進めてきたところ、このたびパセリでは国内未報告であるStemphylium(ステムフィリウム)属菌による病害であることが判明したため、本日「病害虫発生予察特殊報(※1)」を発表します。
なお、本病害は、これからの時期に発生しやすくなるため、関係機関、生産者等へ注意喚起します。
※1 県内での病害虫の初発見や従来と異なる発生状況が見られた場合に出す情報
本病害は、葉先が褐変して徐々に枯れていく。病原菌は、S.lycopersiciまたはS.vesicariumである。両菌ともに、生育適温は25℃で、分生子が風雨やかん水の飛沫により飛散する。同じ菌が原因となる病害として、トマト斑点病、ピーマン白斑病、スミレ類葉枯病等が報告されている。
※2 本病は、県農林総合研究センターがパセリでは国内で初めて原因となる病原菌を特定し、名称を「パセリ葉先枯病」とすることを提唱した。正式な名称は、日本植物病理学会病名委員会を経て決定される。
現地での発生状況
病原菌の分生子(S.lycopersici)
病原菌の分生子(S.vesicarium)
なお、詳細は別添、令和5年9月15日付け令和5年度病害虫発生予察特殊報第3号「パセリ葉先枯病(仮称)の発生について」(PDF:399.8KB)を参照してください。
別紙資料
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