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更新日:令和5(2023)年12月22日
ページ番号:342488
日時 | 令和元年11月14日(木曜日)10時30分~11時14分 |
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場所 | 本庁舎1階多目的ホール |
動画 | 令和元年11月14日知事定例記者会見(動画) |
知事
はじめに、「がんばろう!千葉」キャンペーンについて、お話をいたします。
本県では、記録的な暴風雨となった台風15号、19号及び10月25日の大雨により、災害が短期間のうちに連続発生し、これまでにない被害を受けました。そこで、農水産物の生産者及び産地や中小企業、観光業をはじめとする被災された方々を応援するため、県民、企業、行政等が一体となり、全県的な復興機運の醸成に向けて「がんばろう!千葉」キャンペーンを実施しているところでございます。「がんばろう!千葉」を合言葉に、チーバくんをデザインしたシンボルマークを統一的に使って、各種団体や企業などと協働したイベント等を開催することで、「千葉を元気に」、「元気な千葉」をPRして、千葉県を盛り上げてまいります。チーバくんの統一シンボルマークは、イベント等で使用する印刷物・製作物・販売品に無償でお使いいただけますので、積極的な御活用をお願いいたします。また、復興のシンボルとして、統一デザインの「がんばろう!千葉のぼり」を作成いたしました。復興を目的とするイベントやキャンペーン等で使用する場合は、県関係課を通じて配付をいたします。「がんばろう!千葉」の統一シンボルマークのもと、私も先頭に立って「元気な千葉」、「千葉を元気に」を発信してまいります。このキャンペーンを通じて、千葉県を応援いただいている皆様に感謝の気持ちをお伝えするとともに、県民・企業・団体などが一丸となって、元気のある千葉県を取り戻し、復興につなげてまいりましょう。
知事
次に、期間限定のアンテナショップについて、お話をいたします。
千葉の魅力をぎっしり詰め込んだアンテナショップ「ちばI・CHI・BA」を、あさって16日の土曜日から来月14日まで、東京駅前の「KITTE」にオープンをいたします。5年目となる今年のアンテナショップは、3つの特色があります。1つ目は、本県に甚大な被害をもたらした相次ぐ台風や大雨からの復興をPRするため、被災地域の復興プロジェクトの紹介や特産品を販売するPRカウンターを設けます。2つ目は、食のちばの逸品コンテストで銀賞を受賞した、南房総市の「房州さば山椒」や、全国新酒鑑評会で金賞を受賞した、香取市の「東薫大吟醸叶」など、千葉ならではのとっておきの県産品が集まりました。3つ目は、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、県内で開催される競技をより身近に感じていただくため、来週土曜日の23日に、サーフィンの魅力を伝えるトークショーや体験イベントなどを実施するところでございます。オープン初日には私も駆けつけ、「オール千葉おもてなし隊」オピニオンリーダーの保田圭さんや岡田ロビン翔子さんと一緒に、オープニングイベントを開催いたします。本県が開発した新品種のお米「粒すけ」や県産品のプレゼントなど、楽しい企画を用意していますので、ぜひ皆様の御来店をお待ちしております。このアンテナショップでは、地域の宝である特産品を県内各地から取りそろえ、「チーム千葉」一丸となって元気な千葉をPRしてまいります。ぜひ、御家族や御友人とお越しくださいませ。
知事
次に、今年度の「千葉ブランド水産物」の認定について、お話しいたします。
本県では「千葉のさかな」のイメージアップや、消費の拡大を進めるため、全国に誇り得るすぐれた県産水産物を、平成18年度から「千葉ブランド水産物」として認定をしております。今年度は、10品目を認定いたしました。本日は、新たに認定した1品目を御紹介いたします。「九十九里浜蛤酒蒸し」でございます。九十九里浜でとれた大粒のハマグリを、山武市産の地酒で蒸し上げた逸品でございます。開封してそのまま食べればぜいたくな酒のさかなに、お湯を注げば上品なお吸い物としてお召し上がりいただけます。このほかにも、「房州黒あわび」や「外房つりきんめ鯛」など9品目を再認定し、「千葉ブランド水産物」は、合計30品目となりました。認定書の交付式は、今月18日の月曜日に県庁で行います。「千葉ブランド水産物」は、県のホームページで御覧いただけます。生産者のたゆまぬ努力や創意工夫により育まれた逸品でございます。百貨店や道の駅、小売店などで販売されていますので、本県が全国に誇る海の恵みを、多くの皆様に堪能していただきたいと、そのように思っております。
