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更新日:令和6(2024)年11月27日
ページ番号:9448
主な種苗生産魚種のあれこれ
千島列島から九州、南シナ海に分布し、普通水深100mから200mの沖合で索餌回遊します。カレイ類などとともに、体は側偏形で異体類といわれています。
産卵期は、2月から6月で、水深20mから70mの荒磯や岩礁域にきて約45万個の卵を産み、マダイやスズキと同様、一産卵期に数回卵を産む多回産卵です。
孵化後、20日頃から右目が左側に移動し始め、体の扁平化など一連の変化をえて浮遊生活から底棲生活にはいり、雄は30cmから40cm、雌は40cmから50cmで成魚となります。一般に雌の方が成長が早く、全長1m、体重13Kgにも達するものもあります。
肉質は白身で、刺身、煮付け、フライ、ムニエルなどで賞味されます。千葉県では、さし網,釣り、底びき網で漁獲されています。
日本近海から南アジアに分布し、水深30mから200mの岩礁や砂礫の底層に生息しています。稚魚期は藻場、幼魚期はエビ場といわれる砂場、成魚期は深場の岩礁に多く分布します。
産卵期は、4月から6月の水温15℃を超える頃で、50万粒前後の卵を水深20mから50mの急深となっている岩礁などで生みます。およそ3年で成熟し、体長1m、体重10Kgに達するものもあり、天然魚の寿命はおよそ30年といわれています。
姿、色、味とも優れ、古来から「魚はタイ」と珍重され、千葉県の魚ともなっています。
刺身や姿焼き、頭の兜焼き、潮汁などで賞味され、千葉県では、延縄、さし網、定置網などで漁獲されています。
北海道南部から九州沿岸にかけて分布し、砂泥海域に生息しています。産卵期は1月から2月の冬季で30万粒前後の卵を産み、稚魚は,孵化後、35日から40日で目が右に移動して底棲生活に移行します。雄は19cm、雌は23cm前後で成魚となり、最大45cm程度に成長します。
東京湾では6月頃、湾奥部から湾中央部に多いが、8月になると湾口部に南下し、10月以降再び北上し、11月から3月は湾央北部及び湾奥部に多く分布します。東京湾のカレイ類の大半はマコガレイで、底びき網、さし網等で漁獲されています。
千葉県にはアワビと呼ばれる種は3種あり、主な分布はクロアワビが水深3mから10m、メカイアワビが水深5mから15m、マダカアワビが水深15mから30mで、アラメ、カジメが生えている岩礁地帯に分布しています。
アワビの産卵期は9月から1月の水温20℃以下に下がる頃で、殻長13cmで約400万粒の卵を産み、天然のアワビの成長は種によって異なるが、クロアワビで1歳3cm、2歳7cm、3歳10cm、4歳で12cmとなり漁獲対象となります。3.5cmで放流したクロアワビ種苗が7年後に20.6cmに成長して採捕された記録もあります。
平安時代の「延喜式」には安房から貢献、江戸時代の「本朝食鑑」に安房の産上品として4、5月に大量に江戸市に販売とあります。また、白浜は明治27、28年、岸上鎌吉氏による種苗生産研究の草分けの地です。
水貝(刺身)、酒蒸し、ステーキ、味噌だき、あわびとろろ等で賞味され、極めつけは不老長生の薬、熨斗鮑でしょう。
千葉県では、素潜りや潜水機漁業によって4月下旬から9月上旬の間に漁獲されています。
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