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ホーム > しごと・産業・観光 > 農林水産業 > 農林関係出先機関 > 農林総合研究センター > 病害虫発生予察情報 > 病害虫発生予察注意報「果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ)越冬後成虫多発生のおそれ」について
更新日:令和6(2024)年5月10日
ページ番号:669180
発表日:令和6年5月10日
農林水産部農林総合研究センター
県内10地点に設置しているチャバネアオカメムシ集合フェロモントラップの4月の1日当たり誘殺数は4.4頭(平年値0.6頭)で、直近11年間で最多となりました。
果樹カメムシ類はビワ、ナシ、カンキツなどの果実を加害し、被害にあった果実の外観は、果面の一部が硬化して凸凹になります。また、果実の内部は吸汁部位直下が海綿状となり、品質が著しく低下します。
今後、特に露地栽培のビワで被害の発生が懸念されることから、本日、「病害虫発生予察注意報※」を発表し、生産者等へ防除対策の徹底を呼びかけます。
※重要な病害虫が多発することが予測され、かつ、早めに防除措置を講じる必要が認められる場合に発表
県内で果樹類に被害を発生させるカメムシ類は、主にチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシの3種で、果樹カメムシ類と呼ばれる。3種とも成虫で越冬し、翌春の発生源となる。
越冬した成虫は4月頃から活動を開始し、サクラやクワ等の餌植物に飛来して果実を吸汁する。このときに果樹園や畑地へも飛来して、5月下旬から6月にかけて収穫期となるビワをはじめ、ナシ、カンキツ、カキなどの幼果等を加害する。
チャバネアオカメムシ
(成虫の体長約11mm)
カメムシに吸汁されたビワ果実
詳細は別添、令和6年5月10日付け令和6年度病害虫発生予察注意報第1号(PDF:178.8KB)を参照してください。
果樹園への飛来状況は地域や園により異なるので園内外をこまめに見回り、飛来を確認したら早急に防除を行う。
ビワでは果実が肥大すると袋に接触して被害を受けやすくなく。収穫間近の防除になるため、農薬使用基準に定められた使用時期(収穫前日数)に注意して薬剤散布を行う。
ナシでは早急に多目的防災網(9mmクロス目合い)等を展張する。
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