次に、風疹の予防について、お話しいたします。
風疹は、発熱や発疹だけでなく、時には急性脳炎などの合併症を起こし、症状が重くなることがあります。また、妊娠初期の妊婦さんが感染してしまうと、生まれてくる赤ちゃんの目や耳、心臓に障害をもたらす恐れがあります。昨年夏から、首都圏を中心に風疹患者が増加し、1年以上にわたる流行が続きました。最近は、ようやく収束の兆しが見え始めてきましたが、海外から持ち込まれるケースなど、流行の再燃も危惧されるところでございます。国では、今年度から、これまで風疹ワクチン接種の機会が少なく、風疹抗体保有率が他の世代に比べ低い世代の男性に対し、抗体検査と定期接種を実施することといたしました。1年目となる今年度は、昭和47年4月2日から昭和54年4月1日の間にお生まれになった方を対象に、お住まいの市町村から抗体検査と予防接種が無料で受けられるクーポンが送付されております。予防接種の対象者は、抗体検査の結果、抗体がない方または低い方となります。抗体検査の受検率は、事業開始から約半年が経過しましたが、10%と低い状況でございます。流行がひとまずおさまると関心が薄れ、日常の忙しさもあり、せっかくの受検の機会を逃してしまうかもしれません。まだ検査を受けていない方は、あなた自身を守るだけでなく、妊婦さんや赤ちゃんを守るため、ぜひ検査を受けていただきたいと、よろしくお願い申し上げます。御理解、御協力のほど、よろしくお願いします。
最後に、「お勧めの耳より情報」を2つ御紹介いたします。
1つ目は、「ニューイヤーコンサート2020~世紀の祭典を祝して~」です。新年の1月11日の土曜日に千葉県文化会館で、千葉交響楽団による、毎年恒例の演奏会が開催されます。今回は、ゲストに、ソプラノ歌手の市原愛さんをお招きし、有名なアリアを披露していただきます。また、恒例のワルツやポルカに加え、ヨーゼフ・シュトラウスの「体操選手」など、スポーツに関連した曲を取り上げ、オリンピック・パラリンピックイヤーの幕あけを音楽でにぎやかにお祝いをいたします。その歌唱力と演技で、国内外の聴衆を魅了し続けている市原さんの美しい透明感のある歌声と山下音楽監督による情熱のタクトで皆さんをお迎えいたします。鑑賞チケットは、発売が始まっております。ぜひ会場に足をお運びいただき、新春を華やかなニューイヤーコンサートで迎えてみてはいかがでしょうか。2つ目は、「みかん狩り」でございます。本県では、安房地域を中心に、高品質でおいしいみかんがつくられております。今年は台風や大雨の被害を受けながらも、それを乗り越え、暖かな日の光をふんだんに浴び鮮やかに色づいた温州みかんが今、旬を迎えております。「みかん狩り」は、自分で収穫したみかんを、その場で味わえるのが大きな魅力でございます。完熟したもぎたてのみかんは、味も香りも段違いのおいしさでございます。また、お土産用に地域の直売所などで購入することもできます。シーズンは、12月下旬ごろまで続きます。穏やかな晩秋の景色を眺めながら、「みかん狩り」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
私からは以上でございます。それでは、質問をお受けいたします。
記者
よろしくお願いします。私からは2点伺います。まず、発表内容から、「ちばI・CHI・BA」について。これは毎年やっている取り組みだと思いますけれども、知事もPRに参加されるということで、今回の一連の災害を踏まえて、特に今年はこういうところをPRしていきたいというポイントがあれば教えてください。
知事
千葉はもう元気がないんじゃないかと、こう言われているところもありますので、何しろ、私たちは元気だというところをまず一番初めに皆さんに見せたいなと、そう思っております。それと、各市町村とも連携をしながら、おいしいものを出して、どんどん売り込みに精を出したいと、そのように思っております。
