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子どもたちの健やかな成長のためには適切な運動、調和のとれた食事、十分な休養・睡眠等の基本的な生活習慣が大切です。文部科学省では、「早寝早起き朝ごはん」運動など、子どもの生活習慣づくりに関する活動のうち、特色ある優れた実践を行い、地域全体への普及効果が高いと認められる活動に対し、文部科学大臣表彰を行っています。今年度は、全国で44活動が優れた活動として認められ、令和7年2月に文部科学大臣表彰を受賞しました。このうち、千葉県からは1つの活動が選定されています。
「根木内おはようこども食堂」は、松戸市立根木内小学校に通う児童を対象に、小学校内で朝ごはんを調理・提供する活動で、概ね1学期に1回の頻度で行われています。「朝食を食べない児童が増えている」現状を良くしたいという当時の校長先生の声から、活動が始まりました。この声に賛同した学校関係者や地域住民により実行委員会が組織され、令和3年から活動が行われています。
「根木内おはようこども食堂」の特色は、「月曜日に学校で朝ごはんを提供している」点にあります。週の初めで学校への行き渋りが増える状況を改善させようと、この曜日に設定されています。朝食を食べ終えた児童は、そのまま各教室に登校していきます。
朝ごはんを提供するため、当日は早朝午前5時30分から活動が始まります。実行委員の指示のもと、調理を担当するのは、主にボランティアの方々です。実行委員からの呼びかけに応じた地域住民を中心に構成されています。OB、OGの方も多く、中には三代揃って根木内小学校出身という方もいらっしゃいます。
児童は午前7時過ぎから順次登校し、ボランティアの方々の誘導のもと、特別教室で朝食をいただきます。メニューは当日のお楽しみとなっており、学校給食の予定と調整し、給食と同じ内容にならないよう工夫されています。
現在、「根木内おはようこども食堂」は全校児童の約3割が利用しています。朝食を食べる習慣づくりの契機となっている他、朝にゆとりが持てることから、保護者からも高い評価を得ています。
更に、ボランティアの方々と児童の交流の場となっている他、活動を通じた地域住民同士の交流も生まれています。総じて、児童の生活習慣の改善と学校・地域の協働が両立した活動となっています。
提供するメニューの一例
【担当:教育振興部生涯学習課】
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