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更新日:令和6(2024)年1月4日
ページ番号:406606
畜産物の安全性を向上させるためには、個々の畜産農場における衛生管理を向上させ、農場から消費者までの一貫した衛生管理を行うことが重要です。
農場HACCPは、畜産農場における衛生管理を向上させるため、農場管理にHACCP(※)の考え方を採り入れ、危害要因(微生物、化学物質、異物など)を防止するための管理ポイントを設定し、継続的に監視・記録を行うことにより、農場段階で危害要因をコントロールする手法です。
※HACCP(Hazard Analysis Critical Control Point)とは、最終製品の抜取り検査に加え、原料の入荷から製造・出荷までの全ての工程において、
(ア)あらかじめ危害を予測し、
(イ)その危害を防止するための重要管理点を特定して、
(ウ)そのポイントを継続的に監視・記録し、
(エ)異常が認められたらすぐに対策を取り解決することにより、不良製品の出荷を未然に防ぐ衛生管理の手法。
引用:農林水産省「家畜の生産段階における飼養衛生管理の向上について(農場HACCP等)」
今回は、2016年8月に県内の認証取得第1号となった皆川牧場の事例を通して、農場HACCPの活用効果を紹介します。
皆川牧場(写真1)
経営概要(2020年12月現在)
搾乳牛150頭、乾乳牛20頭、育成牛50頭、肉用子牛8頭
雇用 外国人技能実習生4名、パート若干名
写真1.皆川牧場のエントランス。農業HACCP認証取得の看板が設置されている。
将来、自家生乳を使用したチーズを生産し、地域の方に直接味わってもらう夢があり、その際に農場HACCP認証を取得していることが衛生的な牛乳である証しとなり付加価値に繋がると思ったから。
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写真4.共済獣医師を講師に分娩解除の手順を習得 |
農場HACCPに取り組むことで、衛生的で安全な生産物を消費者に提供できるだけでなく、作業手順の見直しやマニュアル化、危機管理を経営主と従業員が一体となって取り組めるようになります。従業員一人ひとりの意見が日々の業務に反映されることで、仕事のやりがいは向上し、人も牛も快適な農場経営が実現できます。
初掲載:令和3年1月
東葛飾農業事務所
改良普及課
普及指導員佐野実乃里
電話:04-7162-6151
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