記者
ありがとうございます。2点目ですけれども、改めて、9月10日の件で伺います。2週にわたって週刊誌報道がありまして、9月10日、知事が芝山のお宅に行っていたという話ですけれども、語弊を恐れずに言えば、あれが自宅なのか別荘なのかは正直どうでもよくて、やはりあれだけの危機的状況の中で、危機対応のトップである知事が持ち場を離れたということが問題なのだろうと思うわけです。改めて、あの当日の御自身の動き、振る舞いなどに関して、ああしておけばよかったのではないかという反省がもしあれば、お聞かせください。
知事
記者さんの言うとおり、私、いろんな御意見を賜りました。これは真摯に受け止め、また、それを教訓としてやっていかなければならないと、そのように思っているところでございます。先週も話したとおりでございますが、何しろ、私は今、被災者をしっかりと支援しなきゃなりません。被災県民を。そのためにも、昨日、まさに大型の補正予算を組んだところでございます。ですが、私は至らない男でございます。そういう意味において、いろんな御意見を真摯に受け止めることが大事、そしてまた、それを教訓として次に備えるということが大事と、そのように思っております。ありがとうございます。
記者
ありがとうございます。以上です。
記者
よろしくお願いします。風疹の対策のところで、まず伺います。抗体検査の受検状況が対象の方の10%にとどまっているというのは、かなり低い数字かなと思いますが、知事としては、この数字、どのように受け止めますか。
知事
ちょっと少ないですね。確かに、風疹の予防に当たっては、抗体の有無を確認して、抗体のない方や低い方は予防接種を受けること、これは大変重要だと思っております。各市町村とも連携し、繰り返し、御理解を賜るように県としてもやりたいと、そのように思っています。
記者
その点で、昭和47年から54年生まれというと働き盛りの男性で、この人たちに平日に検査を受けてくださいというのはなかなか難しいかなと思いますが、その点の県の今後の取り組みですとか姿勢を。
知事
やっぱり、自分だけじゃないよということから始めていこうと思うんですよ。だから、これは粘り強い周知に努めてまいりたいと、そのように思っております。
記者
ありがとうございます。もう一点、週刊誌の報道で、4回の知事選の選挙運動で5,000万円が余ったのではないかと書かれておりますけれども、これはどのようにお使いになったのでしょうか。
知事
政治資金、言うなれば選挙の残金ですよね。私も法においてはそんなに詳しくもないし、それで、このことを事務所を通して法律の専門家にお願いしたところでございます。どうなんだと。そうしたら、まず、「知事、これをまず頭に入れてください」と。間違えるといけませんので、私、読みます。いわゆる選挙の陣中見舞いで選挙運動費用収支報告書に報告したものについては、所得税法及び相続税法で非課税とされています。選挙運動費用の残金を選挙後に政治団体に寄附したり個人の政治活動に支出したとしても、改めて課税関係が生じることはありません。また、公選法では、選挙運動費用収支報告書において収支報告されている選挙運動費用の残余財産の使途については、特に規制を設けていません。したがって、政治団体に寄附をすることもできますし、一方、政治家個人がそのまま残金を政治活動に支出することもできます。そういう意味においては、本当に、法令に従って、私どもやっているのでございます。それともう一つ、4回においての金額のことが出ました。私、1回目は、正直な話、落ちているんですよ。そうすると、政治家としての個人の政治活動、これが大変盛んだったと。これはもう10年以上前の話ではあるんでございますが。どんなものと言われると、これは、情報収集、それから、有識者をはじめ、いろんな人と会ったり、または出かけたり、言うならば宿泊費、交通費も含めて、政治活動は多岐にわたるんですね。それで、先ほど、4回の合計が5,000万だと。その金額のことについても法律専門家に尋ねたところ、こういうふうに言うんですね。ただ、一般論として申し上げるのであれば、選挙運動費用収支報告書に選挙の残額が記載されていますが、公選法上、実際に選挙運動費用に算入する必要がない支出があるので、公選法197条、選挙運動費用収支報告書に書かれた金額も実際には費消してしまっている場合があるとのことです。つまり、公選法197条は、候補者が常用する車や船等のために要した支出、選挙の期日後において選挙運動の残務処理のために要した費用、例えば、選挙の期日後、ポスターの撤去や事務所の解体のために要した費用など、選挙運動用自動車及び船舶を使用するために要した支出、例えば、自動車借上料、ガソリン代、運転手の雇料など、公費負担分も含む、などは、選挙運動費用に算入する必要がないとされています。したがって、選挙運動費用収支報告書において残金が生じたとしても、上記費用を別途支払っている場合には、収支報告書の残金と実際の残金が違うこともある。ですから、見かけで例えば1,000万と書いてあっても、実際にはそんなに残っていないこともあるということでございます。
記者
今回の件は、つまり、後日の費用に使ったりされているということで理解して。
知事
そうです。私の政治活動に使っていると。この残余金というのは、私が管理しているのではなくて、私の事務所の人間が管理して私の政治活動のために使っているということです。
記者
ありがとうございました。
記者
記者週刊誌の関係で、館山市の金丸市長の話が出ているのですが、職員派遣を要請したのだけど、独自で職員を雇用するなりして万策尽きてから要請してこいと。こういうふうなことは実際言われたのですか。
知事
言っていないんですけれども、でも、いろいろそういう中で、いろいろな会話の中で出たのかな。何かありますか。
職員
防災政策課です。館山市への応援の状況ですけれども、県では、館山市からの応援要請を受けまして、現在まで、延べ約1,300名ほどの県職員を短期で派遣しておるところでございます。
知事
記者さん、こういうときというのは、いろいろとあるものでございますよ。みんながカッカカッカしているときなので。でも、県としてもできる限りはやらせていただいたと、そういうことでございます。
記者
これは直接電話か何かでやりとりされたのですか。
知事
していません。
記者
じゃあ、時期は15号の直後ですか。
職員
今こちらのほうでお話ししたのは、災害対策本部のほうで受けたということでございます。
記者
この発言をしたのは知事ではなくて、災害対策本部がそういう発言をしたということですか。
職員
こちらのほうでは、先ほど言いましたように、要請を受けて職員を派遣しておるということで、特に災害対策本部でそのような発言をしていることはないと。
記者
じゃあ、館山の金丸さんが言ったことは違うということですね。
職員
週刊誌の情報だけのお話で申し訳ありませんけれども、恐らく、内容から、中長期派遣の御要望のことだったのではないかと思っております。県としましては、県内市町村、被災されたところの復旧・復興に向けた取り組みをしっかり支援していくことは、当然、できる限り行っていくということは、これまでもこれからも変わっておりません。ただ、中長期の派遣につきましては、総務省から、他県への応援要請を行う場合の考え方が示されておりまして、要請の経緯ですとか状況などをしっかり把握することが必要とされておりまして、これまでも、熊本の地震ですとか西日本豪雨などでも同様の通知が出ておりまして、今回、千葉県としても、同様の対応をさせていただこうということで準備を進め、各市町村に通知をさせていただいたところです。ただ、事前相談を受けますという形でも、きめ細やかな対応ということで、御要望があった際には、市町村に直接訪問してお話を伺うなど、丁寧な対応を心がけておりまして、館山市さんにも当然行かせていただきました。今後も、被災市町村からの要請に対しましては、しっかり支援をしていくつもりでおります。
記者
よろしいですか。あともう一つ、これも確認といいますか、週刊誌の関係で、政治資金500万円以上で5,600冊の自著を購入したというのも、これは。
知事
何、もう一度ちゃんと言ってくれよ。5,000万?
記者
政治資金600万円以上、冊数にして5,600冊の自著を購入したということですが。
知事
何を購入した?
記者
自著。つまり、知事が書いた本です。
知事
5,600万?
記者
いや、冊。5,600冊の本を買ったと、こう書いてあるのですが。
知事
それは僕が書いた本でしょう。
記者
これは政治活動の一環ということ。
知事
そう。そうそうそう。
記者
わかりました。
記者
2点お伺いしたいのですが、まず政治資金の関係で、先ほどの御説明で一般論とか専門家のお話を引用してくださいまして、ちょっと確認したいのですが、この5,000万円について、別途、政治活動にその後使って、その費目が宿泊費や交通費。
知事
いろいろ多岐にわたるという意味でございます。
記者
わかりました。もう一点は別件ですが、昨日、災害の復旧・復興指針を策定されまして、地域防災計画の見直しもその中に含まれておりました。今、プロジェクトチームでその検証作業をやっているところだと思いますが、この地域防災計画の見直しが必要と判断された理由と、どういうところを見直していくかということをお願いします。
知事
台風15号をはじめとする一連の災害では、大規模な停電や情報遮断も発生し、これまでに経験したことのない被害が発生したため、県としても、はっきり言って非常に難しい対応が迫られる場面があったことでございます。これ、記者さんね、現在、検証を進めております。年内に報告できるものについては報告させていただいて、それよりも、何よりも検証結果を踏まえ、早期に地域防災計画を見直してまいりたいと、そのように思っています。何かつけ加えることありますか。大丈夫ですか。よろしくどうぞ。
記者
先日、香取市で行われました、ビニールハウスから出た廃プラスチックの回収作業の取材をしたのですけれども、これは主に台風15号による被害で倒壊したハウスから出たものですが、そこで、地元の農家の方に現状についてお伺いをしたところ。
知事
何を聞いた?
記者
現状です。今の現状について伺ったところ、ハウスが全壊してしまったことによって、来年また新しく農作物を育てるための苗を育てるハウス、育苗のためのハウスが再建できない状況にあるという話でした。今、県では、災害からの復旧・復興ということで、なるべく農家の方の負担が重くならないように経済的な支援も検討されています。これも大事ですけれども、一方で、資材の確保や、ビニールハウスを再建するための職人さん、人手が圧倒的に不足しているという問題があるそうです。その農家の方も、何とかしてほしいということを訴えられていたのですが、こういう農家の声に対してどのように応えていきたいというふうに。
知事
今は農家の話ですけれども、前、介護人材で私、ベトナムに行ったりいろいろしているじゃないですか。今、どの分野においても人が足りないというのは本当に大変なことでございます。県としても、今いろんな形で、変な話、財政面でこうしたい、ああしたいと考えているので、実際にやっているところもあります。その辺、ちょっと詳しく説明してやってください。
職員
生産振興課でございます。復旧に当たって、労働力不足がかなり懸念されています。県内の事例の中では、業者が他県の作業者を呼ぶようなケースもございます。ある農協のほうでは、被災した農家の方々の労力を何とか活用できないかとか、被災した農家の方々の協力によってできないかということで検討しているという話を伺っているところでございます。
知事
よろしくお願いします。いずれにしても、これ、大きな問題なんで、これは継続して私たちやっていかなきゃいけないと思っています。
記者
関連でもう一点。人手不足の中で、今回の一連の台風、大雨の被害によって、農家をやめてしまおうという方も増えているようだということが地元でも聞かれていまして、今回の災害が一つトリガーになってしまった可能性も否めないということです。特に高齢の農家に関しては、改めて借金をしてまで続けられないという声もあるそうなので、そういう離農者を防ぐ手だてということで何か考えていらっしゃることがあればお願いします。
知事
記者さんはよく歩くから、そういう高齢者の人といろいろお話ししていると思います。今おっしゃったことは実際いろいろ起きているんですよ。ですから、高齢者という人は、言うなればこの千葉をつくってきた人たちですから、その人たちが、もう千葉は嫌だとか、離農すると言われたら、まさに千葉県というのは農業県でございますから、それは何とかとどまってほしい。それから、もう息子のところに行くわと言われないように私ども、だから、昨日、大型の予算をつけたわけでございますが、それでも足りないですよ、はっきり言って。でも、これで終わりじゃないんです、予算も含めて。これからまたいろいろとお話を聞きながら、どういうところで県として応援できるか等も含めて考えてまいります。ありますか、何か。いいですか。そういうことでございます。よろしくお願いいたします。
記者
ありがとうございました。
記者
すみません、週刊誌報道に戻りますが、確認したいことがあるのですが、知事の現時点での住民票を置いている住所はどちらになるのでしょうか。
知事
公舎です。
記者
一般的に考えますと、自宅というのは公舎ということになるという見方もありますが、先週の会見では、知事は、芝山町を自宅とおっしゃいましたが、その理由を教えてもらえますか。
知事
法律的に「住所」というのは、今の生活基盤があるところなんですよ。それでそこに住民票を置くというのは、これは何の問題もないんです。じゃ、自宅というのは何なんだと。じゃ、自宅というのは、法的に決まっているというか、定義があるのかと。これはないんですよ。だって、私、芝山しかうちはないんです。うちはないんですよ。知事を終わってどこに行くんですか。芝山、まさしく自宅ですよ。だから、自宅って言うんです。
記者
そういう解釈だと。そういうふうにお考えだということですか。
知事
そうです。
記者
それで、よくタレントの方で、関東周辺とかに別宅を構えて、年に数回パーティーとか、いわゆる別荘という扱い方をしていますが、知事は年間どれぐらいほど芝山町のほうにお住まいですか。大体でいいですが。
知事
それはね、私、できたら芝山からずっと通いたいですよ。大きな荷物等も含めて芝山に置いてあるんです。ただ、県庁の仕事等も含めて、これはやっぱり公舎にいたほうがいいという思いから私はいるんで。そうですよね、だから、大事なお客様でどうしても公舎で接待できないとか、そういうことはあります。あとは、土日であいているときとか、そういうときはもちろん、芝山でゆっくり僕はコーヒー飲みたいほうですから、本当に思いもありますし、自宅ですから、帰りたいと思っております。
記者
わかりました。ありがとうございます。
知事
ありがとうございます。
記者
すみません、一つ教えてください。さっきの検証委員会の話は、第三者のものはまだ立ち上がっていないようですが、ここでの議論は、これまでの知事の芝山に帰った話とか、こういったことも議題に上がってくると考えていいですか。
知事
いろんなものが含まれると思います。
記者
わかりました。
記者
富里の私的視察ということについては、熊谷千葉市長からも、その時期に私的視察というのはちょっと考えられないという趣旨の発言もありまして、この時期に富里をなぜ視察したのかというのは、多くの方がまだ疑問に思っていると。疑念が晴れないような状況の中で、先週、知事が、スルーして、見て、それが東日本大震災のときにも役に立ったというような発言をされていましたけれども、どこで何を具体的に見て、どういうふうに自分の中で被災地を見たことの効果があったのかというのを、きちんと説明する責任が、ここまで疑念を持たれたらあると思いますが、そういう説明をするというお考えはありますか。
知事
あのね、もう前から私はそれを言っております。熊谷さんが何をおっしゃったかわかりませんが、熊谷さんは熊谷さんの政治家としての考えがあると思います。私は、前、説明したように、浦安のときもそういうことをいろいろやっていましたし、それが政治的にプラスだったと思ったから、私は今回も、公用車じゃなくて、公用車を乗りかえて自分の私的な車で、言うならば窓から、スルーというよりもつぶさに見たと。そういうことでございます。
記者
あと1点確認ですが、私用車に乗りかえたその「私用車」というのは、芝山の実家にあった私用車ということですか。
知事
実家、私のものです。
記者
自宅に置いてあった私用車ということですか。
知事
いやいや、違いますよ。
記者
それはどちら。
知事
うちの運転手がいますから。
記者
その私用車はどこから来たんですか。
知事
だって外へ出てたんですよ。だから、時間的なもので、言うなればわざわざ県庁に来る時間がないと。それは、私は、防災会議(災害対策本部会議)、言うなれば公務を終わってもう公舎に帰ろうと思っていた。その中において、もう少し時間があるのではないかなと思って、じゃあ、少しそういうところを見ようということで、私は、これは公用車じゃないなと思って自分の車のほうに、運転手のほうに連絡をとったら、今ちょっと出ていると。じゃあ、この時間しかないから、自宅のところだったらスイッチはできますよと、そういうことでございます。
記者
つまりその私用車は、芝山の実家にあったわけではないということなんですか。
知事
そうですよ。実家は置いてはおけませんもの。
記者
もし可能であれば、どちらからそこに来たのかというのは。
知事
どこって、俺はそこまで調べてないよ。
記者
つまり、自宅にあったのであれば、そこでスイッチするのはいいと思いますが、なぜ私用車にそこで乗りかえたのかというのを考えたときに、芝山をもし選んだのであれば、そこを見に行くためにそこでスイッチしたのかなという考えが出てきてしまうのです。
知事
だから、公用車で、私、自分の自宅ですから、公用車で自宅まで来たんです。そして、いろいろちょっと見たいなと思っていたから、そのときに公用車を使うのではなくて、自分の車を使って見ただけです。
記者
ですから、私用車はどちらから来たんですか。
知事
だからわからないと言っていますよ。
記者
わからない。
知事
あのね、記者さんね、そりゃあ記者さんの気持ちはわかりますよ。でもね、記者さん、はっきり言ってもう2カ月以上たっていることも事実です。今、私たちがやらなければいけないことは、被災者の人たちにどうやって支援できるか、どうやってみんなに元気になってもらえるか、今、私どもはそっちのほうに集中しているところですから、どうぞ御理解を賜りたいと、お願いします。
記者
私的視察の件で1点確認して。
知事
どこですか。
記者
私的視察の件で、今後同じような災害があったときに、知事の政治スタンスということですけれども、同様なことをやるという認識でよろしいでしょうか。
知事
やる可能性はあります。
記者
そういうことで。
知事
あります。
記者
はい、了解です。
記者
先ほどの週刊誌報道の館山市長との会話で、そういうかぎ括弧の話はしていないというお話でしたが、実際、職員派遣について市長とそういうやりとりはしたのでしょうか。
知事
私はやっておりません。
記者
直接はやられていないということですか。
知事
私とは。職員とはやっていると思います。
職員
総務課でございます。先ほどもお話しさせていただきました中長期派遣につきましては、事務方で、事務のどういった要望があるかというのを直接行って確かめながら相談をいたしましたので、申し訳ございません、事務方ですので、市長さんと知事がお会いになるかどうかというのは関係なく、こちらとしては担当同士で必要性を確認しながら事務を進めていたという状況でございます。
知事
いずれにしても、私はお会いしていません。
記者
電話でもしていないということですか。
知事
していません。
記者
会話していないということですね。
知事
はい、そうです。
記者
お願いします。9月10日の視察の安全面に関してお聞きしたいのですが。
知事
安全面。
記者
危機管理上の問題ですが、視察の最中に衛星電話がない状況で視察されていたという話がありまして、被災地に行きますと連絡がとれなくなる可能性を事前に想定の上で私的視察をされていたのかという点と、実際に連絡がとれなくなってしまう、圏外になってしまうというような状況があったかどうか、その点についてお話を伺います。
知事
まず、そういうことはありませんでしたが、私は前にも述べましたように、警護対象者なものですから、どんなときでも連絡はとれるようになっております。
記者
それは私的視察の中で、例えば警護対象者ということでSPの方などが常に何か連絡がとれる状況になっているということですか。
知事
そうです。
記者
同乗する中に災害に対して専門とする部署の方がいない中で、知事が視察されるということは危険なのではないかという。
知事
それはね、県庁のほうに両副知事をはじめ、皆さんいて、いつでも連絡がとれるようになっているし、私は、防災会議(災害対策本部会議)という、そのときにみんなと話して、公務を終えて、よし、じゃあ、この方針でいこうと、その後でございます。ですから、いつ何どきでも連絡がとれるように私はしてあります。それは問題ないです。
記者
あと、印税が手元に入られたということで解釈してよろしいですか。
知事
もちろん印税は、私はちゃんと計上しております。
記者
その印税というのが、もとは政治の資金であるものが、みずからのかなりの額の収入に変わっているということの指摘に関してはどう受け止められますか。
知事
かなりの額って、多分40万ぐらいじゃないかと思うんですけれども、記者さん御存じのとおり、本を書くというのはどのぐらいかかりますか。結構かかるものでしょう。そういう意味においては、平たく言えば、もうけというのはないですよ。何しろ、皆様ね、私、多々至らないところがあります。それは謙虚に反省し、そしてこれからの教訓として、何しろ千葉県、私、頑張っていきますので、何とか皆さん御協力ください。ありがとうございました。
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